先日、80才台の生徒さんが内臓のヘルニアで手術を受けられたケースはより深刻なものでしたが、これもまた深層筋の衰えも原因の1つでしょう。そんなに深刻なものではなくても、女性で尿もれを経験したことのある方はかなり多いと思います。
今回は、米国でのニュースからです。
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3ヶ月間のヨガ
50歳以上の女性の尿もれの頻度を減少させるという研究
米国はカリフォルニア州サンフランシスコ大学(UCSF)の研究者らは、日常的に尿失禁があるが医療的治療を今は受けたくない任意の56人(平均年齢65歳)の女性で実験を行った。18ヶ月間に渡り任意に抽出した女性らは、3ヶ月間、週二回のアイアンガー・スタイルのヨガセラピーに参加と週一回の自宅練習を行う者と、あるいは「時間・注意管理」(time-and-attention)のために作られた特定しない筋肉のストレッチと強化プログラムを行う者に分けられた。
尿失禁頻度の変化は基準となる排泄の記録で評価し、この3ヶ月の実験では50人の女性(89%)が記入した。そのうち75%が90%を超えるグループ・クラスに参加、88%が90%以上の自宅練習を行った。その結果、ヨガ・グループでは74%、時間・注意管理グループでは51%に尿失禁頻度の減少がみられた。どちらのグループにも悪化の傾向はみられなかった。この研究は、2018年5月サンフランシスコで行われたAmerican Urological Association(米国泌尿器科学会)の年次大会で発表された。
「これらの結果は女性にとって大変期待のもてるもので、下部尿路障害の症状を減少しQOLを向上させることにより女性に大変有効で、単純に行動範囲が変えられる」と議長を務めたミーナ・ダヴルリ博士(ニューヨーク、モンテフィオーレ・ヘルス・システム)は述べた。「療法的なヨガのプログラムは、他の医療治療と比較して多くの患者が簡単に一週間の習慣に組み込むことができる大変行いやすい方法です。医師らは、失禁への最善の対策として患者と話し合う際、この素晴らしい結果を選択肢のひとつに加えることができるでしょう」
B. K. S. アイアンガーの名前から名付けられたアイアンガー・ヨガは、1970年代の初めに創設されたハタヨガのひとつで、ポーズ(アサナ)の実践における細部、正確さ、アライメントと呼吸のコントロール(プラナヤマ)に重点を置いている。体力、柔軟性、安定性がアサナを通して得られる。アイアンガー・ヨガではアサナの実践において、補助としてベルトやブロック、ブランケットなどのプロップスを使用することが多い。
(出典)https://www.hospimedica.com/womens-health/articles/294773891/yoga-may-reduce-urinary-incontinence-in-older-women.html
By HospiMedica International staff writers
Posted on 24 Jun 2018
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