2019年2月25日月曜日

脊柱側湾症のためのヨガ・シーケンス Vol.3
A Yoga Sequence for Scoliosis Vol.3


では、シーケンスの後半です。

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9. ゆっくりとしたキャット&カウ


背骨を柔軟にするこのお馴染みの動きをここではゆっくりと行い、最大限の横隔膜呼吸によって背骨周りの緊張をほぐします。

立位から前屈してマットの方へ下り(快適なら膝を曲げて)、両手が床に着くまで膝を曲げます。両足を片方ずつ下げて床に膝を下ろしましょう。

手のひらをマットに肩幅くらいに開いて置きます。両肩を両手首の真上に、股関節が両膝の真上に来るようにしましょう。

息を吸いながら背中を丸め、その猫のポーズで2呼吸ホールドします。次に息を吐きながらやや背骨をそらして牛のポーズになり、この優しい後屈をしながらゆっくりと2呼吸しましょう。



少なくとも5回は繰り返します。



10. 四つ這いの側屈


この四つ這いからの側屈は凹面を伸ばします。

四つ這いから、左手を約15cm前に、マットの中心あたりに置き直します。頭を右に回し右の腰の方を見ましょう。次に右肘を曲げて、右の腰を右の肩の方向に動かし腰の右側を縮めて(左を伸ばして)みましょう。



ここで5呼吸します。

四つ這いに戻って反対側も行います。どちらかやりにくい方でもう一度繰り返しましょう。



11. 四つ這いからプランクへ


「非対称を修正する方法がわかったら、それを続けるためにコア・マッスルを強化し始めるといいです」とリーフは言います。「コア・マッスルは胴体の正しい形を保つのに必要で、腰痛の解消にも繋がります。ここでは、腹斜筋、腹直筋、腹横筋、背中側の多裂筋、脊柱起立筋などを強化します」

四つ這いになり、ポーズ1で行った自己修正での最もニュートラルな背骨を作ってみましょう。伸ばし、腰と肩の高さを揃え、頭は中心に、そして回転を戻します。


ここで5回呼吸しましょう。

あるいは・・・より強度を高めたい時は、片足ずつ下がってプランク・ポーズになります。ここで、一呼吸ごとに吐き切ったところで腹部を引き込みながら5、6回深く呼吸し、最後に両膝を下ろしましょう。






12. 針に糸を通すポーズ、子供のポーズのバリエーション


捻りに関しては、リーフは脊柱側彎症の人には「針に糸を通すポーズ」がいいと言います。というのは、他のツイスト・ポーズよりも伸展を促しながら胸郭が快適に感じられるからです、「上半身の重みという下向きの圧力が、背骨の圧迫された部分を伸ばすのに役立つのですが、これは垂直の座位や立位では得られないものです」


四つ這いから両足を揃え、快適な範囲で臀部をかかとの上に下ろし、伸ばした子供のポーズになります。

右腕を左肩の下から通し、頭の右側をマット(かブロック)の上に下ろしましょう。ここで少なくとも5回横隔膜呼吸をしながら、右手の指先は遠くに伸ばし左手で床を押して胸をやや左へ回しましょう。




捻りを解放したら、伸ばした子供のポーズに戻り、反対側も行います。よりやりにくい方で繰り返しましょう。



13. 前腕のサイド・プランク


サイド・プランクは、側弯症の曲線を緩和するのに効果的だと言われるポーズのひとつです。プランク・ポーズを長時間行うと手首に負担がかかるため、ここでは前腕を使ったポーズを勧めています。

四つ這いから、前腕を下ろしましょう。片足ずつ後ろに下げて前腕のプランクになります。右の前腕をマットの前のラインに平行になるよう、そして指先が左の肘に触れるように置き直しましょう。同時に、左の足首を右の足首の上に載せ、力強く両かかとに向かって伸ばします。

強度を下げるには、左脚はまっすぐにしたまま左足を右足のすぐ後ろ側におろしましょう。

左手を左の腰に置くか天井に向かって腕を伸ばしましょう。腰をマットから高く持ち上げます。



ここで5呼吸し、吐く息ごとに腹部を引き込みます。そして前腕のプランク(あるいは前腕をついた四つ這い、子供のポーズ)に下りたら反対側も行いましょう。
よりやりにくい方で繰り返します。



14.「スーパーマン」エクササイズ


「多裂筋などの強い背筋は、安定性と姿勢に重要で、腕や脚の動きのしっかりした土台となります。このスーパーマンのポーズの特に捻ったバージョンは、多裂筋を強化してくれます」

1. お腹を下に楽に横たわり両腕を体の前に肩幅で伸ばし、手のひらは内に向け、両足は腰幅でつま先を伸ばします。鼻は床から少しあげておきましょう。

2. 息を吐き、背骨に向かってお腹を引き込み頭を持ち上げ、左腕と右脚をあげましょう。そこで5回呼吸します。

3. 下に降りて反対側も行います。



4. 下に降りて、それからやりにくい方で繰り返します。

5. 下におり、両足を持ち上げたまま3〜5回呼吸をしましょう。



6. 下におり、両足はマットの上に置いたまま両腕を持ち上げそこで3
〜5回呼吸します。

7. また下におり両足を下げたままもう一度両腕を持ち上げます。今回は、まるで右側にいる人にパスする大きなボールを持っているかのように上半身をやや右にねじります。ここで3〜5回呼吸します。



8. 下におり、反対側も行います。

9. 下に下りて、やりにくい側を繰り返します。


10. 下におり、両腕、頭、胸、両脚をあげ3回呼吸をします。





15. 伸ばした子供のポーズでの側屈


このバージョンの伸ばした子供のポーズは、背骨の凹面を伸ばし、今行った後屈のカウンターポーズです。

腹ばいから四つ這いに戻りましょう。両手を右に歩かせて、両腕をのばしたまま左手を右手の上に載せます。快適なところまで、かかとの方向に臀部を下ろします。


(ストレスなく)より遠くへより右へ伸ばしてみて、そこで5呼吸しましょう。

両手を中央に戻したら、左へも同様に行いましょう。
よりやり辛い方で繰り返します。



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次回はこのシーケンスの最終回です。



(出典)https://yogainternational.com/article/view/a-yoga-sequence-for-scoliosis

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