2017年1月28日土曜日

左を下にして眠って得られる驚くべき効果 
Amazing Benefits Of Sleeping On Your Left Side

アメリカはコロラドのアーユルヴェーダ医師である Dr. John Douillardの記事からです。

ヨガやアーユルヴェーダの世界では、身体の左側と右側に通っているエネルギーの種類が異なるという考え方をしています。左鼻腔と右鼻腔片方ずつの呼吸をしてバランスを取る手法もあります。
だったら、眠るときも影響があるはずですよね。本当に身体っておもしろい。

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身体の左右ってどれくらい対称になっているか考えたことがありますか?

全ての症状が身体の一方の側だけに出ている患者さんはたくさんおられます。左足が痛い、左腰が悪い、左肩が悪い、左のお腹が痛い、首の左側が痛いなどなど。なぜでしょう?

なぜ身体の右や左だけに発疹がでるのでしょう?
なぜ左右で視力がこんなにも違うのでしょう?
なぜ身体の片方だけが痛くなるのでしょう?

アーユルヴェーダによれば身体の左側は右側と全く異なっており、変に聞こえるでしょうが、睡眠時に左側に重点を置くと健康や寿命への実際的な効果があるとわかっているのです。

左を下にして眠った方がいい7つの理由

左下で寝た方がいいアーユルヴェーダ的理由が以下です。リストの後に詳しく説明しています。
  • リンパの流れを促進する
  • 心臓が下方へ血液を送るのを助ける
  • 排泄がよくなる
  • 脾臓の働きを助ける
  • 正しい消化を促す
  • 心臓へ戻る血液の流れを助ける
  • 胆汁の流れを促す

リンパは左へと流れる

面白いことに、身体の左側は主要なリンパがある方です。体内のリンパ液のほとんどは左にある胸管に流れていきます。その途中で、タンパク質やブドウ糖などの代謝物や老廃物を運ぶリンパ液がリンパ節で浄化されて心臓の左に流れます。

このため、アーユルヴェーダでは左側の疾患は慢性的にリンパが詰まっていると推定されることが普通です。リンパ系が詰まっていると、身体のリンパが多い左側でリンパが滞ることになります。これが論議の的になっていることは間違いないのですが、理屈はわかるでしょう。

同様の非科学的流れから、右側に現れる問題は肝臓や血管のバランスが崩れていると考えられています。肝臓が右にある臓器であり、肝臓の停滞は体の右側に起こりやすく問題を引き起こす可能性が高いのです。

身体の優先される働き

アーユルヴェーダによれば、停滞が起こるのは優先される働きのあるパターンによるものです。リンパは肝臓や血液に負担がかかってしまう前にまず毒素を排出する組織です。従って、リンパの問題は早期のうちは左側に現れ、長期になって肝臓や血液が停滞し始めると右に移ります。その時点で症状が身体の右側に現れてくるのです。

左下に眠ることのマジック

よりよい排泄
小腸は、身体の右側にある回盲弁を通して大腸の始まりに老廃物を廃棄します。大腸はお腹の右側を上へそして反対側に進み、左にある下降結腸に老廃物を運びます。
左を下に寝ると、重力によって老廃物が小腸から回盲弁を通って大腸により早く動いていくことになります。
夜の間、左側で寝続けると下降結腸へ老廃物が動いていきます。重力と深い眠りの助けをもらって、下降結腸は老廃物で満たされ毎朝完全にそして容易に排泄することができるのです。

よりよい心臓の働き
左側にある大切な役割を担うもののひとつが、もちろん心臓です。左下に寝ると心臓に向かうリンパがここでも重力に助けられ寝ている間の心臓の負担を軽減します。
体内で最大の動脈である大動脈は、心臓の上部から出て腹部へ下がるまえに左へと曲がります。左下で寝ると、心臓が送らなければならない下向大動脈への最大の負荷が軽くなります。
左下で寝ると、腸の大部分が心臓へ向かう壁のとても薄い下大静脈から離れます。興味深いことに、下大静脈は脊柱の右側にあるので、多くの内臓が下大静脈から離れていくことになるのです。ここでまた、重力が心臓の仕事を減らしてくれるのです。

脾臓は左にある
リンパ系の一部である脾臓もまた左にあります。脾臓は巨大なリンパ節のようなものですが、リンパだけでなく血液も濾過します。左下になると、脾臓への流れもまた重力によって促されます。
思い出してください、リンパ系は心臓の脈でなく動きや筋肉の収縮で流れます。脾臓や心臓への流れを重力で促すのはとてもいいことなのです。

たくさん食べた後は眠くなりませんか?

