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2026年1月30日金曜日

ヨガセラピー:今も生きる癒しの伝統
Yoga Therapy: A Living Healing Tradition

ヨガセラピーの背景にある哲学、考え方についての記事です。
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ヨガセラピーは現代社会の新しい新興の職業ではありますが、その起源はヴェーダの教えや科学など数千年前にさかのぼります。古人は自らの深い精神の旅から、人の健康状態の本質への深淵な洞察を生み出し、またその理解や全てのレベルにおける苦痛を変換することについての広範囲の教えや力強い実践法をも生み出しました。



この伝統によればヨガセラピーとは、ヨガとアーユルヴェーダを合成したヨガの一種であり、多くの場合、ジョティシュ(ヴェーダの占星術)やさまざまな派閥の信仰から派生した儀式慣習の概念を含みます。この療法におけるヨガの手法やテクニックの応用はヨガ・チキッサと呼ばれていました。新興の職業としてのヨガ・チキッサは伝統的な治療法であり、体調や感情、考え方、食事、行動パターン、ライフスタイルや人間関係、生活し働く環境など全てが密接に関係し合っており私たちの健康にも関係しているいう認識のもとに成り立っています。



ヨガセラピーは、現代の西洋医学における問題のいくつかを改善するためにきわめて重要な役割を持っています。その役割とは、ひとつには、病気や医師中心の枠組みから、ウェルネスやホリスティックなセルフケアに基づいた枠組みへの移行を促すことです。ヨガのコミュニティは、こうした教えを信頼できる合法的な方法で伝えていくという素晴らしい機会と責任の両方を担っています。その責任を果たすには、こうした教えを研究し続けること、伝統の深い洞察を熟慮すること、そして変換の可能性を実践を通して経験することなどによって可能になります。ヨガセラピーの幅広さ深さ、ヨガ哲学との本質的な関連性を解明するために、基本的な見識や中心にある教え、ヨガセラピーの真の伝統のための基礎を築いている元となる実践法を、私はよく垣間見ています。






ヨガの起源は、シュルティと総称されているインド亜大陸に発生した古代文化の文献ヴェーダの中にあります。ヴェーダから、文化や文脈に関係なく全ての人間に永遠に関連すると考えられ発展した、現存する一連の教えが生まれました。こうした教えは、人生のあらゆる場面での体験すべての局面を網羅する深い洞察と実践法を与えてくれます。



ヴェーダの文献は、論証的な哲学様式で編纂されてはいません。詩的であり非直線的で、つまり理解するには複雑で困難です。それらを説明するために偉大な指導者らが解説しました。こうした解説文は哲学的な散文形式をとり、総じてシュルティを呼ばれる口頭で伝えられ、そのように記憶されました。こうしたシステムの最古のものがサンキャで、偉大なる聖カピラによって作られました。サンキャのシステムは、ヨガスートラに記録されたパタンジャリのヨガ哲学の形而上の基礎を形作りました。このように、ヨガは実用的なサンキャ哲学だと考えられるでしょう。



ヨガの観点を伝えるヴェーダ文献にある最も基本となる洞察のいくつかは、アートマン(純粋意識)とブラフマン(絶対的真実)の概念を含みます。ドゥーカ(苦痛)の真実、苦痛を乗り越えるためのヴィディヤ(知識)の探究、そして人間の多次元的モデルなどです。
ヴェーダの哲学的解説の中には、万物の基本要素の法則を列挙するサンキャによる形而上の宇宙論があります。このシステムの中にカピラが示すのは二元性であり、見る者プルシャ、そして見られる者プラクリティです。基本的な前提は、見る者と見られる者を識別することで私たちは苦痛から解放されるということです。



この基本の上に築かれたヨガの伝統が主張するのは、私たちは本質的には変化し続ける多元的な宇宙の中に存在する純粋な意識の変化しない源だということです。純粋意識の中心はヴェーダではアートマンと呼ばれ、サンキャ哲学やヨガではプルシャと呼ばれます。文字通り「街に住む者」であるプルシャは多元的宇宙に住んでいますが、その宇宙とは、思考や感情、身体など自分自身の一部だと通常思っているもの、そして家族や社会ネットワーク、自然界など自分自身の外側にあると思っているものという観念を含みます。この視点から見ると、この見える存在全ては変わり続ける広大さの中のはかない収束現象としてのみ存在しています。基本的にヨガは、私たちはこうした変化するものではなく、間違って自分を認識しそれに執着することで苦痛が起こるのだといいます。



実際的レベルでは、プルシャから生じる知性の応用を通して、そして正しい方法で行うことで、これらの次元すべての変化の方向に影響を与えることができるとヨガは教えてくれます。それぞれの次元での関係性を向上すれば、誤った識別をし続け苦痛を感じ続けるよりも、自分が何なのかを明らかに見られるようになるのです。






2025年3月10日月曜日

ヨガはがん治療をサポートする
だが、この「すべき・してはいけないこと」は心に留めておくこと
Yoga Can Support Cancer Care But Keep These Do’s and Don’ts In Mind

今回は、インドのCNN系メディアNews18からの記事です。

私がトレーニングを受けたシンガポールのドクターのもとにも
がんで苦しむ患者さんが来られていました。
残念ながら、数年後に旅立ってしまわれましたが
ヨガセラピーで痛みや苦しさ、死の恐怖を緩和できていたならいいなと今でも思います。
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サミーナががんと診断された時、彼女は冷静に受け止め、落ち着いて自分に必要なことにとりかかりった。腫瘍を取り除く手術を受け、免疫療法と経口化学療法を行なった。がんの代替医療の役割について聞いたことがあったので、手助けしてくれそうなヨガの指導者に連絡を取った。


ヨガを練習して数日のうちにサミーナの疲労は酷くなり、動悸やめまい、ホットフラッシュ、息切れをするようになった。調べてみると、そのヨガ指導者は動きが多く刺激の強いスリヤ・ナマスカラを彼女に練習させていることがわかった。


もう一人の元がん患者であるクシュブーの場合はこうだ。がんだと確証を得た時、化学療法や他の医療行為を拒否し、彼女は様々な代替医療を探し始めた。食療法、ホメオパシー、マントラ治療法、アーユルヴェーダ、自然療法、瞑想、そしてヨガの呼吸法だ。しかし、2年も経つと彼女の数値は急激に高まってついには入院しなければならなくなり、ICUで命からがら数週間を過ごすことになる。そうして入院中からその後10年にわたって標準的な医療と化学療法を受けることになり、がんを克服した。


二人とも間違っていたのである。一人は間違ったヨガ指導者を選んでしまった。もう一人はヨガや代替療法が「包括的に」体を元に戻してくれるから従来の治療は必要ないと考えてしまったのである。



ヨガは役にたつが、どのようにかが大切


ヨガはがんのための効果的な支持的療法として証明されていると、エビデンスに基づいた研究で示されてきている。正しくーつまり習慣的に、正しく理解したうえで、長期間ー行えば、炎症を抑え、免疫を高め、がんの進行につながる悪い行動さえも変える可能性を持っている。


しかし、がん治療にヨガを利用する時には、理解しなければならないことがある。がん治療は倦怠感、筋肉の弱体化、めまいや末梢神経の障害などを引き起こし、その結果、いくつかの動きは安全ではなくなる。また、転移や骨粗鬆症、疼痛などがある場合があり、ヨガポーズはそれを悪化させる恐れもある。従来の治療とヨガセラピーどちらも行う医師や専門家らが、最近の学会でこの重要な問題に対する彼らの経験を共有した。


以下は、彼らの意見と実用的なガイダンスである。



医師の意見


ムンバイにあるタタ・メモリアル・センターのディレクター、パンカジュ・チャトゥルヴェディ氏はこう述べる。「治療の養生の後、正しい段階の正しいヨガに導いてもらうため、医師に相談してください。YouTube やインスタグラムのビデオをみながらの練習はやめてください。また、ヨガは我々が行なっている今の治療の代わりには絶対にならないこと、だからこそ練習は治療と並行して行うのだということを忘れないでください。そして処方や指示は医師から受けてください」


米国ヒューストンの MD・アンダーセンがんセンターの統合医療プログラム・ディレクターのロレンツォ・コーエン氏はこう付け加える。「がんケアにおいて、病院側が他の治療と同様にヨガセラピーを提供する必要があります。しかし、私が特別に『ヨガセラピー』という言葉を使う理由は、医療の現場では単なるヨガの指導者やヨガの訓練を受けた者ではなく、その疾病や健康状態における専門知識を持つ者である必要があるからです」


CCRYN(インド・ヨガ自然療法研究中央委員会)の Ayush 省ディレクターであるラガヴェンドラ・ラオ博士は「私の肺に転移した肺がん患者は、彼女自身ヨガティーチャーでもありますが、ヨガの練習中のハイパーベンチレーションで倒れました。彼女は気胸になっていたのです。ですから、乳がんの転移が肺に到達している場合、ハイパーベンチレーションはしないようにしてください」


AIIMS (全インド医学研究所)の長であり、シュリシュリ先端研究所の顧問である有名な腫瘍学者のヴィノッド・コチュピライ博士はこう付け加えている。「そうです。私たちの(ヨガ関連の)研究では、肺領域への放射線治療を受けているなど特定の患者を除外しています。または、脳に転移がある患者にもこうした練習は勧めていません」


SRHU(スワミ・ラーマ・ヒマラヤン大学)がん研究所のディレクターである腫瘍外科医のシュニル・サイニ博士によれば、「ヨガは素晴らしい支持療法ですが、患者はそれぞれ異なるため治療にあたる医師らと相談するべきです。また、患者は病気の各ステージで異なりますし、治療のタイミングも異なります。全てのがんもまた異なります。例えば、乳がんの骨転移では、骨折の危険や痛みが増す危険もあります。急性の状態では、具合がとても悪い時にはただリラックスさせる練習法の方が良いでしょう。回復が必要な時は、身体的な側面も追加することもできるでしょう。ですので、治療チームと緊密に取り組む必要があるのです」





がんの治療としてのヨガ:すべきこととしてはいけないこと



• ヨガを始める前に、一次医療の医師や治療チームに相談すること

• がんを専門とするヨガセラピストの元で練習する。個人に合わせた指導を得ること

• 激しいポーズをしない。やさしくレストラティブなヨガをすること

• 自身が心地よく感じられる補助具を使う。薄いクッションや折り畳んだシーツ、椅子など

• 後屈、逆転など体を大きくねじるポーズをしない。その強度から太陽礼拝は推奨しない。速いペースで動かない。

• 各ポーズ、一回ごとに十分な休憩をとる。

• 全体を通して瞑想や深いリラクゼーション、深呼吸などは取り入れることが可能

• 息を止めたり、力強い呼吸はしない。ゆっくりとコントロールした呼吸に集中する。

• 患者がかなり弱るため、放射線治療や化学治療のあとは一週間あけること。化学療法後は血液の値が下がるので、7、8日間待って値が戻った時にのみ特別なテクニックで練習する。外科手術の場合、身体的なエクササイズは1ヶ月後から始める。

• 患者が自身の能力を理解していることが必要。心地よさが感じられる範囲を超えて体をストレッチしない。

• 感染などのリスクがあるため、大勢いる場所を避けグループでは行わない。

• 高温での練習をしない。また、体内の熱が上がりそうな練習は避けること。

• 水分補給をすること。空腹の状態では行わない、が、食事の後は2時間あけること。








(出典) https://www.news18.com/lifestyle/yogmantra-yoga-can-support-cancer-care-but-keep-these-dos-and-donts-in-mind-9228198.html



2022年6月8日水曜日

パーキンソン病のためのヨガ Vol.3
Yoga for Parkinson's Disease

前回からの続き、最終回です。

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12. 鷲のポーズで揺れる、捻る


このポーズでは、四肢を交差させたまま様々な方向へ動いて、コーディネーションとバランスの向上に効果があります。

椅子の端に座って、右脚を左脚の上へ、右腕を左腕の下へと交差させて鷲のポーズになります。右足首を左足の後ろに組む必要はありませんし(右足をぶらぶらさせたり右足指を床につけても構いません)、手のひらを合わせたりする必要もありません(代わりに前腕でV字を作ってもいいでしょう)。



両肘を、肩甲骨の間にストレッチが感じられる程度に高く上げて前へ伸ばしましょう。ただし、首の後ろは長く保ちます。

両脚は絡み合っていますが、開いていくようにイメージします。つまり、右脚は右へ、左脚は左へ。

呼吸と共に、ゆっくりと左から右へ揺れましょう。やや体側を曲げながら、息を吸って一方向へ揺れ、そして吐きながら逆の方向へ揺れます。この左右に揺れる動きを数回繰り返します。


そして、ゆっくりと前後に揺れます。息を吸いながら胸を持ち上げて体を前に傾け、吐きながら背中をやや丸くして体を後ろに傾けます。この前後に揺れる動きを数回繰り返します。




今度は、体重を坐骨から坐骨へ移動します。胴体と上半身を時計回りに何回か回しながら呼吸を1、2回行い、そして数回ゆっくりと反時計回りに回します。



そして、両脚と腰を安定させたまま、右へ捻ってそのまま数呼吸し、その後左に捻ります。両方向に数回ずつ繰り返しましょう。


一旦休んで腕と脚を解いてリラックスしてから、左脚を右脚の上に、左腕を右腕の下に交差させてこのシーケンスを繰り返します。




13. ゆっくりとした行進で体幹を強化


強い体幹で、バランスと安定性が向上します。この行進は、体幹下部、つまり腹直筋下部と腹横筋を強化します。この行進の難易度を上げるには、両手を肩におき、肘を開いたり、捻りを加えても良いでしょう(左脚を上げる時に上半身を左へ捻ります。右脚を上げる時には上半身を右へ捻ります)。

