2021年5月20日木曜日

ウォリアーII のアライメントでよくある5つの間違い 
The Five Most Common Alignment Mistakes in Warrior II



ウォリアーII(ヴィラバドラーサナII、戦士のポーズII)が人気なのには相応の理由があります。効果的に練習すれば、両脚を強化し、股関節を開き、胸を広げるという全身のポーズです。後ろの足が前足とほぼ直角になれば、ウォリアーIIは安定して地面と繋がり、股関節の重要な動きに集中することができます。骨盤と脚を通じて強さと柔軟性のどちらをも養うことのできる簡単な立位のポーズです。


その人気にもかかわらず、ウォリアーIIの深さや可能性の多くを得るチャンスを逃してしまうことが少なくありません。このパワフルなアサナの効果を逃さないよう、5つのよくある間違いを見ていきましょう。



間違い 1: スタンスが狭すぎる


ウォリアーII は、力強く両脚に活力を与えるポーズですが、ポーズ本来の特徴を活かすためには狭すぎるスタンスを取っている人がたくさんいます。基本となる長さは、両腕を広く伸ばして、足首を手首の真下に置いた場所です。ここから、前の腿と足を開いて足先がマットの短辺に向くようにしましょう。前の踵と後ろの土踏まずを一直線に並べ、後ろの足先はやや内側に入れます。理想的なスタンスになったところで、前腿が床と平行になるように
前の足首の真上まで膝を90度に曲げます。もし腿が床と平行にできない場合は、スタンスをもっと長くする必要があるでしょう。理由があって「戦士」という名前がついていることを忘れないでください!



間違い 2: 後ろ脚を忘れている


ウォリアーII では両脚を使う必要があるのですが、後ろ脚のパワーとサポートを失ってしまい、その代わりすべてのエネルギーを前腿に感じていることが多くあります。後ろ脚を見つけるには、骨盤を後ろの踵に深く根付かせます。前膝の方向へ90度に曲げながら後ろ踵に向かって強く押します。後ろ脚を使うことで前腿の疲労を取り除き、均等に両脚に力が加わってポーズをより深く感じられるでしょう。



間違い 3: 走る戦士


このポーズでは、たびたび私たちは「走る戦士(上半身が前に倒れて股関節が後ろ足の方向へ流れている)」になってしまっています。そうではなく、膝を深く曲げるときは、後ろの手首を足首の真上に保ちましょう。そうすれば、胴体を中央に保ち骨盤を平行にすることができます。ポーズに入ったら、両手を腰において骨盤の位置を確かめましょう。骨盤の左右が同じ高さにあり(片方が高くなるのではなく)、また骨盤が前傾していないか(腰から後屈していまいます)を確認します。このポーズで骨盤を平行に保つことで、股関節の緊張を深いところから解いていくことができます。



間違い 4: 前膝が内に倒れている


股関節の外側は弱いことが多いので、それを補うために前の膝を親指の方向へ倒すことがあります。そうではなく、前の膝は足首の真上に来るようにし、腿のラインを、足の中心線とマットの前方に向かって真っ直ぐ伸ばします。膝を足の小指側に向かって踏みこみ、前の股関節まわりにある外旋筋と内転筋(骨盤の安定性と機能性のために重要な筋肉)を使います。



間違い 5: 股関節をマットの長辺に対し平行にしようとしている


股関節をマットの長辺の方へ完全に向けようと必死で頑張っている人がどれくらいいるでしょう?こうした指示は良かれと思って発せられているのですが、実はほとんどの人が骨格の構造のために股関節を90度まで外旋することができないため、無駄に終わります。股関節をマットのサイドに平行にしようというときは、骨盤が前傾したり(腰が圧迫されます)前膝がうちに倒れたりします。それよりは、自分の股関節の可動域の限界に注目しましょう。前の膝を90度まで曲げたら、前膝を足首の真上においたまま、自分の体が可能なところ、前膝が内に倒れずにできるところまで骨盤をマットの長辺方向へと回転させましょう。同時に、後ろ脚を強く外に向かって伸ばし続けます。前腿の外線と後ろ脚の伸展の組み合わせによって、バランスのある骨盤の動きが可能になり、股関節の深層筋を強化し広げることができます。



ウォリアーIIでこうした調整を行えば、この基本的な立位のポーズが、強さを発見し股関節を広げるパワフルなチャンスとなるでしょう。ここでの調整が、パルシュバコナサナやトリコナサナ、アルダチャンドラサナのような他の外旋の立位ポーズでも、練習を深めるのに役に立つはずです。楽しみましょう!

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