2017年11月22日水曜日

姿勢を正すヨガ:自分の背骨を知って守ろう 
Yoga to Improve Posture: Self-Assess Your Spine + Learn How to Protect It

今回は、基本中の基本でありながら難しい動き、「立つ」時の姿勢についてです。
ヨガでは山のポーズ(タダーサナ)と呼ばれることが多いこのポーズ、
正しい二足歩行ってこんなにも難しいことなんだと改めて気づくことが多いはずです。

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あなたは猫背?それとも腰を突き出してる?多分、幾分かはそのどちらかでしょう。そしておそらくヨガクラスに初めて出てタダーサナ(山のポーズ)をやってみるまで、自分の姿勢についてそんなに考えたことなどなかったでしょう。

初心者の間は、両足で地面に根を下ろしながら、背骨に沿って長くなり、肋骨の下部が突き出さないように胸を開き続け、お腹と顎の緊張を作らないで脚の筋肉を強く持ち上げるなんて技をマスターするなんて驚くほど複雑なのです。でも最終的には、タダーサナをするにはたった一つの簡単なことが必要なだけなのです。健康的な背骨の自然な曲線を支える方法で立つだけ。なのになぜそんなに難しいのでしょう?なぜ、ヨガで良い姿勢をマスターするのにこんなに努力がいるのでしょう?背が高くなってより健康になったような気分でクラスを出たのに、帰宅する車のシートの上で前かがみになったり、いっぱい詰まった重いヨガバッグを背中に担いで後ろ向きに傾いたりして?

簡単に言うと、現代の生活は良い姿勢をしにくいのです。机の前に座ってコンピューター画面を見続ける。移動の時は、車だとか(もっと悪いのが)飛行機だとか。椎骨の支持なんかよりかっこよく見えるようにデザインされた分厚い椅子でぶらぶら過ごすのです。座りっぱなしでなければ(少しの例外を除き)、こんなに腰や首の問題が蔓延することもないのです。食べ物を入れた大きなカゴを優雅に頭の上に乗せている女性を想像して見てください。そんな重いものを乗せるためには、背骨と姿勢を保つための強い筋肉が完全に一直線になっていなければなりません。座ってばかりで動画ばかり見ていては、そんな強さやアライメントなど得られません。けれど、定期的にヨガを行うと可能なのです。



良い姿勢の法則:この3つの方法を試そう


身体を良いアライメントにするには、3つの方法があります。まず、自分の姿勢や生活スタイルを見直して気づくことです。次に、いくつかの簡単なポーズをいつもの練習に組み入れて、自分の姿勢の問題に対するヨガを作ります。最後に、新たに持つようになった自分のアライメントの問題への気づきを、毎日の生活に取り入れていくことです。

どう行うかに入る前に、正しい姿勢の解剖学を理解しなければなりません。座っていても立っていても、背骨はあるべき自然な曲線になっています。首と腰は少し前にカーブしており(優しい後屈のように)、上背部と背中の真ん中あたりは少し後ろにカーブしています。ヨガの練習をする時は、多くの立位のポーズ、ほとんどの座位のポーズ、シルシャーサナ(頭立ち)やアドムカ・ヴルクシャーサナ(逆立ち)など逆転のポーズで、この最適な曲線を維持することを学んでいきます。

もし、習慣的にこのカーブが緩くなったり強くなったりしていると、異常な姿勢が身体に染み付いてしまいます。首や腰の曲線がなくなるなど、こうした異常は様々な形で起こりますが、ここでは二つのよくある問題に注目しましょう。一般的に頭が前に突き出ている猫背(脊柱後弯)、そしてその逆は脊柱前弯です。こうした異常な湾曲は、多くの痛みを伴います。筋肉疲労、関節痛、椎間板異常など、理学療法士や医療関係者が毎日治療を行なっているようなものがたくさんあります。

正しい曲線を維持することは問題の一部でしかなく、効率的に機能するには、骨格構造もまた垂直に並ぶ必要があります。つまり、立っている時は両耳が両肩の上、両肩は腰の上、そして腰は膝と足首の上になければなりません。身体のどの部分もこの垂直ラインから外れてしまうと、その隣の筋肉が疲労を感じます。例えば、重力に逆らって頭の重みを持ち上げることで上背部と首は疲れて痛みが出ます。

ですから、猫背のことをとやかく言うよりは、単純にまっすぐ立つことが人生を変えると気づきましょう。正常な背骨の曲線を維持し姿勢をゆったりと垂直に保つことを身体に覚えさせれば、その後ずっと気分よくなることでしょう。そしてそれが重要なのです。





前傾か後傾か?評価してみよう


悪習慣を直す第一歩は、その問題があることを認識することですよね。だから、姿勢の落とし穴への気づきを構築して、姿勢向上プログラムを始めましょう。背骨の曲線はドアの枠にもたれて立つとわかります。踵をとても近くして立つと、仙骨(尾骨の10cm程度上にある逆三角形の骨)、中背部と上背部(胸椎)、頭の後ろがドア枠に当たります。背骨の曲線が正常なら、腰(腰椎)と首(頚椎)は触れません。腰の椎骨とドア枠との間には数センチの空間があるはずです。もし手がすっぽりその空間に入ってしまうのなら、前弯しすぎということになります。

ドア枠に立つことで、頭が前すぎたり後弯しすぎたりしている状態も測ることができます。ドア枠に後頭部をつけると顎が上に向いてしまうことに気づいたなら、胸椎が後弯しすぎだということでしょう。過剰な後弯と同時に頭が前にくることはよくあることで、それが首の筋肉と椎間板にかなりの疲労を与えます。

また、前弯が強くなる一方で過剰に後弯するなど、姿勢の問題は組み合わさっていることがあることを知っておかなければなりません。その場合は、まず骨盤と腰の正しいアライメントを整えることに集中してから、背骨へと移った方が良いでしょう。

評価が終わったら、毎日、仕事や家、学校など長い時間を過ごしている場所の家具をじっくり見てみましょう。支えのあるベッドや椅子、注意して組まれたコンピューターを使う仕事机は良いアライメントを促進します。その一方、緩んだベッド、デザインの悪い椅子、間違った高さに置いたキーボードは、姿勢を悪くします。背骨の健康への旅を支えてくれる良い家具を選びましょう。



デスクワークをするヨギのための姿勢修正ポーズ


座ることは、全ての悪の根源ではないものの、前弯・後弯のどちらの一因にもなります。仕事中ほとんどの人は、机の上の書類を見たりコンピューター表示を読んだりするために、無意識に頭を前に傾けています。腕もまた、多くの場合キーボードに向かって前に引っ張られています。見るからに、これらが前のめりの垂れ下がったような姿勢の要因になっています。

机に向かって背中を丸めると、胸は沈み、心臓や肺、横隔膜を圧迫します。背中を丸めることはまた、背筋を疲労させ、伸展しすぎて弱めてしまいます。脊柱後弯の場合にこの癖を直すには、胸の筋肉をストレッチし、胸椎と肋骨の柔軟性を高め、背筋を強く短くすることが鍵です。支えのある後屈は大胸筋をストレッチし、胸を開くのに大変良い方法です。また、脊柱の最も硬い場所である胸椎の可動性を高めることもできます。

