ヨガセラピーで緩和できる方法、腰痛の種類はどんなものなのでしょう。
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腰筋のストレッチと調整
なぜこんなにも多くの人が腰痛を訴えるのでしょう?大抵は、一日の大半を座って過ごしているからで、これは健康的なことではありません。一日中座っていると、腰筋が短くなることがあり、これが脊柱を引っ張って(ねじることさえも)腰痛を引き起こします。この普段注目されない筋肉に働きかけることで、不快感の主な原因を無くすことができます。それにはヨガが適しているのですが、方法に行く前に、腰筋がどこにあって何なのか、硬くなるとどうなるのかを見ていきましょう。
腰筋は、腰椎の横から始まり、下腹部の内臓の下を通って、股関節の前にある恥骨の上で交差し、腿の内側で終わります。股関節屈筋のひとつです。腰筋が収縮すると腿が前に動きます。歩くときに毎歩このように動きます。脊髄の軸から垂れている腰筋は、姿勢を保つ重要な筋肉であり様々な動きの調整や安定性を司ります。腰筋が正しく機能していると、動きは滑らかで痛みもありません。しかし、慢性的に短く硬くなると、絶え間ない緊張が股関節の動作範囲を小さくし腰椎を引っ張り、脊椎を圧迫、周りの筋肉を疲労させます。
腰筋が硬くなるのは、ガーデニングなどしゃがんだり前屈することの多い活動など、長時間座るなど腰を曲げる姿勢が原因です。反対に、歩いたり脊柱を立てて行う活動は、腰の前や脊椎を伸ばしストレッチするためしばしば痛みを和らげます。
腰痛を理解する
腰痛を克服するには横隔膜を使った呼吸をすることが重要です。それはなぜでしょう?それは、腰筋が腰椎で横隔膜腱と重なっているからです。なので、これらの筋肉は深く関係しあいそれぞれの正しい機能に影響しあっています。例えば、硬い腰筋による腰痛はストレスや痛みの悪循環のきっかけとなります。それが横隔膜呼吸を妨げるため、浅い胸式呼吸につながります。この呼吸は非効率的なだけでなく、労力が必要で神経系にストレス信号を送り、筋肉全体の緊張を高めます。呼吸を変えてこのプロセスを逆にしましょう。呼吸がリラックスすると腰筋がリラックスし、そうして神経系もリラックスします。同じように腰筋から緊張が解けると呼吸が楽になります。
精神的なストレスもまた腰筋の状態に直接影響します。筋肉のなかでも、感情反応性においては心臓の次にきます。恐怖を感じると身体が屈むよう腰筋が引っ張られ、恐怖や脅威、失敗、敗北を感じて背中を丸めるように、臓器の反応が姿勢の変化という形で現れます。また、腰筋は、感情的反応や記憶(特に否定的なもの)を細胞レベルでため込みます。否定的な経験はすぐに腰筋を収縮させるだけでなく、それが過ぎた後も長い間収縮したままにしてしまいます。ですから、感情的な緊張状態にあるときはよく腰痛が起こるのは驚くに値しません。感情が腰筋を通して腰痛の原因となるのと同じように、姿勢を矯正するハタヨガの動きは、腰筋の緊張を解くことで深く根付いた感情の悪循環を終わらせることができます。
腰筋は脊椎の両サイドにあるので、腰筋の緊張は様々な形で現れます。片方がもう一方より硬い、脊椎が硬い方に少し曲がる、それがねじりを起こす、それが他の筋肉のけいれんをさせる、そして、椎間板を締め付けて膨張させたり、ヘルニアになったり、椎間板破裂につながることもあります。硬くなった腰筋はまた、骨盤帯の骨を引っ張り仙腸関節のストレスや痛みを起こす可能性があります。
では、ヨガはどのように効くのでしょう?腰筋に集中して行うアサナや呼吸は、この重要な筋肉の緊張を解き、強度や柔軟性のバランスをとることで腰の健康を取り戻します。ヨガはまた、感情的にも身体的にも手放す能力を促し、身体的に頑張っているときでさえ、腰痛を引き起こしている多くの姿勢筋を解放させることができます。
(次回に続きます)
(出典) https://yogainternational.com/article/view/lower-back-blues
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