2023年8月31日木曜日

クンダリニとは?どう使えば豊かな人生を過ごせるか? 
What is Kundalini & How to Use it to Meet the Fullness of Life



ずっと長くヨガを実践している人も、ヨガを始めたばかりの人も、「クンダリニ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?クンダリニといえば大抵は、呼吸法やチャンティング、同じ動きを繰り返す、そして最も特徴的である白い装束を着て行う現代のクンダリニ・ヨガを思い浮かべるでしょう。しかし、ヨガにおけるクンダリニの概念は、いわゆるクンダリニ・ヨガのスタイルのはるか昔から存在しています。


以下の記事では、クンダリニの歴史やそれが何なのか、そのユニークな質や効果、また現代のクンダリニ・ヨガとクンダリニ・シャクティの違いを探りましょう。クンダリニに関しては、さまざまな考え方や観点があり、ここに書かれた情報は、クンダリニに関してほんの表面に触れているに過ぎないということを念頭に置いておくようにしてください。





クンダリニの歴史


クンダリニが初めて言及されたのは、紀元前1000ー500年のウパニシャッドの中と言われており、身体的なアサナが書かれたハタヨガ・プラディピカのずっと前です。クンダリニ・エネルギーの概念は、ヴェーダやタントラ、ヒンズーのシステムにまでわたり、しばしば聖なる無限の力という意味のクンダリニ・シャクティと言われます。ヒンズー教ではクンダリニは女神とされ、その力は、背骨の根本にあるムーラダーラ・チャクラでとぐろを巻いて眠っているとされます。クンダリニはまた、15世紀にサンスクリット語で書かれたハタヨガ・プラディピカで、全てのヨガの目標となる最も重要なものとされています。
 
 

『扉が鍵によって開くが如く、ヨギは解脱への扉をクンダリニによって開く』 
(第3章105節)



現代のヨガが発展しても、クンダリニの概念はヨガの多くの流派で中心的なテーマとなり続け、1968年には、シーク教の伝道師であるヨギ・バージャンによって「クンダリニ・ヨガ」と名付けられ、ヨガのスタイルのひとつとして広まるまでとなりました。







クンダリニとは?


クンダリニは、内に秘めた見えない力を表している最も需要で力強いエネルギーだと言われ、精神の限界を超えたところに存在する知られざる偉大な領域のことを示します。「クンダル」とは「とぐろを巻いた」、「イニ」は「力」の意味であるので、つまりクンダリニとは「背骨の根本でとぐろを巻く眠れるエネルギー」という意味になります。クンダリニ・シャクティは、私たちひとりひとりが内に持っている全ての意識のエネルギーそのものとして見ることができます。多くの場合、3.5周巻いた蛇として描かれるこのパワフルなエネルギーは、マントラやムードラ、アサナ、プラナヤマなど肉体的、精神的なヨガの実践によって目覚めさせることができます。クンダリニ・シャクティが目覚めると、エネルギー体のチャクラ(エネルギーの渦)を通して上って精神の目覚めに至り、選択や気づき、豊な人生を生きるより大きな機会として現れます。








クンダリニのもつ5つの質


クンダリニ・シャクティに触れ始めると、より無限のエネルギー源へと近づきます。これによって、見えない力の完全性や広大さなど特別な性質を体現するのです。その性質とは以下の通りです。


1.ギヤナ・シャクティ:無限の知識と洞察
 これを体現すると、困難への解決策がより多く得られ、楽に生きられる。


2.イッチャ・シャクティ:意志と決意
 これを体現すると、物事を最後まで見通す意志が持てる。


3.アーナンダ・シャクティ:自己実現と真の喜び
 これを体現すると、より多くの喜びや満足感が日々の生活にもたらされる。


4.チット・シャクティ:全体性への気づき
 これを体現すると、より広い洞察と自己認識を得られる。


5.クリヤ・シャクティ:自発的な正しい行動
 これを体現すると、正しい時に正しい行いをすることで、
 自然に欠陥なく流れるための行動が可能になる。



クンダリニに重点を置いたヨガを実践することで、より多くの可能性やより大きな潜在的な力、そしてより多くの能力を包括した人生への扉を開くことができます。ハタヨガ・プラディピカには、幸せになるための可能性を大きくする、そして人生の真の目的により気づくためにクンダリニ・シャクティを目覚めさせることがすべてのヨガのゴールであると書かれています。