中背部を支えている筋肉を強化、短くするには、シャラバーサナ(バッタのポーズ)やブジャンガーサナ(コブラのポーズ)を練習しましょう。肩甲骨を正しい位置で支える筋肉(特に僧帽筋、菱形筋)とともに、背骨を平行に走る長い筋肉を効果的に強化するポーズです。猫背の姿勢では、肩甲骨は大抵の場合胸に向かって落ちこみ、耳の方に丸まっています。ブジャンガーサナもシャラバーサナも、中背部が肩甲骨を正しい位置(耳から離れ、肋骨背部に平行)に保つように訓練します。

一日中座っているのもまた、腰と骨盤の深刻なアライメントの間違いを引き起こします。長時間の座位により股関節の前面に交差する股関節屈筋(腸腰筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋などなど)が短くなります。毎日長時間、定期的に股関節屈筋のストレッチをせずに座り続けると、徐々に正常の長さでなくなり、立っている時も骨盤が前に傾きます(骨盤前傾)。強い前傾は多くの場合、過剰な前弯を引き起こし、腰の筋肉に慢性的な緊張や痛みの原因となります。また、椎骨がお互いに重なり合っている場所の双方に沿ってある小さな関節、椎間関節を圧迫して腰痛を起こすこともあります。椎間関節は大きな荷重に耐えるようにはなっておらず、圧迫により関節の軟骨の内側を磨耗し、関節痛を起こします。不幸にも軟骨が磨耗していることに気づかないまま過剰な前弯のまま座って立って歩き、慢性的に痛みのある腰の関節痛があることに気づくのは何年も経ってからなのです。

もしこの分類に当てはまるなら、こうした硬い股関節屈筋を伸展するストレッチをヨガの練習で重視しましょう。ランジやヴィラバドラサナ I(戦士のポーズ I)を日々の練習に組み入れるか、最低でも週に2、3回は行いましょう。もちろん、太陽礼拝の一部にこのストレッチを含めても良いですが、股関節屈筋のストレッチは1-2分間ホールドすることが理想的です。筋肉が温まる練習の最後に、股関節屈筋の長いストレッチを追加してみましょう。呼吸に集中し、リラックスして腰部の前に交差するこの筋肉を伸ばしましょう。

また、ランジやヴィラバドラサナI で、尾骨を床に向けて引き下げながら骨盤の前面を腿から離して持ち上げ、後傾を練習しましょう。この動きは、腰の椎間関節の圧迫を解きスペースを作ります。

これらの動きに加え、腹筋を強化することで骨盤の前傾を減少させ、内臓を支え、腰の怪我のリスクを減らすことができます。体を丸めるカールアップやクランチなどのエクササイズは、腹筋の上部を鍛えます。しかし、腹筋上部が強く硬くなりすぎると、呼吸を阻害し肋骨を引き下げ、前弯を強めて腰の正常な曲線を平らにしてしまうこともあります。その代わりに、ナヴァーサナ(船のポーズ)やウルドヴァ・プラサリタ・パダーサナ(脚上げ)などのポーズを行なって、腰と骨盤を支持するのに最も重要な腹筋下部を強化しましょう。



より良い姿勢のための毎日行うヨガ:ヴィラサナ


問題の箇所が背中の上の方か、下の方かそれともそのどちらもかに関わらず、1日に1、2回ヴィラサナ(英雄のポーズ)で数分座ることをお勧めします。これは良い姿勢の習慣をより強固にする素晴らしいポーズです。全ての背骨の曲線の正しいアライメントを教えてくれるからです。ヴィラサナを毎日少しだけ練習すれば、座った時にそのアライメントへの気づきにもっと容易に集中することができるようになります。ソファや机の前に座るときも、ヴィラサナで覚えた同じ動きをするようにしましょう。



ヴィラサナで落ち着いたら、片方の手を腰に置きます。その上に座っているはずの尾骨を下方に下げましょう。この状態で、前かがみになっていて腰椎が平らになっているのを感じます。今度は、恥骨を前方の床のように回しながら、さっきと逆の動きをします。骨盤が前を向き腰椎が過剰に後弯しますが、これは手で感じることもできます。これら二つの極端な状態から前後に動き、その間のバランスの取れた場所を見つけましょう。そこでは、坐骨の真上に座っていて、骨盤と腰に健康的なアライメントであることを感じられるはずです。

次に、上背部に意識を移します。前弯を少なくするために、胸骨を心臓と肺から遠ざけて持ち上げるイメージで、背筋を使って背骨を上方に伸ばしましょう。持ち上げる時は、腰の曲線を強めないよう、そして胸骨の前を前に突き出さないようにしましょう。肩甲骨は耳から遠ざけて降ろし背骨の方向に閉じないようにしながら、鎖骨をゆったり広げていきます。

背骨を上方にあげながら、頭は前に倒れないよう気をつけましょう。頭が前に出てしまう人の顎に指を当て頭を後ろに下げるのはお勧めしません。首の曲線がなくなり不快になるからです。多くの場合、後弯を緩めると頭が正常の位置に近づき、耳が肩の上にきます。また、指の平らな部分を首の後ろに当てて顎を下げることもできます。首の曲線が平らになって組織が固まるのを感じましょう。顎を上げて天井を見ると、首の後ろが大きく曲がり圧迫されるのを感じるでしょう。今度は真ん中に戻り、顎と視線を平行にしましょう。やや後ろに曲がる柔らかな曲線が感じられるはずです。

立位で良いアライメントを強化するには、ドア枠の前に戻りましょう。ヨガウェアを着てマットの上にいなくても、1日に何度もこれを行うことができます。垂直に立ち正常な曲線を維持する感覚を覚えましょう。

頭頂を天井に伸ばすことで背骨をドア枠で伸ばし、両肩は耳から離して溶かすように脱力します。後弯気味の人の中には、両膝を曲げることで腰の曲線を緩めることが容易になる人もいるでしょう。その場合は、おそらく股関節屈曲筋が硬く腹筋が弱い可能性があります。腹筋を強くするには、ドア枠に立ち、少し両膝を曲げ、尾骨を床の方向に下げて腰の後ろをドア枠に押し付けましょう。

胸が落ち込んで呼吸ができなくなるまで腹筋を縮めることはありません。目指すのは、腰に(過剰に、あるいは完全に平らではなく)柔らかな曲線を作り、胸を開き、顎を地面と平行にすることです。(ドア枠に後頭部を着けると顎と視線が上を向くなら、あなたの前弯はおそらく頭がまだ前に出ていることからきています。前弯を緩めるには時間がかかります。その間は、頭をドア枠につけようと無理しないでください。腰を反らしすぎないように胸骨を持ち上げ、顎と視線をキープし続けられる位置に止まります。)最後に、ドア枠から離れ、垂直に立っていた良い姿勢の体と心の感覚を記憶するようにします。これができれば、タダーサナ(山のポーズ)で立つことができるのです。



より良い姿勢のための家具


いつも使っている家具や、これから買おうとする家具を厳しい目で見ましょう。どんなにオシャレでも、座面の長いソファはやめましょう。サポートを探して体が後ろへ落ち込みます。もしすでにそんな家具がある場合は、腰の後ろとソファの背の間を埋めるようにクッションをおきましょう。ふくらはぎがシートの前に当たって背中に隙間があるときは、背中が垂直に支持されるように隙間を埋めていきます。