椅子の端に座って、両足を床に押しつけ、坐骨をしっかり根付かせながら背筋を伸ばします。両手で椅子の座面下を掴みましょう。

右足を床につけたまま左膝を曲げ、左脚を数センチ持ち上げ、左の坐骨にかかる重みを軽くしてみましょう。左脚を持ち上げたまま数呼吸します。そして、左足を床に戻します。一休みします。


今度は、左足を床につけたまま右脚を持ち上げ、右坐骨の重みを軽くしてみます。右脚を上げたまま数呼吸して、そして下ろして、両足を床につけて休みます。左右それぞれ数回繰り返しましょう。




14. 椅子の上の「腹筋運動」


この部分的な腹筋運動は、体幹の上部、つまり安定性に大切な腹直筋上部や腹横筋を強化します。難易度を上げるには、両手を頭の後ろに置きます。


1. 椅子の端に座って両足を床に下ろし、背筋を伸ばします。

2. 息を吐き出しながら、体をやや後方に倒し、両足を床につけたまま背骨を長く伸ばしてみましょう。

3. 息を吸い込みながら、元の座位まで戻ります。数回繰り返します。






15. 船のポーズ


船のポーズで体幹と脚を強化します。

椅子の端に座って背すじを伸ばし、椅子の座面下を掴みます。背筋を伸ばしたまま、後ろに倒れて両足を床から浮かせてみましょう。ここまでで十分かもしれません。ここで数呼吸します。



難易度を上げるためには、両脚を体の前で、できるだけまっすぐに伸ばします。



バランスが安定しているなら、両腕を前に伸ばしましょう。ここで数呼吸します。


上げていた両腕を下ろし、両手を椅子の下に戻し、そして両足を床に下ろしましょう。もう一度背筋を伸ばして、一休みしてから、船のポーズを数回繰り返します。




16. 体の後ろの片側ストレッチ


このバージョンのパスチモッターナサナでは、ハムストリングスを伸ばします。ストラップを使います。

椅子の端に座って両足を床に下ろし、ストラップを持ちます。右足にストラップをかけ、快適なところまで、右脚を体の前に伸ばします。右脚の裏にストレッチが感じられるように、必要なら、ストラップを長く持って少し後ろに倒れましょう。背骨は出来るだけ長く保ちます。


思っているように脚がまっすぐに伸びているかを鏡で確認して、このストレッチを数呼吸の間続けましょう。そして、ストラップを外し右足を床に下ろして、それから左足にストラップをかけます。左側でこのポーズを繰り返し、そこで数呼吸しましょう。




17. 脚を椅子に上に置いてボルスターでリラックス


このポーズでは、床に降りたり起き上がるのが容易なら、床に横たわって膝を曲げ、膝下を椅子の上に休ませてリラックスしても良いでしょう。

パンチしていたボルスターを背中側の椅子の上に立てて置き、もうひとつの椅子を座面を前にして近くに置きます。

椅子に座ってボルスターの方に体を倒し、両脚をもう一方の椅子に載せます。両手は、腿の上か、一番心地よいと感じる場所に置いておきます。



このまま5ー10分間リラックスします。両目を閉じて、呼吸とともに動くお腹の動きに集中しましょう。









(出典)https://yogainternational.com/article/view/yoga-for-parkinsons-disease



2022年6月2日木曜日

パーキンソン病のためのヨガ Vol.2
Yoga for Parkinson's Disease

前回の続きです。

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6. 座位で揺れる


揺れるには、バランスがやや必要です。このエクササイズの難易度を上げるには、体の前や頭上でブロックを持って揺れてみましょう。

椅子の端に座り、両手を膝や腿の上に置いて背筋を伸ばたまま、息を吸い込む時に体を左へ揺らし、右のお尻を少しだけ椅子から持ち上げます。息を吐き出しながら、体を右へ揺らし、左のお尻を少しだけ持ち上げます、この動きを数回繰り返しましょう。





今度は、息を吸い込みながら体を前に揺らし、胸を持ち上げて背骨を伸ばして座位の牛のポーズになります。そして、息を吐きながら体重を骨盤の後方に動かし、背骨を丸めて座位の猫のポーズになります。数回繰り返しましょう。




そして、呼吸を1、2回する間、ゆっくりと体重を片方の坐骨からもう一方へと移動させながら胴部と上半身を一方向へと回します。この回転運動を何度か繰り返しましょう。反対回りを何度か繰り返したあと、真ん中に戻ります。







7. 立ち上がって座る


パーキンソン病の方の転倒を防ぐため、また、椅子から立ち上がって座るような日々の動きが困難で不安定だと感じる方のためのエクササイズです。座位から立位へ、立位から座位への動きの練習は、体力と安定性を作り日常生活に直接的に役立ちます。この練習の難易度を上げるには、体の前や頭上でブロックを持ちましょう。



1. 椅子の端に座り、背骨を立てて伸ばし、両足は骨盤幅に並行に開いて、両膝は足指の上で足の中央の方向に向けて置きます。

2. 出来るだけ背筋を伸ばし、体を少し前に倒して重心を膝に乗せ、そして両足を押し下げて立ち上がる準備をします。

3. 地面と繋がりながら息を吸いこみ、両足を根付かせて、頭頂から体を起こします。

4. ゆっくりとコントロールしながら、椅子の上に降ります。両足を地面にしっかりと着け、椅子にできるだけ軽く着地するようにしましょう。

5. 1、2回呼吸して、両方の坐骨を根付かせながら垂直の姿勢に戻ります。続けて何度か繰り返しましょう。





8. 山のポーズから立位で揺れる


「足首を揺らす」など、ヨガの練習に取り入れやすい太極拳は、パーキンソン病の人々のバランスや歩き方を正すのに有効であるようです。下記のように椅子に捕まって行うことをお勧めしますが、バランスがしっかりと取れるようであれば、きっと椅子なしでも大丈夫でしょう。





椅子の後ろ側に立って、椅子の背を掴みます、両足を根付かせて頭頂へと引き上げて山のポーズになります。

息を吸いながらゆっくりと身を右に傾け、そして吐きながら左へ、数回繰り返しながらどこまで安定していられるかを探っていきます。どれくらい傾けられるか、どれくらいバランスをコントロールし続けられるでしょうか?





まずは、体重を片足から片足へとただ移動させ、少し体側を曲げながら、両足は地面につけて置きます。もしこの動きがうまくできたら、そしてバランスの調整し続けられるなら、片足に体重を移動させながら反対の足を持ち上げてみましょう。




今度は、息を吸いながらゆっくりと前に体を倒し、足指の付け根の方に体重をかけていきます。そして、息を吐きながらゆっくりと戻り、踵の方へ体重をかけましょう。




この動きが心地よく感じられるようになったら、胸を持ち上げてやさしい後屈をしながら体重を足先に向かって揺らし、そして背筋を少し丸めて体重を踵の方向へ移動させましょう。




これがうまくできたら、体重を足指の付け根に移動して胸を引き上げながら、少し踵を持ち上げたり、体重を踵に戻して背骨を丸めながら足指の付け根を持ち上げたりしてもいいでしょう。



そして、両足を地面に着けたまま、1、2回呼吸しながら体重を移動させて何回か右方向へ小さな円を描きます。最初はとても小さな円かもしれませんが、バランスが取れるようになったと自信がついたら、徐々に大きな円にしていきましょう。そして、呼吸1、2回分、左に小さな円を何回か描きます。回し終わったら、山のポーズに戻りましょう。






9. 横歩き


これらの動きは、硬直を緩和するために幅を大きく、無意識の「鏡像運動」の癖を直すために左右非対称に動きます。より難易度を上げるには、バランスが取れるなら、片手を腰に置きながらもう一方の腕を横に伸ばしましょう。


1. 両足を腰幅に開いて椅子の後方に立ち、両手で椅子の背に触れておきます。

2. 右手を椅子に置いたまま、両膝はやや曲げて、左足で左に一歩歩き、半分の「T」の字になるように、手のひらを前にして左腕を広げます。

3. 左足を右足の方へ戻し、左手で椅子の背を掴みます。(呼吸と動きを合わせるには、息を吸って外へ歩き、吐いて内側に戻ります。必要なら、それぞれの位置に移動する間、1、2回の呼吸をするのもいいでしょう)

4. 左を椅子に置いたまま、右足で右に歩き、右腕を広げます。

5. 足を戻し、両手で椅子を掴みます。このエクササイズを数回繰り返しましょう。









10. 椅子を使った立位の後屈


優しい後屈は、神経障害に度々みられる背骨の屈曲傾向を抑制します。もし、心地よく椅子の背に触れるには、身長が高すぎたり、椅子が低すぎたりする場合は、ただ膝を曲げましょう。

両手で椅子の背を掴んで、山のポーズで立ちます。

両足を根付かせ、両肩の方へ広げながら胸を持ち上げます。首の後ろを心地よく長くしたまま、天井を見上げましょう。ここで数回呼吸したら、山のポーズに戻ります。






11. ボルスターをパンチする


ボクシングのトレーニングは、パーキンソン病の方の足取りやバランスを向上させると言われています。このエクササイズでは、代わりに安定した友人や指導者などにボルスターを持ってもらい、座位あるいはバランスが取れるなら立位でパンチすることも可能です、


椅子を壁際に座面を手前にして置き、椅子の上にボルスターを立てます。座っている椅子を壁際の椅子に近づけます。ただし、ボルスターを「パンチ」できるよう腕がしっかりと伸ばせる距離を保っておきましょう。


椅子の前の方で、背筋を伸ばして座り、体のわきで肘を曲げて、親指側を上にして拳を作ります。



必要なだけ前に体を倒して、手のひらを下に向けながら右手、左手とジャブし、ボルスターをワンツーパンチします。



背骨を元の位置に戻して一息付き、両腕と両手をリラックスさせます。そしてまた、左手そして右手とボルスターにワンツーパンチします。このエクササイズを何度か繰り返しましょう。








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次回に続きます。




2022年5月28日土曜日

パーキンソン病のためのヨガ Vol.1
Yoga for Parkinson's Disease

随分前にパーキンソン病のための記事をUPしていましたが、また新しい記事を見つけたのでご紹介したいと思います。
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編集者注:以下は、ヨガ実践者や指導者のための一般的な推奨を意図したものです。医療従事者による個人的な助言の代替にはなりません。


パーキンソン病の症状やその度合いは、個々人で(あるいは同じ人でも時間の経過によって)異なりますが、パーキンソン病に悩む人々の多くには、正しく行う力強いヨガクラスから効果を得られることがあります。ここでは、椅子に座ったり、補助具、鏡、音楽などを使い簡単なポーズをゆっくりと行い、徐々にバランスや協調した動きを向上させていく練習法をご紹介します。(この練習法はまた、パーキンソン病と同様の背景を持つ神経障害や怪我などに悩む人々にも適切でしょう:多発性硬化症、ギランバレー症候群、神経炎、あるいは卒中や頭の怪我からのリハビリなど)

椅子を使った練習がお勧めです。なぜなら、ほとんどのパーキンソン病患者(あるいは他の神経症状)の一番の懸念は転ぶことであり、床に降りたり立ち上がったりすることが困難である可能性があるからです。しかし、症状が軽かったり、ヨガの指導者や理学療法士がマンツーマンで安全だと考えられるなら、もちろん立位の練習も適切です。実際、パーキンソン病の初期段階によく見られる背骨の前方への湾曲を緩和するのには、こちらの練習(脊柱後彎症)が大変効果的でしょう。

また、体がどうなっているかというヒントにもなるので、補助具や鏡を使うことをお勧めします。神経障害では、ある程度の認知的知覚的問題を抱えていることがあるので、容易には捉えにくくなっている情報を与えてくれるからです。

以下のシーケンスでは、椅子と共に、ストラップやボルスター、ブロックを使います。可能なら、例えば腕が真っすぐになっているかなど、意図した通りの姿勢になれるように鏡に向かって練習しましょう。

このヨガのシーケンスには、音楽を流しながらもまた良いでしょう。体の調整を促進することが知られていますし、神経障害の人の気分に良い効果があると考えられているからです。

運動のペースについては、転倒に対する注意が特に重要ではありますが、パーキンソン病の方は、できるだけ頻繁にそして力強く運動することを目指しましょう。というのも、20ー30分間、心拍数を上げて動くというような激しい有酸素運動が特にパーキンソン病患者には効果があるとわかっているからです。運動そして非運動機能を向上し、全体的な幸福感を高めます。力強い運動はまた、パーキンソン病であってもなくても、神経可塑性や脳が適応、配線し直す能力を育みます。

以上をふまえた上で、何が力強い運動なのかは、もちろん各個人の身体的なコンディションによります。他に指示がなければ、これらの運動を、今の状態に応じてそれが何回であれ疲れるまで数回繰り返すことをお勧めします。





