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記事は、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)のディレクターである Dilip Sarkar氏の逸話から始まっています。昨年、岐阜県であった学会を訪れた私は、彼と少しだけ話すことができました。「米国に来ることはありますか?」と聞かれ「予定はありません」と答えて別れたのですが、実際あれから渡米する機会はありません。もし、予定があると答えたなら何をおっしゃろうとしていたのか、今になって気になりますね。
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それまで病気をしたことがなかった血管外科医の彼が、51歳で突然倒れて心臓バイパス手術を受けることになります。そしてその後、アーユルヴェーダやヨガ・セラピーに魅了されたといいます。
65歳のSarkar氏は、毎朝1時間ヨガを行っています。現在彼は、医療の現場を引退しヨガ・ティーチャー、そしてヨガの研究者で、2010年に立ち上げた医師向けのヨガセラピーコースで年間3回以上教鞭をとっています。
「ヨガセラピーの研究でわかったのは、日々の練習によって無理なく自然にライフスタイルを変えることができることです。健康的な食事、質の良い睡眠、規則正しい生活など」
ヴァージニア州ハンプトンのタクシャ大学統合医学部の学部長でもある彼の言葉は、下記のような数多くの研究に裏付けられています。
心臓血管の健康促進
ヨガセラピーでリラックスすることで、血管が緩んで血圧が下がり、心筋への血流が増加。
メタボリックシンドロームの中年の中国人182人が一年間ヨガをしたところ、血圧が下がっただけでなく大幅に体重を減らすことができた。
慢性的な首や腰の痛みを抑える
正しい姿勢が首痛・腰痛を緩和。
「椎間板ヘルニアや脊椎狭窄自身に痛みはない。筋肉の収縮が神経を刺激する。筋肉の緊張や痙攣が痛みを生じさせる」ので、腰痛には筋弛緩剤が処方されることが多い。
「ヨガセラピーでは、ポーズをとるとき呼吸に合わせて筋肉がゆっくり緩むことで腰痛が消える」
脳の活性化
53-96歳の133人を対象にした研究で、週2回30分間のヨガを一ヶ月以上行うことで認知機能が向上することがわかった。
「呼吸に集中することで酸素を最大に取りこむことができ、脳や身体への血流が増える」
記憶力の大幅な向上や欝症状の減少もみられた。
糖尿病の抑制
「ヨガの練習は、アグニと呼ばれる『消化の火』を増やす。ヨガの見地からいえば、身体が糖分を消化しきれないせいで血糖値が上がる。消化の力が上がれば血糖値も改善され糖尿病の防止や抑制になる」
II型糖尿病の男性30人に6ヶ月ヨガの練習をさせたところ、血液グルコースレベルが著しく低下した。
ストレスや不安の回避
ヨガは、特に精神衛生の問題の危険がある女性の、ストレス・ホルモンであるコルチゾールのレベルを下げたという研究がある。
抑鬱症の改善
産後欝症の女性に、たった8週間のヨガが著しい効果をあらわした。24週間毎日60分のヨガが、手術や放射線治療、化学療法を受けている乳癌患者の抑鬱症状を改善。「戦士のポーズ」は病と闘う力をくれる。
癌の危険性を低下
習慣的なヨガが遺伝子変異発現を防止。病気の症状と闘う強い武器ともなる。
女性の癌患者への週二回三ヶ月のヨガで、炎症を抑え体力向上、気分が明るくなる効果があった。
自己肯定を促進
セルフコントロール、自己認識、幸福感、身体の認識、バランス、心身、反射性に関して、ポジティブな感情を持つことができるようになる。
「ヨガという言葉は『調和』。心、身体と魂を調和させる。ヨガの練習では、ポジティブな感情を取り込み、ネガティブな感情を吐き出す」
長寿と若さ
ヨガやメディテーションが老化の兆候を消し、酸化的ストレスや炎症が主な原因である生活習慣病を防止する。
PMS(月経前症候群)の改善
シャヴァサナなどのポーズが、リラックス効果を与え症状を和らげる。
(各研究の詳細は、原記事にリンクからジャンプできます)
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