可能なら、床から浮いたヴィラサナに近い形になる膝をついた椅子を試しましょう。通常の椅子なら、背が低い人は、足がぶらぶらしないようスツールを使い腰に負担をかけないようにします。背が高く両足を床に置いたとき膝が腰よりも上に来る場合は、後ろに落ち込みがちになります。この問題は、椅子の座を上げることで解消しましょう。すでに最高の高さにあるときはクッションの上に座ります。やろうと思えば、座面の前端に座って両足を後ろへ引き、膝が腰よりも下に来るようにもできるでしょう。この形はヴィラサナに似ています。

コンピュータを使っているときは、まっすぐ前か少し下に見るよう画面の位置を整えます。キーボードを見なくていいようブラインドタッチを覚え、ブックホルダーや斜めになった机を使い目の高さに近い位置に読み物をおきましょう。キーボード・トレイなどを使って上腕が床と平行になるようキーボードをセットします。



正しい姿勢のための最適な就寝ポジション


多くの人にとって最適な就寝ポジションは、仰向きか横向きです。お腹を下に寝るのは絶対にダメです。(過剰な後弯がある場合、ベッドが柔らかい場合は特に、お腹を下に寝ることが後弯を強めます)仰向きに寝ている場合、頭の下に枕を重ねたりして頭が前にでる癖を強めないようにしましょう。頭と首の形に順応するダウンの枕を一つが最善ですが、首を支え後頭部の形にくぼんでいる気泡ゴムの枕も良いでしょう。
横向きに寝る場合は、頭を前に出さないよう気をつけましょう。


より良い姿勢のためのヨガを確立して繰り返そう


自分の立つ姿勢の癖がわかり家具を点検し、ポーズを練習に取り入れたら、たった一つ残っている大切なことは、練習、練習、練習です。何度も繰り返すことで、古い癖やパターンは新しい健康的な動きや立位、座位に置き換わっていきます。しかし、変化は時間がかかることを忘れてはなりません、新しいポーズや動きの習慣が無意識でできるようになるのには一年かかると、私は生徒やクライアントに伝えています。筋肉は一晩で伸びたり強くなったりしません。硬くなった場所を伸ばしたり弱いところを強くすると、体が徐々にさらにバランスのとれたアライメントを見つけ出すのです。

また、良いポーズがとれた時にどう感じるかに気づくことも大切です。体は楽ですか?気分は?エネルギーのレベルは?同じように、ポーズがよくない時にどう感じるかも大切です。気分が落ち込んだり、焦ったり疲れたりしていませんか?どんな時に悪い癖が出て来るのでしょう?

ここでは完璧を目指しているのではなく、ただ健康的なアライメントを探しているのです。あなたの体の構造に合った、力強いと同時に楽に感じさせるものです。これには時間と忍耐と努力が必要なのです。

体だけでなくあなたの精神もヨガは訓練してくれると知りましょう。練習に身を捧げ続ければ、もっと自分の体を感じアライメントに気づき、健康と生活の質を高める選択を自然に行えるようになります。時間が経って、気づきが増加し身体が訓練されると、改善されたアライメントが生活の他の部分にも広がってきます。知らないうちに、良いヨガのアライメントを楽に練習しながら、机に向かったりコピー機の前に立ったり、夕食の席についたりしています。起きている間ずっとヨガの練習をすることになるのです。



(出典)https://www.yogajournal.com/poses/better-posture-101

2017年11月17日金曜日

首・肩の痛みのための3ポーズ  
3 Poses for Neck and Shoulder Pain

このネットサーフィン時代に首と肩の痛みが蔓延する中、通常のヨガの練習では治らないこともあります。今回は、痛みを起こさないよう簡単なハタヨガのポーズを紹介しましょう。





私のヨガの生徒たちに多い悩みは、肩甲骨と上背、首周りの慢性的な痛みです。こういう痛みは、コンピューターをタイプする、料理する、子供を抱く、重いものを持つ、皿洗いをするなど両腕を身体の前にした姿勢が多い人たちを悩ませます。つまり、ほとんどの人ということですね。こうした行動は、特に腕、肩、上背に負担をかけるので、どんなにヨガを一生懸命している生徒であってもこんなにも腰痛が多いのは驚くことではありません。

上背の痛みは、通常、前かがみの背骨や丸まった肩が原因です。前かがみの姿勢では肩甲骨が背骨から横方向へ離れていき、周りの筋肉を慢性的に伸長しすぎて弱めてしまいます。結果的に、この長期間の緊張から守るためにこうした筋肉が硬くなるのです。これらの筋肉が疲労すると、弱った繊維質の筋肉は痙攣し、肩甲骨の端や首の横側に熱くしつこい痛みが起こります。

通常の肩のストレッチは、上背の痛みを少ししか和らげないうえ、症状を悪くすることさえあり得ます。その根本にある原因ではなく痛みだけに注目してストレッチすることが多いからです。逆説的に、前かがみの原因は胸の上部の肩の辺り深く、つまり身体の前にあります。胸の上の筋肉が硬くなると肩を前に引っ張り、上腕が内側に回転します。こうした筋肉の緊張を解くことで、上背の慢性痛の主な原因を取り消すことができるのです。


ヨガの練習における課題


胸の上部が緊張すると、基本的なアサナをとるのが困難になったり、時に悪影響を及ぼすこともあります。緊張した筋肉が肩を前に引っ張って上腕骨が内側に回転し、多くのポーズで肩関節にストレスを与えます。例えば、戦士のポーズIIなどのポーズで両腕をサイドに伸ばす時に肩が丸まっていると、骨が肩廻旋筋腱板を締め付け、肩関節の深部が傷つく可能性があります。さらに、肩が丸まると上背も丸まり、肩甲骨が「外に広がって」上背の筋肉を弱めます。

筋肉の硬さはまた、戦士のポーズIや下向きの犬のポーズのように腕が頭上にくるポーズでも現れてきます。戦士のポーズIIで問題となる同じ硬さのせいで、こうしたポーズでも頭上に腕を完全に伸ばしたり、胸を開くことが難しくなります。戦士のポーズIでは、上腕骨が内に回転して両肘が外に曲がり、ここでも方のソケットで肩関節の骨が廻旋筋腱板を締め付けることになります。



下向きの犬のポーズでも同じことがいえます。このポーズで腕を伸ばすのは一般的には簡単ですが、上腕骨はなお耳に向かって内向きに回転しがちです。荷重を支えるポーズの場合、(多くの生徒がするように)胸を床に向かって押した時に、この内回転が最も弱い箇所で両肩にストレスを与えることになってしまいさらに危険なのです。

最後に、サルバンガーサナ(肩立ちのポーズ)など上腕を身体の後ろに伸ばす際、肩関節の前の硬さが両肩を強く内側に回転させ、肘が外側に向かってスライドしていきます。このミスアライメントが、肩に負担をかけ胸が落ち込み、頚椎に危険な荷重がかかります。




問題の根本原因


これらのポーズの共通点は何でしょう?どのケーズも、上腕が内に回転して肩が前に下がり、同時に肩甲骨も下がります。この問題の原因は、腕の内側から脇を通って胸につながる三つの筋肉の硬さにあります。