練習法


1. 垂直に座る


神経障害には姿勢に関する症状が現れることがありますので、ニュートラルな背骨を確立して保つ練習をしましょう。

坐骨を通してしっかりと根付き、頭頂へと引き上げます。理想的には、首の後ろを長く保ったまま耳が肩の上に来るようにしましょう。

鎖骨を左右に広げ胸骨上部を持ち上げて、両手を膝の上におくか、椅子の底面で指を丸めておきます。







2. 両足を地に着ける


足の感覚に集中することは、地面に根付く感覚を促進し、より良いバランスを得るのに役立ちます。

椅子の端に座り、両足を股関節の幅で並行にして、両手は膝に置くか椅子の底面の辺りに置きます。両目は開いたままでも閉じても構いません、リラックスしましょう。

両足の重みが地面に委ねられていくのをイメージします。右の足、左の足、足指の付け根の内側と外側、かかとの内側と外側。つま先をゆっくりと動かして、持ち上げ広げてみましょう。そして、つま先をリラックスして床に下ろします。






3. 腹式呼吸


腹式呼吸(横隔膜呼吸)は、コルチゾールのレベルを下げメラトニンのレベルを上昇、激しい運動によるストレスを緩和します。

椅子の端に安定して座り、背骨を伸ばし両足を地面に着け、両手はお腹に置きます。たっぷりと長く心地よい呼吸をし、吸い込むたびお腹を膨らませ、吐きだすたびに軽くお腹を引き込みましょう。

1ー2分間、呼吸に集中して、この腹式呼吸を安定させて、この呼吸と呼吸への気づきを練習の間ずっと保ってみましょう。






4. ムードらで手を温める


これらの動きは筋肉のコーディネーションに役立ちます。ここでは両手を使ったムードラをお伝えしていますが、神経障害で起こる体の片側にある不随意の動きの傾向を緩和するため、片側ずつ練習しても良いでしょう。簡単に動かせるようになったら、スピードを上げます。ただ、必ずストレスを感じない速さで行いましょう。


1. 肋骨の脇で肘を曲げ、両手を体の前でブロックを持っているかのようにします。手のひらを内側に、指は伸ばします。

2. 手首を曲げずに(前腕と手の甲をまっすぐに)、左右のそれぞれの親指と他の指をくっつけましょう。このまま1、2回呼吸します。

3. そして、人差し指を残して他の指を伸ばし、OKの形(ジナーナ・ムードラ)にします。そこで1、2回呼吸します。

4. また見えないブロックを持っているかのように、全ての指を伸ばしましょう。そのまま1、2回呼吸します。

5. 再度、全ての指を親指にくっつけて、1、2回呼吸しましょう。






今度は、中指だけを親指に着けて他の指を伸ばします。そうやって小指まで続け、逆に戻ります。薬指、そして中指、そして人差し指。

それから、全ての指をのばしてブロックを持つ手にし、最初から何回か繰り返します。




5. ブロックを持ち上げる


このエクササイズは、腕や肩を強化し、腕の今の可動域を深く探ります。補助具を使ってフィードバックを得ます。


1. 両足を地面にしっかりと着けて背骨を伸ばし、体の前のちょうど膝の上でブロックを持って、腕をまっすぐ伸ばします。(鏡を見て、思っているように腕が伸びているかを確認しましょう)

2. ブロックを手で強く挟んで、ゆっくりとできるだけ高く持ち上げ、頭上に上げたまま1、2回呼吸します。

3. ブロックを膝の上まで下ろし、1、2呼吸分休み、そして何度かまた繰り返しましょう。





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次回に続きます。


(出典)https://yogainternational.com/article/view/yoga-for-parkinsons-disease

2020年6月12日金曜日

精神衛生と免疫のためにヨガを実践 専門家が語る 
Practice Yoga for mental health and immunity, says expert

News Today の記事からです。
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チェンナイ:ヨガセラピストのランジャニー・クマラヴェルによれば、健康維持に特化したヨガは、特にコロナウィルス発生に続くこの辛いロックダウンの間、精神衛生と免疫を向上しながらマット上の辛い運動を減らすことができる。


ヨガセラピーの研究者であるランジャニーは「Covid-19は、特にこの辛いロックダウンの中、みんなに恐怖を急速に広めている。家での生活を楽しみ、テレビのニュースを見て遠く離れて悲しむ一方で、この新しい生物の勢いを受け入れられずにいる。それでも私たちの中にどんどん侵入してくる」


「Covid-19と共生することに慣れる必要がある。ヨガは古代の科学であり、病気の予防や治療を見つけるための頼りになる道へと急速になりつつある」


「SVYASAヨガ大学によるヨガセラピー研究は、内側深くからCovid-19に対処するため免疫を向上する治癒効果をヨガセラピーが持つことを明らかにしている」



「ヨガの神秘とは、MIテクニック(精神衛生と免疫)を身に着ける力。ウィルス発生がこのMIを圧倒し生態系自体を崩壊させている。パンデミック時に闘うため必要なもの」


リシヴィグナン高等教育センターの創立者でもあるランジャニーは言う。「精神衛生とは、内なる自身との精神内界関係性と繋がっている。この精神内界関係性は、私たちを健康に保つ免疫機能と直接繋がっている」


ヨガセラピーについての質問にはこう答えた。「内と外の健康を統合し、食品衛生、習慣的な実践、正しい呼吸、自分自身とそして他人との関係性、運動と休息を統合、自身を発見しMIを強化する」


「ヨガセラピーには、個々人に沿ったそれぞれのモジュールを作り上げる自由がある。健康維持に特化したヨガは、精神衛生と免疫を向上しながらマット上の辛い運動を減らすことができる」


「免疫反応は、感染者の中で潜伏期間と軽症の段階で働く。Covid-19による生命を脅かす程度の呼吸器不全の主な原因は肺の炎症」


「特別に作られたアサナ、適切なプラナヤマ、そしてリラクゼーション、瞑想、マントラのチャンティングが、ウィルス感染と闘うための様々な免疫を作る」と彼女は付け加える。


「超越瞑想を行っている健康な人の研究では、瞑想をしない人と比較すると、脳活動との深い関係がある血液の状態が良い」


これらの全てが、ヨガと健康の関係性を示す証拠だと、彼女は結論付けている。




(出典)https://newstodaynet.com/index.php/2020/06/08/practice-yoga-for-mental-health-and-immunity-says-expert/

2020年3月19日木曜日

もっと幸福感を:鬱と不安のためのポーズ Vol. 1
Feel Happier: Poses for Depression & Anxiety

ヨガセラピーでは、鬱や不安はマインド(精神)が忙しく働きすぎている状態(または極限までいって働きが止まった状態)だと言われます。その動きを緩やかに穏やかに戻すためには、ゆっくりしたヨガなどが向いているのではないでしょうか。
この記事は、パニックを起こした著者の体験を交えてヨガの叡智を紹介しています。
そこまで深刻な問題になっていなくても、誰にでも不安な時はあります。そんな時に応用できるのではと思います。

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鬱との戦いは時として、人生をかけた戦いのように感じられます。そのもがきを止めるのにヨガは役立ちます。


11年前のことですが、私に初めて本格的なパニック発作が起こった夜のことはまるで昨日のことのように覚えています。サンフランシスコのマリーンズ・メモリアル・シアターの狭いバルコニーで当時の彼と一緒に座り、破壊的に悲しく、信じられないほど長い劇を観ていました。3時頃には私の気分は最悪になりました。早く劇が終わらないかと必死で願いながら、シートの上で体を小刻みに動かしていました。すると突然。呼吸が胸でつかえたように感じたのです。喘息の発作が起こりかけているのだと思いました。手を心臓に当て肺に空気を入れようとするのですが、入ってきません。シートのアームに体をもたれかけて、空気をなんとか吸い込もうとしました。何も起こらない。胸は完全に広がっているのに空っぽに感じられるのです。そして本当にパニックになり始めました。すぐに大きな呼吸を吸わなければ死んでしまうと確信したのです。


喉元で心臓がどきどきしていた私は、苛立った人の波を通り抜け暗い劇場から逃げ出しました。階段を駆け下りて道路に出た私は、気が遠くなり体の感覚が完全になくなっていきました。


その後のことはぼんやりした写真のようでしかありません。彼が劇場から出てきて私を観た時のびっくりした表情を覚えています。タクシーから女性を引きずり出し、ドライバーに病院に連れて行くよう言ったことも。そして病院で、看護師が私を座らせて手を私の両肩に置き「息をするのよ、あなた。息できるから」と優しく言ってくれほっとした瞬間を思い出します。そのとき恐怖が消え、死なないのだと気づいてほんの一瞬安心しました。けれど、その安心はすぐにとんでもない悲しみにとって変わりました。奥底から嗚咽が出てきました。その夜の間、ずっと続きました。そして何週間も続いたのです。


その夜遅くに病院から戻った時、私の精神状態は悪化していました。パニック発作の後にまだ感じていた不安だけでなく、もうひとつ加わったのです、鬱という訪問者が。その後数週間、完全に自分を落ち着かせることができませんでした。ずっと泣き続け、世界から孤立した気分でした。毎朝起きて目を開けるのを恐れ、映画館や飛行機、バスなど人混みが怖くなりました。そしてある日、自分の家を出るのが怖くなったのです。頭上に広大に広がる空を、知らない人たちに囲まれて見上げるなんて無理だったのです。この状態を広場恐怖症ということは知っていましたが、それが自分に怒るなんて信じられませんでした。この時点で、助けが必要だと気づいたのです。




この話は、ヨガが私を救った話の一部だと思うでしょう。インドを旅してアシュラムで40日間瞑想して、人生の本当の意味を見つけられ、それ以来幸福に暮らしましたというような。そう言えればいいのですが、不安と鬱から私をまず救ってくれたのは抗うつ剤と心理療法でした。3年後ヨガを始めた頃には、ヨガはより幸せにより健康で繋がっているように感じさせてくれました。ヨガは私を「癒して」くれはしませんでしたが、時間をかけて私の人生を変えてくれました。この8年間、ヨガは新しい思考パターンを作り、自己愛を感じ、恐ろしい未来に心が彷徨う時にも今の瞬間に戻ってくる助けをしてくれました。そして、うまく行ってても行っていなくても、人生はいいものだと信じることができました。これは全てアサナの練習のおかげでしょうか?ええと、そうではありません。ヨガを実践することは私の内側にある景色を多くの意味で変えました。決定的なガイドとしてここに提案するつもりは私にはありません。鬱や不安は複雑で人によって異なりますし、個々の診断と治療プランを得ることが重要ですが、誰かの支援や慰めを得たいという人もいると期待しています。


私にとって、不安や鬱は常に側にあります。この何年かで、パニック発作や長く続く不安が鬱のトリガーとなることに気付きました。その理由は知られていませんが、アメリカ国立精神衛生研究所によれば、ほとんどの不安症(パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、恐怖症などを含む)は鬱を併発します。




アサナの練習は、リラックス反応を誘発し、コルチゾールやアドレナリンなどのストレス・ホルモンを減らすため、不安からくる鬱を和らげるのに役立ちます。リラックス反応がいったん始まれば、多くの人は感情から逃げようとせず寄り添えるようになるのですが、それは不安や鬱のトリガーとなる精神的要素を特定するのに必要なことなのです。しかし、このリラックスした状態に到る道というのは人によって様々なのです。


共にヨガと鬱に関するワークショップを教えているアイアンガーヨガのシニア・ティーチャーであるパトリシア・ウォルデンと、Yoga as Medicine の著者である医師のティモシー・マッコールは、鬱を「グナ」に基づき分類しています。古代のヨガの書によれば、グナとは、ラジャス、タマス、サットヴァという行動パターンとして現れる3つのタイプのエネルギーを指します。ラジャスの特徴は一般的に、動的で興奮しやすいとみなされます。タマスは不活発で、怠惰、恐怖や混乱、そしてサットヴァは純粋な「存在」で明晰、平衡状態のことです。ウォルデンとマッコールは、取り乱した不安誘導性の鬱を「ラジャシック(ラジャスの)」と、より無気力で失望した鬱は「タマシック(タマスの)」と読んでいます。


もしあなたがラジャシックだと感じているなら、つまり落ち着かず不安で恐怖を感じているなら、前屈や回復させるポーズなどの鎮静ポーズで構成されたヨガを練習するのが最良だと考えられます。しかし、心やエネルギーの制御が効かなくなっているなら、完全に静止してリラックスしようと悪化する恐れもあります。そうした状態ならば、練習の始めにアドムカ・ヴルクシャサナ(ハンドスタンド)やヴィラヴァドラサナII(戦士のポーズII)、太陽礼拝などの動的で活気のあるポーズで神経エネルギーを燃やしたりざわめく精神に集中する何かを与えるようにするとよいとウォルデンは助言しています。これらが難しいと感じるなら、アドムカ・シュヴァナサナ(下向きの犬のポーズ、ダウンドッグ)を試すことを提案しています。ダウンドッグの刺激が強すぎるなら、頭の下にボルスターやブロックを置きましょう。そこから、呼吸に集中して攻撃的にポーズを行わないなら、ヴィパリタ・ダンダーサナなどの支えのある後屈で神経を過剰に刺激することなく気分を上げることができます。ウォルデンが後屈は勧めるのは胸を開くためですが、それは不安や鬱の両方を緩和するのに不可欠なことだからです。鬱には体にエネルギーを引き込む吸気に集中する、不安には鎮静と安心感を促進する呼気に集中するのが最良です。


バランスが取れて落ち着いてきたと感じたら、スプタ・バッダコナサナ(横たわった合蹠のポーズ)やヴィパリタ・カラニ(壁に両脚を上げるポーズ)がさらに必要な休息を与えてくれます。また、ウォルデンは目を開けたままシャヴァサナ(屍のポーズ)をすることを勧めています。目を閉じると落ち着かず不安の感情が強くなるからです。




