症状が少し改善されて、Dr. Nagendraがインドから出席されたセレモニーで素敵なギターを奏でられた彼の姿は一生忘れられません。
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米国パーキンソン病協会(ADPA)によれば、ヨガセラピーは身体の震えを目に見えるほど減少させたり歩行の安定を改善することができます。
ヨガはパーキンソン病にとって大変効果のある補完療法であり、柔軟性を高め、姿勢を改善、緊張や筋肉の痛みを解き、自信を取り戻すとともに、こうした効果を通してクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高めます。
パーキンソン病は、身体の動きに影響を与えます。発症するのは、脳にある脳幹神経節や中脳黒室と呼ばれる神経細胞に「問題」が起こるためです。通常、これらの神経細胞は、ドーパミンをいう重要な化学物質を作ります。ドーパミンは、動きをコントロールする脳の部分である一次運動野(M1)に信号を送ります。この病は主に中年以降にみられますが、マイケル・J・フォックスのように早くから診断される人もいます。
パーキンソン病の兆候や症状は以下の通りです。
- 通常は手足の震えから始まり、手や手の指からが多い
- 動作緩慢
- 筋肉のこわばり(顔面を含む)
- 姿勢やバランスの崩れ
- 反射運動の喪失
- 話し方の変化
- 筆跡の変化
パーキンソン病に最も効果的なヨガとは?
動きが制限されていたり不安定だと感じる人たちにとっては、座位や補助のあるポーズがよいでしょう。音を使った練習(チャンティング、聞く、楽器を鳴らす、音楽に合わせて動く、歌う、太鼓をたたく、キルタンなど)。安定したリズムを与えてくれる音楽療法は、歩行訓練に効果的です。部屋の中での単純なリズミカルな動き、椅子に座って片足ずつ体重を移動させたり両手を交互に振ることは、パーキンソン病のためのヨガでは基本です。音楽に合わせた運動はまた、持久力や可動域、体力、手の動きの向上に効果があります。こうした効果は、動きが身体の中心線を交差する(鷲のポーズの腕や、自分をハグする、反対側の耳を触る、座って反対側の膝を触るなど)とより強調されます。こうした動きには脳半球の調整が必要だからです。
リズムに集中する(呼吸とともに動く、決められたテンポで繰り返し行うヨガの動き)。これは3:3:3(吸気3、止める3、呼気3)の片鼻呼吸や、4で腕を挙げ4で腕を開き4で下すなどがあります。
朝のこわばりがあれば、床やベッドで運動を行うこともできます。体側のストレッチ(傾いた三日月のポーズのように片方に曲げる)や優しいハムストリングのウォームアップ(アパナサナ(膝を胸に近づけるポーズ)やスプタパダングシュタサナ(上向きの足の親指を持つポーズ)など)は、一日を始めるのによい方法です。快適さや安全のためにうまく変更しましょう。安定させるため壁や椅子を使う、身体のこわばった個所の衝撃を和らげるためヨガ・プロップスを使うとよいでしょう。例えば、パーキンソン病患者にとってバランスを取ることが困難なため、壁を使うか、床に近い場所にいられるよう調整しましょう。
ウトカタサナ(椅子のポーズ)、ナヴァサナ(船のポーズ)の変形、サラバーサナ(バッタ)の変形などコアや姿勢を強化するアサナは、パーキンソン病患者にありがちな猫背や頭の前傾を改善するのに役立ちます。
始めに大きな動きをすると、筋肉が暖まって緩むため、硬くなった筋肉に特によいです。ウォームアップや立位のポーズで、時折、音楽をかけると、音楽とドーパミンレベル(パーキンソンでは下がる)には強い関連性があるため、ストレスの減少に繋がります。自然の音や音楽がリラックスによいのと同じように、チャンティングを取り入れると呼吸や姿勢に改善があるでしょう。
(次回に続く)
(出典) https://yogainternational.com/article/view/yoga-therapy-and-parkinsons-disease
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