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ヨガの身体的な練習は大好きだけれど、私は賢者らの哲学がもっと好きだと思う。
ヨガの旅の中でヨガ・スートラは一番素晴らしいものだと思う。ヨガの鍛錬についての正式な文書があるが、それが「パタンジャリのヨガ・スートラ」だ。パタンジャリは古代の賢者。彼のことはあまりわからないが昔からの言い伝えを体系化し英知の「糸(スートラ)」に編纂した。それは、神あるいは上位の力から授かった、人間とは何なのかを知る助力となるものだ。 ヨガ・スートラは心と身体、魂を支えるために存在する。
人間とはとても複雑なものに見えるが、スートラは私達が本当は何なのかを単純明快にしてくれる、大抵は現実の外に生きる考えるモノだと。スートラは、私達の真実、そして変動する心のせいで起こる苦しみをどのように減らすことができるかを突き詰める助けとなる。その文書はとてつもなく深く、私達が可能な限り人間として最高の体験をする方法を教えてくれている。
195のヨガ・スートラが存在し、すべてはつながっている。以下は私を助けてくれた、そしてこれからも毎日助けてくれる5つのスートラを紹介する。
ヨガ・スートラ 1.2 – ヨガとは心の動きを管理し集中する能力である
強く、調和のある正しい心の状態は、人生の中をもっとスムーズに流れる助力となる。多くの場合、私たちは間違った考え方をしている。ヨガにより、自らの考えに気付き、それが真実かどうかを分析し、真実に向かって心を導くことができる。動きや変動のある心は、たいてい必要のない苦痛をもたらす。もちろん、考えではなく本当の恐れや個人の喪失からくる苦痛もある。しかし、人生の多くの時間は、私達の心は混乱していて、よくない情報をもとにした決断をしている。
身体的、瞑想的ヨガの練習は、心を清らかにし調和を取ることで苦痛を和らげるのに役立つ。
自分に問いかけてみよう、「自分の考えをコントロールしているか?真実ではないと気付いた後、それを正せるか?」
ヨガ・スートラ 1.8 – 誤りとは、真実の誤解に基づく間違った知識である
目的は、誤った決断をしないで、真実を土台とした真実の理解を探ることだ。ベルナルド・ボアンショーのエッセンス・オブ・ヨガは、私達に蛇と枝の寓話を思い出させてくれる。「本当はただの枝なのに、それを蛇だと勘違いして溝に飛び込んだ男は、そこでサソリにかまれてしまう」
全体を把握せずに何か言ったり報復する決断を、どれくらい私達はしているだろう。ことの真相をたぐらず、感情に基づいてだれかに反撃したことはないだろうか。おそらく、調和を作るよりも自分の気分がよくするために言ったり行動しただろう。これらに思い当たる節があるのは、あなただけではない。これは人間共通の経験だ。発言や出来事、状況を誤解し、そこに至るまでの経過を完全に理解することなく反応するのはよくあることだ。
自分に問いかけてみよう、「感情が動揺しているとき、状況をよりよく理解するために質問し始めることができるだろうか?」
Yoga Sutra 1.12 – 忍耐強い練習と非執着からくる心の変動をコントロールする
内面の安定とは、身体的困難の中で心を解放しポーズを保つことが必要となる日々の身体的ヨガの練習によってもたらされる。こうしたポーズを繰り返し、呼吸とともに鍛錬することで内面が支持される。継続的で集中した精神的探求(精神的繋がりに集中しながらポーズを行う)が、激情への執着を軽減する。この激情からの非執着が、安定した精神と心の平静をもたらす。
自分に問いかけてみよう、「毎日のアサナ、メディテーション、プラナヤマなどヨガの練習が、精神活動を導くのに役立っているか?欲望をやりすごして今いる場所に満足できるか?」
ヨガ・スートラ 1.13 – 忍耐強い練習は精神的安定を得て保つための努力である
人はみな、逆境に対峙する。不安の中でどうすれば平静でいられるだろう?それは、意思であり、精神的平和を保つために平静でいる努力をすることである。この内面の不屈の精神を得て保つのに、粘り強い練習が役立つ。状況を判断すると否定的衝動が起こるかもしれないが、この衝動を抑え込む代わりに、理解と論拠により肯定的で賢明な反応を確立する。平和を選択することができる。自分に問いかけてみよう、「ほとんどの時を平和に過ごしているか、こうした平静を得るのに助けが必要か?」
ヨガ・スートラ 1.14 – 長期で不断の期間にわたり真剣で礼儀正しく取り組む者だけが、そうした鍛錬を確固に築く
どれくらいの期間ヨガを練習しているか?身体的な練習だけに取り組んでいるのか?ヨガ・ティーチャー・トレーニングに参加したことはあるか?人生を確認す真実に根付くための哲学を探求したことがあるか?私は約15年管ヨガを練習している。その練習に執着しているし、してもいない。言い換えれば、練習が好きだし練習をするが、そんなに練習に執着しているわけでもない。それは、人生にかなり肯定的な影響がある。信仰に対しても、他の精神的な本を読むにしても。
何かがそんなに人生に肯定的であるならば、続けない意味があるだろうか?今、私はヨガを教えて13年になるがヨガのない人生は考えられない。
長い間、練習によって多くのことを得てきたし、美とともに年を重ねてきた。これからも教え続ける。外からも内からも自分を愛し探求する機会を与え、人々の内面の光に近づく助けをしていることを知っているからだ。
自分に問いかけてみよう、「長い期間、普段のヨガの練習ができるか?それはどんなものだろう?」
他の多くの人と同じように、まだ自分自身と能力についての信念と格闘している。けれど、ヨガは、多くの疑問や恐れを克服する助けとなってきたし、大抵は、自分に自信を持ち自分の光を明るく照らすことができている。ぜひ195のヨガ・スートラを学び、自己認識と魂の完全なる開花の道をはじめて下さい。あなたの魂が調和を得て、スートラがあなたに導きとよい影響を語りますように。
出典:Yoganonymous
http://yoganonymous.com/5-yoga-sutras-that-will-change-your-life
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