上腕の内側に走る二つの筋肉は、(二頭筋に沿って)肘を曲げる上腕筋、上腕を体に近づける内転をする烏口腕筋です。三つ目は小胸筋で、烏口突起から上胸の肋骨に繋がっており親指のように肩甲骨を目に伸展させます。この筋肉の役割は、肩を前下へひくことです。何かを動かしたり操作しようと前に伸ばす時(頻繁に行う動きです)、小胸筋、烏口腕筋、上腕筋全てが収縮します。

この三つの中で姿勢の問題の原因は、最も小胸筋にあります。比較的小さな筋肉ですが、烏口突起に繋がっているため肩への作用はとても大きいものです。何かに手を伸ばす時は、小胸筋の収縮が肩を前にひき、それで肩甲骨が背骨から離れていき上背が丸くなります。小胸筋の慢性的な緊張は、そのために肩の前かがみを助長し、腕の内側に走る筋肉の緊張が腕を内側に回転させて問題をもっと悪化させるのです。

痛みを起こす原因の筋肉は身体の前になるのですが、痛み自体は背中上部に感じます。肩が丸くなることで常に背骨か遠ざかるよう引っ張られている肩甲骨のミスアライメントによるものなのです。この引っ張りが、肩甲骨の端に沿って痛い痙攣を起こします。最も影響のある筋肉は以下の通りです。

  • 肩甲骨と背骨を繋ぐ菱形筋。小胸筋の引っ張りに対抗して肩甲骨を元に戻そうとすることで特に菱形筋上部には負荷がかかります。
  • 肩甲骨の上端から頚椎に伸びる肩甲挙筋。この筋肉は、肩甲骨を持ち上げ、肩が前に下がる時の肩の引っ張りによって負荷がかかります。

菱形筋の緊張によって肩甲骨の背骨に最も近い端に沿って慢性痛が起こり、肩甲挙筋の緊張によって首の横の痛みが起こり頭が回しにくくなります。例えば、もし右肩が前に丸まっていると、首の右側の肩甲挙筋の緊張で頭を右に回すのが難しくなります。この痛みはまた、肩甲骨の内端から下方へと感じることもあります。

こうした背中上部の筋肉に焦点を当てた巧みな運動は痛みを軽減はしますが、小胸筋にある胸の前の緊張という原因を取り除くことはありません。上背痛があるのなら、鎖骨の真下、特に第3、4肋骨の間をマッサージしてみてください。おそらくとても柔らかいはずです。(これらにある神経リンクの感覚である肩甲骨の下の関連痛に驚くかもしれません)上背をマッサージするのと同じように、胸上部の筋肉をマッサージすることが重要です。胸筋の柔らかさは、集中的なストレッチをして慢性の筋肉緊張を取り除くまで痛みが続くということを意味するのです。


正しく胸をストレッチ・開く方法


ハタヨガのポーズは、胸をストレッチし開くパワフルな方法です。しかし、これらのポーズで正しく問題に対処するために、いくつかの細かい点に注意する必要があります。例えば、よくある胸の上部のストレッチの一つは、多くの場合間違って行われることが多いです。このストレッチでは、肩の前をストレッチするために身体の後ろで両手を強く握り、両腕を背中から離して引きます。しかし、注意深く行わないと、ストレッチしようとしている筋肉そのものが両腕のミスアライメントの原因となり、肩にさらなるストレスをかけかねません。



このストレッチを正しく行うために、両肘を曲げて身体の後ろで指を組み、手のひらは離しておきます。肘を曲げたまま肩をまっすぐ持ち上げます。それから肩を後ろに引き、上腕同士が平行になるように両肘を引き寄せましょう。柔軟な人は、腕をまっすぐにして肘を過度に伸ばしたくなるかもしれませんが、ストレッチの効果が減少するのでこれは我慢すべきです。肩を正しくまっすぐにし、肘を曲げて上腕を平行にすると、上腕が外旋し、胸の上部と肩関節の前の間の空間を開きます。さらに、腕の骨が肩関節を支え、回旋筋腱板を守ります。

ストレッチを増やすには、胸を持ち上げながら両手を背中から遠ざけていきます。最後に、肩が内側そして下向きに回転しなければ、両腕を伸ばしましょう。腕をあまりにも早く伸ばしすぎる人が多いので、肘は少し曲げたままにしておいた方が良いでしょう。


座位のストレッチ


プルヴォッターサな(上向きのプランク)は、上腕筋(腕の内側の筋肉)と胸をストレッチするポーズです。始めに、膝を曲げて床の座り、両足は身体の前で快適な距離におきます。両手を30〜40cm後ろにおき、腰よりは広く(理想的には)指は前に向けます。(この位置で手首に痛みを感じるなら、手首の下に折り畳んだタオルなどのサポートを置くか、手を外向けにおきましょう。)少し肘を曲げ、息を吐いて胸を下方に緩め、頭を下げます。息を吸いながら両肩を後ろに引き、両肘は曲げ上腕は平行のままにしておきましょう。胸の上部を持ち上げて開き、鎖骨の少し下にストレッチを感じましょう。お尻は床につけたままにします。



次に、胸と肩関節の間の空間を広げたまま、息を吸う度に胸を持ち上げ腕を伸ばします。人差し指の付け根から下方に押しながら腕を伸ばしていくと、二頭筋と前腕の内側に沿ってストレッチを感じるはずです。




腰を持ち上げてポーズを深めましょう。頭は最初は後ろにせず、膝を見るように持ち上げておきます。胸を引き上げ続けましょう。最後に頭頂に向かって長く伸ばし頭を後ろにします。






胸を下げて首を過度に伸ばした形で頭を後ろに下ろさないようにしましょう。腕が内に入るとき、肩の内側に鋭い引かれた感覚を感じるとき、また胸が落ち込むときは、腰を持ち上げないでおきましょう。

完全なポーズに入ったら、身体の前で両脚をまっすぐに伸ばします。両踵を手の方向にアイソメトリック(脚の長さを変えずに)で引き、ハムストリングスを活性化させます。


立位のストレッチ


このストレッチは、硬くなった腕、肩、胸に深いレベルで効きます。両足を平行に快適に開いて壁際に立ちます。一方の腕を完全に伸ばし、手の指先を肩の高さで壁におきましょう。もう一方の手は腰に置いておきます。壁には指先だけが着くように指を立てながら、親指が(人差し指より)上に向くように、腕を少し外に回します。肩を手の高さに保ちながら、呼吸とともに胸を持ち上げて開き、鎖骨を後ろに回しましょう。




次に、ウェストからツイストして上半身だけを回し、壁が自分から離れて行くかのように腕から指先にかけて伸ばします。このストレッチでは、胸と脇の下から、腕の内側、親指にかけての全てが伸ばされます。このラインに沿ってストレッチを感じるでしょう。ほとんどの筋肉ストレッチとは異なり、深い筋膜のストレッチです。チクチクするかもしれませんが、これは硬くなった筋膜組織が長くなっているからです。呼吸しましょう。鋭く集中した痛みでなければ、このチクチクは普通で心配はありません。このストレッチで、腕と肩の深いレベルでの緊張を解き、伸ばしている部分の血流を促します。



より効果的に行うために


肩の動きはほとんど全てのハタヨガ・ポーズの基礎です。慢性的に短くなった腕の内側や胸の筋肉を伸ばすことは、肩のアライメントを正し、上背部の疲労や痛みのある痙攣を解消します。肩関節を正しく動かせば、その可動域は最大になります。胸が広く開いたように感じ、肩甲骨の下端が安定し背中が快適になります。

