2019年8月22日木曜日

未来世代のために伝統的なヨガを再発見 
Rediscovering the ancient practice of Yoga for the future generations

Hindustan Times の記事です。
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インドの世界に対する最も大きな貢献のひとつがヨガの知識であり、現在では国連や世界に国際的に受け入れられている。国際ヨガ・デーは2014年から毎年夏至(6月21日)に祝われている。グルグラム(訳注:インドの都市名)にいる我々は、この有名な日のことを知っているし、ますます大きくなる都会のストレスに負けず健康や心のバランスをとるためにグループでヨガを練習したり、町中にいる専門のトレーナーと一緒に行ったりしているが、ヨガがこの土地に何世紀にもわたって存在してきたことはあまり気づいていない。


ヨガの最も古い証拠はインダス文明のハラッパーの紋章にあり、20世紀初めの著名な考古学者ジョン・マーシャルによって記録されている。インド国内外の学者たちが内容物や紋章に描かれたポーズについてかなりの研究を行ってきているが、それによればヨガは世紀前2700年も前から行われているとはっきり示している。ヨガのモチーフやヨガの修行を行っている像などのあるインダス文明の紋章や化石は、歴史的にシンドゥ・サラスワティ・ベルトの一部だったこのグルグラム地域や古代のインドでのヨガの存在を明らかに証明している。


こうした歴史的証拠に加え、グルグラム地域の神話にはヨガの実践を記録したマハーバーラタの叙事詩との関連性がみられる。バガヴァットギータでは、18章の全てがヨガ(結びつくという意味のサンスクリット語「Yuj」に起源を持つ)と表題がつけられている。クリシュナ神は彼の弟子であるアルジュナに、ヨガとは人生で出会う様々な状況の中「心の正しいあり方を育む」ことだと明確に伝えている。


サンスクリット語の特別なシュローカ(詩)「tatra ekagram mana krtva yatacittendriya kriyah/upavishyasane yunjyadyogamatmavishud’dhaye// (バガヴァットギータ6章12節)の意味は、「1つのポーズで揺るぎなく座り、感覚と心を制し、究極の一点に集中し、ヨガの実践に専念する熟練者」だ。鳥の目を的にする弓の射手アルジュナへのグルのドローナチャリヤの究極の集中のための教えは、ヨガの集中の練習のひとつの例である。


今日では大抵の場合、ヨガを単純化しすぎて体の運動のやストレス解消の方法だと考えているが、これは究極の集中であり、体と心と魂を結びつけることで究極の健康の効果を得られるものだ。


初期の頃と現代で、ヨガの教えを広める様々な形態の違いに注目するのも興味深い。その知識はかつて伝統的に家族の中の経験のある賢明な人物によって伝えられていたが、その後リシスやムニス(聖者)によってアシュラム(隠者の住居)で行われた。しかし現代では、都市でのヨガは多数の有名なヨガ団体やヨガ大学、大学のヨガ学部、また民間の委託や協会によっても行われている。多数のヨガ・クリニックやヨガ・セラピー、トレーニング・センター、ヨガの予防医学施設、ヨガの研究センターが病院や診療所、医療施設などに作られてきている。


2019年の国際ヨガ・デーでアユーシュ大臣が述べたように、この活動は都市部だけでなくハリヤナ州の様々な村にまで広がっている。その中でも突出しているひとつの例は、グルグラム地区にあるタージ・ナガール・グラム・パンチャヤだ。この村ではヨガを大変まじめに考えており、ヨガのトレーニング・クラスを定期的に行うことを始めた。近隣の村であるカダックプールの住民もまたそれに参加している。おそらく、21世紀におけるグルグラムの周囲の都市や村々でのこのヨガの復活と広がりは、精神衛生を向上させ住民間のよいバランスのための寛容や愛情とともに、我々の未来のライフスタイルために古い我々の財産を伝え続けることに役だっていくだろう。






(出典)https://www.hindustantimes.com/gurugram/rediscovering-the-ancient-practice-of-yoga-for-the-future-generations/story-o0PncwghclDQToys0tkcCN.html?fbclid=IwAR2kCu6u8IUxWg7jr9MnMKH3NEEY61MrBSQ5-x0ShB3fn7D2ZwWobz6F6NE

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