気付きとともに自身を強くする


精神的効能の他に、ヨガは不安や鬱と闘う人にとって計り知れない価値のあるスキルである「気付き」を与えてくれます。もしあの劇場の夜に私がもっと気付きを持っていれば、体の声にもっと違って反応出来たでしょうし、おそらくパニック発作にはならなかったでしょう。息が浅くなっていることに気付き(大抵は不安のサインです)、集中して落ち着きを取り戻すためにヨガの呼吸法を試してみたでしょう。あるいは、その日のもっと早い時間に、疲れているからそんな刺激的な環境にいるべきではないと気づいていたでしょう。いくつかあるより深い問題の影響を観察できたでしょう。その頃の仕事は惨めで、恋愛関係は不安定、故郷の家族と離れて悲しかったのです。もしこれらのことに気づいていたなら、もっと違った選択ができたでしょうし苦しむことも少なかったかもしれません。


一般的に、西洋人がヨガで気付きを高め流方法はポーズの練習を通してでしょう。けれど、クラスの中で使われるたくさんの指示は単にポーズを向上させるためだけではないのです。それらによってあなたの忙しい心が何かに集中し、今の瞬間にいさせてくれるのです。不安症の人にとって、これは特にありがたいことです。「不安になった時は、圧倒されていると感じるので何にも集中できません」と 30 Essential Yoga Poses の著者であるジュディス・ハンソン・ラサター博士は言います。「ポーズや呼吸、マントラなど実体のあるものに集中することは、とても落ち着きます」


また複雑な指示で、体の中で起こっているかすかな変化に自身を同調させることができます。こうした変化にもっと気付くようになれば、心や気分のかすかな変化にも気付くことができるようになるでしょう。体と心がどのように繋がっているかを強く感じることでしょう。「体の気付きを高めることにより、心の中に気付き始めます」マッコールは言います。「各ポーズをしながら心の中で何が起きているかを見るのです。自分を痛めつけているかもしれない。孔雀のように得意になっているかもしれない。ただただ逃げたいかもしれない」


ヨガの練習の中で体や呼吸、感情や思考など瞬間瞬間の気付きに磨きをかけ続けていけば、日々の生活にも気付きをもてるようにになります。「注意していれば、その瞬間に湧き上がるあなたの思考や感情にもっと繋がるようになり、そうすれば解決の半分は終わっています」ラサターは言います。言い換えれば、何かおかしいと気付くことができれば、それを無視して後になって辛い方法で解き放つ(ラサターのいう「あなたのエネルギーのなすがまま」)のではなく、その時にその問題に対処することができます。



受け入れる


ではエネルギーのなすがままにならないにはどうすればいいのでしょう?その裏に何があるのかを知り(気付きの練習が役に立ちます)、逃げたいと思っている時であっても、今何が起こっているのかを感じればいいのです。劇場でのあの夜、私は何よりも逃げたいと思っていました。建物の外に出てしまえば気分がよくなるはずだと確信してしまっていました。でも気分はよくなりませんでした。実際は、その後数週間、どこに行っても自分から逃げ出したいと思っていました。その経験からわかったのは、困難な感情から逃げることはうまくいかないことが多く、結局、あらゆる形で自分に戻ってくるのだと。けれどあの時は、そこで呼吸をして、辛い感情を感じることなどできなかったのです。


それでも時々パニックや不安は、深く根付いた感情の葛藤とは関係なくあっさりとやってきます。着陸までまだ5時間もあるのに飛行機の中で突然暑くなり狭苦しくなったりします。これも同様に、中立の視点から自分の反応を観察し、そこでそれが通り過ぎるのを見届けることが重要なのです。


ヨガの練習はまた、そうした状況に対応する際に必要な受容を教えてくれます。きっと、そのポーズが快適ではなく早くやめたいと思う時があるはずです。難しそうに見えるし難しい感情が起こってしまう。でも、ヨガはあなたがどう感じているかに気付くことを教えてくれ、そして不快で腹が立って悲しく不安に思ったときにでさえ、その状況をうけいれるために呼吸を使うことを教えてくれるのです。マットの上でのこうした状況を切り抜ける方法を手に入れられれば、難しい感情が起こった時もすぐにそれが変化してどこかに消えてしまうのがわかるようになるでしょう。


そして、日々の中で同様の感情が現れた時も(身体的、感情的に関わらず)、恐れが少なくなります。実際、自信が出て、自分の中に流れる感情に対処できる不屈の精神が自分にあると気付きます。痛みと共にいる能力を身につければ、結果的にパニックや鬱を和らげ、その困難の根本を知ることを可能になります。痛みと共にいる能力がやがてそれを徐々に消し去るでしょう。


ラサターの考えでは、鬱は怒りや悲しみなどの感情を否定しようとする時に現れ、その困難な感情を本当に感じる方法を学べば、通り過ぎるまでそうした感情を弱めることができます。「私たちは、不安や悲しみなどから逃げるたくさんの方策を作ってきました。過食や飲酒、そしてエクササイズでさえ。なぜなら私たちは悲しみを否定する社会だからです。でもヨガや瞑想でじっと座ることを覚えれば、感情を受け入れることができるようになります。この訓練は感情と交わることではなく、やがて消えていきます。実際に感情とともに座ることが癒しなのです」


サンフランシスコのベイエリア認知療法センターの認知行動セラピストのマイケル・トプキンスの意見も同様です。「突き放そうとするのではなくパニックを受け入れると、治まります」トンプキンによれば、パニックや鬱を経験した人のほとんどは、恐れすぎてしまいそんな経験を二度としないようにとエネルギーを集中させるのですが、それは単に悪化させるだけです。彼は潮衝に例えてこう言います。もし潮に逆らって泳げば底に引っ張られてしまう。でも潮が落ち着くまで浮かんでいればそのうち潮が岸へと運んでくれるでしょう。




内を見て、愛を知る


最も混乱する鬱の症状のひとつは、自分や周りの世界と切り離されたような感じがすることです。ヨガ哲学の非二元論では、自身とそれ以外の世界との間に解離はないとされています。自分を切り離された物だと見なす傾向は、心とエゴが作り出す錯覚なのです。非二元論は、私たちは毎日多くの二元性を経験しているため掴み所のない概念ですが、その概念の少しだけでも、自身や他者との関係性への考え方を永遠に変えることもあります。


この種は、数年前のサラ・パワーズのティーチャー・トレーニングで私の中に植えられたものです。彼女は瞑想の重要性を説明して、毎日ぜひ座ってくださいと言いました。「瞑想すれば、あなたの本質がわかるでしょう。そのままであなたは完全であることを知ります。なぜならあなたは愛によって作られているからです」



その時は妙にうそっぽく聞こえました。私自身を受け入れられるという可能性は、私にとっては理解不可能だと思えました。それに、。内なる悪魔を一人で沈黙の中で探究することが恐ろしかったのです。手を上げてこう質問しました。「内側を見て善がなければどうですか?ただそこになかったら?」彼女は答えました。「試してみないとわからないでしょう」そして「怖がらないで」そう付け加えました。



私は怖くて試しませんでした。その日も、その月も、そしてその年ずっと。心から瞑想に身を委ねるまで3年間かかりました。そしてある日、瞑想リトリートの途中で、感じたのです。とても静かで、とても優しい幸福感を。突然、自分が自然の一部かのように感じたのです。まるで小さなお花が私の心臓で咲いているような。まるで柔らかい影を落とす樹々に囲まれているような。いつもからまって固まっているように感じていたお腹の奥底から、暖かい光が輝いているような。それは爆発的とか熱狂的な幸福感ではありませんでした。もっと小さくてもっと心地よいものです。その瞬間それがやってきて、完全に怖さがなくなりました。不安がなくなったのです。ついに、初めから私の練習を駆り立ててきたヨガ・ティーチャーであるエリック・シフマンの言葉を理解したのです。「恐怖からの解放は、最後には愛の花を満開にするものだ。その状態にあると、あなたは他者の中にあるものを愛することができるし、他者もそれを見たことであなたを愛すだろう。これがヨガが勧める優しい世界の認識だ」


この経験のおかげで、人生の流れの中で自分を信頼することができました。奇癖のある神経症な私や、厄介な癖のある上階の隣人や、ひどい行動をする世界中の人々でさえ、みんな愛から作られていると突然わかったのです。自分のもっとも深いところに繋がれば、他の誰とでも繋がっていることに気づけると知ったのです。



今もなお私には不安と闘うことが、何日か、何週間か、何ヶ月かあります。また鬱が私の扉を叩きにやってくるのではと怖くなる日もあります。でも自分をよりよく知ることができた今、こうした感情に感謝できるようになりました。逆説的に、不安や鬱を経験したことで人生の不安が減りました。試されて切り抜いたのだと。また他の人の葛藤にもより理解できるようになりました。よりよい聞き手になり、より哀れみ深く、自分を笑い飛ばせるようになり、それが大きな救いとなっています。こうした経験がヨガを見つける気付きへと導いてくれたのだと確信していますし、思っていたよりも幸せにしてくれています。だから、もしあなたがとても辛い葛藤の最中にいるとしても、それは変わるのだとわかってください。とれがあなた自身の深い部分へと誘ってくれると信じてください。いつかそれに感謝する時がくるかもしれません。





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次回は具体的なポーズについてです。




(出典)https://www.yogajournal.com/lifestyle/feel-happier




2019年2月8日金曜日

ヨガセラピストの人間観:5つの鞘 
A yoga therapy perspective on the human system: The panchamaya model

IAYTのサイトからヨガセラピーについてです。
ヨガセラピーの基本的考え方について書かれています。
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ヨガセラピストが考える個人というもののヨガ哲学は、タイッティリーヤ・ウパニシャッドと呼ばれる書物からきています。その第二章には、それぞれ繋がりあった5つの「鞘」、パンチャマヤ・コーシャ(パンチャ=5)という人間というものの認識モデルが書かれています。


第一は「食べ物のバスケット」であるアンナマヤ・コーシャです。この鞘は、食べ物によって持続しのちに食べ物になる私たちの一部です。次は、プラナマヤ・コーシャで、気や身体の生命力で呼吸とともに移動すると言われています。この2つは5鞘のなかで最も明確なものです。より微細な鞘は、低いレベルにある精神や直感的な衝動であるマノマヤ、命を理解できる高度な精神であるヴィジナナマヤから始まります。5鞘で最も微細なものはアナンダマヤ・コーシャです。(アナンダマヤ・コーシャはよく「至福」体だと誤解されますが、「至福」という概念自体が、私たちには「畏怖」と繋がることを通して「全ての意識」と繋がることのできる能力があるというパラダイムを正しく伝えきれていない)


これらの鞘はそれぞれ結びつき合っており、依存しています。ヨガセラピストは、患者が最も不快に感じている場所から個別に始めます。協力し合い、回復し、症状を最小化し苦痛を減らすための力を患者に与えるための治療プランを、協力し合って作ります。


対症療法では、身体をもっと機械的に見ています。何かが壊れたら直すというものです。身体の部分ごとに専門家がいて、構造的な問題には理学療法を行い(そして各臓器にも専門医がいて)、呼吸とエネルギーの問題には呼吸器の療法があり、精神の問題には心理学者と精神分析医がいて、精神的(霊的)な危機にはありとあらゆるタイプの聖職者がいます。


ヨガセラピーは、個人をもっと総合的に見ており、ページごとに分けられる本のようではなく、輪ゴムで作ったボールのようなものだと考えています。そのようにヨガセラピストは、これらの鞘の断絶を見つけて効果的に統合する「多面的な知識を持つ人」として援助することができます。統合された治療プランを作ることは複雑なので、患者のニーズによっては何回かのセッションが必要なときもあります。


認定ヨガセラピストは、ヨガセラピーの範疇を超えるかもしれない特別なニーズに対処するため、西洋医学の専門家とも協力してあたります。専門的なツール(ヨガポーズ、呼吸法、心像誘導、瞑想、ヨガ倫理に基づくライフスタイル指導)でほとんどの人に適切なケアプランを作ることができますが、より深刻で深いニーズもあります。患者がそういった場合に専門的訓練を受けたヨガセラピストは、より個人のニーズに合うよう適切な医療専門家と相談して治療にあたるのです。

2018年12月17日月曜日

<日記>最高のプレゼント

今年もあと二週間となり、そろそろレギュラークラスも今年の最後を迎えています。

私がシンガポールに住んでいた頃、両親や友人や親類を始めとして
いろんな人にヨガの良さをシェアしていきたい、役に立ちたいと思いたち
英語で授業を受け試験を受け論文を書き、無事ヨガセラピストの資格を取って
帰国後も何週間かドクターの元でフィールドワークを続けました。
教え始めた頃は手探りで至らないところも多々あったと思いますが
生徒さんたちがみなさん急にお休みになったりして落ち込んだこともありながらも
「なんくるないさ」と前を向いてマイペースで続けてきました。
そんな私に、ちょうど昨年の冬あたりから通っていただいている生徒さんから今日は大きな言葉のプレゼントをいただきました。


ずっと体調が優れず精神的にも不安定だったその方は、
少しでも体力をつけようと参加してくだったのが始めでした。
体調が悪かったり都合がつかなかったりでお休みされることももちろんありましたが
振り返ってみると、ほとんど毎週通ってくださっています。
お付き合いが長くなってくると、抱えてらっしゃる悩みや問題も見えてきて
どうすればよいのか私のできる範囲で色々と調べつつ
でもご無理のないようにと一所懸命向き合ってきました。
で、今年最後のクラスが終わったとき、こうおっしゃったんです。

