2016年1月15日金曜日

寒い季節のアーユルヴェーダ
Ayurveda for the Colder Months




日が短く寒い季節、日差しも少ない。とうとう冬が来た。この季節、身体の調子も心も落ち込みやすい。寒くじめじめと湿った日には、ヴァータとカパのドーシャが悪化します。むくんだり、咳や風邪をひいたり、時には恐ろしいインフルエンザに罹ったりも。

日光が不足すると私達の体力が奪われます。ですから、季節に向けて免疫系に焦点をあてるよい機会となります。休養をしっかりとって(年末年始には難しいかもしれませんが)、消化の火であるアグニを増やす栄養価のあるものを摂りましょう。

ピッタ・ドーシャが多い人にとっては冬はいい季節といえるでしょうが、寒い季節にバランスを保つアーユルヴェーダのコツを理解することは誰にとっても有益でしょう。



ヴァータを鎮めカパを落ち着かせる暖かく栄養のある食事を


私達は基本的に、冬の季節に多く食べるようにプログラムされています。多少の体重増加は仕方ないでしょう。たまには食べたいだけ食べてもいいのです。栄養価が高く消化のよいものが何なのかを考慮して、食事の賢い選択をしましょう。

朝食は暖かいお粥やオートミールがいいでしょう。昼食や夕食には、お米、大麦、ライ麦をたくさんとりましょう。ギーやココナツ、アボカド、ヘンプ、オリーブなどの健康的なオイルをさがしましょう。サラダなどヴァータを悪化させやすい季節はずれのものを避け、季節の根菜を足したスープやシチューを摂る様にします。ホットミルクに身体を温める生姜やシナモン、カルダモンなどのスパイスを入れて一日を終わりましょう。



あなたの人生にもっとスパイスを


赤ワインを楽しむ季節です。リラックスできるだけでなく、身体を温めるという二つの効果があります。ワインを飲まないという人には、温める様々なスパイスを入れたお茶を飲むと同じ効果が得られます。シナモン、黒胡椒、クミン、ターメリック、タラゴン、ローズマリー、オレガノ、唐辛子などを使ってみましょう。少しのスパイスが大きな効果をもたらしてくれます。



Dを探せ!


日光が少なくなる冬には、ビタミンDの多いものを摂りましょう。サーモン、マグロ、タラ、乳製品、卵、キノコ、ヨーグルト、チーズ、ズッキーニ、トマトなどがお奨めです。



地に足をつける


アビヤンガと呼ばれるアーユルヴェーダの自分で行うマッサージは、心を落ち着かせます。ごま油でマッサージすると乾燥肌が潤って血流がよくなります。頭のオイルマッサージは、季節の変化がもたらすフケ、頭痛、不安症などを防止します。また、温かいお風呂やスチーム、サウナは身体を温め寒さを撃退するのにとても良い方法です!



血流をよくする


弱った消化力を刺激したり、代謝を調整したり、身体の毒素を取り除くのに最も良い方法のひとつは、エクササイズをすることです。寒い季節には、身体は最も必要とする場所、内蔵から熱を取ろうとします。これが手足が冷たくなる理由です。「骨まで寒い」という感覚です。太陽礼拝などの繰り返す力強いエクササイズがいいでしょう。実際、太陽礼拝は朝に行うことが理想的で、体内に熱をおこして重要な筋肉を温めます。カパラバティの呼吸法もまた、体内の熱を作ったり消化の火であるアグニを改善する素晴らしい方法です。



休んで準備する


12月は、休養をとり一年を省みて新年に向けて準備をする時間です。自分の内側をみつめ、種を蒔き、意思を固めましょう。地につき、静けさの中で内省的になるときです。これを利用して、瞑想の時間をとったり日が短くなるとともにやってくる静けさを受け入れましょう。光が不足するので、季節的な鬱になることもありますが、これを防ぐため、光について瞑想したり、「オーム」など心に響くマントラを唱えましょう。

ひどい粘膜性の風邪をひいたときは、数日の間、食事を減らしましょう。軽く温かいスープなどの簡単な食事をとって、休んで回復させます。乳製品、甘いもの、揚げ物、イーストを使ったパンは避けます。これらは、停滞をより悪くします。咳のでる風邪には、ジンジャーティーがとてもよく、ローハニー(熱を加えていない蜂蜜)を少し入れると特によいです。

気力が増し、地に着いた健康的な春を迎えるために、温かく光をたっぷり浴びた冬が過ごせますように。






出典:Wanderlust
http://wanderlust.com/journal/ayurveda-for-the-colder-months/

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