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2015年12月11日金曜日

ヨガや瞑想は医療費を削減できる
Study Finds that Yoga, Meditation Can Reduce Health-Care Utilization

毎年、アメリカでは何百万人もの人が医療費で破産したり貧困に陥ったりしています。過去10年に渡り、ヨガのような心と身体を介在するものが、ストレス解消や健康維持において極めて効果的であるということが数多く証明されてきています。そうしたプログラムの中で PLOS One という雑誌に掲載されたある研究は、心身トレーニングがかなり長期間にわたる健康と医療費の削減に繋がるということに対する説得性のある証拠を示しています。

慢性的なストレスは私達の身体的・精神的健康をむしばみ、また病院を訪れる主な原因となっています。従来のほとんどの医療が病気の症状を対象としているのに対し、病気の第一の原因のひとつである「慢性ストレス」に対処するものはほとんどありません。3RP(Relaxation Response Resiliency Program、弛緩反応回復プログラム) はそのように考えられたもので、患者にストレスを軽減したり、回復力を高める方法を教えます。理論的には、こうしたプログラムがストレスや健康上の問題を減らし、また医療費の相当な削減に繋がることになるはずなのです。



マサチューセッツ総合病院ベンソン・ヘンリー研究所では、2006年1月から2014年の7月の間、3RPトレーニングを受けた患者(4452人)と治療をしない対照群(13149人)の医療記録を調べ、この仮設をテストしました。

3RPグループと同じ年齢、人種、性別の対照群の記録と比較するため、トレーニングを受けさせたグループの3RPの1年前とその後の記録が分析されました。一年ごとの支払請求可能な治療の発生数(診察、画像解析、ラボ分析、内科的治療、救急医療など)に興味深い結果が現れました。

3RPの参加グループの中には、研究の期間中に研究所にて3RPトレーニングを個人あるいはグループで受けたどちらの患者も含まれました。3RPの包括的な目標はストレス反応を減少させ、弛緩を生じさせ、回復力をあげることです。8セッションに渡るトレーニングは、リラクゼーション、瞑想、マインドフルネス、認知力の訓練に社会的支援とポジティブ心理学を統合させたものです。

3RPグループと対照群を比較すると、アフリカ系よりアジア系が多く、ユダヤ人であったり無宗教であり、対照群よりも平均収入が多かったのです。どちらのグループも、ほぼ同じ期間(四年半以上)同じ医療制度の中で過ごしました。

医療費の違いは2グループ間で顕著にあらわれ、3RPグループでは請求可能な医療や診察に平均43%の減少がみられました。一方、対照群では、外来患者数、特殊医療、入院の増加がみられました。研究者らは、3RPグループで削減された医療費は、平均で年間640~25500ドルに換算されると見積もっています。これは、特に慢性疾患の患者で医療費の削減が顕著だったことを示しています。

残念ながら、少数の例外があるにせよ、アメリカの健康保険業界は医療を補うものに対する支払意欲という面において現代社会にかなり立ち遅れています。2012年の健康白書が、アメリカ国民の10%以上もの人が、前年の間、ストレス解消や健康増進のためにヨガや瞑想、太極拳、気功など心と身体の訓練を習慣的に行っていると示しているにも関わらず、なのです。

この医療費研究のデータがはっきりと証拠を示すのは、健康保険に関する会社やシステム、提供者が、医療の基本的な形として心身セラピーを含むことでもっと患者の健康と金銭的な幸福のために役立つべきだということです。この研究の著者が述べているように、「医療の焦点は、後期疾患の特別治療に高額を使用することから、患者中心のアプローチや、健康増進や自己管理支援、予防治療、効果的な疾病管理などを行う組織的なチームに重点をおくことへと変化してきている。我々が出した結果によれば、3RPなどの心身治療は、個人の病気の苦しみを減らすとともに医療財源の使用をも減らし、変わりつつある医療環境に適している」

これは、患者にとってもシステムにとっても双方両得の筋書きではないでしょうか!