アーユルヴェーダでは、食事の後は左を下にして休むのが普通です。午後ずっと休むシエスタとは違い、アーユルヴェーダは食べ物を正しく消化するために左下に10分程度の短時間休むことを薦めています。
胃やすい臓(消化酵素を作ります)は左側にぶら下がっています。左下に寝ると胃やすい臓は自然な位置になり効果的で最適な消化を行います。食べ物が胃へと自然に動き、一度にたくさんではなく必要なだけ膵液が出ます。右下になって重力に引かれているときに膵液は一度にたくさん出すことがあるのです。
右下で寝ると、胃やすい臓がやや不自然な位置になり、内容物をあまりにも早く出してしまうことになります。
一方で、肝臓や胆嚢は右にあります。左下に寝るとこれらが自由になり、重力に促され、脂肪を乳化し胃酸を中和する重要な胆汁を消化管へと分泌します。
消化がこのように促されれば、半日ずっと疲れたりはせず、スムーズで短い消化サイクルが得られます。ですから、左下で少しの休憩を取ることで一日を快適に過ごすことができるかもしれないのです!

疲労ではなく、食事で元気になろう(疲れている場合ではない)!

ランチはたくさん寛いで食べてみよう。そして左下にして10分間の休憩を取り、元気になったか消化が早かったかみてみよう。
ぜひ試してみよう!
そうすれば、この非科学的な左下に寝るというテクニックに納得できるはずです。私は、古代の叡智を理解し現代科学でその証拠をみつけることが大好きです。ここでは、現代科学が少しかけているかもしれないが、試してみる価値のある解剖学的論理が十分説明できたと思っています。


(出典)http://ayurvedanextdoor.com/amazing-benefits-of-sleeping-on-your-left-side/

2017年1月23日月曜日

ヨガへの8つの間違った思い込み
8 Myths That May Be Keeping You from Practicing Yoga

ヨガジャーナルに投稿されていたヨガに関する間違った思い込みリストが面白かったので選んでみました。

実際、私も生徒さんたちによく聞かれる質問だったりします。
が、もう80歳なのになんとなく始めてみたら身体が伸びて気持ち良くて、
気持ちも落ち着いてよく眠れることに気が付いて、
毎回クラスのある日が楽しみなのだという生徒さんばかりです。

特に私の教え方がうまいわけではないと思っています。これがヨガの効果なんですね。
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1: 身体が硬いから

ヨガを教えていてよく聞く理由のひとつです。硬すぎてヨガができないというのは、身体が悪すぎて病院に行けないと言っているのを同じなのです。身体のこわばりは多くの痛みにつながります。簡単なことだとは言いませんが、健康的な範囲の身体の動きは、今そして将来の痛みを減らすことができるのです。

2: ヴェジタリアンでもないしそんな体でもない

全くそんな必要はありません。ヨガは条件なしに誰もがどこに居てもできるものです。ヨガをやっていて、精神や身体がより健康になるかもしれませんが、始めるときにそれが必要なわけではないのです。私がヨガを始めた頃はいくつもの病気を持っていましたし、20年たってもまだそれと対峙しています。ヨガの最もよいところは、自分が自分でいられること、そして自分と最も寛容に向き合えることです。

3: ヨガは宗教的だから

ヨガは宗教ではありません。ヨガは哲学なのです。ヨガを宗教的に行っている人もいるって?そうですね、でもヨガの体系自体にはどんな教義も信仰も必要ありません。哲学とは、重要な疑問を問い、物事の本質を得、情報に基づく自分自身の選択をすることなのです。

4: ヨガはただリラックスするものだから

ヨガは実際は大変な努力を必要とする8段階の道なのです。リラクゼーションやストレス解消というのは、アサナ(ポーズ)やプラナヤマ(呼吸)、メディテーションといった集中した練習の素晴らしい副産物なのです。

5: ヨガは女の人のやることだから

私がヴィンヤサヨガを教え始めた頃、2割が男性でした。今では、4割近くが男性です。疑いながらも初めてヨガのクラスを受けた男性が、汗まみれで恍惚として帰っていくのを見るのが私は好きです。ヨガは柔軟性や強靭性を作り、集中力を高めます。

