舌のスクレーピングは西洋では最近の新しい話題ですが、このシンプルな朝の習慣はアーユルヴェーダの世界では何千年にも遡ります。チャラカ・サムヒタやバヴァプラカーシャなどの素晴らしい文書には、舌のスクレーピングは、より健康な体のためになによりも毎朝の習慣として行うべきだと記されています。
「舌は優しく心地よく擦り取るべきで、これが舌の汚れや口内の嫌な味や匂いを取り除き、活性させてくれる」バヴァプラカシャ5章15節
舌のスクレーピング5つの主な効能
1. 口内の悪いバクテリアを除去
夜間、身体は昼間に食べたものを消化し内臓を解毒するために一所懸命です。この解毒のため、身体から排出する方法として舌にこの毒素の一部が残ってしまうのです。毎朝一番に舌をスクレーピングすることで、この不必要なバクテリアを再吸収する可能性を消すことができるのです。
2. 口臭を除去
上記のように、舌は体からいらないバクテリアを除去する器官であり、毎朝舌の表面が層でコーティングされてしまうこともあります。この死んだバクテリアが舌の上に残っていると、口臭の原因になること間違いなしです。歯や舌も歯ブラシで磨いても、舌のスクレーパーのように効果的ではないと証明されています!
3. 内臓を目覚めさせる
舌の各部は体の各内臓に関連しています。朝一番に舌をスクレーピングすると、これらの内臓を間接的に刺激し目覚めさせ、消化を促進し排泄を促します。
4.味蕾を開いて高める
5. 舌を見て、毎朝、内臓の健康を確認
舌は体内で何が起きているかの鏡なのです。例えば、体内に毒素が増えると起床時の舌の上に厚い層ができます。ですから、毎朝舌をチェックしていれば、日々変化する健康を確認する窓となるのです。自分に合っていない食事に気づかせてくれたり、体内のバランスが崩れている信号を送ってくれるのです。もちろん、あなたの舌が艶やかできれいなら、あなたは健康だという証拠でしょう。舌の状態と体内のバランスを知るにはAyurvedic Tongue Analysis(英語)を読んで見てください。
舌のスクレーピング簡単な5ステップ
- 起床時に洗面所の鏡の前で舌を出します。スクレーピングを始める前に舌の変化やバランスが崩れている兆候がないかを観察しましょう。
- 変化をみたら、タン・スクレーパーをぬるま湯や必要なら石鹸で洗います。
- スクレーパーの端を優しく舌にスライドさせます。この動きを舌の奥から先に向かって一回にひと擦り行います。
- 擦り取るごとに、スクレーパーについた舌苔をぬるま湯で流しましょう。
- ステップ3、4を7〜10回繰り返しましょう。
完全に擦り取れたら、ぬるま湯でスクレーパーを洗い、翌朝のために清潔な場所にしまいます。もう少し覚えておくべきコツをお教えしましょう。
- 力を入れすぎないで。舌のスクレーピングは優しく心地よい方法で行うべきです。痛みや出血は絶対に起こさないようにしましょう。
- 舌の奥に時折現れる乳頭突起に気をつけましょう。これらは自然に起こるもので、注意してこするか完全に避けるようにします。
- 刺激性があるため、舌のスクレーピングは朝だけにして夜間は避けるようにしましょう。
タン・スクレーパーの購入を考えるのなら、ドーシャ毎のおすすめ材質がこちらです。
- ピッタ: 銀がよいと言われています
- カパ:銅がよいと言われています。
- トリ・ドーシャ(どの体質にもよい):ドーシャが何かわからない場合、上記の材質が入手できないときは、どの体質にもあうと言われているステンレスを使いましょう!
(出典)https://svasthaayurveda.com/tongue-scraping-the-many-benefits-of-an-ancient-practice/
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