以下は、内なるクンダリニ・シャクティに近づくためのいくつかの実践法です。




クンダリニを目覚めさせる4つのヒント


  • 力強いハタヨガで、腹部にあり火(アグニ)をおこしましょう。おへその中心は下位のチャクラを司るので、ここから始めてクンダリニが上昇する流れを妨げるすべての障害を取り除きます。

  • 片鼻の呼吸などプラナヤマの実践を通して、プラナへの感覚を養い中心にあるエネルギー経路(シュシュムナ・ナディ)を浄化しましょう。

  • 忘我、謙遜、感謝などバクティ、つまり祈りの要素を練習に取り入れましょう。日記を書いたり、ただ落ち着いて自分が大きな存在の一部であることを思い出す時間を毎日取りましょう。

  • 瞑想や自問を通して精神の明晰さや気づきを養いましょう。


クンダリニの覚醒について覚えておくべきことは、クンダリニ・シャクティを目覚めさせるために特別にクンダリニ・ヨガを練習する必要はないということです。どんなヨガを選んだとしても、クンダリニのエネルギーの目覚めを促すヨガには様々な形があります。





クンダリニ・シャクティとクンダリニ・ヨガ


クンダリニ・シャクティがヨガ哲学に組み込まれた概念であるとともに、クンダリニ・ヨガは大変人気のある練習法ですが、この二つを区別し大きく異なる点を理解することは重要です。


クンダリニ・シャクティは、私たちがそれぞれ内に持つ意識の本質であり、より高度な気づきの入り口である一方で、クンダリニ・ヨガは、そのエネルギーを覚醒させる様々なテクニックを用いた組織だった実践法です。指導者から指導者へと伝えられてきたシーケンスやクリヤを使います。クンダリニ・シャクティは、クンダリニ・ヨガの上にある傘のようなものだと見ると良いでしょう。伝統的ハタヨガとその主題を共有してはいますが、自身の科学やテクニックに従っています。サンスクリット語を用いた伝統的なヨガとは異なり、現代のクンダリニ・ヨガのマントラはグルムキ(シーク教の聖典にある言葉)で唱えられます。クンダリニ・ヨガは独特の体験と豊かな教養をもたらし、現代の西洋社会でとても人気のあるヨガスタイルのひとつとなっています。




結論


この記事でお伝えした内容は、その奥深く豊かな歴史とヨガの実践と哲学全体に対するクンダリニ・シャクティの重要性についてのほんの一部にすぎません。心に留めていただきたいのは、習慣的なアサナや瞑想、プラナヤマ、そして自問が、自身の幸福感や気づき、人生の充実感を高める最も有効なツールのひとつとなり得るということです。つまり、クンダリニの覚醒のために試みていることや他の精神的実践などは、過去の聖者らが昔々に共有してくれたものと等しいのです。この地球、この宇宙、そして皆それぞれとの命の調和を真に理解することです。クンダリニを目覚めさせるということは、自身と生きとし生けるもの全てへの無償の愛を目覚めさせるということなのです。



2023年8月24日木曜日

歳をとるとなぜ背が低くなるのか 
Why We Get Shorter As We Age

ヨガのストレッチが背すじを伸ばして立つのに役立つ




40歳から始まる椎間板の変形




加齢と椎間板の変形


椎間板の水分や弾力性が失われるにつれ、脊柱の長さは3センチ以上も縮むことがあります。そのように、多くの人は歳をとると背が縮みます。この重力の圧力に抵抗するため、段階的なストレッチを行うと、反重力の筋肉を神経的に目覚めさせ縮んだ身長を元に戻すのに役立ちます。