6: 忙しすぎて時間がないから

ここでまた「身体が悪すぎて病院に行かない」という論理になりますね。今は、とても質のよい15-90分のオンラインのヨガがたくさんあります。家にいてもヨガジャーナルYogaGlo.comGaia.comなどでヨガができます。フィットネス、ストレス解消、集中力強化などが1回のセッションで行えます。まずは一日20分試してみてその投資効果をみてみてください。きっとうれしい驚きがあるはずです。

7: ヨガをするほど若くないし、元気でもない

50才や60才を過ぎてヨガを始めた人をたくさん知っています。健康的な素晴らしい選択というだけでなく、驚くようなコミュニティや社会的なプラスを与えてくれます。人は自分が考えているように歳をとります。ヨガはそうしたことにもプラスの効果を持っています。だから、ぜひ素敵な先生のクラスに赴いて楽しんでください。

8: 怪我をしたからヨガはできない

それは逆です。怪我の回復中にいつものエクササイズをやめてヨガに来る生徒さんがたくさんいます。リハビリとしてヨガを始める人たちは、怪我の回復に役立つだけでなく将来の怪我を防止する黄河があるため、ヨガを続けている人が多いです。



(出典) http://www.yogajournal.com/beginners/8-myths-may-keeping-practicing-yoga/

2017年1月18日水曜日

冬のデトックスのためのダルスープ 
Detox Dal: Ayurvedic Winter Soup For Cleansing

今回は、冬のデトックスに有効なスープのレシピを紹介します。
白みそとたまり醤油が最後に使われていて興味深いのでこれを選びました。

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デトックス・ダル・スープ

材料(4人分)

  • ギー 大さじ1 (たっぷり)
  • みじん切りした玉ねぎ 1個
  • みじん切りしたにんにく 2かけ
  • ヴァータ用スパイスミックス(下記参照) 大さじ1
  • 生姜パウダー 小さじ1
  • カレーパウダー 小さじ1
  • ひきわりムング豆 1カップ 水洗いしてざるにあげる
  • 野菜スープ 4 カップ
  • ローリエ 2枚
  • 人参(小か中) 4本 一口サイズに切る
  • チャード(フダンソウ) 1束 水洗いしてざっくりと刻む
  • 水 1カップ
  • 白みそ おおさじ1
  • 調味料:グルテンフリーのたまり醤油、エキストラバージンオリーブオイル、挽きたての黒コショウ
  • お好みで: エシャロット、パンプキンシード、ヒマワリの種、ゴマ、コリアンダー、セージ
ヴァータ・マサラ

コリアンダーシード、カルダモンシード、シナモンパウダー、ジンジャーパウダー各1に
クミン、ターメリックパウダーを半分の分量、ヒマラヤンソルト少々

乳鉢やすり鉢でシード類を擦りつぶしパウダーを加えてよく混ぜます。
すぐ使わないときは密閉容器で保存し一か月以内に使います。

作り方

  1. 中火でギーを溶かす
  2. 玉ねぎを軽く炒め、ニンニクと生姜を入れて合わせる
  3. スパイスを入れて、さらに一分間混ぜる
  4. ムング豆を入れたら強火にし、野菜スープをゆっくり入れる
  5. ローリエを入れる。沸騰したら蓋をして火を弱める
  6. 25分間ゆっくりと火を通す。人参を入れる。混ぜながら、必要なら水を1カップ足す
  7. さらに15分火を入れ、チャードを加える。スープの上にのせて蒸すようにする。約5-10分間しんなりするまで火を通す。チャードをスープの中に混ぜ込む。豆が柔らかくなっているか確かめる
  8. 豆が柔らかくなったら、火を消す。ローリエを取り除く。味噌を入れてよくまぜる。
  9. ボウルに入れる。たまり醤油、たっぷりのオリーブオイルで味付けをする。コリアンダー、みじん切りのエシャロット、炒ったシード類や炙ったセージの葉を添える。


(出典) http://ayurvedanextdoor.com/winter-soup/

2017年1月14日土曜日

ストレスを解消するヨガとメディテーションとは 
A Guide to Yoga and Meditation for Stress Relief


仕事のプレッシャーを感じたことは誰もがあることでしょう。それが好きな仕事だったとしても、どんな仕事にもストレスを感じる要素はあります。短期的には、大事な締め切りを守るプレッシャーだったり、難しい責任を果たすことだったりするかもしれません。しかし、仕事のストレスが慢性的になってしまったら、それは圧倒的に身体と精神の健康両方に有害となりえます。