出典: Yoga U online
https://www.yogauonline.com/yogau-wellness-blog/study-finds-yoga-meditation-can-reduce-health-care-utilization


2015年8月6日木曜日

ヨガの効能についての新しい科学
The New Science on the Health Benefits of Yoga

健康に関するサイト SONIA からの記事です。

http://www.sonima.com/yoga/health-benefits-of-yoga/?utm_source=huffingtonpost&utm_medium=syndication&utm_campaign=site


記事は、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)のディレクターである Dilip Sarkar氏の逸話から始まっています。昨年、岐阜県であった学会を訪れた私は、彼と少しだけ話すことができました。「米国に来ることはありますか?」と聞かれ「予定はありません」と答えて別れたのですが、実際あれから渡米する機会はありません。もし、予定があると答えたなら何をおっしゃろうとしていたのか、今になって気になりますね。

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それまで病気をしたことがなかった血管外科医の彼が、51歳で突然倒れて心臓バイパス手術を受けることになります。そしてその後、アーユルヴェーダやヨガ・セラピーに魅了されたといいます。

65歳のSarkar氏は、毎朝1時間ヨガを行っています。現在彼は、医療の現場を引退しヨガ・ティーチャー、そしてヨガの研究者で、2010年に立ち上げた医師向けのヨガセラピーコースで年間3回以上教鞭をとっています。

「ヨガセラピーの研究でわかったのは、日々の練習によって無理なく自然にライフスタイルを変えることができることです。健康的な食事、質の良い睡眠、規則正しい生活など」

ヴァージニア州ハンプトンのタクシャ大学統合医学部の学部長でもある彼の言葉は、下記のような数多くの研究に裏付けられています。

心臓血管の健康促進

ヨガセラピーでリラックスすることで、血管が緩んで血圧が下がり、心筋への血流が増加。
メタボリックシンドロームの中年の中国人182人が一年間ヨガをしたところ、血圧が下がっただけでなく大幅に体重を減らすことができた。


慢性的な首や腰の痛みを抑える

正しい姿勢が首痛・腰痛を緩和。
「椎間板ヘルニアや脊椎狭窄自身に痛みはない。筋肉の収縮が神経を刺激する。筋肉の緊張や痙攣が痛みを生じさせる」ので、腰痛には筋弛緩剤が処方されることが多い。
「ヨガセラピーでは、ポーズをとるとき呼吸に合わせて筋肉がゆっくり緩むことで腰痛が消える」


脳の活性化

53-96歳の133人を対象にした研究で、週2回30分間のヨガを一ヶ月以上行うことで認知機能が向上することがわかった。
「呼吸に集中することで酸素を最大に取りこむことができ、脳や身体への血流が増える」
記憶力の大幅な向上や欝症状の減少もみられた。


糖尿病の抑制

「ヨガの練習は、アグニと呼ばれる『消化の火』を増やす。ヨガの見地からいえば、身体が糖分を消化しきれないせいで血糖値が上がる。消化の力が上がれば血糖値も改善され糖尿病の防止や抑制になる」

II型糖尿病の男性30人に6ヶ月ヨガの練習をさせたところ、血液グルコースレベルが著しく低下した。


ストレスや不安の回避


ヨガは、特に精神衛生の問題の危険がある女性の、ストレス・ホルモンであるコルチゾールのレベルを下げたという研究がある。


抑鬱症の改善

産後欝症の女性に、たった8週間のヨガが著しい効果をあらわした。24週間毎日60分のヨガが、手術や放射線治療、化学療法を受けている乳癌患者の抑鬱症状を改善。「戦士のポーズ」は病と闘う力をくれる。


癌の危険性を低下

習慣的なヨガが遺伝子変異発現を防止。病気の症状と闘う強い武器ともなる。
女性の癌患者への週二回三ヶ月のヨガで、炎症を抑え体力向上、気分が明るくなる効果があった。


自己肯定を促進

セルフコントロール、自己認識、幸福感、身体の認識、バランス、心身、反射性に関して、ポジティブな感情を持つことができるようになる。

「ヨガという言葉は『調和』。心、身体と魂を調和させる。ヨガの練習では、ポジティブな感情を取り込み、ネガティブな感情を吐き出す」


長寿と若さ

ヨガやメディテーションが老化の兆候を消し、酸化的ストレスや炎症が主な原因である生活習慣病を防止する。


PMS(月経前症候群)の改善

シャヴァサナなどのポーズが、リラックス効果を与え症状を和らげる。




(各研究の詳細は、原記事にリンクからジャンプできます)



2015年7月28日火曜日

悪循環を断ち切る: 高齢者の転倒>怪我>不安 
Falls, Injuries and Anxiety: Breaking a Vicious Cycle

Huffington Post からの記事です。

http://www.huffingtonpost.com/hilary-young/falls-injuries-and-anxiety-breaking-a-vicious-cycle_b_4875233.html (英語)