背中に下ろした腕で胸を開くポーズ、上向きのプランクポーズ、壁際の立位のストレッチ、これら三つの簡単なストレッチに慣れて来たら、少し自分の体をチェックしてみましょう。肩甲骨の間の筋肉と背骨が広く、軽く引き締まった感覚があるでしょう。少し外向きに回転した両腕は体の横に、胸の上部が広がった感覚を保ちます。頭は左右にスムーズに動き、両腕を頭の上や横に伸ばしても自由に動かせることでしょう。例えば、戦士のポーズIで腕を頭上に伸ばした時、胸が開くとともに肩甲骨の内側が下方に解かれるのを感じるでしょう。首の付け根の筋肉には何の詰まりもないはずです。これらは全て良くなった兆候で、上背部の慢性痛を解消し、もっと実りのあるアサナの練習のためのスペースが作られてきたサインなのです。






(出典)https://yogainternational.com/article/view/3-poses-for-neck-and-shoulder-pain


2017年11月15日水曜日

慢性痛のためのヨガニードラ
Yoga Nidra for Chronic Pain


ヨガニードラ(「気づきの眠り」や「醒めた眠り」とも言われます)の言葉を聞くと目を輝かせる人が多いですね。横たわるのが好きで、それは気持ちの良い長い昼寝をする導かれたリラクゼーションをイメージするからかもしれません。しかし、心と体が休んでいるとしても、ヨガニードラは意識を集中をするものであり、寝ているのとは全く違います。

またこの練習には、心と体そして気づきに影響する癒しと変化の力があります。これを考慮し慢性痛に対処したいという多くの人のため「慢性痛のヨガニードラ」を作りました。

ヨガニードラは、深い安らぎの感覚を引き起こす目的で、呼吸への気づきと心像の導入、そして体を感じることを組み合わせていきます。また、意志表示の為にも行うことができます。その頂点では、ヨガニードラは純粋な意識として知られる気づきの状態に導いてくれます。ヨガニードラの目的が何であれ、新鮮で若返ったような感覚が得られます。


準備


ヨガニードラは、仰向けに横たわり安定を得る練習ですが、その前に優しい動きをすることが勧められます。体と呼吸、プラナ(生命エネルギー)への気づきを得られる短いアサナが適しています。慢性痛を持っている場合は、これらの動きがあなたにとって良いものであるか、ヨガニードラが適しているかを医師に相談してください。

以下の練習は、パラヨガ創設者のロッド・シュトライカーに教わったパラヨガニードラにヒントを得たものです。約15分間です。

ヨガニードラ 基本の5ステップ

  1. 体の感覚や感情に意識を向け自分の内面へと向かっていきます。
  2. 体の安定を筋肉を使って得る状態から、地面に完全に支えられている感覚へと移っていきます。感じている体の場所を観察し、意識的に緊張を解きます。
  3. 呼吸を調整したり強制することをやめます。その代わりに、体が自然に呼吸しているのに注目し、呼気と吸気のサイクルをただ観察します。
  4. この意識の観察の中で、呼吸への気づきだけでなく、思考や感情をコントロールすること、執着することをやめます。
  5. 自然な呼吸を続けます。お腹は柔らかく、胸は安定しており、吸気から呼気へ、呼気から吸気へ滑らかに移行します。
これら重要なステップはヨガニードラの練習の基本で、この練習の間ずっと続けましょう。


慢性痛のためのヨガニードラ


両足を骨盤より少し広めに開いて仰向けに横たわって始めます。小さな枕か薄く重ねたブランケットを頭の下に敷き、額が顎のラインよりほんの少しだけ高くなるようにしましょう。畳んだブランケットかボルスターを両膝の下に置いても良いでしょう。

まず、「今」に立ち戻ります。「ここ」と「今」に集中し、聞こえてくる音に注意を向けます。それから自分の身体を感じ、肌に触れる空気の感触、着ているものの感覚を感じましょう。次は外の世界から自分の内側に集中して、そこにある感覚を感じます。身体の中に何を見つけたでしょうか?

次に、地面に完全に身体を預けていきます。身体がリラックスして楽になります。自分で支えているのではなく、地面によって支えられています。緊張がないか確認し、もし少しでもあればその緊張を溶かすように解きましょう。その緊張が自然にその力を緩めるのに任せましょう。

コントロールしようとしないで呼吸に注目します。呼吸を調節する必要は全くなく、ただ自然に任せます。リラックスして何かをしようとはせず、呼吸と身体の本質的なつながりを感じます。あなたが呼吸をしているのではありません、身体が呼吸しているのを感じているのです。

身体全体を感じていきます。感覚、エネルギーのレベル、心の質。これが意識を感じることです。身体と心の変動を観察することで得られる気づきの状態です。

次は、あなたの慢性痛をまるで形を持っているかのようにイメージしていきます。痛みは人によって様々です。それはとても現実的で硬いものかもしれませんし、もっと空虚で真空でブラックホールのような、深みのような形のないものかもしれません。このイメージが捉えられたら、それに反応したり関連付けたりせずに気づきの中に取り込んでいきます。

そして、その痛みの究極の解消法をイメージしましょう。身体の痛みのイメージを根絶することができる癒しのイメージを呼び起こします。もし痛みが強いイメージでない場合は、おそらく癒しのイメージも何もない場所から作られてくるでしょう。このイメージの純粋な癒しの力を意識の気づきの中に取り込み、痛みのイメージのあらゆる痕跡をも取り除かせます。

次は、平穏が欠けていることを考えます。「病」があなたの精神的な(感情的な)体に存在する。この感覚はどうでしょう?どう見えますか?この病を身体はどのように感じていますか?このイメージに反応せず関連付けず細部に気づいていきましょう。

今度は、このイメージと感覚への解消法を用意します。身体の痛みのために作ったのとは違うものです。癒しをイメージしそれに関する感覚に注目します。この癒しのイメージを精神的な感覚よりもどんどん強くしていき、何度も何度も病が取り除かれていくのを視覚化します。気づきを持ってこの癒しのイメージに持続性と強さを与えていくのです。

そのイメージに呼吸を入れ、心と身体全ての層に染み込ませていきます。癒しのプロセスの中に気づきを持ち、成功も失敗もなく、正しいことも間違ったこともないと考え、ただあなたが作り出した癒しのイメージだけを想い続けます。

少しずつ身体に戻っていきましょう。数回深呼吸をして、指、足のつま先、両手両足を動かします。身体が軽くなってくるのを感じましょう。目覚めの状態に戻りながら、常にあなたの中にある痛みへの解消法の気づきの中にいるようにします。

それが身体であっても、精神的であっても、感情であっても、いつもあなたの痛みのためにその癒しのイメージがそこにあることに気づきましょう。

ゆっくりと快適な坐法へと起き上がります。日々の生活に戻る前に、あなたの経験をまとめ、じっくり観察したり座ったりするため、瞑想したり日記を書いたりしても良いでしょう。

ヨガニードラは広範な気づきの状態へと誘ってくれるパワフルな練習です。時間が経つに連れ、この特別な練習で平穏な感覚を取り戻し、おそらくは慢性痛を和らげてくれることを願います。