「今年一年はヨガのおかげでほんとに元気に過ごせました。前はしんどくて何もできなかったんですけど、今はいろんなことができるようになって忙しくって(笑)。よかったです、ヨガしてみて。全てが良い方になってきてます」

ああ、少なくとも私がヨガをお伝えしていることで、少し幸せになってくださった方がいらっしゃるのだの思うと泣きそうになりました。(実際には泣いてませんけどネ)
こうしてなによりも「幸せ」を共有できるって
なんて私はラッキーなんだろうと感謝の気持ちでいっぱいになりました。


ヨガといえば、格好のいいポーズだったりファッションだったりが前面に押し出されていることが多いですが、私にとってのヨガは畳一枚のスペースでそして自分のペースで一人ででも行えるお金のかからない心と身体の健康法なんです。そんないいものをみんなでシェアしないなんて勿体無いと思うんです。そんな思いを持ちながら、これからも Happy をもっともっとシェアしていこうと改めて思いました。本当に感謝です。







2018年10月25日木曜日

国立精神衛生神経科学研究所がインドで設立 
National Institute of Mental Health and Neuro Sciences to set up


筆者が訓練を受けたヨガセラピーのヴィヴィエカナンダヨガ研究所のあるバンガロールに、統合医療センター、国立精神衛生神経科学研究所(National Institute of Mental Health and Neuro Sciences)が設立されたそうです。
以下はそのニュース記事です。
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バンガロール:国立精神衛生神経科学研究所(NIMHANS)では、そのキャンパス内の専用センターにて、現存の対症療法とともにアーユルヴェーダやヨガを含む統合医療の治療を間もなく始める。

情報筋によれば、提出された申請に Union Health Ministry (訳注:「統合健康省」とでも訳せるでしょうか??)が原則的な認可を出し、必要な費用に関するさらなる認可を得るため財務省へと送られたという。

NIMHANSの関係者によれば、そのキャンパス内にて、対症療法とともにヨガセラピーやアーユルヴェーダの治療を行う統合医療のセンターを設立する。しかし、ヨガセラピーはすでに実施されており人気もある。

NIMHANSの責任者、B N ガンガダハール医師は「キャンパスでの統合医療センター設立の申請は受理され、健康省から原則的に認可を受けており財務省からの認可も間も無く下りるはずだ。最終認可が下りれば、我々は仕事を始めるつもりだ」

「精神衛生と神経科学については、すでにこの研究所で対症療法を行なっている。試験的に始めたヨガセンターもうまくいっており、アーユルヴェーダも実施するしなければならない」と彼は付け加えた。

現在、NIMHANSキャンパス内でアーユルヴェーダ研究センターが稼働しているが、 Union Ministry of AYUSH の管轄下であり健康省とは関係がない。「NIMHANSのAyushセンターがあれば、ことは容易にすすむだろう」ガンガダハール医師は言う。

「この申請はNIMHANSによって提出され、同じ原則で健康省が認可したということは、健康省が直接ヨガやアーユルヴェーダのシステムを現存の対症療法に組み入れるということで、国レベルとしては初めて他の医療システムと同等となる」



アーユルヴェーダ・コース


NIMAHNS では、大学院やアーユルヴェーダやヨガセラピーを含む統合医療の資格コースをも始める意向である。「健康省からの申請認可を待つだけだ」とガンガダハール医師は言う。統合医療センターとして、PhD(博士号)のプログラムもまた計画中だ。しかし、研究所は現在の施設を利用することを決定しており、スタッフや必要となる他の教育施設としての準備のためには認可が必要である。




(出典)http://www.newindianexpress.com/cities/bengaluru/2018/oct/13/national-institute-of-mental-health-and-neuro-sciences-to-set-up-centre-for-integrative-medicine-1884940.html

2017年12月15日金曜日

熟年者が安全にヨガを行う5つの方法 
More older people are doing yoga, but they are also racking up injuries

12月10日付 ヨガセラピストのKrucoff氏によるワシントンポストの記事です。


そもそも私がヨガを教えたいと思ったきっかけが、高齢者や疾患を持った人でもヨガを行うことができ、また彼らの健康促進に役立つと知ったからです。通常のヨガ・インストラクターのトレーニング(全米ヨガアライアンスが定めた、一番最初の資格)は200時間で、まずは基本的なことを教わるため、シニアなどに教える訓練は含まれていません。その後、ティーチャーとしての経験を積みながら子供に教えるキッズヨガ、高齢者対象のシニアヨガ、道具の使い方を学ぶリストラティブヨガなどの勉強を続けていくのです。
ありがたいことにシンガポールで200時間を終えた後、ヨガセラピーやアーユルヴェーダなどを素晴らしい先生方から教わることができ、現在、シニアヨガも教えています。経験年数はまだまだ少ないですが、そもそも自分がシニアになりつつあって自ら老化を感じられるようになりそれがまた教えることに役立っているのが面白いなあと思っています。

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ヨガにはうまく歳を重ねる鍵があり、より多くの研究機関がその体と心への期待できる効果について注目してきています。その効果には、心拍数や血圧の減少、不安症や鬱、腰痛の軽減などが含まれています。最近のある研究は、ヨガを行う人の加齢やストレスの生理学的指標に良い変化をもたらす可能性さえ提唱しています。


ですから、ヨガ・ジャーナルとヨガ・アライアンスのために行った昨年の「Yoga in America Study」が、米国におけるヨガ実践者は過去10年で倍増して367万人に達し、その動機の多くは健康への効果だと伝えていることは驚くことではありません。


ヨガに熱中している人といえば若くて柔軟な人を想像しがちですが、Yoga in America によれば、実際は17%が50歳代で21%が60歳以上だそうです。


この急激な広がりに伴い、特に高齢のヨギに怪我が急増してきています。「65歳以上の参加者はその他の年齢層に比べ、ヨガの練習中の負傷率が大きい」と、昨年の調査では2001年から2014年米国病院救急部門でみられた約3,000件のヨガ関連の怪我について書かれています。「ヨガを実践することには多くの健康効果がある一方で、参加者や参加を望む者は身体活動を行う以前に医師に相談すべきであり、資格のあるインストラクターの指導の下でのみ行うべきである」


20年近く医療の現場で教えてきたヨガセラピストとして、ヨガクラスで起こってきた残念な経験や怪我について悲しいほどよく聞くようになっています。私の生徒たちの話では、難しすぎるクラスだったとか、経験が少なく十分な訓練を受けていないインストラクターのクラスだったようです。若くて能力のある若い生徒をきちんと教えられるよう訓練を受けているインストラクターでも、中年以上の身体や肩関節の怪我、関節炎、緑内障、高血圧や心臓疾患などの症状を抱える人との練習には不可欠である安全上の注意に対する理解というのは限られていることが多いのです。


ありがたいことに、ヨガ界のプロを作る現場で安全にヨガを行う重要性についての認識は高まってきています。リスクを減らしながらヨガを練習するために、高齢者と健康問題を抱えている人がヨガでうまく歳を重ねるのを助ける5つの方法がこちらです。



1.「どうあるべきか」ではなく「今どうなのか」から始めましょう。


もしヨガが初めてなら、あなたがどんなに健康で活動的であってもまずビギナークラスを試してください。ヨガは何をするかということだけではなくどうするか、だからです。西洋のエクササイズと違い、ヨガのアプローチをいうのは、努力と休息のバランスを取ることであり、励み、競い、勝つために努力することに重みを置く文化に慣れてきた私たちの多くには驚くほど難しいものです。実際、自分を許し、急がず、何らかの方法を探そうと躍起にならずにいることを身につけるのは、練習の中でももっとも難しい(そして心が落ち着く)ことの1つと言えるでしょう。緊張するのではなく困難に立ち向かっていると感じるところまで、ポーズにどのように入っていくかを学ぶ時間を自分にあげましょう。



2. ヨガの種類はとても幅広いと理解しましょう。


ヨガクラスは、力強く活発なものから緩やかで元気を回復させるものまであります。ヤギや子猫とやるヨガとか、パドルボードの上で行うものなど流行りのものも色々ありますが・・。熟年のためのクラスを見つけるには、「50歳からのヨガ」「優しいヨガ」「シニアヨガ」などを探しましょう。


ハタヨガというのは、体のポーズを教えるどんなタイプのヨガにも当てはまります。つまり、実際的には西洋でのどんなヨガクラスもハタヨガです。しかし、ハタヨガと書かれているクラスならおそらく、人目をひくあれやこれやでなく、基本的なポーズや呼吸法を行うもので始める人にも良いでしょう。ヴィニヨガとクリパルヨガは、比較的優しいスタイルで、健康問題を抱える人にも適しているでしょう。リストラティブ・ヨガは、体を支えてくれる道具を使って(ブランケットやブロック、ボルスターなど)深い休息を得るための受動的なポーズを取 ります。病院の健康施設や統合医療センターなどは、ガンや腰痛など特定の疾患をもつ人用のクラスを提供していることがあります。



3. 訓練された経験のある先生を探しましょう。


教わろうと思うインストラクターに、資格、経験年数、高齢者を教える特別の訓練を受けたかまたは経験があるかを尋ねましょう。適していると思えばクラスを見学させてもらいましょう、インストラクターを評価するいい方法でもあります。良いヨガティーチャーは、各ポーズをやろうとしているときにどうすれば最も効果的かを探るお手伝いをするガイドのように行動するはずです。健康問題をもつ人には、資格のあるヨガセラピストが一対一で行うのが理想的でしょう。



4.  かかりつけの医師と相談しましょう。


健康問題があるのなら、注意すべき動作などについて指導を受けましょう。例えば、緑内障の人には「頭を下げる」のを避けるように言われるでしょう。眼圧を上げる可能性があるからです。ホットヨガは、高い温度が心肺負荷を上げるので心疾患のある人には向きません。しかし、ヨガを知っている医師は少ないので、頭で逆立ちをしようとしていると考えるかもしれません。簡単な動き、ストレッチと呼吸をする優しいヨガをしようと思っていると伝えましょう。



5. 歳を取っているから、という言い訳はやめましょう。


ヨガをするのに、若くて健康で柔軟である必要はありません。呼吸ができるなら、ヨガを実践することはできるのです。






Krucoff氏は、ノースカロライナ州ダラムの Duke Integrative Medicine のヨガセラピストで、"Relax Into Yoga for Seniors: A Six-Week Program for Strength, Balance, Flexibility and Pain Relief." の共著者です。

2017年6月15日木曜日

ホリスティック・ヒーリングとしてのヨガセラピー 
Using yoga therapy as a holistic healing technique

古代から病気を治すために人はヨガを使ってきた。
しかし、ホリスティックな治癒の技術としてのヨガの効果に人々が気付いたのはつい最近のことである。ほとんどの人がヨガの身体的効果のみを認識しており、ホリスティックな効果を重要視している者は少なかったからだ。現代の行き詰った生活のせいで問題を抱え始めて初めてヨガを治癒システムとして理解したのだ。


ヨガの癒しとは


ヨガは病気を治すためだけではなく、人を癒すことができる。例えば、ヨガは高血圧を直接的な問題として取り上げるわけではない、それよりもストレスや肥満など高血圧の考えられる原因全てを考慮に入れて対象にすることで、血圧を自然に正常値に戻す。同じことが不整脈にもあてはまり、ヨガは不安を癒しストレスに対処できるパワーを与えるので、あっという間に不整脈がなくなっていることに気付くのだ。


ヨガのホリスティックな特性がヒーリングには必要


ヨガを優れたヒーリングにしているのは、ヒーリングを助ける精神力を使うという特質だ。ヒーリングとしてのヨガは、根本原因ではなくその症状のみに働きかける理学療法や医学的療法よりも勝る。一方で、ヨガは患者が問題の根本原因に達するのを可能にし、ホリスティックで効果的な方法で病気を消失させるのだ。

今日の身体的な病気の多くは、生活のなかのストレスに関係している。腰痛、偏頭痛、首こりや筋力低下などだ。医者に行くと、その症状に合わせて薬が処方される。薬で痛みや不快はしばらくは消えるが、またすぐに戻ってくる。その理由は、医者は根本原因を気にかけてはいないからだ。



ヨガの鎮静と高揚の効果


一方で、ヨガは身体全体をまず鎮静させてから、大きな問題に取り組んでいく。鬱や不安症ならば、ヨガは薬のようにすぐに深いを取り除いてはくれないが、心を落ち着かせ和らげる練習であり、やがては病気を取り除いてくれる。ヨガは痛みから注意をそらせ、よりよいコンディションに心全体を集中させるのだ。


ヨガは楽観的になることを教えてくれる


呼吸と瞑想を求めるヨガの実践は、人を自信と高い自尊心で満たす。これらの性質を持っている人は不安や鬱には絶対にならない。大変な状況に対処できるという自信は、どんな状況でも緊張したり不安になったりしない人間にする。

ヨガは人生の肯定的見解を教えてくれ、それはヒーリングの過程の基本原則となる。肯定的であればあるほど心地よく感じ、高揚した気分そのものが様々な病気を遠ざける力強い治療薬なのだ。


ヨガセラピーはホリスティックな方法で病気を治す


ヨガセラピーは、その症状にも原因にもどちらにも働きかけるので、ホリスティックな方法で病気を治す。そのように力強く不思議なセラピーは外科手術さえする必要をなくす。だから、資格のある充分な経験をもったヨガセラピストを探すべきだ。
ヨガセラピストや施設を見つけ、そのセラピーを本気で受け、どんな効果があるか体験してみよう。ヨガセラピーは、ただ病気を治すためだけでなく、内面から人を癒すことができるのだ。