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アメリカでの調査ですが、65歳以上の怪我や脊椎損傷の主な原因は転倒によるもので、その数は年々増加傾向なのだそうです。

一度、転倒で怪我をすると、また転けるのではという恐怖心が生まれます。

そのせいで身体を動かさないようにすると、身体の可動域や体力の減少に繋がり、結果的に転倒のリスクを増やすことになってしまうのです。

転倒への恐怖はまた不安を増加させてしまうのですが、それに対する抗不安薬がまた転倒や認知症の危険を伴ってしまうのです。

2011年から2012年に行われたオランダのユトレヒト大学の研究では、向精神薬を服用した高齢者は、転倒のリスクが3~5倍になったそうです。

ベンゾジアゼピン(向精神薬の一種)の服用により認知症発症が50%増えたという

British Medical Journal に掲載された15年に渡るフランスの研究もあるそうです。

ヨガを習慣的に行うことは、年齢に関わらず、こうした転倒や不安症のリスクを回避することができるのです。

「ヨガの練習によって、心と身体の認識を促すことができます。やさしい動きやストレッチで、自分自身の限界や身体の変化を感じることができるのです」あるヨガセラピストの言葉です。

「ヨガで行う様々な屈伸が関節を円滑にし、脊柱をしなやかに保ちます。また、筋肉を強化させ骨を守ります。多くの呼吸法により、呼吸器系や神経系をリラックスさせ、不安やストレスを取り除くと証明されています」 筋力が衰えた高齢者には、椅子を使い無理なく行えるヨガもあります。

何か新しいことを始めることで、プラスの連鎖反応を起こすことができます。

そうして、悪循環を断ち、健康で幸せな人生を送り続けることができるのです。

2015年7月7日火曜日

外傷性脳損傷患者にヨガセラピーが効果
Yoga therapy helps man with traumatic brain injury

米国ミネソタからの報告です。

2年前に自宅の階段から落ちて怪我をした60歳の男性に効果があったそうです。
外傷性脳損傷で5ヶ月入院した彼は、再び自力で呼吸し、食べ、歩き、話すことを獲得しなければいけなかったのです。それ以来、彼はヨガを始めました。
彼は言います。「ヨガをすると楽しくて、脳が喜んで、身体が喜ぶんです」

また、脳損傷患者に「ヨガ」を処方する神経科医もいます。
「バランスや体力、呼吸など脳損傷患者が問題を抱えるであろう別々のエリアに働きかけることができる」

彼のこの一年の進歩を見てきたインストラクターによれば、
「バランスだけでなく、協調運動(別の動作をまとめる動き)が向上しています」

また、穏やかになりストレスも減ったといいます。
彼は今では、ツリーポーズもお手のものです。
「ヨガの後はすごく気持ちがいい」

原文と動画はこちら(英語)
http://www.kare11.com/story/news/health/2015/06/16/yoga-therapy-helps-man-with-traumatic-brain-injury/28830603/




7月・8月のクラススケジュールはリンクをクリックしてください。

ヨガセラピーって何?
What is Yoga Therapy? HUFF POST

    ニュースメディアやブログなどが配信した記事からピックアップして掲載する
    アメリカのインターネット新聞である The Huffington Postに
    ヨガセラピーの紹介が掲載されました。

    心理療法士でカウンセラーであるアイラ・イスラエル氏による記事です。



    (出典)http://www.huffingtonpost.com/ira-israel/what-is-yoga-therapy_b_7733728.html

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    世界中の何百人もの人々がエクササイズとしてヨガをし、数えきれない人々が精神的解放のためヨガをしている一方で、セラピーとしてヨガを利用している人々の数はおそらく最も伸びている分野だろう。

    効果が確かでなかったり潜在的に有害な副作用のあるより浸潤性のある治療の代替案として、ヨガを患者たちに勧める医者が増えてきている。ヨガジャーナルのよる2008年のハリスの調査では、1400万人以上ものアメリカ人が医者やセラピストにヨガを薦められたと答えている。同様の調査では、49.9%の開業医が自分の健康のためにヨガを始めたと言い、そうした研究はアメリカにおいてこんなにヨガ人気が出る前に行われている。

    ヨガセラピーは哲学であり、科学であり、人々の身体や精神、情緒的な病気を治療するために伝統的なヨガのテクニックを現代の状況に適合させる技術である。故B.K.S.アイアンガー師が言ったように「耐える必要のないものを治療し、治癒できないものに耐えることをヨガは我々に教えてくれる」おそらくこれがセラピーとしてのヨガが他の分野と違うところであり、それは病気にというよりは各個人に適応ができるからだ。その目的は、ある時は治癒であり、ある時は癒しであり、そしてある時はただ不治の厳しい挑戦の中でもたらす緩和であったりする。

