前回からの続きです。
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8. 毎日のオイルマッサージ (アビヤンガ)
定期的なマッサージは、エネルギーや熱、血流を促すとともに、緊張を解いてその場所の経路を開きます。毎日のオイルを使ったセルフ・マッサージをするだけでそれが可能になります。温めた薬用オイルを使うと、より効果が高まりよりよい結果を得られます。
毎日あるいは毎晩寝る前に、気になる場所を(左右対称に)温めた薬用オイルでマッサージしましょう。最低5分間は患部をマッサージし、指でツボを押しましょう。例えば、手首や腕の場合、肩や首もマッサージします。さらに、週に一度全身をマッサージし、全身の緊張を解き、体全体の健康的な血流を促しましょう。
9. サウナやスチームバス
温かいお風呂と同様、サウナやスチームバスは、熱を作りストレスを軽減、経路を開いて健康的な血流を促すのにとても効果的です。可能なら、近所のサウナやスチームバスに週に1-3回(もっと多くでも!)行って最低15分間入りましょう。より深刻な場合は、症状が軽減されるまで毎日行ってもよいでしょう。
メモ:サウナなどの直前にオイルマッサージを行うと、それぞれが補完しあうのでどちらの治療効果も高まります。
10. トリカトゥ・チュルナ
トリカトゥ(訳注:スパイスミックス)は熱を作り刺激を与えるもので、血流や消化、代謝を高める効果があります。これを血流の悪い時に摂ると、他の治療法の補完になり効果を促進します。
毎食30分前、1日3回、このトリカトゥ・チュルナ小さじ1/2を小さじ1の蜂蜜とともにとりましょう。そのあと、お白湯を少し飲みます。
11. 壁に足をあげるポーズ
ヨガの回復させる逆転のポーズ「ヴィパリタカラニ」は、就寝前に健康的な血流を促進する素晴らしい方法です。立位が多いか座位が多いかに関わらず、1日の終わりには血液は足先に集まって停滞しています。このシンプルなポーズを毎晩行うと、古くなった血液が足や脚から流され、ポーズの後には新しい血液の流れが起こります。このポーズは、脳への血流を増やし、疲れをとり、記憶力や集中力を高める良い方法です。
腰を臀部の下に枕を置き、横たわって毎晩寝る前に最低5分間壁に足をあげましょう。床に寝るのが困難ならベッドの上でも構いません。これもできなければ、ベッドに横たわって毎晩15分以上両足を何個かの枕の上にあげましょう。
12. 暖かくする
寒さは血管を収縮させ、暖かさは拡張させます。すでに血流の問題があるのなら、症状を進ませないためには昼夜通して暖かくすることが必要です。体の中心部、頭、首、手足を快適に覆いましょう!
13. 毎日の運動
14. 血流によい食事
医食同源!血流を促すのに効果的な食品が以下です。あなたのドーシャ(体質)に合った食事をとるように気をつけましょう。
- ビーツ
- ざくろ
- にんにく
- たまねぎ
- 鮭といくら
- 亜麻仁、南瓜のタネ、くるみ、ヘンプシード
- ケール、コラードの葉、ほうれん草
- カカオ
- 柑橘系
- 緑茶
- チャイ
15. 血流によいハーブ
血液を送り出すハーブはたくさんあります。サプリとしても、蜂蜜と一緒に、お茶にしても、または食事に足してもよいでしょう。血流を高める最も強いものが以下です。あなたに最適なハーブは、ドーシャ(プラクリティ)と今のバランスの崩れた状態(ヴィクリティ)、そして血流に関係するであろう根底にある状況などを考慮して決定します。
- 生姜
- うこん
- シナモン
- 黒胡椒
- カイエン・ペッパー
- マンジシュタ
- グッグル
- トリカトゥ
- グドゥチ
- フランキンセンス
- シラジット
- アマラキ
- スピルリナ
その他重要なヒント:
季節や自分の体質に沿って健康的な食事をとること
ジャンクフード、加工食品、過剰な糖分、塩分を避けること
体の閉塞を取り除くため、毎年あるいは2年に一回は浄化をすること
精神と感情のバランスを保つこと
結論
その原因がとても多くあることを考えると、多くの人が血行不良で悩んでいるのは不思議ではありません。まず行うべきなのは、可能性のある原因を取り除くとともに、適切な食事とライフスタイルに変えることです。ハーブを摂ることはとても効果的ですが、それは他の必要な変化が見られたときだけです。血行不良は単純な問題に見えますが、時とともに多くの複雑な状況へと進んでしまう可能性のある深刻なことなのです。ですから、血流をよくすること(そして根本原因を治療すること)は、健康、エネルギー、幸福を維持するために大変重要なことなのです。