ヨガセラピーっていったい何なのか、ということを説明しています。
http://www.huffingtonpost.com/jennie-lee/yoga-therapy-vs-yoga-clas_b_8247372.html
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ヨガセラピーは「個人」単位で、健康や癒しに効果のあるヨガの総合的な知識を使って行うホリスティック代替治療です。歴史の古いとても広範なシステムであるヨガに個人に合わせて取り組むことで、身体だけでなく、精神、感情など様々な問題に対応しています。
ヨガセラピーを受ける理由は様々です。身体を若返らせる、ストレスを軽減する、感情の安定性を養う、心を落ち着かせる、自己の内面の本質にもう一度繋がる、などです。それが何であれバランスが崩れていると感じている人にとって、ヨガセラピーは生命力と自己認識を広げるツールを与え、プラスに影響を与えることができます。多くのホリスティックのアプローチと同じように、ヨガセラピーは、その症状や問題が同じであっても、個人それぞれにあわせた治療を行います。
要約として、それぞれが相互関係を持ちますが、ヨガセラピーは通常3つのカテゴリーに分けられます。ひとつは、基本的は動き(アサナ)で怪我のリハビリや慢性痛を和らげる、機能向上などといった身体的セラピーです。ヨガが身体的な効果があるという証拠に裏付けられた科学的研究は数え切れないほど存在しています。
ヨガセラピーのふたつめの側面は、心理療法に類似しており、精神的、感情的な法則や実践を使って、環境の変化や喪失感、不安など内面の葛藤に対処するのに役立ちます。感情面での経験は身体に影響を持つため、この治療は神経と内分泌、免疫系間の相互作用を研究する心理学のひとつである精神神経免疫学に関連しています。これは、心身医学の機微、そして考えや感情といった内面の状態が身体にどう影響するのかを明らかにしてくれます。
身体の臓器や組織の生体機能における特定の変化にヨガのテクニックを応用することで、人が緊張したり困難な状況にある場合の無意識に反応する状態から選択して反応する状態へと導いてくれます。そのひとつの例は呼吸の練習(プラナヤマ)で、副交感神経系の「闘争・逃走反応」をリセットして安定させ、不安症や欝に効果があるのです。
身体と心は相互関係を持っているので、ヨガセラピーの分類の最初の二つはこれらになります。多くの身体の症状は、解決が必要な潜在的な感情の問題が現れているのです。「生き方が身体を作る」といわれているように、ヨガセラピーは身体レベルの解放と精神レベルの探求を与えてくれるのです。身体の自然な英知に近づくことができれば、感情は解放され、深いレベルでの癒しが始まります。
ヨガセラピーの三つ目の側面は、私達の本質の霊的要素に働きかけます。全ての精神修養法や宗教などの聖典は、人間は内に霊魂のエネルギーを持つと認めています。ヨガ哲学では、人生の様々な問題は真の霊的本質に認識していない、あるいは知らない(無明)せいだと明言してます。これは、なんとなく塞がれたような、限られたような気分であることに言い換えられます。鍼灸などのエネルギー療法と同様に、ヨガセラピーは生命力(プラナ)の流れを活性化させてエネルギーの滞りを取り除き、本来の健康と目的意識を取り戻すのです。
「私は『心臓病患者』とか『癌患者』とは呼びません。彼らは偶然身体的バランスを失った神聖な存在なのです」 心臓病のためのディーン・オーニッシュ・プログラムでのヨガ・プロトコルを開発した「The Healing Path of Yoga」の著者であるナシャラ・ジョイ・デヴィ、2013年のヨガセラピー・トゥデイ・マガジンのインタビューで。この本当の自分を知り、内側の精神と繋がる方法を紹介することで、ヨガセラピーはより深いレベルでの変化に対応する機会を与えてくれます。どっぷりとはまってしまったり一体化してしまうことなく、人生を客観的に経験する能力を作ります。
穏やかさと精神的な安定性は、内観と瞑想を通して得られ、過度に刺激された心は休まります。ヨガセラピーは、深い安らぎと無条件の愛をもたらす意識の広がりへの扉を開けます。
「ヨガセラピーは、精神、自分の本質の覚醒というヨガの基本概念の経験に基づいた理解を通し、身体と心の安定をもたらす癒しの旅であるヨガの生き方に焦点をあてている」インテグラティブ・ヨガ・セラピーの創始者、ジョセフ・ルパージュヨガセラピーの実践は、全ての年齢のあらゆる人に快適さと解放をもたらします。個人に合わせたプログラムなので、経験や特別な能力は全く必要ではありません。クライアントのニーズや問題、目標を定めた後、ヨガセラピストは、姿勢や呼吸法、リラックス方法や瞑想のテクニックなどひろい範囲の心と身体の練習方法を用います。個別のプログラムが様々な状況に対処し、クライアントの身体的能力のレベルやライフスタイルなどを考慮し、プラクティスの種類や量を処方します。
ホリスティックな代替治療としてのヨガセラピーは、人々の症状を抑え、痛みに対処し、バランスを取り戻し、体力をつけ、心理的回復力を増加し、精神的意識を広げます。身体的な活力、感情の解放、深い魂の繋がりを同時に得たいと思っている人にとって、とても素晴らしい癒しの方法と言えるのです。