    治療としてのその手法のように、西洋へのヨガセラピーの道はゆっくりだが着実だ。公的には、その起源は1900年台初頭のヨギにさかのぼる。ムンバイのシュリ・ヨゲンドラやロナブラのスワミ・クワラヤナンダ、チベット国境に近いヒマラヤの山中に居たシュリ・ラマ・モハナ・ブラマチャリなどであるが、その名を知る者は少ない。ブラマチャリは「近代ヨガの父」とされるティルマライ・クリシュナマチャリヤの師である。


    クリシュナマチャリヤは、伝統的なアサナ(ポーズ)を、人々の身体に合うように治療的に改良した。また彼は、プロップス(道具)の使用を提唱し、後継者であるB.K.S.アイアンガーがさらなる改良を行った。同様に、クリシュナマチャリヤは、インドラ・デヴィという女性に初めてヨガを教えることで、ヨガはバラモン階級の男性のみに許されていたという5000年の古いインドの伝統を変えた。そしてそのあとに多くの女性が続く。

    父から学んだことに触発され、クリシュナマチャリヤの息子、T.K.V.デシカチャーは1970年代に西洋にわたり合衆国におけるヨガセラピストの第一世代の動機となった。その中には、ベストセラー「ヨガ・アナトミー」の共同著者であるレスリー・カミノフ、ヴィニヨガの創設者ゲイリー・クラフトソー、1984年のロサンゼルスに初のヨガセラピースタジオを創設したラリー・ペインがいる。ラリーのロヨラ・メリーマウント大学でのヨガセラピーRxプログラムは、正式認可を受けた大学での初のヨガセラピスト養成プログラムであった。

    「Yoga Therapy and Integrative Medicine: Where Ancient Science Meets Modern Medicine(ヨガセラピーと統合医学:古代科学が現代医学に出会う場所)」という本では、医師や認可を受けた医療関係者、学者、研究者、ヨガセラピストや施術者らによってセラピーとして使われているヨガの無数の方法が詳細に書かれている。

    この本の特徴は、その分野で世界をリードする専門家らによって書かれた章があることである。心臓専門医のアート・ブラウンシュタイン医学博士は、なぜ心臓病患者に毎日20分間のシャヴァサナを処方しているのかについて何年にもわたる見解を示している。リチャード・ミラー博士は、ストレスやPTSDに悩む兵士のため使われた彼の科学的に裏付けされたヨガ・ニードラのiRestシステムの実践や結果を共有する。マシュー・テイラー博士は、ヨガセラピーのリハビリや理学療法への統合方法の省察を記す。シャンティ・シャンティ・カウル・カールサ博士は、クンダリニの伝統における力強い精神と感情のアプローチを説明している。ジナニ・チャプマン看護師や、がん患者治療に適応できるヨガセラピーを提案。ルロイ・ペリーは、オリンピックのアスリートや優勝したスポーツチームのトレーニングとして行って大きな成功を収めたヨガの実践法を述べている。そして、ベストセラーである「Yoga for Depression and Anxiety (鬱と不安症のためのヨガ)」の著者として気分障害の治療におけるヨガセラピーの増大する役割について私も書いている。

    突きつめると、ヨガセラピーは西洋現代医学の補完として古代の癒しの方法を各個人が利用できるよう支援し、可能にし、力を与えるものである。ヨガセラピーは、困難な健康状態を変え、人々の視点を変え、そして確実に健康的習慣へと変えていくことができる。

    従って、腰痛であれ心臓病であれ、鬱や不安症であったり、癌治療の最中に化学療法の症状を緩和したいとしたら、ヨガセラピーが役に立つ。私たちの新しい本「Yoga Therapy and Integrative Medicine: Where Ancient Science Meets Modern Medicine」を見て、精神的感情的苦痛だけでなく痛みの改善のためにどのようにヨガセラピーを利用すればいいかが理解していただけるだろう。

    2015年6月2日火曜日

    メディテーション:ストレスを軽減するだけでなく脳自体が変わる!
    Harvard neuroscientist: Meditation not only reduces stress, here’s how it changes your brain

    ワシントンポストに掲載されたインタビューです。

    ハーバード大学の神経科医師による研究で
    メディテーション(瞑想)が脳を活性化させることが確認されました。
    医師自身、マラソンの練習中に始めたヨガの効果を感じ、研究を始めたそうです。

    http://www.washingtonpost.com/news/inspired-life/wp/2015/05/26/harvard-neuroscientist-meditation-not-only-reduces-stress-it-literally-changes-your-brain/



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    Q: メディテーションやマインドフルネス(気づき)と脳について注目するようになったのはなぜ?

