1月22日、マインドフル瞑想の普及に貢献されたヴェトナムの禅僧ティク・ナット・ハーン氏が95歳で逝去されました。主にフランスやアメリカを中心に活動されていましたが、日本でも様々な活動をされ、多くの人の生き方を変えてこられた方でした。
今回は、心配に関する彼の言葉をシェアしたいと思います。
RIP
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「今のような時こそ、マインドフルな呼吸をし、怒りや苛立ち、恐怖などの苦悩を静かに認識し続けるのです。きっと心配で不安を感じているでしょう。こんな風に実践するのです、『息を吸い込んで、不安が私の中にあるとわかっている。息を吐き出して、私の不安に微笑みかけよう』と」
「おそらくあなたには、心配する癖があります。そうすることが必要ではなく役に立たないとわかっていても、まだ心配する。心配するのを禁じて消してしまいたいでしょう。なぜなら、心配をしている時は人生の素晴らしさに触れることができず、幸せにはなれないからです。ですから、心配に怒りを感じ、心配は必要ないと感じます。でも、心配もあなたの一部であって、だからこそ心配は現れてくる。それを優しく穏やかに扱う方法を知らなければなりません」
座る瞑想はとても癒されます。痛みや怒り、苛立ち、あるいは喜び、愛、安らぎなど、それが何であれ私たちの内側にあるものと、ただ共にいられることに気づきます。それに押し流されることなく、そこにあるものとともに居ます。来るままに、あるままに、そして去るままに。無理したり、抑圧したり、あるいは考え事がないふりをする必要もありません。愛情のある目で受け入れ、考え事や心のイメージを観察します。自身の中に湧き上がるかもしれない嵐の中でも、静かに穏やかでいられるのです。
「おそらくあなたには、心配する癖があります。そうすることが必要ではなく役に立たないとわかっていても、まだ心配する。心配するのを禁じて消してしまいたいでしょう。なぜなら、心配をしている時は人生の素晴らしさに触れることができず、幸せにはなれないからです。ですから、心配に怒りを感じ、心配は必要ないと感じます。でも、心配もあなたの一部であって、だからこそ心配は現れてくる。それを優しく穏やかに扱う方法を知らなければなりません」
「あなたにマインドフルネスのエネルギーがあるなら、行うことはできます。マインドフルに呼吸しマインドフルに歩くことで、マインドフルネスのエネルギーを培うのです。そしてそのエネルギーを持って、心配や恐れ、怒りを認識し、柔らかく受け入れることができます。あなたの赤ん坊が苦しんで泣いている時、その子を罰したいとは思わないでしょう。なぜなら、その赤ん坊はあなただからです。あなたの恐れや怒りは、あなたの赤ん坊のようなものです。窓からただ投げ捨てられるなどとは想像しないでください。あなたの怒り、あなたの恐れ、あなたの心配に対して、乱暴にならないでください」
瞑想の方法
座る瞑想は、本来の自分に戻ってあらゆる注意を自分に向けて慈しむことです。祭壇におられるブッダの穏やかな像のように、私たちもまだ穏やかさと安定性を放つことができます。威厳を持って真っ直ぐに座り、自身の呼吸へと戻ります。あらゆる注意を、私たちの内側と周りへと移します。精神をゆったりとさせ、心を柔らかく優しくしましょう。
座る瞑想はとても癒されます。痛みや怒り、苛立ち、あるいは喜び、愛、安らぎなど、それが何であれ私たちの内側にあるものと、ただ共にいられることに気づきます。それに押し流されることなく、そこにあるものとともに居ます。来るままに、あるままに、そして去るままに。無理したり、抑圧したり、あるいは考え事がないふりをする必要もありません。愛情のある目で受け入れ、考え事や心のイメージを観察します。自身の中に湧き上がるかもしれない嵐の中でも、静かに穏やかでいられるのです。
もし、座っている間に脚や足先が痺れたり痛くなったりしたら、静かに姿勢を調節しても構いません。呼吸を追うことで集中を維持することができるので、ゆっくりと注意深く姿勢を変えましょう。
座る瞑想を実践した後は、私たちは大抵、室内での歩く瞑想をします。息を吸い込む度に一歩、吐き出す度に一歩と歩きます。周囲の人たちに気づき、より大きな存在としての調和を感じます。皆がゆっくりとマインドフルに動くのです。