今回はプラナヤマのひとつ、ブラマリという呼吸法についてです。
口を閉じて蜂の羽音のような音を出す呼吸です。
口を閉じて蜂の羽音のような音を出す呼吸です。
この記事ではただ両目を閉じていますが、両手で両目と両耳を塞いで視界と外の音を遮断してやる方法もあります(閉所恐怖症の方には辛いかもしれませんね)。
コロナが出てから、対面のクラスでは呼吸法を練習するのを控えていますが、ヨガの本質は呼吸にあるといってもいいくらいです。アサナだけでなく、ぜひプラナヤマの練習も取り入れてみてください。
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ブラマリは、喉にある生命中枢であるヴィシュッダ・チャクラに直接の効果があり、これはヨガの高度な実践では必要不可欠の局面を持ちます。また、口蓋にあるタル・チャクラも刺激します。タントラの書物によれば、タル・チャクラは松果体と脳下垂体の活動をコントロールし、つまり体の微細な生化学をコントロールしています。
このテクニックで作られるバイブレーションは、この部分の神経末端を活気づけ、体全体や精神に深い効能をもたらします。
マルバチの呼吸の練習
心地よい姿勢で座り、両目を閉じ、鼻から深い横隔膜呼吸を行いましょう。普段の声の高さでハミング(鼻歌)してみましょう。そして舌の奥を口蓋に押し当てます。あまり強く舌を押し付けると喉の気道が完全に閉ざされてしまい、空気が流れず音が出ません。舌を少し引き揚げて喉から鼻腔へと移動する音を聞きましょう。ブラマリの蜂のようなハミングが鼻腔の中で振動するのを感じましょう。
この練習を始めた最初は、ハミング音が出るのは息を吐いた時だけでしょう。舌と喉をリラックスさせて普通に息を吸いましょう。上達とともに、吐く息ごとに安定してハミング音を鳴らしてみましょう。
毎日、空腹の状態で2、3分間ブラマリを練習しましょう。そして、快適で心地よいと感じられる範囲で徐々に5分間へと延ばしていきます。もし、めまいや痺れ(特に唇や指先など)または不安感など、ハイパーベンチレーションの症状を少しでも感じたらシンプルに横隔膜呼吸に戻し、その日の練習はやめましょう。
この練習の効果を最大にするには、音を出すのをやめた後、目を閉じて静かに座ることです。ブラマリのあとは、心と体の静寂をはっきりと感じるでしょう。この静寂は、呼吸への気付きや瞑想などでより長く感じ続けることができます。
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