    A: ボストンマラソンの練習を友人としていた。怪我をしたので理学療法士に相談したら、走るのを止めてストレッチしろと言われた。それで理学療法としてヨガを始めた。そしたら、それがとてもパワフルで実際に効果もあったのでその実態を知りたくなった。
    ヨガの先生は、ヨガが思いやりを深めるとか心を開くとかあらゆる効果を主張した。私は「はい、はい、私はストレッチしにきただけよ」と思っていたけれど、だんだん自分が穏やかになっていくのに気づき始めた。困難な状況もよりスムーズに処理できるようになった。思いやりの気持ちも深まり心も開き、他人の視点から物が見られるようになった。
    ただの偽薬反応にすぎないと思っていた。けれど、科学的な文献調査をしてわかったのは、メディテーションがストレスの低下、欝や不安、痛みや不眠の改善し、生活の質を向上させることだった。
    その頃私は、分子生物学のPhD過程だったが、この研究をすることにした。


    Q: 研究はどのように?

    A: 最初の研究は、長期間メディテーションを行っている人と制御グループを観察すること。長期間メディテーションを行っている人たちの島皮質や聴覚・感覚皮質には、灰白質が多いことがわかった。これは当然のこと。マインドフルであるということは、呼吸や音、その瞬間の経験に注意を払い、認知を停止するということだから。つまり感覚が強化される。
    また、記憶や意思決定に関係する前頭葉に、彼らの方が灰白質が多いことがわかった。
    歳をとると皮質が収縮することは立証済みで、理解力や記憶は衰えていく。けれど、メディテーションを行う50歳の人々の灰白質の量は25歳のものと同じだった。
    そこで、最初の問題は、研究での灰白質が多い人達はメディテーションをする前から多かったのではないかということ。そうして次の研究を行うことになった。
    メディテーションをしたことがない人々をグループに分け、片方に8週間のマインドフルネスを基にしたストレス軽減プログラムを受けさせた。


    Q: 結果は?

    A: 8週間後、2グループの脳5領域の体積に違いがあり、メディテーションをしたグループの4領域に肥大が見られた。
    1.注意力散漫や自己関連性に関係する後帯状回
    2.学習、認知、帰国、感情調整を助ける左海馬
    3.視点取得、共感、思いやりなどに関係する側頭頭頂接合部
    4.調整神経伝達物質が作られる脳橋

    概して不安や恐怖、ストレスに重要な脳の闘争・逃走部分である扁桃体は、ストレス軽減プログラムを受けた人達のものは小さくなっていた。扁桃体の変化はまたストレス・レベルの減少にも相関関係がある。


    Q: では、脳に変化が現れるまでどれくらいメディテーションを行わなければならないのか?

    A: 私達の研究結果ではたった8週間。
    マインドフルネスを基にしたストレス軽減プログラムでは、被験者らは週1回のクラスを受けていた。記録をとり、自宅で日に40分行うよう言われていた。たったそれだけ。


    Q: では、一日40分だと?

    A: 研究では大きな開きがあった。本当に毎日40分行った人もいれば、それ以下の人もいた。週に2回だけという人も。
    平均で1日27分、か、30分くらい。
    効果が現れるまでどれくらい必要かということに対しての充分なデータはまだ無い。
    メディテーションの先生は、完全な科学的根拠はないけれど生徒からのコメントによれば1日10分でなんらかの効果があるというだろう。試験してみないと。
    これらの変化の機能的意義は何なのかを検討する研究を私達はまだ始めたばかり。他の科学者の研究では、メディテーションが注意力を高めたり感情を制御するのに役立つことがわかっている。けれど、ほとんどは神経画像研究ではない。なので、私達は行動科学と神経画像科学を統合したいと思っている。

    Q: 科学からわかったことで、読者に何を勧める?