あなたに癒しを健康を。ナマステ。






2017年11月9日木曜日

足底筋膜炎のためのヨガ vol.2  
Yoga for Planter Fasciitis

足底筋膜炎を解消し予防するポース


足底筋膜炎の痛みを引き起こす筋膜の緊張を解消するため、リーフはハムストリングス、ふくらはぎ、足首、足の一連のストレッチを勧めています。床や壁に足をつけてポーズを行うことで、前述のアライメントを練習に取り入れるのが容易になります。足が床についていないポーズでは、自然な足というのは捉えにくいのですが、足の片サイドだけが戻ってこないよう両足を壁や天井に押すイメージをしましょう。

リーフはこのようにアドバイスしています。「それから注意して、ゆっくり動く。裂傷を起こしたくないでしょう。こうしたポーズの最中はストレッチの感覚だけで痛みは感じないはず」

足底筋膜炎のためのふくらはぎのストレッチは、断続的であれ長く保持してであれ効果的だと知られています。下記の能動的ストレッチのうち好きな方でやりましょう。それぞれ3分間やってもいいですし、1セットごとに数回深呼吸をしながら20秒を5セットでも構いません。

全てのポーズを毎日一度行います。さらに、一番効果的だと感じる数ポーズを1日を通して行いましょう。

壁やヨガブロック、ヨガストラップかタオル、サンドバッグが必要となります。



壁際のランナー・ストレッチ


このストレッチは、腓腹筋とアキレス腱のためです。ステップ4の後ろの膝を曲げるのは、ヒラメ筋へのストレッチを効かせるためです。

1. 壁から30cmほど離れて立ち、両手をお腹の高さで壁につきます。

2. 左足を30〜60cm後ろに下げます。両足のつま先は、前の壁の方に向けましょう。

3. 背骨を長く伸ばし(例:背中を丸めないで股関節から胴体を曲げる)後ろ踵を地面につけたまま、両肘を曲げて左ふくらはぎにストレッチを感じるまで斜め前に寄りかかっていきます。(ストレッチを感じなければ、後ろ足をもっと下げてみましょう。)そこで数呼吸します。


4. 次に、左踵を下ろし(またはできるだけ地面に近づけ)左足の指の付け根と直線上に揃えたまま、後ろの左膝を曲げます。

5. 後ろ足の指の付け根を床に押し付けながら、後ろ踵の方へ伸ばします。そのまま数呼吸しましょう。

ポーズをやめて、もう片方の脚も繰り返しましょう。



ヨガブロックを使ったふくらはぎと測定筋膜の壁際のストレッチ


このポーズは、アキレス腱や腓腹筋、ヒラメ筋にさらに強いストレッチとなります。足の指の伸展が足底筋膜のストレッチにもなるからです。

1. 最も低い状態でブロックを壁際に階段のように置きます。壁に向かってつま先を前に向け、ブロックから2、3cm離れて山のポーズで立ちます。

2. 左足の指の付け根をブロックの端にのせ、踵は床に着けたままにしましょう。左右のつま先はまっすぐ前を向けたままにしておきます。



3. ストレッチを感じなければ、左脚を伸ばしたまま壁に手の指をつけて少し前にもたれましょう。



4. 今度は、左膝を少し曲げ、そこで数呼吸します。

ブロックから足を離し、逆の足で同じことを繰り返します。


テーブルトップからの足のストレッチ
(サンダーボルト/ヴァジュラサナのヴァリエーションへ)


このストレッチは足底筋膜に効きます。

1. マットの上で四つ這いになります。

2. つま先を立て、踵は上にあげましょう。(親指の付け根に腱膜瘤がある場合になりやすいのですが、つま先はマットの縦のラインの方に向けず前の方向に向けるように気をつけます。もし腱膜瘤だったり可動域が狭いためにつま先が前に向けられない場合、このステップはとばしましょう。)


3. 腰をゆっくりと踵の方に下ろしていき、足裏の土踏まずにストレッチを感じるまで続けます。


4. ストレッチを感じなければ、上体を起こして胸の前で合掌しましょう。数呼吸行います。




足裏を壁につけた脚あげ(スプタ・パダングシュターサナ)


このストレッチは、足底筋膜だけでなくアキレス腱から腓腹筋とヒラメ筋、そしてハムストリングスに効きます。ストラップ(あるいはベルとかタオル)と壁を使います。(仰向けで足で壁を蹴ることで、足のニュートラルな位置を保ちながら、足底筋膜とふくらはぎを軽くストレッチすることができます)


1. 両足を壁につけて仰向けに横たわり、踵は床に着けたままつま先をまっすぐ天井方向に向けておきます。

2. 左膝を胸の方向に曲げ、ストラップかタオルを左足の土踏まずの上端のあたりにかけます。右足は壁を蹴り続けましょう。

3. 左足裏を天井に向けてつま先はまっすぐ後ろ方向にしながら、左脚を伸ばします。ストラップを握った腕は曲げてもまっすぐでも構いませんが、肩はマットの方向に力を抜きましょう。

4. 左足で天井に立っているかのように、足の外側と内側を左腰に向かって下方に均等に引き下げます。ここで数呼吸します。


解放して、もう一方もこのストレッチを行います。


スレッド・ニードルから親指を引く

このストレッチは足底筋膜に効きます。「足底筋膜の最長部分は足の親指に繋がっている」とリーフは言います。「脛に向かって親指を引くことで、この組織の帯をストレッチできる」下記では、仰向けのスレッド・ニードルから行なっていますが、椅子にかけて足首をもう一方の脚の膝にかけて行うこともできます。

1. 仰向けに寝たまま両膝を曲げ(左足のストラップは外します)、坐骨から10センチ程度離して両足を」床に置きます。左の足首を右の膝にかけ、足底が自分から離れていくように少し足首を曲げましょう。



2. 両脚を胸に引き込み、右手で左の踵を包むように持ちます。

3. 左手で左足の親指を掴みます。息を吸いながら左膝に向かってつま先を引きましょう。息を吐いて左の親指を踵に向かって動かします。これを数回繰り返します。




解放して、この親指の引っ張りを反対の足も行います。


サンドバッグを使った壁の脚挙げ


この優しいストレッチは、足底筋膜とアキレス腱、ヒラメ筋、腓腹筋に効きます。ハムストリングスにストレッチを感じる人もいるでしょう。壁と1、2個の4.5kgのサンドバッグを使います。(そしてこのサンドバッグを足の上に乗せてくれる人。)

1. 壁にぴったりと片方の腰をつけて座ります。それから、仰向けに横たわって壁に向かって両脚をあげて伸ばします。できれば、壁に快適に腿の裏をつけ、両足を垂直にしましょう。腕を体の脇に置くか、両手をお腹に乗せて置きます。

2. 両足の上全体にサンドバッグを一つ誰かに乗せてもらいます。リラックスして深い呼吸をしながら2、3分そのままの状態にいましょう。



3. 2、3分たってもう少しストレッチしたいと思ったら、もう一つサンドバッグを置いてもらいそのまま数分キープします。




壁に足を置いたシャヴァサナ


1. 両脚が床の上で伸ばせるくらい壁から離れたら、両足を壁にかかとは床に着けます。仰向けで自然に開く程度に両足を開きますが、足裏は壁につけたままにしておきましょう。