(出典)http://drprem.com/wellness/using-yoga-therapy-as-a-holistic-healing-technique/

2017年4月29日土曜日

ヨガセラピー:癌の回復に必要な治療 
Yoga Therapy: The Medicine Needed for Cancer Recovery

Huffington Post に掲載された医師でもあるヨガセラピストのインタビュー記事です。

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これは、C-IAYT、RYT-500、医師であり認定ヨガセラピストであり、癌や不安症、ストレス関連の障害に悩む人々を助けるサウスジャージーにあるヨガセラピークリニックのYoga Heals 4 Life の創設者ロビン・タイガー博士のインタビューです。ロビンは、癌回復クラス、講義、ワークショップなどで無料のヨガと瞑想を行っています。現在、退役軍人のためのトラウマを理解したうえでのプログラム展開に取り組んでいます。 Integrative Yoga Therapy にて1000時間のヨガセラピーのトレーニングを終え、Yoga 4 Cancer and Breast Cancer Recovery and Beyond の医師です。トラウマへのヨガセラピー、そして研究のための医療審議会の一員です。また、癌を経験した全ての人を助けるためのNPOであるMedical Resource Committee for Gilda’s Club of South Jersey のためにも働いています。



ロブ:そもそもこの仕事をすることになった動機と、何があなたを突き動かし続けているか教えてください

3年生のある日、先生がポールに下げた実物大の骨格図を広げたんです。それが私の最初の大きな「アハ!」体験でした。ガイコツはハローウィンの飾りじゃなく、身体を支える基盤なんだと初めて気づいたんです。じゃあ、私たちの他の部分は何?それがとてもたくさんあることがわかって、その時に私は医者になりたいとわかったんです。

医師として、診断放射線医学の女性のイメージングに15年を費やしました。その過程で、癌の容易な発見と治療を可能にする西洋医学の素晴らしい技術進歩を見てきました。こうした技術に大変感謝していましたが、患者のケアにおいて見落とされている大きなものがあることに気付いたんです。患者の治癒にどう私たちは手助けができるか?まるでこれまで、健康の枠組み、あるいは骨組みに対してのみ取り組んできたように感じたのです。ヨガセラピーのトレーニングを受けて初めて、こうしたギャップを埋め、またもっと総体的、包括的、統合的方法の治療に取り組み始めました。

手術や化学療法、放射線などを含む最先端の癌治療は、癌を治療するのには素晴らしいものですが、身体的制約や精神的苦痛、精神的抑鬱などを引き起こし得ます。長い間、患者を抱きしめて微笑む以外に、彼らの治癒を助けるすべは私には思いつかなかったのです。医師としての仕事がとうてい完璧とは言えないことはわかっていました。

ヨガセラピーを使って治療を行うことの重要性を強く感じ、従来の治療をやめヨガセラピーに専念することにしました。私のヨガセラピーの治療で焦点をあてているのは、患者自身のすべての側面における各部分の集合体であると個人を見ること、そして「骨格」を越えた身体、心、精神の最良の治療に対し懸命に努力することです。


あなたの指導経験のなかで最もやりがいがあったことは何ですか?

自身の経験を通して、個人個人が治癒する力をうちに秘めています。

私がセッションで指導した方法を使って成功したという電話や、メール、メッセージが頻繁に来ます。そして、彼らは覚えた方法を友人や家族、同僚などに伝え広めています。

猫背で足を引きずり、目を合わせようとしない、動きが遅く、疲れ切っておびえた人が、ヨガや瞑想というツールを使って、自身に満ちた、力強く熱心で、エネルギーに満ちていくのを繰り返し見てきました。

同時に、マットの上でもそれ以外でも、私たちは意味のある人間関係と支援コミュニティを作っています。


あなたが生徒から教えてもらったことは何でしょう?

安全な場所を確保すること、そして彼らの必要を実現するクラスを作るために個々人が何を必要としているかを全身を傾けて聞くことの重要性を教えてもらいました。

また生徒たちは、お互いに共有する時間という贈り物を私にくれました、深く感謝しています。彼らの自己治癒という旅の過程で、私と時間を共にすることを選択してくれたことに毎日毎日誇りを感じています。


癌治療に取り組むうえでヨガが効果を表す社会的要因(例えば、誤解や誤情報など)は何だと思いますか?

私のメンターの一人であるタリ・プリンスターはこう言いました。「私たちの身体は動くように作られている」癌患者も多くのヨガ・ティーチャーたちも、癌を患う人にヨガが危険ではないかと怖がっています。ソファに座ったりベッドに横たわったりして、ただ次の医師の予約や科学治療や放射線治療を待つだけでは、身体にも心にも精神にもよくありません。癌治癒のための特別なヨガ・瞑想のクラスは、身体的にも感情的にも、精神的にも強くなる助けとなります。患者らは、彼らの前に現れる何にでも立ち向かえる力を得るのです。

私の生徒たちは、身体が強くなれば自分をもっと信じられるようになり、よりよい決断ができるようになると教えてくれました。治療プランや回復にもっと熱心になり、つまり早く治癒します。身体が強くなれば、感情や心、精神が強くなり、治癒過程にもっと深く取り組むようになるのです。ここに、治癒の本当の力が存在します。


癌患者に取り組むことで、癌に対するあなたの考えや感情、あなた自身に変化はありましたか?

私は、癌のある生徒たちがある「警鐘」を経験するのを何度も見てきました。もっと健康的なライフスタイル(仕事、食事、運動)を選択する方法、愛する人ともっと一緒に過ごす方法、ストレスのある仕事を辞める方法、死ぬまでにしたいことリストを準備する方法を知りたいのです。生徒たちの眼を通して、毎朝、それが自分の「警鐘」だと見て自分自身の中にあるのかそれとも他人とあるのかの存在を確認します。いつも、自分のライフスタイルについて、どうすれば最も健康的な決定ができるかを考えています。私が可能な限りベストであるように生徒たちから力をもらっているのです。

この先10年、アメリカにおけるヨガの将来に対し何か考えや希望はありますか?

私がしているように、医療業界が単に癌という病気だけでなく患者自身を見てくれることが夢です。患者は、治癒を必要としている多くの側面を持った総体的な個人なのです。癌回復のためのヨガは、全世界のすべての人が受けられるものとして全患者の治療プランに必要な要素なのです。



(出典) http://www.huffingtonpost.com/entry/yoga-therapy-the-medicine-needed-for-cancer-recovery_us_58fdf221e4b0f420ad99c9d3

2017年2月7日火曜日

腰痛のためのヨガセラピー #2 
Lower Back Blues?

腰痛のためのヨガ


腰筋に働きかける

腰筋はとても深いところにあるので、正確な位置や機能を感じるのは難しいかもしれません。二の腕を曲げるかのように腰筋を曲げられたり、ハムストリングスが伸びるように腰筋がストレッチするのを感じられる人は少ないのです。腰筋はこうした筋肉と異なった組織を持っており、その筋膜や結合組織はとても柔らかいのです。ハムストリングスのように硬くはならないので、そんなにストレッチする必要もないのです。

硬くなった腰筋のもうひとつの珍しい局面は、理想的な長さに戻す前に調整したり強化したりする必要があるということです。通常は、筋肉が硬くなるのは発達しすぎたか使いすぎたと考えます。が、弱い筋肉もまた硬くなることがあり、腰筋もまたそうなのです。例えば、何時間も椅子に座ったり庭にしゃがんだりするとその間ずっと腰筋は収縮したままですが、強くはならないのです。それどころが、こうした姿勢は腰筋を短く弱くさせます。では、腰筋が硬く弱いとどうして言えるのか、そしてそれにどう対処すればいいのでしょう?

腰筋運動の3要素

  • 腰筋を感じその動きを観察する
  • 筋肉へ意識を集中し深く呼吸して腰筋の緊張を解く
  • 他の筋肉と調和できるよう腰筋を調整、強化する

腰筋の感覚と解放

腰筋を感じ緊張を解く一番簡単な方法は、仰向けに寝るところから始めることです。顎を緩め、口を少し開けて快適に呼吸します。息を吐くときは「ハアァァ・・」と静かにささやくように優しく温かく吐きます。骨盤の奥から息を吐くようにイメージします。横隔膜と胸筋が受動的に解放されて息が出ていき、あなたが手放せば、腰筋もまた解放されます。尾骨が少し踵の方向に傾き、腰のアーチが緩くなるのを感じるでしょう。これは腰筋がゆるんだ証拠です。床に背中をぴったりつけるのが目的ではないですが、背骨が完全に受動的で自然なカーブを描いているこの解放感をただ感じましょう(図1)。背骨より顎が解放されるのを感じる人もいるでしょう。これもまた骨盤の奥がゆるんだ証拠です。どちらにせよ、これを最大10分行いましょう。

図1

腰がこのリラックした自然な位置に落ち着いたら、このアーチを次のエクササイズでも保ちます。右かかとを床にそって少し足首を曲げながらスライドさせます。膝とつま先は天井に向けたままにしながら、脚をゆっくりとスムーズに伸ばします(図2)。骨盤の奥深くから解放され、寛骨(訳註:恥骨、腸骨座骨が一体化した骨)の内側から腿の上部内側まで楽になります。もし、骨盤が前方に引っ張られて腰椎が大きく曲がって浮くようであればそこで止まって戻ります。この感覚は腰筋が硬くなって引っ張っているためで、緊張を解いて脚を伸ばしているのではなく腰を緊張させて腿を持ち上げているからなのです。骨盤の奥深くを解放し脚のスライドを続けます。呼吸の流れに意識を向け、身体の中心から深い解放感を感じましょう。

図2

腰筋を調整

次のエクササイズは、腰筋の場所を感じるためのものです。ほかの筋肉と異なり、脚を挙げるために腰筋を使いコアから動きます。腰筋そのものから動かしましょう。最初のエクササイズで作った自然なアーチを保ったまま、足の親指が天井を向くように脚を回転させておきます。

脚を強く伸ばし、息を吐きながら10cmくらいまで踵を床から持ち上げましょう(図3)。そのまま3呼吸したら踵をおろし、それを3回繰り返します。脚をまっすぐにするために、踵の内側に小さな重りをイメージし、腿の内側、骨盤の深く内側から持ち上げるようにしましょう。どこか深い床に近い内側から脚が持ち上げられているのを感じましょう。このエクササイズは、腰筋を緊張させずに強化し優しく調整します。

反対に、次はもっと外側の筋肉から脚を挙げるバリエーションを行います。感覚を比較し、不均衡なストレスの多いパターンをよりよいものに変えていきましょう。

図3

ひとつめのバリエーションは、脚を外に回したまま数回挙げたり下げたりします。動きが足と腰の違う場所(内転筋)から始まっており、脚を挙げるために股関節の内側が硬くなるのを感じます。これは、脚や足が外に向いたまま歩く際に起こっていることです。腿の内側に沿って内転筋から脚が前に動き、腰や臀部が徐々に硬くなります。あなたの靴をチェックしてみましょう。かかとの外側が極度にすり減っていれば、こういう風に歩いているということで、腰や臀部に問題を引き起こします。

最初のポジションに戻りましょう。次に、腰を床にぺたっとつけて脚を上げ下げしましょう。鼠径部が硬くなります。これは、骨盤を後傾にして(猫背、前に説明した疲れた感じの姿勢)動いている際に起こり、腰筋が慢性的に収縮されます。この姿勢は腰痛のレシピといえるでしょう。これを治すには、腰筋を解放して正しい長さに戻し、脊椎の自然なカーブを取り戻すことが必要です。

もう一度もとの位置に戻ります。今度は、バレリーナのようにつま先を伸ばします。このように脚を上げ下げすると動きが楽に感じるはずです。しかし、腿がほとんどの働きを担っているのに気付きましょう。これは、腰のカーブが強いときに起こり、つま先で歩いているように見えるでしょう。また、腰は緊張してカーブしたまま、足を腿から持ち上げることになります。ここでまた、コアとのつながりが薄くなり、腰筋の代わりになるはずのない他の筋肉に依存して、腰に大きな負担をかけます。この場合は、腰筋が骨盤を引っ張って前傾し、動きに正しく調和しようと下腹部からの大きな支持が必要になります。

もう一度足を内側に回し、よい姿勢に戻ってから、左脚で全部の動きを行い中心を探します。そして、次のアサナを練習して腰筋のストレッチで伸ばしましょう。正しい姿勢で腰筋を使うため、踵の内側にむかって伸ばして床を蹴りコアから動くのを忘れないようにしましょう。

戦士のポーズ ヴィラバドラサナ

立位のポーズの中でもヴィラバドラサナI(戦士のポーズI)は、最も効果的で難しい腰筋のストレッチのひとつです。重要な筋肉を伸ばすのに加え、ふくらはぎを伸ばし、腿の強さが求められます。最もむずかしいのは、柔軟性を保ったままコアを伸ばすことです。このポーズは臀部や脊椎を伸ばすのが必要な後屈です。それによって腰筋が解放され伸展し、廻りの筋肉に支えられながら「ストレッチ」します。腰筋が収縮すると、腰椎が引っ張られ骨盤が前傾し腰が詰まります。