ストレスと関係のあるいくつかの要因があります。よくある職場のストレッサーは、低賃金、過剰労働、成長や昇進の機会が少ないこと、社会的支援の欠落、また不明慮な業績予想などです。

労働者にとって、経済は感情のローラーコースターのように感じるかもしれません。レイオフや予算のカットは今日の職場においてはよくあることで、それが懸念を強め、不安など強いストレスにつながります。

残念ながら、仕事のストレスは家に帰ったからといって消えるわけではありません。ストレスが長引くとあなたの健康そのものに負担を与えていきます。ストレスの多い職場環境が、頭痛や胃痛、不眠や短気、集中力の低下という問題につながる可能性があります。

慢性的なストレスは、不安症や不眠症、高血圧、免疫の低下につながります。また、鬱や肥満、心臓疾患などにも繋がります。それとともに、過剰なストレス下にある人は、過食やジャンクフード、喫煙、薬物やアルコールなど不健康な方法で対処しようとすることも少なくありません。

幸運にも、身体と精神の健康に気を遣うことで、ストレスレベルを自己管理することができます。自分の必要なものに気付けば、より強靭になりストレスに強くなることができるのです。

自分を管理するのに、ライフスタイルを全く変えてしまう必要はありません。たとえ小さなことでも、気分がよくなり、力がみなぎり、運転席に戻ったような気分に感じることができます。少しずつよりよい生活スタイルを選択していきましょう。すぐに、家にいても職場でもストレスが減ってきていることに気付くでしょう。

ネガティブな考えや行動が、仕事のストレスをより悪化させている人は多いのです。もし、そうした癖を変えることができれば、長期的に仕事のストレスにうまく対処することができるようになるでしょう。


ヨガを始めよう


ヨガやメディテーションはストレス解消の定石となっています。下記の6つのアサナをいつでもどこでも試してみて、職場でのストレスを解消するのに役立てましょう。

1. 山のポーズ(タダーサナ)
タダーサナはもっとも基本的な立位のポーズで、全ての基本となります。身体的には、身体の内側のスペースを広げ、内臓の機能を高めるのに役立ちます。呼吸の質とともに、消化や血液循環が劇的に向上します。精神的には、元気になりやる気がでます。


2. 木のポーズ (ヴルクシャーサナ)
木のポーズは、脚の筋肉を整える素晴らしいバランスポーズです。自身が生まれ、人生の様々な面でのバランスを整えます。


3. 正座 (ヴァジュラーサナ)
この基本的な座位のポーズは、呼吸や瞑想の練習に最適です。数分間このポーズを行うと、身体と心が落ち着いてリラックスします。また、血液循環をよくします。


4. 半魚王のツイスト ​(アルダ・マツェンドラサナ)
この活性化させるツイストは、身体を自由にし、バランスを取り、エネルギーを与える素晴らしい股関節を開くポーズです。このポーズは、腰痛や慢性疲労、生理痛や座骨神経痛に効果的です。


5. 牛の顔のポーズ (ゴムカーサナ)
この肩と胸を開くポーズは、背中の筋肉と脊柱の柔軟性を高め、大きな効果があります。また、腎機能を活性化します。


6. 屍のポーズ (シャヴァサナ)
最も簡単なポーズに見えるかもしれませんが、シャヴァサナはマスターするには最も難しいと言われます。静かなシャヴァサナで、心拍数が下がりリラックスします。このポーズにより深い瞑想状態の休息をとることができ、組織や細胞の再生を促し、ストレスを解消、完全な再生の状態へと導きます。

これらの簡単なヨガポーズは、緊張を解き、不安や鬱、怒りを解消するのに強い力を持ちます。これらの後、すぐに「気持ちいい」感覚に気付き、定期的に長期に練習すれば一般的な健康状態の向上がみられるでしょう。

ストレスを拒もう


多くの人にとって、ストレスを感じることが生活の一部になってしまっています。実際、「忙しい」ことが勲章であるかのようにみられることもよくあります。が、長期の慢性的なストレスは深刻な健康被害に陥る危険があります。
下記は、ストレスを解消する方法です。