2. そのままリ数分リラックスします。





足底筋膜炎に一日中(夜も!)対応する


一日に2、3回、上記のストレッチのうち最も効くものを行いましょう。立っているとき、歩くとき、そして座っているときも両足のニュートラルな位置を保ちましょう。立っている時だけでなく座っている時にも。踵が内か外に落ち込んでいないか気をつけて、座位での回外、回内が無いようにします。もし両足が快適に地面に着かないときは、ブロックや電話帳などを下に置いて、ニュートラルな位置に置けるようにしましょう。

リーフのアドバイスは、「長時間歩いたり立つ場合は、裸足にならないように。特にビーチでは。踏み込む度に足が砂に沈み、回外や回内の傾向を強調することになる」

リーフはまた、土踏まずのサポートが重要だと強調し、古い靴は回内外の角度を強めると指摘しています。「回外や回内が原因で起こっている痛みや症状を治すには、店で売られている土踏まず用のクッションや踵カップを検討するといい。早期の段階では、踵の痛みや足底筋膜の痛みは大抵の場合(特に踵骨の下に痛みがある場合)、柔らかい踵の上げ底やカップで和らぐ。片方の足にだけ痛みがあるとしても、同じ高さを維持するために同じものを着ける方が良い。ふくらはぎが十分に伸び症状が和らいできたら、こうしたサポーターは外すべき」

しかし、こうした中敷でも症状が良くならなければ、医師に相談し足底のテーピングの方法や矯正具の処方をしてもらいましょう。

フットローラーやラクロスボールのようにかなり硬いもので土踏まずで転がすと、足底筋膜の緊張を緩めることができます。痛みには、「水を入れて凍らせた瓶を足の下で転がすといい」とリーフは勧めています。彼はこれを一日に2、3回3〜5分ほどするといいと言います。(デスクで座っている時などに足裏で転がすとやりやすいかもしれませんが、もちろん立ってでもできます。立って行うと感覚が強く感じるので、片手を壁や椅子の背に置いて安定させても良いでしょう。)

足底筋膜炎の痛みは、通常朝に悪化します。そして朝起きて最初の数歩は、踵を床に着けられず足先で歩いている人もいるかもしれません。リーフによれば、これは寝ている時のポジションのせいです。「お腹を下に寝ているとふくらはぎの筋肉が短くなる可能性がある。また、胎児のように丸まったり、窮屈なシーツで仰向きに寝ていても、つま先が下に引っ張られる。このポジションでは、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)が短くなる。起きた時に、それらがすぐに長くならず、立ち上がると足底筋膜が引っ張られる」

両足をニュートラルな状態でふくらはぎの筋肉を長くしたまま眠るには(理想的には両脚を伸ばしたまま)、足を背屈させる添木やブーツが良いという医師もいます。こうしたブーツや添木が良いとしても、動かしにくく快適とは言えないので患者のウケが悪いことがあります。その代わりにリーフが勧めるのは、つま先を脛の方向に引く「ストラスブルグ・ソックス」という特別なソックスです。

足底筋膜炎が軽く仰向けで寝られる人は、ベッドのフットボードに足裏を着け上記の「壁に足を置いたシャヴァナ」をすると、夜間の短い時間だとしても、症状を軽減することができます。

また、ベッドから出る時には足をマッサージしたり足首を曲げたりすると良いでしょう。「朝のシャワーをしながらランナー・ストレッチをする」のもいいとリーフは付け加えます。「シャワーの温かさが緊張を解いてくれる」

足底筋膜炎に対処するのは時に大変かもしれませんが、(日中も夜間も、ストレッチするときも)足のアライメントの維持に注意を向ければ、もっと地に着いた感覚が得られるでしょうし、ニュートラルで安定した両足の効果は上半身にも伝わっていきます。「長期間にわたる回内、回外の癖は、膝や腰の将来的な怪我につながり、背骨のアライメントにも悪影響を与える」とリーフは説明します。「しかし、両足をニュートラルに戻せば、この運動連鎖に関係した怪我を防ぐことができる」



(出典)https://yogainternational.com/article/view/yoga-for-plantar-fasciitis

2017年11月6日月曜日

足底筋膜炎のためのヨガ   Vol.1 
Yoga for Plantar Fasciitis

今回は足底筋膜炎についてです。
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編集者注記:以下の提案は一般的なヨガの実践者や指導者のためのものです。医療従事者による個人的なアドバイスに代わるものではありません。



足の「土踏まず」に沿った軟組織や筋膜の微小な断裂や痛みのある炎症、足底筋膜炎は稀なものではありません。成人の10人に1人に見られ、特に40台から60台の年齢に現れます。ほとんどの場合は、非侵襲性の治療で一年以内に治癒しますが、稀に注射や外科手術が必要となる場合もあります。

ほとんどの人では、足底筋膜炎は同様に起こります。「大抵の場合、初めは親指側の踵の前あたりが痛み始めるが、治療をしないと土踏まずにまで及ぶこともある」と「腰痛の秘密:女性の腰痛の本当の原因と治療法(The Back Pain Secret: The Real Cause of Women’s Back Pain and How to Treat It)」の著者で理学療法士のビル・リーフは言います。

リーフのクリニックでは、足底筋膜炎は距離を急激に長く走った初心者のランナーに多く、大抵の場合はマラソンのトレーニングが原因です。足底筋膜炎は、伸ばしすぎや使いすぎで起こり、土踏まずのアーチが高すぎたり低すぎたりという構造的な要因、または下記にあるような間違った走り方との組み合わせが原因となります。アスリートによく見られ、特に硬い面に長時間立っている人に多いのです。バレエや長距離走など足に大きな負担を与えるタイプの運動は、この症状を起こすリスクを高めます。他に、妊娠、肥満、また足に合わない靴やあまりに古い靴でもその要因となります。

足底筋膜炎は、足裏の組織だけでなく、ふくらはぎやハムストリングスの硬さ、また足首の背屈(訳注:つま先が脛に近づく曲げ方)角度の減少に関連しています。

ふくらはぎのストレッチ(例:アキレス腱−腓腹筋−ヒラメ筋)が、足底筋膜炎に効果的だと知られています。ふくらはぎが柔軟になれば、大抵は足の痛みが治まります。つまり、多くのヨガのストレッチで足底筋膜炎の患者に直接的な効果を得られ、特に正しい身体の構造に気をつけながら行うと良いでしょう。

腓腹筋(外側頭) -           - 腓腹筋(内側頭)
ヒラメ筋-                          
                             -アキレス腱
アキレス腱−腓腹筋−ヒラメ筋(左脚)


しかし、まずは足底筋膜炎の人がヨガクラスでしてはいけないことを見ていきましょう。


ヨガでしてはいけないこと


足裏の組織の悪化は、正しくないアライメントの結果であることもあります。主に、足と足首がそのニュートラルなポジションから繰り返し逸脱することによるもので、大抵の場合は膝が正しいとは言えない位置にあることが多いです。リーフによれば「ヨガはこうした最適以下のパターンを正すことも強めることもあり得」ます。

ニュートラルな足とは、かかとの骨(踵骨)が内側でも外側でもなく垂直であるものです。足がこのポジションにあるときは、足の内外の踵だけでなく、内外の指の付け根に健康的に体重負荷がかかります。足はニュートラルの位置から二方向に逸れます。足首同士がお互いに内側に傾斜し、内側のアーチが床に近づきます(回内)。あるいは、足首同士が離れ、内側のアーチが大きくなります(回外)。


回内(右足)   ニュートラル(右足)   回外(右足)


