夏は、火と水の要素から成るピッタ・ドーシャが優位に立つ季節です。バランスを取り夏の火を涼しくする方法を知れば、夏を通して季節を楽しめるでしょう。
アーユルヴェーダでは、夏にオーバーヒートしてしまうと、突然感情が昂ったり、怒りや軽率な行動、炎症などを引き起こすことがあります。また、仕事に集中し過ぎたり、そこにいることよりも行動することに意識を向けやすくなります。けれど、夏の暖かさや熱を味方につけられている時は、周りの花々と同じように満開になっている自分に気づくでしょう。消化力や判断力や集中力など、夏の暑さの中では過剰になりがちな私たちの内なる火のバランスを取ることで、夏の力を育むことができます。
バランスを取る方法のひとつは、食べ物です。私の家族は以前、マスター・インドゥ・アローラと彼女の母親ラニさんが、アーユルヴェーダの知恵をより広いコミュニティの家庭に広めるのをお手伝いをしたことがあります。こうしたアーユルヴェーダの料理教室では、もともとその食物が持っている質を知り、季節に沿った組み合わせ方といった知識を使えば、食べ物はまさに薬となると言うことを学びます。
以下は、伝統的なアーユルヴェーダのドリンクです。インドゥさんとラニさんが、夏の水分やミネラル、栄養を補給するために生徒さんに教えたものです。
アーユルヴェーダの夏の電解質ドリンク:240cc 4杯分
- オーガニックのライム 2個(冷やす質と酸味。レモンも酸味がありますが温める性質をもつのでピッタを悪化させる可能性があります)
- 濾過した水で満たした2リットルサイズの広口密閉ガラス瓶
- オーガニックの粗糖か氷砂糖 小さじ2杯(冷やす質と甘味)
- ピンク・ヒマラヤソルト 2つまみ (もちろん塩味、塩はミネラルと栄養が豊富)
- お好みで:ミントやスライスしたライムなど
作り方:ライムを半分に切って濾過水の入った瓶に絞り入れます。砂糖、塩を加えます。かき混ぜましょう。お好みでミントやスライスしたライムを加えます。室温あるいは冷やしていただきます(冷蔵庫で冷やすか氷を入れる)。
この伝統的なアーユルヴェーダドリンクを現代風にアレンジして・・・アイスキャンディに!製氷皿やアイスキャンディの型に入れて凍らせたら、アイスキャンディの出来上がり!
夏の暑い日に涼しさを保つアーユルヴェーダの知恵
夏の突き刺すような日差しが連れてくる強烈さを冷やすには、水の要素のバランスをとって、強くなり過ぎたと感じる火に栄養を与えましょう。冷ましてくれるドリンクを飲むのに加えて、水の近くに行く、水に入るなど水の要素を取り込む心地よい方法を探しましょう。水泳など涼しさを保てるようなアクティビティを選んで、ピッタの強い午後は休憩してリラックスしましょう。
川や海などが近くに無い場合は、子供用のプールやバケツに水を入れて足を浸しましょう。または、月明かりの下で水のそばに座り、水に映る月影を見て月の穏やかなエネルギーで体を落ち着かせます。土や泥の冷たさを楽しんだり、植物を植えたりしましょう。何かを育てることは心を落ち着かせるのに役立ちます。
そして1日を終えたら、体を冷まして上記のアーユルヴェーダドリンクで栄養を取ります。リラックスして、栄養を取って、そして楽しみましょう!
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