まず、左脚を大きく後ろへ下げ、右ひざを曲げながら両手を前に出して前傾します。両足は左脚がまっすぐ伸ばせる距離に開き、右の脛は床に対して直角になるようにしておきます。膝が踵より前になってはいけません。後ろの足を30-45度の角度にし踵を床に下ろします。右踵から後方に伸びるラインをイメージしましょう。バランスを保つため、左足を調整して左かかとが交差するか、そのラインの左側に置くようにします。左腿に力を入れて脚をまっすぐに保ち、踵の内側に向かって下ろしましょう。これで左の腿が少し内側に向きますが、同時に左の骨盤の外側が前に動いて左右の骨盤の先(骨盤前部の骨ばってとがった点)が平行になって前を向きます。後ろ脚の位置が正しく収まれば、先ほどのエクササイズで感じたコア(腰筋)とのつながりを探しましょう。脚を挙げるのに使った筋肉が、今、戦士のポーズIでストレッチしています。




左足を床にべたっとつけないようにします。腰の内側や内転が硬くなるからです。内側のアーチを持ち上げたままにし、脚のエネルギーを骨盤へと引き上げましょう。腰筋に向かってもっと上方へ伸びるため、下腹部を引き込んで骨盤の上部か持ちあげます。大きく息を吸いながら下腹が落ちないようにします。腕を横に開き、手のひらを上に向け、頭上に持ち上げます。踵を床に伸ばし続けながらアーチから、腿の内側を通り、下腹部、手の指先へとエネルギーを引き上げます。

腹部の動きをさらによくするため、骨盤の中心にあるオレンジ大のエネルギーのボールをイメージします。ボールの前面を上に回転させてエネルギーを下腹部から引きあげながら、ボールの背面を仙骨の前から尾骨にかけて下方へと向け、後ろ脚をまっすぐに保ちながら踵に向かって踏むこみます。この感覚は、下腹筋の引き上げと調整によって腰筋が伸びることで感じられます。ポーズから抜けるためには、反対の動きをしていきます。息を吐きながら、おなかが落ちないように腕を下げます。両手を腰に下ろしてやや前傾し、前足を伸ばします。前に歩いてタダーサナ(山のポーズ)になり、数呼吸して心を落ち着かせ、反対の足でポーズを繰り返します。

戦士のポーズIは、腰痛のよくある原因のひとつである腰筋を解放し伸ばす特によいポーズです。しかし、実際は、ハタヨガの立位の全ポーズが、腰筋と周りの筋肉の調和を促進し、腰を健康的で強く保つように作られています。こうした基本的なポーズは、意識的な呼吸と組み合わせることで、腰痛を軽減し、さらにバランスのとれた有意義なヨガの実践への道を開いてくれるのです。



(出典) https://yogainternational.com/article/view/lower-back-blues

2017年2月4日土曜日

腰痛のためのヨガセラピー #1 
Lower Back Blues?

腰痛は、怪我や神経圧迫などのように明確に原因がわからないものがほとんだそうです。
ヨガセラピーで緩和できる方法、腰痛の種類はどんなものなのでしょう。

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腰筋のストレッチと調整



なぜこんなにも多くの人が腰痛を訴えるのでしょう?大抵は、一日の大半を座って過ごしているからで、これは健康的なことではありません。一日中座っていると、腰筋が短くなることがあり、これが脊柱を引っ張って(ねじることさえも)腰痛を引き起こします。この普段注目されない筋肉に働きかけることで、不快感の主な原因を無くすことができます。それにはヨガが適しているのですが、方法に行く前に、腰筋がどこにあって何なのか、硬くなるとどうなるのかを見ていきましょう。



腰筋は、腰椎の横から始まり、下腹部の内臓の下を通って、股関節の前にある恥骨の上で交差し、腿の内側で終わります。股関節屈筋のひとつです。腰筋が収縮すると腿が前に動きます。歩くときに毎歩このように動きます。脊髄の軸から垂れている腰筋は、姿勢を保つ重要な筋肉であり様々な動きの調整や安定性を司ります。腰筋が正しく機能していると、動きは滑らかで痛みもありません。しかし、慢性的に短く硬くなると、絶え間ない緊張が股関節の動作範囲を小さくし腰椎を引っ張り、脊椎を圧迫、周りの筋肉を疲労させます。

腰筋が硬くなるのは、ガーデニングなどしゃがんだり前屈することの多い活動など、長時間座るなど腰を曲げる姿勢が原因です。反対に、歩いたり脊柱を立てて行う活動は、腰の前や脊椎を伸ばしストレッチするためしばしば痛みを和らげます。

腰痛を理解する

腰痛を克服するには横隔膜を使った呼吸をすることが重要です。それはなぜでしょう?
それは、腰筋が腰椎で横隔膜腱と重なっているからです。なので、これらの筋肉は深く関係しあいそれぞれの正しい機能に影響しあっています。例えば、硬い腰筋による腰痛はストレスや痛みの悪循環のきっかけとなります。それが横隔膜呼吸を妨げるため、浅い胸式呼吸につながります。この呼吸は非効率的なだけでなく、労力が必要で神経系にストレス信号を送り、筋肉全体の緊張を高めます。呼吸を変えてこのプロセスを逆にしましょう。呼吸がリラックスすると腰筋がリラックスし、そうして神経系もリラックスします。同じように腰筋から緊張が解けると呼吸が楽になります。

精神的なストレスもまた腰筋の状態に直接影響します。筋肉のなかでも、感情反応性においては心臓の次にきます。恐怖を感じると身体が屈むよう腰筋が引っ張られ、恐怖や脅威、失敗、敗北を感じて背中を丸めるように、臓器の反応が姿勢の変化という形で現れます。また、腰筋は、感情的反応や記憶(特に否定的なもの)を細胞レベルでため込みます。否定的な経験はすぐに腰筋を収縮させるだけでなく、それが過ぎた後も長い間収縮したままにしてしまいます。ですから、感情的な緊張状態にあるときはよく腰痛が起こるのは驚くに値しません。感情が腰筋を通して腰痛の原因となるのと同じように、姿勢を矯正するハタヨガの動きは、腰筋の緊張を解くことで深く根付いた感情の悪循環を終わらせることができます。

腰筋は脊椎の両サイドにあるので、腰筋の緊張は様々な形で現れます。片方がもう一方より硬い、脊椎が硬い方に少し曲がる、それがねじりを起こす、それが他の筋肉のけいれんをさせる、そして、椎間板を締め付けて膨張させたり、ヘルニアになったり、椎間板破裂につながることもあります。硬くなった腰筋はまた、骨盤帯の骨を引っ張り仙腸関節のストレスや痛みを起こす可能性があります。

では、ヨガはどのように効くのでしょう?腰筋に集中して行うアサナや呼吸は、この重要な筋肉の緊張を解き、強度や柔軟性のバランスをとることで腰の健康を取り戻します。ヨガはまた、感情的にも身体的にも手放す能力を促し、身体的に頑張っているときでさえ、腰痛を引き起こしている多くの姿勢筋を解放させることができます。

(次回に続きます)

(出典) https://yogainternational.com/article/view/lower-back-blues

2016年11月21日月曜日

毎日12分のヨガが骨の健康を促進する可能性 
New Research on Yoga and Bone Health

毎日12分のヨガが骨の健康を促進する可能性

カルシウムやビタミンDをたくさん摂取していますか?そしてヨガは?
骨粗しょう症や骨減少症の治療や予防に関して、こうしたアドバイスがされているのを聞いたことがあるかもしれません。これは一部には、2015年11月にTopics of Geriatric Rehabilitation (高齢者リハビリのトピック)誌に発表されたローレン・フィッシャーマン博士による10年にわたる研究での研究結果のせいなのです。

フィッシャーマン博士らは、木のポーズ(ヴルクシャサナ)、三角のポーズ(トリコナサナ)、戦士のポーズII(ヴィラバドラサナII)、体側を伸ばすポーズ(パルシュヴァコナサナ)、ねじった三角のポーズ(パリヴリッタトリコナサナ)、バッタのポーズ(シャラバーサナ)、橋のポーズ(セツバンダサナ)、仰向けの足を持つポーズ(シュプタ・パダングシュタサナ)のバリエーション2種、座位のねじりポーズ2種、屍のポーズ(シャヴァサナ)の12ポーズを研究しました。全体で12分の練習のDVDが被験者に与えられ、それで練習を行いました。

インターネットで募集した741人の被験者のうち、227人が毎日あるいは2日に1回のヨガを行う者を抽出し、それぞれ「完全適応」と「中程度適応」とラべルつけしました。その他の被験者の89%は女性で平均68歳でした。80%以上の被験者が骨粗しょう症か骨減少症と診断されていた人たちです。

被験者の骨ミネラル濃度(BMD)のデータを、研究の最初と10年後に収集しました。

その結果は?驚きです!227人の「完全適応」「中程度適応」の被験者の脊椎、腰、大腿骨の骨ミネラル濃度に改善がみられました。研究者らによれば、「ヨガに関係した深刻な怪我は、一切みられなかった。ヨガを実践者に、質的な骨質の改善が現れた」

もちろん、さらなる研究は必要ではありますが、この結果は有望であり、ヨガの実践者らが毎日マットの上に立つ理由のひとつとなることでしょう。



(出典)https://yogainternational.com/article/view/new-research-on-yoga-and-bone-health

2016年10月19日水曜日

ヨガ 腰痛に理学療法と同様の効果
Yoga as Good as Physical Therapy for Back Pain

Medscape Medical News からの記事です。
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米国で最も多い痛みの症状である慢性腰痛の緩和にヨガが理学療法を同様の効果があるという研究結果が発表された。

ボストン医療センターの統合医療の責任者であるB・サパー博士によれば、その効果はヨガを日常的に行っている者に顕著である。彼の研究は、米国疼痛医学会の2016年の年次会で発表された。

研究では、ヨガが痛みを緩和し機能を改善し、薬品の使用を減らす効果があるとわかった。また、理学療法が腰痛の治療に効果的であると示した。
「ヨガに効果があるのもわかっているし、理学療法が効果的なのもわかっている。しかし、これらが同じくらいの効果があるとは知らなかった」とサパーは言う。「主流の医療に補完的な療法を加えるには、少なくとも従来の治療と同等の効果があるべきであるが、おそらく費用対効果のような他のプラス面もある」

この研究のため、研究者らは、ボストン周辺の医療施設から脊椎狭窄などはっきりした解剖学的原因のない慢性腰痛を持った成人患者320人を募集した。サパーによれば、患者らは極めて高い疼痛スコア(最大10として平均7)を示し、腰痛に関しては極めて障害であった。約4分の3が痛み止めを使い約20%がオピオイドを使用していた。

研究のための「患者を集めるのには全く困らなかった」と彼は言う。「彼らは慢性腰痛の患者でありそのニーズは満たされていないからだ」

患者らはランダムに3つに分けられた。ヨガと理学療法と教育の3つだ。

ヨガグループは、まったくのビギナーから教師までの比率で毎週75分のクラスを行った。クラスは短いヨガ哲学(非暴力、中庸、自己の受容)から始まる。参加者はその後マットを渡され、その上で簡単なヨガポーズを行う。彼らは、家庭で練習するようDVDを渡された。

何人かの患者、特に肥満者には困難だったとサパーは語る。「しかしこのクラスはゆっくりで優しいものだ。最初のクラスは、床に結わって膝を胸に抱えるとか四つん這いになるとかだ」


理学療法グループは、エアロビクスを含めた15回の60分プライベートセッションを行った。教育グループは腰痛に関する広範囲の本を渡された。


理学療法とヨガのセッションは12週続き、その後52週観察した。この間、ヨガと理学療法グループは無作為にメンテナンス(ドロップインのヨガクラスや理学療法など)か、家庭での練習を割り当てられた。

研究によれば、ヨガと理学療法グループはほぼ同等の効果があった。「12週目までは教育グループとそんなに違いはなかった」とサパーは言う。

しかし、全体的に患者らは多くのヨガクラスや理学療法セッションに参加していない。最初の段階ではおよそ7回程度である。サパーによれば、ヨガクラスに本当に参加していた患者らに注目しても、ヨガと理学療法は同様であったが、教育との差はかなり大きい者だった」
疼痛スコアに結果が同様であったのだ。

そして「大変改善した」「大変満足した」と答えた患者の数も、ヨガと理学療法では同様であった。

ヨガは、大抵の場合一時的に腰痛を悪化するが、穏やかに行えば安全であると証明された。

低い順守率に加えこの研究の考えられる欠点は、「これはかなり計画され標準化されたヨガプログラムであるということ」とサパーは語る。「町のヨガスタジオで患者らがどんなことをするかはわからない」

皆がガイドラインに忠実に行えるような方法を開発することがさらなる研究には必要であると彼は言う。

研究者は、ヨガに関連する費用を分析しているとサパーは言う。

ヨガは脳にもよい影響があるという証拠があると、会議に出席していた国立衛生研究所と国立補完統合医療センターのM・キャサリン・ブシュネル博士は言う。

彼女によれば、脳の活性化とどれくらいヨガを続けているかには、極めて強い関連性があるようだ。


これらの結果は医学会で発表されたものである。医学誌に発表される前に外部の専門家がデータを精査するという「査読」はまだ行われていない予備段階であるとみなすべきである。

2016年9月15日木曜日

<日記>グルジの新しい一歩

私が初めてヨガ・ティーチャーのコースを取ったとき、
たまたまそのスタジオでトレーニング講師だったのが
現在、シンガポールのUnion Yoga Ayurveda を経営しているドクター・サティアムでした。