テント状のテンセグレティ構造が
脊柱の主な緩衝材として働く



オックスフォード大学の研究者チームによる「椎間板の栄養状態」という研究では、栄養供給の減少が細胞の死につながり、基質の分解や椎間板の変形の増加も見られました。


椎間板は、人体の中でも、それ自身の独立した血液供給をもたないというあまりない組織です。歯や爪、髪の毛にさえ栄養供給の血管がそれぞれありますが、椎間板にはありません。環状繊維は生存するためにグルコースを必要とし、中心部は液体を取り込み、同化という複雑なプロセスを経て老廃物(主に乳酸)を排出します。通常の日中活動では、水分の同化が脊柱の個々の部分の収縮、伸展、回転、屈曲として起こります。


一般に受け入れられているのとは異なり、椎間板は、脊柱の主な緩衝材として作られてはいません。この役目は、素晴らしく設計された筋膜のバネ構造が担っています。上の画像では、筋肉や靭帯を示す柔軟性のあるカラーバンドがテント状のテンセグレティ配列になっています。健康であれば、椎間板が完全に取り除かれたとしても、これらの軟組織が椎骨の間隔を保つことができます。この事実を鑑みると、こうした質問が出てきます。反重力機能を取り戻すことが椎間板の老化を遅らせる鍵ならば、椎間板を鍛える最善の方法は何なのか?





胎児の姿勢と同化


椎間板と聞いてほとんどの人が思い浮かべるのは、ホイールキャップを支えるラジアル・タイヤのような、ジェルが詰まった中心部を支える丸くつながった輪の形の環状繊維かもしれません。しかし、椎間板の同心の年輪状繊維は繋がってもおらず、丸くもありません。







母なる自然は、如才なく前方と側方を厚くし、後方の薄い繊維が日中の活動中も寝ている間も滑りを良くする液体を吸収できるように作ったのです。この液体同化の80%は、就寝の最初の1時間に行われます。そのため、椎間板の水分補給には、ひざを曲げて顎をひき腰椎湾曲がない胎児の姿勢で横向きに寝るのが最も適していると研究者は考えているのです。この胴体と股関節を曲げた胎児の姿勢では、後ろ側が開くので、椎間板の薄い方が水分を吸収しやすくなります。


この椎間板の形状の短所は、後方の繊維構造が弱いためヘルニアの危険が高いことです。それでも、傷ついた椎間板にも希望があります。2017年の研究では、保守的な治療に突出部分の引き戻しを促進させることができ、坐骨神経の圧迫を解消するのに役立つ可能性があることがわかりました。穏やかな無痛の超伸展運動(たとえばブジャンガサナ、コブラのポーズなど)は、脊柱中心部を前方に動かすことで後方の圧迫を緩和するために用いられています。


2023年8月1日火曜日

ヨガで自身の「エッジ」を探るもう一つの方法 
An Alternative to Exploring Your "Edge" in Yoga



「エッジ」:深く確かめるようよく促される(あるいは生徒を促す)、ヨガポーズのほんの一部

 

探求することには、その価値があります。私たちを強くしてくれる挑戦と、器用さを証明するための過ぎた挑戦との違いの見極め方を身につけることは、私たちのヨガの実践や人生をより賢明なものにしてくれる終わりのない課題です。そして多くの場合、そのエッジ(限界、制限)は、感覚の強弱はもちろん、気づきの中にも豊かさに満ちています。意識が明確になっていくのは、私たちの生理的能力の限界に近づく中で危険だと感じるせいかもしれません。


上向きの鳩のポーズで脚をできるだけ胸に近く引き寄せている時、前後開脚で最大域まで脚をストレッチしている時、またはプランクポーズを長い時間ホールドして体力の限界に近づいている時、練習へ最も判断力が必要となるこんな質問を自身に投げかけているかもしれません。「これで大丈夫?」「呼吸は、一番キツイと感じているる体の部分にどう影響するんだろう?」


こうした質問はもう十分だと言う考えに行き着くでしょう。ここでもう十分な感覚を感じている、それとももっとやりたい(そして安全にできそう)? けれど、この同じ判断をポーズの他の段階に応用したら何が起こるでしょうか?