どちらの動きもそれ自体が「悪い」わけではなく(実際のところ、私たちが歩く度に起こっています)、どちらも動きも多すぎる時に問題となり得るのです。リーフが説明するように、「歩く際に足が、あまりに強く、またはあまりに長いあいだ回内していると体重が親指側にかかりアーチが壊れ、踵から土踏まずまでの足底筋膜が伸展しすぎて、僅かに裂け」ます。

歩くときや走るときに回外しすぎていることも問題を引き起こします。その場合、踵が十分に内に回らず外に回ってしまうこともあります。「この傾向は、ハイ・アーチやアキレス腱が硬い人によく見られる。歩くときに回外しすぎていると足が一歩一歩の衝撃を十分に吸収できなくなり、それが足底筋膜炎を悪化させることがある」とリーフは言います。

このどちらの場合も生理学的な影響があります。過度の回内では、腿や膝は内側に倒れており足を揃えたときに親指側に向いているでしょう。過度の回外では、腿や膝は外側に向かってたわみ小指側を向いています。

足をニュートラルの位置に置くことは膝の位置を整えることにつながり、下記のように、膝の位置を整えると体重を効果的に支えるニュートラルな足を築くことが容易になります。例えば、両膝が外に向いていると母趾球を床につけることが困難になることがわかると思います。

足底筋膜炎の生徒が、足の過度な回内や回外して両膝の位置を整えていないでヨガをしていると、症状に関連した原因を作っているパターンを続けることになってしまいます。練習後に足が悪化しているかもしれません。しかし、そうした生徒が下記に詳しく書いてあるように足や膝のニュートラルなアライメントを保っていれば、練習後の足は回復している可能性があります。


両足、両膝の位置を整える


以下のヒントは、通常のヨガポーズでの足や膝のポジショニングをよりよくするのに役立つでしょう。マットの前の方で立位を取りこの改善方法を練習しましょう。理想的には鏡の前が良いでしょう。

タダーサナ (山のポーズ)

両足を10cmほど離して中指を正面に向け、足の外側をマットの端と並行にします。



足首が内側に倒れて、アーチがマットの方に沈んでいませんか?その場合は「回内」で、踵の内側で立っています。あるいは、足首が外側に倒れていて、アーチが持ち上がり親指の付け根がマットから(下の写真のように)離れていませんか?その場合は「回外」で踵の外側で立っています。(ヨガの先生など誰かに後ろに座って踵を見てもらうと良いでしょう)



どちらの場合も踵を持ち上げ、踵の「中心」でマットに立てるよう調整しましょう。



足の四隅で下に押します(足を根付かせることを概念化するのにいくつかの方法がありますが、ここでは「四隅」を使い内外の指の付け根と踵の内外を根付かせることを練習しましょう)。回内気味であれば、踵の外側と小指の付け根を根付かせることが大事です。回外気味なら(アーチが持ち上がって親指の付け根がマットから浮くなど)、踵の内側と親指の付け根を根付かせることが重要です。かなり難しいでしょうが、四隅を通して根付かせたら体重をそれらの四隅に送っていきましょう。




そのまま深い呼吸を数回行い、両足と両足首がニュートラルの位置にある感覚を覚えましょう。






ウトカタサナ(椅子のポーズ)



タダーサナから、両手を腰に置きます。息を吸って両膝を曲げ、自分の癖を観察しましょう。

両膝が内側に向き足の親指の方向に向いているたり(おそらく過度の回内)、それとも外側と小指側に向いて(過度の回外でしょう)いませんか?両膝を両足の中心線の方向に向け、足の人差し指か中指方向に調整しましょう。



両足を床に押し付けて息を吐きながら両膝を伸ばし、その間も人差し指か中指側に向け続けます。

この動きを何度か繰り返します。






どんなヨガポーズでも、また毎日の生活の中でも、このニュートラルな足や膝の練習をすることで足底筋膜炎の症状は軽くなり始めるでしょう。膝を健康的に調整することで、足底筋膜炎からくるハムストリングスの固さも解消するでしょう。
足底筋膜炎の症状にもっと直接的に対処したいときは、上記の練習で行った足と膝のアライメントを保ちながら次のポーズを試して見ましょう。



次回に続きます。

(出典)https://yogainternational.com/article/view/yoga-for-plantar-fasciit

2017年11月1日水曜日

ミントの知られざるその効果 
Not so Known Health Benefits of Mint Herb




ミントは、感覚を刺激し頭部の開口部の詰まりを取り除くアーユルヴェーダのハーブです。メントールの香りが高く、多くの化学物質やビタミン、ミネラルが豊富です。この草には、抗菌性と解熱作用があります。

ミントは、頭痛や鼻炎、喉の痛みを伴う咳、疝痛や嘔吐などの治療に使われます。ミントは血液を綺麗にしてくれます。また、ほとんどの医薬品において強心薬としても使われます。ミントの持つ抗菌、殺菌作用は、歯茎の腫れや口腔内腫瘍、歯痛などの口腔感染の治療に効果的です。


ミントの驚くべき健康への効果

  • 胃痛や胸痛に効きます。ミントの葉のお茶は胃痛を治したり眠りにつきやすくします
  • 歯を白くします。ミントの葉大さじ6をコップ2杯の水で15分煮出します。これを2つに分け、3ー4時間空けて飲みます。歯痛にとてもよく効きます。
  • 潰したミントは虫刺されの薬としても使えます。
  • ミントの葉のフレッシュで強い香りは脳の機能を刺激し、吐き気を抑えます。
  • 頭痛には、額やこめかみにミントの葉を砕いたものを塗ります 
  • には、砕いたミントの葉大さじ6をコップ2杯の水で15分煮出した後冷まします。3つに分けて1日のうちに3回飲みます。
  • フレッシュなミントの葉を弱火で温めます。温かいうちに叩いて痛みのある関節や筋肉に塗ります。
  • マウスウォッシュとしては、大さじ2杯の砕いたミントの葉をグラス一杯のお湯に30分浸けた後漉して使います。
  • ミントは抗酸化物質が豊富なのでお腹に良いです。メントールが消化に必要な酵素を助けます。
  • ミントのエキスは傷ついた箇所を冷やす効果があり、麻痺させる効果があるので痛みを和らげます。
  • ミントのエキスの蒸気を吸い込むと、神経を鎮め体全体がリラックスします。
  • ミントの抗炎症、抗菌作用はニキビに良い薬となります。ミントの強い抗酸化作用が自然な血色を取り戻し、乾燥してくすんだ肌を潤します。
  • ミントは、肌の炎症、シミ、吹き出物から守ってくれます。また、肌の乾燥やくすみを素早く取り除きます。乾燥がなくなれば毛穴が開き皮膚が呼吸し始めます。
  • 口臭予防や口内殺菌には、ミントの葉を定期的に噛むと良いでしょう。
  • ミントには多くの栄養素が含まれているため、身体の免疫系を向上させます。
  • アロマセラピーでは、ミントのエキスはストレス解消や精神的に活性化させるために使われます。
  • ミントの香りを嗅ぐと体がリラックスして心が落ち着きます。
  • ミントは脳のセロトニン分泌をやや促し、ストレスや鬱の解消に役立ちます。
  • ミントは、妊娠中のつわりやめまいに大変効果的です。数枚のミントの葉を噛んだり、数枚の砕いた葉を嗅ぐと良いでしょう。