2019年5月25日土曜日

シャヴァサナのための5つのサポート 
Ahhhh: 5 Ways to Support Savasana



ああ、シャヴァサナ。ヨガの最後の最も地味なポーズ。

この魔法のような5分間(運が良ければ10分間)の完全なるリラクゼーションの時間。あなたが今マットの上で行なった全て、ヨガの間に徐々に強くなる身体や体内、感情、エネルギーの変化が、休む間にあなたの体の中で統合されていきます。深く休めば休むほど、心地よくなっていきます。(本当に深く長いシャヴァサナの後の違いを感じたことがありますか?)



シャヴァサナでサポートを使う理由


シャヴァサナで休む際の鎮静効果は、神経系統のバランスを取り戻す助けになり、とても心が落ち着きます。しかし、大切なのは完全に力を抜くことです。筋肉の緊張を解くためには、多くの場合、ちょっとしたサポートが必要になるでしょう。

私たちのほとんどは、平らな床に横たわると体のどこかが緊張します。シャヴァサナで完全に快適だと感じている間も、神経はほんの少しの緊張を感知して警戒し続けます。適切なサイズのものを両膝や腰、首、頭の下に置くと、筋緊張をできるだけ解放し神経を休めるためのちょうど良いサポートとなります。

下記は、もっとリラックスできるシャヴァサナをサポートする5つの方法です。(その時が来たらただ置くだけにできるよう、シャヴァサナで必要なものはクラスの最初に揃えておきましょう)そして本当に最高のシャヴァサナにするには、光を遮断できるよう何かを両目の上に置くようにしましょう。たとえ少しの光でも網膜は活性化し、警戒するよう神経系統に信号を送るのです。



シャヴァサナをサポートする5つの方法


1. 腰の自然な曲線のサポート


ブランケットを四つ折りにして大きな四角を作り、丸い端が臀部の後ろ3ー5cmにくるように背後のマットの上に置きましょう。シャヴァサナで横たわったときに、ブランケットの丸い端がウエスト(骨盤の少し上)に来て、腰の自然な曲線をサポートするようにしましょう。ブランケットは頭の下まで敷きます。



もし腰がもっと反った方が心地よく感じたり、生まれつき曲線が大きければ、1枚目の上にもう一枚畳んだブランケットを重ねましょう。



2. 膝とハムストリングスのサポート


膝の下に、巻いたブランケットかボルスターを置きます。横たわって数呼吸し、背中の感覚を感じます。ボルスターを脚の後ろで臀部に向かって上へ動かしながら、最も腰がリラックスできる場所を探しましょう。



膝下のサポートと腰の曲線のサポートを両方するととても良いですが、プロップスのが限られているのなら、どちらかでも構いません。ボルスターやスペアのブランケットがない時は、膝の下にブロックを置いてみましょう。(最も快適な位置が見つかるまでいろんな場所を試してみましょう)



3. 首のサポート


首や喉に緊張を感じたり、肩が後方に弛緩できなかったりしたら、きっちり畳んだブランケットを頭骨の基部の下に置いてみましょう。肩のラインで頭を持ち上げ、首の後ろを伸ばし、首や喉、顎をリラックスしやすくなります。肩や首に緊張があることを頭の下にブランケット奥まで気づかない方がほとんどです。



もっとサポートが必要な人もいます。その場合は、ハンドタオルを巻いて首の下に入れ込むと背骨のよいサポートになります。巻きの厚みを変えて、最適な首のサポートを見つけましょう。



4. 腕のサポート


肩が前に巻きがちで、シャヴァサナの時床から浮いてしまうなら、首や上半身を完全にリラックスさせるのはほとんど不可能でしょう。肩を後ろに柔らげるには、両腕の下にサポートと置くと、腕がやや肩より高くなるので良いでしょう。


両腕を体の横30ー60cmほど離し、平らに畳んだ2枚のブランケットを腕の下に置きましょう。ブランケットの上端は肘の少し上にし、手の甲は反対の端のあたりに置きます。必要ならブランケットを折って腕の高さを変えたり、腕の角度を変えたりして肩が後方に弛緩する位置を見つけましょう。


5. 体を重くする

体の上に何かを載せると、心が落ち着き感情的にも静まる内側の感覚グラウンディングの効果が得やすくなります。これにはいくつか方法があります。ブランケット(4つ折り)を下腹にかける、ブロックを縦か横にして下腹に置くなど。もっと重くしたければ、ボルスターを縦にして体の上に置きましょう。



長くより元気のでるシャヴァサナの時間が取れる時は、上記の5つ全てを試してみてもよいでしょう!



(出典)https://www.yogauonline.com/yogau-wellness-blog/yoga-practice-tips-ahhhh-5-ways-support-savasana?

