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新しい研究、ヨガが摂取制限と食事への不安を改善
International Journal of Yoga (国際ヨガ会報)で発表された研究では、ヨガが摂食障害の症状を軽減するのに有望であり、その効果は1ヶ月後も続くことがわかった。過食嘔吐あるいは摂食障害を診断されたという以外は特定せず女性を任意抽出した小規模のコントロール実験で、11週間のヨガ・プログラムを調査した。(http://www.ijoy.org.in/article.asp?issn=0973-6131;year=2018;volume=11;issue=2;spage=166;epage=169;aulast=Karlsen)
ヨガをしたグループは、週2回90分のハタヨガ・クラスに参加、翌週から11週間に渡り自宅でもヨガを練習するよう指示された。ヨガのクラスは、身体の気づき、ヨガポーズ、呼吸練習、集中した瞑想、そして最後に深いリラクゼーションをすることに重点をおいた。クラスではヨガ哲学も含まれ、ヨガの本質である競争しないことと判断しないことを強調した。コントロール・グループには、週2回90分のクラス、栄養と摂食障害についての指導が行われた。
被験者は心理学者と面接し、11週間のプログラム後と6ヶ月後の自己申告アンケートで調査を完了した。面接は4つの項目にわたり、摂食障害の症状である摂取制限、食べることへの不安、体重、体型などが含まれた。
この調査で、ヨガが長期の効果を見せたのは摂取制限と摂食不安で、体重や体型への不安へはあまり効果がなかった。この結果は、より広範囲で症状が緩和された2010年の研究など他の調査結果とはやや異なる。この違いはおそらく、2010年の研究ではグループではなく個々にヨガを行ったのでヨガの経験が変わったことが原因と考えられ、特に身体の外見やイメージについての不安のある者にとっては大きな違いであろう。その他の違いは、2010年に使用されたヨガが異なるスタイルの Viniyoga であった点である。
ヨガが摂食障害の有望な代替治療であるということを、複数の調査結果が示してきている。ヨガの技術が広汎であることから、ヨガポーズや呼吸法、瞑想などのタイプを特定したり、個人で行うヨガとグループで行うヨガの間にあり得る違いなどを特定し、理解をさらに深めるべきであろう。
(出典)https://www.psychologytoday.com/us/blog/urban-survival/201805/new-research-finds-yoga-improves-eating-disorder-symptoms
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