もしいつも全速力で走っていたら、目的地だけに集中している旅人のように、貴重な情報や機会を途中で見逃すかもしれません。そして時には、さまざまな理由からポーズの限界は避けたいと思うでしょう。


例えば、気楽にやりたい時や脆弱な部分にマインドフルである時、感覚が快適な範囲内に収まっている必要があるでしょう。アライメントに集中している時、そのアサナでの能力の限界にいれば、姿勢を直すことは難しくなると気づくでしょう。また、筋肉をできるだけ深くストレッチすることは必ずしも柔軟性を証明するわけではないと気づくかもしれません。どんなに努力しても執拗に硬いままかもしれません。あるポーズでエッジに近づいている時、壁に向かって全力で走っているかのように感じるかもしれません。そしてその壁は消えるどころか少しも遠ざからないと。


こうしたことに見覚えがあるなら、ポーズのエッジに向ける興味と同様の好奇心を、ポーズでストレッチを感じ始める最初の地点に向けてみるアプローチがいいかもしれません。ポーズの最初をより意識すれば、全体としてのアサナにまた関心を持てたり、最もきつい地点に着く前に先に気づいたり先に調整したり、安定させたりできるでしょう。このアプローチ法はおそらくは、長期間にわたる緊張をほぐしたり、エッジを少しだけ広げるのに役立ったり、同じエッジだけれどより楽に到達できるようになるかもしれません。


感覚の始まりに意識を向けることのもうひとつの効果は、ポーズでできるだけ深く遠くへ行きたいという欲を無くすこともできるかもしれないということです。早い段階に長く留まるのに十分なほど豊かだとかも確認できるかもしれません。それも構わないのです。いつもエッジまで行く必要はありません。ポーズそのものでない時もあるかもしれませんが、それは深めるよう促された自分への気づきです。


この意識の変化を探りたいなら、いくつかの提案があります。ポーズを普段通りやってみて、どれくらい深めているか何を感じるかに気づきましょう。そして元に戻ってからもう一度やってみます。アライメントや筋肉の動きだけでなく呼吸にも、詳細にポーズを意識しながらもう一度始めましょう。本当にゆっくりとポーズに入っていき、そしてストレッチの兆しをかんじたらすぐに止まってそこに留まります。そこで2回呼吸したら、もっと深めたいのかもう十分感じているのか判断しましょう。


下記は、このアプローチを座位の開脚の前屈に当てはめたものです。例えば焚き木のポーズやパスチモッターサナなど好きなポーズでやってもいいし、どんなポーズ、どんなシーケンスでも構いません。最後の我慢できる地点ではなく最初に感じる地点を探るようにしてみましょう。


始める前に、より自由にハムストリングスを動かせるけるように、心地が良いと感じられる動きのある練習でウォームアップしておきましょう。










ウパヴィシュタコナサナ(座位の開脚の前屈)


Step 1:  いつものエッジに気づく


脚を大きく開いて座り、両手は腰の近くに、背骨を頭頂に向かって引き上げながら伸ばします(背中が丸まるなら、伸ばせるように、ブランケット1、2枚の上に座り、両手は腰より後ろにしてやや後方に傾きましょう)。そして、心地よい範囲で深く前屈し、両手は腰の横か両脚の間の床に置きます。(前腕を下ろすのは、自分でコントロールできる時だけにしましょう)


エッジに直面した時、何を感じるか、そしてどんな質問があなたにとって適切かに気づきましょう。「これで大丈夫?」「思った通りの姿勢になっている?」「正確にはどこで何を感じている?」「まだ呼吸できている?」「呼吸は、一番キツイと感じているる体の部分にどう影響するんだろう?」「ここで十分だと感じているのか、もっとやりたいと思っている?」