2019年5月24日金曜日

<日記> たった一回のヨガ体験で腰痛が・・・



先日、シニアヨガに体験の方が来られました。

長年美容師をされていて立ち仕事が多く、昔から腰痛がひどかったそうですが
歳を重ねられてますます酷くなり、
立ったり座ったりの動きがとても難しくなっているとのこと。
医者の診察は受けておられなかったのですが、ヘルニアや怪我の兆候も無さそうでした。

腰を動かすことにとても怯えておられる様子だったので
まずは、膝の悪い生徒さんの隣で同じように椅子に座って始めていただきました。

手足、肩、首のルースニングの後、簡単な呼吸法から始めましたが
床に座るのはもちろん、四つ這いになるのも仰向けで横たわるのも
「できない」と拒否されます。
「ゆっくりで結構ですので」と促すと
本当にゆっくりゆっくりと他の生徒さんたちと同じ姿勢になってくださいました。

この日のシーケンスは、筋肉の緊張と弛緩を繰り返し
股関節周りから背中を中心にほぐすものでした。
その方の様子を特に注意しながら進めていきます。



さて
最後は仰向けに横たわっての深いリラクゼーションで終わる約1時間半の後、
「椅子かマットの上に楽な姿勢で座りましょう」とみなさんに促した時
その瞬間が来ました!


(本文とは関係ありません)



「あ、座れてる!」

なんと腰痛で四つ這いになるのも怖がっておられたその方は
安楽座(胡座)で普通に座っておられるのです。

「すごい!」
みなさんからも拍手喝采。ぱちぱちぱちぱち

「なんだか体が軽くなったわ。すっと動ける!」


やっぱりヨガはすごいです。
人からやってもらうのではなく、自分の体と精神力だけで
つっかえていたものがフっと取れる。


このブログ前々回の通り、
「動かすと痛い」という恐怖心から腰痛をかばいすぎてしまい
悪化してしまう例だったのだと思います。


こんな瞬間があるからこそ
みなさんにヨガをシェアし続けることが私にとって喜びなんですよね。

さあ、またがんばろ。


(全ての腰痛の方に当てはまるわけではありません。痛みが酷い場合は、医師に相談し狭窄症やヘルニアなどがないかお医者様に診てもらってくださいね)



2019年5月9日木曜日

喘息のためのヨガ 
Yoga for Asthma

今回はYogiTimesからの記事です。
私がアーユルヴェーダ・ドクターからヨガセラピーの講義を受けた時、初めに教わったのが呼吸器の働きや喘息など疾患のためのヨガについてでした。
ヨガでは、呼吸=息(生き)=プラナ=生命力と考えられておりとても大切なものだからなのかもしれません。

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深く吸って、深く吐く

呼吸は生きていく上で不可欠のものですが、不随意筋によってコントロールされています。そのため毎日の生活のなかでほとんどの人は意識することもなく呼吸しています。ところが喘息になると、呼吸が日々の辛い経験になってしまうこともあります。呼吸は、ヨガの実践においての重要な側面であり、よい呼吸は精神と身体を落ち着かせるのに不可欠なものです。ヨガは、喘息に苦しむ人に、呼吸を整え、身体とともによりよく呼吸する方法を教えてくれます。



身体への影響


喘息は、気管を炎症させ狭める慢性の肺疾患です。ぜいぜいとした呼吸や胸の締め付け、浅い呼吸、咳などが繰り返し起こります。多くの場合、夜間や早朝に咳が起こり睡眠の質に影響します。
喘息のきっかけは、喫煙や呼吸器感染、アレルギー、運動、大気汚染、毒、冷気、薬品やストレスなどです。ストレスは喘息の悪循環の原因となり、すでに感じているストレスをさらに増やし発作の頻度や重度を悪化させます。



ヨガの効果


ヨガは、アサナやプラナヤマを通して呼吸筋や呼吸器を強化します。姿勢を整えて呼吸器を強化することで、喘息を和らげます。浄化法では、肺の気管に障害物を作る余分な粘液を取り除くことができます。



(i) アサナ - 胸を広げることで呼吸筋の強さを高めます。アサナを一定の時間リラックスして保ち、呼吸器官をイメージしながら身体の気づきを練習します。次のポーズがよいでしょう。ブジャンガサナ(コブラ)、シャラバサナ(バッタ)、ダヌラサナ(弓)、アルダ・マツエンドラサナ(半魚神)、アカルナ・ダヌラサナ(弓を引く)、ウシュトラサナ(ラクダ)、チャクラサナ(車輪)、トリコナサナ(三角形)、ヴィラサナ(戦士I)など。


(ii) プラナヤマ - プラナヤマは、呼吸を減らして代謝を減少させ、肺の容量を増大させます。呼吸の保持(クンバカ)により、残った酸素を使い切り、狭くなった気道や肺胞を活性化させて障害物を取り除きます。次を試してみましょう。ナディ・ショーダナ(交互鼻腔呼吸)、バストリカ(速い呼吸)、ウジャイ。


(iii) 浄化 - 塩水を片方の鼻腔に注いで粘膜を除去するジャラ・ネティ(鼻うがい)、ダンダ・ネティ(チューブで鼻腔浄化)などは、鼻の中の汚れやバクテリアを全て取り除きます。これが喘息のリスクを減少させ、発作が悪化するのを防ぎます。

(iv) 禁忌 - シータリやシタカリ、左鼻腔のプラナヤマは避けましょう。これらは喘息を緩和するより悪化させる可能性があります。



意識的な呼吸はどのようなヨガの実践においても重要な部分であり、精神と身体を落ち着かせてくれます。ヨガの間の様々な呼吸法は、呼吸を深め身体をリラックスさせます。体内の全ては関連していて、身体全体と心、精神がお互いに整うようヨガが導いてくれます。喘息に悩んでいるのなら、ストレスと呼吸困難を緩和する最適な方法は、ヨガの練習を習慣づけることなのです。