1. 短い休憩をとる
仕事でストレスが溜まったら、短い休憩をとってストレスの多い状況から離れてみましょう。可能なら職場の外を散歩したり、休憩室で数分瞑想してみましょう。運動や静かな場所で内面のバランスを取り戻すと、すぐにストレスが軽減されて仕事の効率が高まります。


2. お喋りをする
単純に考えや感情を誰か信頼できる人と分かち合うことはストレスを軽減するのに役立ちます。強力的で親身になってくれる誰かと問題を話合うことは、ストレスを解消して集中力と落ち着きを取り戻すことができます。


3. 職場でつながる
同僚と友情をはぐくむことがストレスの弊害を緩めてくれます。相手が必要とする場合は、話を聞き支援することも忘れないで。

4. ユーモアを使う
うまく使えば、ユーモアは職場でのストレスを解消するのにとてもよい方法です。誰かがあまりにも深刻な話をし始めたら、冗談や面白い話でムードを明るくする方法を探しましょう。


慢性的なストレスや極度の疲労の弊害を避けるには、ストレスのない元気な状況に戻るには時間がかかります。この回復家庭には、仕事に関する活動や考えをやめる時間をもって「スイッチを切る」ことが必要なのです。

ですから、時には休んで栓を抜くのが重要なのです。休日を無駄にせず、パートナーと過ごしリラックスしましょう。休日が取れないのなら、スマホを閉じて仕事以外の何かにしばらく集中しましょう。

瞑想、深い呼吸の練習、そしてマインドフルネス(判断せずに「今このとき」を認識する状態)がストレスを解消するのに役立ちます。毎日数分の呼吸や散歩、食事を楽しむことなど単純な練習から始めましょう。ひとつの行動に気をそらさずに意図的に集中することができるという技術は、練習とともに強化することができ、人生の様々な状況でそれを活用するこができるのに気づくでしょう。

ストレスの少ない、楽しく健康的な人生を!



(出典) http://yoganonymous.com/a-guide-to-yoga-and-meditation-for-stress-relief

2017年1月6日金曜日

アーユルヴェーダで免疫を高める+6つの自然療法  Vol.3
Boost Your Immunity With Ayurveda + 6 Natural Remedies


あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

前回からの ayurveda next door からの記事の続き、最終回です。
インドの伝統的なハーブの説明がされています。なかなか日本では入手しにくいものが多いのですが、探して試してみるのもいいでしょう。
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アーユルヴェーダの免疫を高める6つの自然療法


アムラ、Emblica officinalis は最も人気のある「ラサーヤナ」(健康によいハーブ)のひとつです。この効果はプラナ、テージャス、オージャスの強化といえるでしょう。アムラは2000年以上にわたり、Chavanprashと呼ばれる伝統的な調合の材料として使われてきました。アムラは、大変よい抗酸化物質で、肝臓の働きを支持するハーブです。肝臓の抗酸化システムの回復、上昇した肝臓の酵素を正常に戻します。毒素による肝臓のダメージから守り、肝臓癌の進行を止めることが確認されています。肝臓は毒素排出の主要な臓器であり、。肝臓が正しく機能すれば、免疫システムの本来の仕事が邪魔されずにすみます。アムラは、免疫が脅威に対抗するのを助けるのです。

アムラ(インディアン・グーズベリー)

アシュワンガンダ、Withania somnifera は、副腎の働きを助ける素晴らしいハーブで、全ホルモンシステムや他のラサーヤナを正常に働かせる効果があります。アシュワンガンダは、副腎にかかるストレスを減らし、甲状腺の活動を刺激します。つまり、アシュワンガンダには抗ストレス、および代謝活性効果があるということです。テージャスとソーマのバランスをとるのによいハーブで、免疫細胞を活性化させることで免疫を強化してくれます。また、ステロイド使用による免疫の抑制を逆転させる効果も知られています。アーユルヴェーダの伝統が授けてくれるホルモンと免疫の調子を整える素晴らしいハーブのひとつです。1903年にペストが流行した際、アシュワンガンダを与えられた人は生き延びました。強い抗菌作用があるわけではないのですが、内分泌や代謝に働いて身体を正常にしてくれます。