当時彼はまだインドの病院に在籍中で、
トレーニングの時だけシンガポールにやってくる若いアーユルヴェーダ医師でした。
私もまだヨガがなんなのかよくわからないうちに受けたので、
彼の熱く語る哲学や浄化法など、毎日が驚きの連続でした。
他数人の講師の方々に学び、ながーい実習を終え約半年かけて
やっとお免状がインドから届いた日は本当に嬉しかったことを思い出します。

それから数年たって、ドクターはシンガポールでビザを取得し
アーユルヴェーダセラピーのクリニックであり、セラピストを育てるための Union をオープンしたのです。
オープンしてすぐ、ティーチャー・トレーニングでも一緒だった友人とともに
彼のもとへ行き、すぐにVYASAのヨガセラピストのコースを受けることにしました。
(事情により、現在はVYASAのコースは行われていません)

彼は、年齢こそ若いものの努力家で知識も豊富で頼りがいがあり、
何よりもその笑顔がものすごく優しく温かい人物なのです。
そんな彼なので、商売上手というわけでもなく、私が実習に携わっていたころは、
良心的な値段にも関わらずそんなに忙しいというわけでもありませんでした。

そのころ、来られていた何人かの患者さんの中に、パーキンソン病の男性がおられました。
脊椎がだんだん湾曲してきており痛みもあり、歩くのもやっとでしたが
絵やギターがとてもうまく、いつも冗談を言っておられる明るい方で
私も何度かセラピーにお付き合いしながら笑ってお喋りをしたものです。
そんな明るい彼がある日、身体の症状のことでドクターと話していた時、突然、泣き崩れてしまったのです。それを受け止めたドクターは、
「大丈夫、僕が(症状を)よくしてあげるから安心してください」と言いながら彼をそっと抱きしめました。そうしてしばらくそこに抱き合って立ったままの二人を見ていて、私は涙が出そうになりました。
医者というのは、こうやって患者に寄り添って安心させてあげるものなのだということを目の当たりしたのです。ドクターに全てを委ねてしまいたいという患者さん側の気持ちも伝わってきました。
その日以降、私の中の何かも少し変わったような気もします。

そんなこんなで結局、約9か月もかかってしまったのですが、
無事にカリキュラムを終えてお免状をもらって日本に帰ってくることができました。

帰国後、クリニックは口コミでどんどん患者さんも生徒も増え、
セラピールームも増築し、香港にもブランチができ、
そして今週末、シンガポールでもうひとつブランチがオープンすることになりました。
それに立ち会うことができないのが残念なのですが
こうして、彼の温かい想いが広がっていくのを見るのは本当にうれしく思います。
そして、昨年から今年にかけて再度アーユルヴェーダを学びに行った際に出会った新しい仲間たちも頑張っています。

Union の詳細はこちらのホームページからどうぞ。
英語ですが。。。
ちなみに、インドに行った時の写真に私もちらっと写っています。 ^^


さて、私も(マイペースで)頑張らねばなあ、と。





2016年9月1日木曜日

ヨガセラピー: 医師が注目する最新の健康トレンド
Yoga Therapy: The Newest Health Trend that Doctors are Paying Attention To

Huffington Post からの記事です。
ヨガセラピーの可能性について、IAYTの活動について詳しく述べられています。

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健康志向の人は以前から、ヨガの癒しの効果を知っている。しかし、この古代の英知の人気は今日の主流となりつつあり、それは特に医師たちの間で広がってきている。今、医師が処方するヨガセラピーが西洋医学の医師の間でも高まりを見せている。

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では、ヨガセラピーとは何なのか?なぜ注目されているのか?ヨガセラピーは患者の回復を助けるのだろうか?

ヨガセラピーとは?


ヨガセラピーは、自然治癒力を高め健康状態を改善する様々な実践を含む。それには、呼吸法や身体的ポーズ、イメージングや瞑想への誘導などがある。食事もまたヨガセラピーの一部となる。

普通のヨガには速いスピードで体力が必要なものもあるが、ヨガセラピーは安全で穏やかな方法で行う。そして、様々な健康状態にある患者に対応するため特別に訓練を受けたヨガ・ティーチャーによって行われる。各患者が異なるように、ヨガセラピーもそのスタイルや形は大きく異る。小規模のセラピークラスや個人セッションから、養護施設や病院のチェア・ヨガなど多岐にわたる。

ヨガセラピーは、その症状だけでなく患者そのものに注目し、より総合的に治癒へと導くものだ。その実践は、身体と心、精神に同時に働きかけ、心臓血管系や肺、神経系など身体のあらゆる個所を強化する。

人はときに同時にいくつかの症状に悩まされるが、ヨガセラピーもまた多目的に作用するものだ。ヨガの実践が、消化機能を改善し、精神的健康をはぐくみ、同時に身体の組織への酸素供給を促すのだ。


注目される理由


ヨガセラピーはまだ新しい分野だと思われている。が、現在、世界中で臨床的に実行可能な治療法だと認識されてきている。米国では、大きな医療施設やクリニックにおいてヨガセラピーのプログラムが確立されており、定期的に実践する医療施設や病院がますます増えてきている。ヨガセラピーが患者の治癒に有効であることを多くの医師たちが理解するにつれ、医療の一部となってきている。

ここ12年間、48ヵ国3400人以上のメンバーからなる国際ヨガセラピスト協会(IAYT)は、西洋諸国において尊重され認知されるセラピーとしてのヨガを確立するため努力してきた。審査のある年一回発行の医学誌を発行し、学術研究会議に出席し、ヨガセラピーの厳しい認定基準を作成するための国立衛生研究所の助成金を受けた。現在では、トレーニング・プログラムを認定したり、卒業したセラピストに資格を与えたりし始めている。

IAYTのデータベースによれば、2003年には5プログラムにすぎなかったヨガセラピー・トレーニングが現在では130以上にのぼる。それには、最近IAYTに認可された何年もかかる厳しいプログラムが24あり、さらに20のプログラムが検討中だ。2015年にはIAYTのヨガセラピー施術師のほとんどが病院に努めており、その他は外来クリニックや理学療法、腫瘍部門、リハビリ部門、あるいは個人で行っている。

医療界におけるヨガセラピーの容認には、臨床研究がその一端を担っている。多くの研究機関が、不安症や腰痛、不眠、鬱など広範囲にわたりヨガを用いた治療を行い、その実証された効果を文書で立証してきている。また、高血圧や心血管疾患の危険因子を減少させる効果も証明されている。研究はまた、ヨガが癌治療の副作用の緩和にも成功していると示している。放射線治療中にヨガを実践した患者について、疲労感やストレスが減り、生活の質の向上がみられたと報告している。


ヨガセラピーに効果があるのか?


ヨガセラピーは特にストレス軽減の効果があることが証明されている。これは、先進国で日々高レベルのストレスにさらされている多くの人々にとって良いニュースである。ストレスは様々な疾患の原因(の一部)となることが知られているが、それは過敏性腸症候群、偏頭痛などから、心臓疾患や糖尿病、骨粗しょう症など潜在的に生死にかかわるものにわたる。

他の医療(代替医療であれ伝統医療であれ)と組み合わせることで、ヨガセラピーは特に慢性疾患の治療に効果的であると証明されている。例えば、がん患者の科学治療や放射線治療の副作用を緩和する以外に、ヨガセラピーはバイパス手術後の治癒を早めることができるという研究がある。臨床試験では、高血圧、II型糖尿病、喘息の患者で定期的にヨガの実践を始めた者の多くが、必要だった薬剤の用量を減らすことができたり、また全く必要でなくなった。患者にとって、薬剤を減らせるということは副作用を減らせるということであり、また言うまでもなく経済的な節約となる。

ヨガセラピーの未来


医師や患者がヨガセラピーを主要な治療法として完全に受け入れるにはまだ時間がかかるだろう。しかし、それが補足的なものであれ、ヨガセラピーは飛躍的発展を遂げるだろう。その効果を文書化する研究機関が増えていることが、ヨガセラピーが普及しているという大きな証拠だ。

2015年11月10日火曜日

ヨガセラピーとヨガクラスってどう違う
Yoga Therapy vs. Yoga Class

Huffington Post からの記事です。
ヨガセラピーっていったい何なのか、ということを説明しています。
http://www.huffingtonpost.com/jennie-lee/yoga-therapy-vs-yoga-clas_b_8247372.html

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ヨガセラピーは「個人」単位で、健康や癒しに効果のあるヨガの総合的な知識を使って行うホリスティック代替治療です。歴史の古いとても広範なシステムであるヨガに個人に合わせて取り組むことで、身体だけでなく、精神、感情など様々な問題に対応しています。

ヨガセラピーを受ける理由は様々です。身体を若返らせる、ストレスを軽減する、感情の安定性を養う、心を落ち着かせる、自己の内面の本質にもう一度繋がる、などです。それが何であれバランスが崩れていると感じている人にとって、ヨガセラピーは生命力と自己認識を広げるツールを与え、プラスに影響を与えることができます。多くのホリスティックのアプローチと同じように、ヨガセラピーは、その症状や問題が同じであっても、個人それぞれにあわせた治療を行います。

標準的なヨガクラスは、動き、そして時には瞑想といった汎用的なアプローチを提供しますが、「ヨガセラピーは、そのヨガの練習をグループクラスでは通常行わない具体的で慢性的な健康の問題を抱える人々のニーズに応えます」とロヨラ・メリーマウント大学のヨガセラピーRXプログラムの責任者であるラリー・ペイン医師は言います。

要約として、それぞれが相互関係を持ちますが、ヨガセラピーは通常3つのカテゴリーに分けられます。ひとつは、基本的は動き(アサナ)で怪我のリハビリや慢性痛を和らげる、機能向上などといった身体的セラピーです。ヨガが身体的な効果があるという証拠に裏付けられた科学的研究は数え切れないほど存在しています。

ヨガセラピーのふたつめの側面は、心理療法に類似しており、精神的、感情的な法則や実践を使って、環境の変化や喪失感、不安など内面の葛藤に対処するのに役立ちます。感情面での経験は身体に影響を持つため、この治療は神経と内分泌、免疫系間の相互作用を研究する心理学のひとつである精神神経免疫学に関連しています。これは、心身医学の機微、そして考えや感情といった内面の状態が身体にどう影響するのかを明らかにしてくれます。

身体の臓器や組織の生体機能における特定の変化にヨガのテクニックを応用することで、人が緊張したり困難な状況にある場合の無意識に反応する状態から選択して反応する状態へと導いてくれます。そのひとつの例は呼吸の練習(プラナヤマ)で、副交感神経系の「闘争・逃走反応」をリセットして安定させ、不安症や欝に効果があるのです。

身体と心は相互関係を持っているので、ヨガセラピーの分類の最初の二つはこれらになります。多くの身体の症状は、解決が必要な潜在的な感情の問題が現れているのです。「生き方が身体を作る」といわれているように、ヨガセラピーは身体レベルの解放と精神レベルの探求を与えてくれるのです。身体の自然な英知に近づくことができれば、感情は解放され、深いレベルでの癒しが始まります。

ヨガセラピーの三つ目の側面は、私達の本質の霊的要素に働きかけます。全ての精神修養法や宗教などの聖典は、人間は内に霊魂のエネルギーを持つと認めています。ヨガ哲学では、人生の様々な問題は真の霊的本質に認識していない、あるいは知らない(無明)せいだと明言してます。これは、なんとなく塞がれたような、限られたような気分であることに言い換えられます。鍼灸などのエネルギー療法と同様に、ヨガセラピーは生命力(プラナ)の流れを活性化させてエネルギーの滞りを取り除き、本来の健康と目的意識を取り戻すのです。
「私は『心臓病患者』とか『癌患者』とは呼びません。彼らは偶然身体的バランスを失った神聖な存在なのです」 心臓病のためのディーン・オーニッシュ・プログラムでのヨガ・プロトコルを開発した「The Healing Path of Yoga」の著者であるナシャラ・ジョイ・デヴィ、2013年のヨガセラピー・トゥデイ・マガジンのインタビューで。
この本当の自分を知り、内側の精神と繋がる方法を紹介することで、ヨガセラピーはより深いレベルでの変化に対応する機会を与えてくれます。どっぷりとはまってしまったり一体化してしまうことなく、人生を客観的に経験する能力を作ります。
穏やかさと精神的な安定性は、内観と瞑想を通して得られ、過度に刺激された心は休まります。ヨガセラピーは、深い安らぎと無条件の愛をもたらす意識の広がりへの扉を開けます。
「ヨガセラピーは、精神、自分の本質の覚醒というヨガの基本概念の経験に基づいた理解を通し、身体と心の安定をもたらす癒しの旅であるヨガの生き方に焦点をあてている」インテグラティブ・ヨガ・セラピーの創始者、ジョセフ・ルパージュ
ヨガセラピーの実践は、全ての年齢のあらゆる人に快適さと解放をもたらします。個人に合わせたプログラムなので、経験や特別な能力は全く必要ではありません。クライアントのニーズや問題、目標を定めた後、ヨガセラピストは、姿勢や呼吸法、リラックス方法や瞑想のテクニックなどひろい範囲の心と身体の練習方法を用います。個別のプログラムが様々な状況に対処し、クライアントの身体的能力のレベルやライフスタイルなどを考慮し、プラクティスの種類や量を処方します。

ホリスティックな代替治療としてのヨガセラピーは、人々の症状を抑え、痛みに対処し、バランスを取り戻し、体力をつけ、心理的回復力を増加し、精神的意識を広げます。身体的な活力、感情の解放、深い魂の繋がりを同時に得たいと思っている人にとって、とても素晴らしい癒しの方法と言えるのです。