数呼吸の後、上半身を起こして両脚を閉じ、小さく動かしましょう。



Step 2: マインドフルにもう一度


ではもう一度始めます。座位から両足を開きますが、今度はあまり広くせずストレッチをまだ感じない程度に開きます。ストレッチ感を少なくするため、そして背骨を伸ばすため、両手を腰の数センチ(それ以上でも)後ろに置きます。坐骨を根付かせ、両掌か指先、拳で押し下げて、背骨を伸ばして胸を持ち上げましょう。


両脚に普段よりも意識を向けましょう。足首を曲げ、踵で押し下げ、つま先を天井に向けます。膝関節も天井に向けられるかみてみましょう。踵は遠くへ、足の甲は股関節の方向へ伸ばします。



こうした動きを丁寧に行うとどう感じるかに気づきます。使っていると感じる部分に気づきます。呼吸に気づき、息を深くかつ楽に吸い込んだり吐き出したりし、呼吸が筋肉の動きや背骨の長さにどう変化をもたらすのかを見守ります。



Step 3: 感覚の始まりを見つける


ゆっくりと動いて、呼吸にしっかりと寄り添い続け、ストレッチがまさに始まる気配を見出します。脚や足のアライメントや力を保ったまま、両手を歩かせて少し腰へ近づけるか傍へ移動し、より直立の姿勢になります。




まだストレッチを感じなければ(内腿、脚の背中側、背中など)、両手を今ある場所で押し下げて胸をもう一度持ち上げ、体をやや前に傾けてもいいでしょう。





(ここでストレッチを感じない場合だけ、両脚の間のマットへ両手を歩かせましょう。)
釣り人の我慢強さで、感覚の方へと急がずどんな感覚がやってくるかを見て、それを待ちながら景色の美しさを楽しみましょう。
  

ストレッチの始まりを見つけたら、一旦停止します。そこに感じられる全てを感じます。脚と足の動きをもう一度確かめて、もう一度坐骨を根付かせもう一度背骨を伸ばしましょう。呼吸します。


エッジで必要だとわかった質問を自分に投げかけましょう。「これで大丈夫?」「思った通りの姿勢になっている?」「正確にはどこで何を感じている?」「まだ呼吸できている?」「呼吸は、一番キツイと感じているる体の部分にどう影響するんだろう?」「ここで十分だと感じているのか、もっとやりたいと思っている?」



Step 4: 新しいエッジに気づく


さて、どこへ向かえば良いのでしょう?


意識を十分に呼び起こしていれば、もっと早い段階でポーズのここでいいと感じられるかもしれませんし、なんとなく過ぎていた場所も興味深く感じるようになるかもしれません。もしそうなら、その場所にとどまって、呼吸やそこにある感覚を味わいましょう。


けれど、1、2回呼吸をした後にストレッチの感覚が消えていき、もう少し先にいきたいと思ったら、もっと背骨を前に傾けましょう(前屈時に胴体を長く保ちつづけるために体の横においた両手を押してもいいですし、両手や前腕を両脚の間の床に下ろしても良いでしょう)。前回と同じエッジが見つかりましたか?同じ感覚がしますか?何か新しいものはあるでしょか?


準備ができたら、両手を使って上半身を起こし両脚を揃えます。シャヴァサナやあなたの好きなポーズでリラックスしましょう。





ポーズを深く探ると、まだまだいろんな段階があることに気づくかもしれません。エッジでもなく、感覚の始まりでもないけれど、少し立ち止まってみたい場所。どんなポーズにも、エッジに向かう途中の楽に動ける場所など数えきれないほどの側面があって、その全てに意識を向ける価値があります。



この練習を、何か目標に向かっている時にいつも立ちはだかる人生の壁のようだと感じるかもしれません。次回は、そこへとまっすぐ走り出す前に、少し下がってよく見極めたいと思うかもしれません。それは誰にもわかりません。あなたが壁だと思っていたのは、広い地平線のほんの小さな場所にすぎないとわかるかもしれません。そこはあなたが楽しんでダンスできる大きく開けた場所に囲まれているのかもしれません。