アシュワンガンダ

ターメリックCurcuma longa, は、その素晴らしい抗炎症作用で話題の家庭によくあるスパイスです。健康的で制御された炎症が正常な免疫反応である一方、行き過ぎた炎症は組織を破壊し免疫システムを疲弊させます。エボラ患者の研究では、免疫システムが炎症を効果的に制御できた患者は生存した反面、悪化する一方の進行性炎症を起した者は死に至っています。ターメリックには、多くのクルクミンが含まれ、アスピリン(非ステロイド系抗炎症剤NSAID)と同様に炎症を抑えることが知られています。動物実験では、クルクミンはアルツハイマー病における炎症性のプラーク形成を抑えるイブプロフェンと同様の働きをすることがわかっています。クルクミンにはNSAIDでみられる毒性のリスクがありません。また、慢性病、炎症性腸疾患、肥満などの代謝性の疾患に効果があります。このようにコントロールされた状態での炎症は、免疫系や副腎のストレスを大きく削減し、また炎症した組織のダメージから防御してくれます。総合的に、このように炎症を管理することで免疫がより効率的に作用するのです。

ターメリック(うこん)

グドゥチ Tinospora cordifolia は、免疫や肝機能のサポートに様々に使えるハーブです。グドゥチは伝統的に、その抗酸化、抗炎症、免疫調整機能や肝機能維持機能から様々な症状に使用されてきたもうひとつのラサーヤナ・ハーブです。研究結果によれば、グドゥチは、ヒスタミンやブラジキニンなどの様に炎症信号をブロックすることで抗炎症作用を作りだします。こうした働きは、免疫系への負担を削減し、内的免疫の不特定アレルギー反応の制御に大変効果的です。言い換えれば、グドゥチはピッタのバランスをとって体のテージャスの質を高めるのを助けます。また、体液性の免疫系を刺激する効果も持っています。このハーブの免疫を高める働きは動物実験でも観察でき、病原体を監視し排除するB細胞やT細胞などのリンパ球の増とし循環を促します。この肝機能と免疫機能を助けるという二面性は、肝膿瘍を軽減し動物のアメーバ症を治す効果を見せました。グドゥチの伝統的な名前は、「不死の神酒」という意味をもつアムリタです。このハーブは昔から様々な症状の治療に使われてきており、それは免疫系、肝機能、アレルギー、喘息、皮膚疾患、神経症、眼病、衰弱など多岐にわたります。


グドゥチ

ニームAzadirachta indicaは、アーユルヴェーダにおいて有名な抗菌ハーブです。ネームオイルや葉に含まれる薬効成分は病原体に対する様々な免疫細胞を刺激します。この苦みのあるハーブは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の治療に使われてきました。このハーブでのうがいは、連鎖球菌の殺菌に効果があると証明されています。ニームの成分研究により、様々な菌類、バクテリア、ウィルスに対する直接的な効果が知られています。ニームはさらに、血糖を下げる効果もあります。糖はバクテリアや菌の主な養分となっているので、これは有益です。綜合的にニームは、テージャスとソーマを助けながらプラナのバランスをとるのです。

ニーム(インドセンダン)


ホーリーバジル、Ocimum sactum は、インド文化の多くの行事や宗教活動における中心的な存在です。このハーブは、聖なる女性原理の権化と考えられています。精神や感情を明晰にし、創造性を作り出します。精神的な重要性のみではなく、ホーリーバジルのその高い価値は、多岐にわたる薬効です。エッセンシャルオイルに多く含まれる成分は、神経系や免疫系、抗酸化系に効果があります。動物実験においては、抗ストレス効果も観察されています。さらに、アルツハイマー病の記憶障害の防止するという脳への効果も知られています。ホーリーバジルは、すべての臓器における糖毒酸化を防ぐ抗酸化効果を持ちます。体内の抗酸化酵素を補充し、炎症を抑える働きがあります。

ホーリーバジル(カミメボウキ、トゥルシ)



結論:


健康を保つためにバランスのとれた免疫系が不可欠であることは明確です。免疫系のバランスは、薬や、ハーブ、ビタミン、ワクチンではとることができません。免疫のバランスは、バランスのよい栄養や運動、ヨガ、瞑想をして、ハーブやミネラルの助けを借り、精神と感情、霊的レベルにおいてもバランスをとることでのみたどり着くことができるのです。バランスのとれた免疫は「病のない社会」の基本だといえるでしょう。オーム、シャンティ。



(出典)http://ayurvedanextdoor.com/boost-your-immunity-with-ayurveda/