    A: マインドフルネスとはエクササイズみたいなもの。実際、一種の心のエクササイズ。エクササイズで健康促進たり、ストレスにうまく対処できたり、長寿に繋がるように、メディテーションは同様の効果が得られる。
    しかし、エクササイズのように、何でも治すというわけではない。補助的な療法として効果的であって、それだけで独立するものではない。様々な疾患に試されてきたが結果は極めて多種多様だ。ある症状には効果があっても全てではない。結果は時に緩やかだ。そして誰にでも効くわけではない。
    何ができて何が出来ないかを解き明かすには早尚だ。


    Q: では、限界を知りながら何を勧める?

    A: ほとんど人に効果があると思う。もし試したいなら、重要なのはいい先生を見つけること。シンプルだけれど同時に複雑だから。自分の心の中で何が起きているのかを理解しなければならない。いい先生は何にも替えがたい。


    Q: あなたはメディテーションする?

    A: もちろん。


    Q: あなたの人生で何が変わった?

    A: 始めてから20年になるので、私の人生にはかなり深い影響力がある。とても地に着いたもの。ストレスを減らす。明瞭に考える助けになる。人間関係によい。共感や思いやりをより感じるようになった。


    Q: どのような練習を?

    A: いろいろ。40分だったり5分だったり全くしなかったり。エクササイズみたいなもの。週に3回エクササイズできればいい。でも毎日ちょっとずつしかできなくてもそれでいい。もっと練習すればもっと効果があると確信している。私の脳が変化しているかどうかはわからない。ただ、これは今の私に効果がある。

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    2015年4月20日月曜日

    多発性硬化症とヨガ
    Multiple Sclerosis Coalition Consensus Paper

    ヨガが多発性硬化症の改善に有効、アメリカ・ラトガース大学

    Multiple Sclerosis Coalition Consensus Paper on Disease-Modifying Therapies

    (http://www.nationalmssociety.org/About-the-Society/News/Multiple-Sclerosis-Coalition-Consensus-Paper-o-(1))


    ヨガは、この衰弱性疾患と戦う人々の可動性と生活の質(QOL)を改善することがわかった。
    ルトガース大学の最近の研究では、多発性硬化症(MS)の女性が、週二回90分間、ヨガ哲学を学び、深呼吸練習と回復効果のあるポーズを行った。8週間後、より長い時間と距離の歩行が可能になり、微細運動協調性、後方到達運動中のバランスに改善が見られた。また、研究者によれば、試験開始前よりも痛みや倦怠感が軽減した。
    詳細は全国多発性硬化症協会まで。 (nationalmssociety.org, 8oo-344-4867 (英語)).

    In welcome news,yoga can help improve mobility and quality of life 
for people living with the debilitating disease. In a recent Rutgers 
University study, women with MS learned about yoga philosophy and practiced deep-breathing exercises and restorative poses for 90 minutes twice a week. After eight weeks, they were better able to walk for short distances and longer periods of time, had better fine-motor coordination, and showed improvements in balance while reaching backward. They also reported less pain and fatigue than when they started the trial, according to the researchers. To find an MS-friendly yoga class, teacher, or video based on location and symptoms, contact the National Multiple Sclerosis Society (nationalmssociety.org, 8oo-344-4867).  (excerpt from Yoga Journal)

    2015年2月7日土曜日

    ヨガで冠状動脈のバイパスが自然発生
    Enhancement of Natural Bypass in patients with Heart diseases through Yogic life style strategies

    バイパスそのものの自然発生を促進


    ヨガセラピーは、一般的な生活において心臓疾患に理論的に効果的であると言われていますが、実際の症例、研究論文や科学的所見も多く報告されています。ここで紹介されているのは、従来の医療に加えてヨガセラピーを行った患者の例です。彼は、バイパス手術の必要がなくなったばかりか、心臓の冠状動脈が自然にたくさん枝分かれしバイパスを作ってしまったというものです。
    シンガポールでアーユルヴェーダ、ヨガセラピーを行っている Union Yoga Ayurveda のドクター・サティアムもこのケースに関わっています。(インド、アロギャダーマ病院)





    CASE REPORT- YOGA THERAPY HELPED IN NATURAL BYPASS BY ITSELF

    People always talk theoretically that Yoga therapy works for heart issues in general life. But we at UNION emphasis in realistic case reports, research papers and scientific findings. Please find the case report of a patient who did yoga therapy along with conventional medications and happened to avoid the bypass surgery and finally diagnosed that... his coronary arteries developed many beached by itself which is a natural bypass by it's own.
    Our Dr Satyam was also the part of this case during his clinical research timings.
    (www.unionyogaayurveda.com.sg)

    Note: Acknowledgement to Arogyadahama hospital, India.