Medscape Medical News からの記事です。
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理学療法グループは、エアロビクスを含めた15回の60分プライベートセッションを行った。教育グループは腰痛に関する広範囲の本を渡された。
研究によれば、ヨガと理学療法グループはほぼ同等の効果があった。「12週目までは教育グループとそんなに違いはなかった」とサパーは言う。
しかし、全体的に患者らは多くのヨガクラスや理学療法セッションに参加していない。最初の段階ではおよそ7回程度である。サパーによれば、ヨガクラスに本当に参加していた患者らに注目しても、ヨガと理学療法は同様であったが、教育との差はかなり大きい者だった」
疼痛スコアに結果が同様であったのだ。
そして「大変改善した」「大変満足した」と答えた患者の数も、ヨガと理学療法では同様であった。
ヨガは、大抵の場合一時的に腰痛を悪化するが、穏やかに行えば安全であると証明された。
低い順守率に加えこの研究の考えられる欠点は、「これはかなり計画され標準化されたヨガプログラムであるということ」とサパーは語る。「町のヨガスタジオで患者らがどんなことをするかはわからない」
皆がガイドラインに忠実に行えるような方法を開発することがさらなる研究には必要であると彼は言う。
研究者は、ヨガに関連する費用を分析しているとサパーは言う。
ヨガは脳にもよい影響があるという証拠があると、会議に出席していた国立衛生研究所と国立補完統合医療センターのM・キャサリン・ブシュネル博士は言う。
彼女によれば、脳の活性化とどれくらいヨガを続けているかには、極めて強い関連性があるようだ。
これらの結果は医学会で発表されたものである。医学誌に発表される前に外部の専門家がデータを精査するという「査読」はまだ行われていない予備段階であるとみなすべきである。
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米国で最も多い痛みの症状である慢性腰痛の緩和にヨガが理学療法を同様の効果があるという研究結果が発表された。
ボストン医療センターの統合医療の責任者であるB・サパー博士によれば、その効果はヨガを日常的に行っている者に顕著である。彼の研究は、米国疼痛医学会の2016年の年次会で発表された。
研究では、ヨガが痛みを緩和し機能を改善し、薬品の使用を減らす効果があるとわかった。また、理学療法が腰痛の治療に効果的であると示した。
「ヨガに効果があるのもわかっているし、理学療法が効果的なのもわかっている。しかし、これらが同じくらいの効果があるとは知らなかった」とサパーは言う。「主流の医療に補完的な療法を加えるには、少なくとも従来の治療と同等の効果があるべきであるが、おそらく費用対効果のような他のプラス面もある」
この研究のため、研究者らは、ボストン周辺の医療施設から脊椎狭窄などはっきりした解剖学的原因のない慢性腰痛を持った成人患者320人を募集した。サパーによれば、患者らは極めて高い疼痛スコア(最大10として平均7)を示し、腰痛に関しては極めて障害であった。約4分の3が痛み止めを使い約20%がオピオイドを使用していた。
研究のための「患者を集めるのには全く困らなかった」と彼は言う。「彼らは慢性腰痛の患者でありそのニーズは満たされていないからだ」
患者らはランダムに3つに分けられた。ヨガと理学療法と教育の3つだ。
ヨガグループは、まったくのビギナーから教師までの比率で毎週75分のクラスを行った。クラスは短いヨガ哲学(非暴力、中庸、自己の受容)から始まる。参加者はその後マットを渡され、その上で簡単なヨガポーズを行う。彼らは、家庭で練習するようDVDを渡された。
何人かの患者、特に肥満者には困難だったとサパーは語る。「しかしこのクラスはゆっくりで優しいものだ。最初のクラスは、床に結わって膝を胸に抱えるとか四つん這いになるとかだ」
理学療法グループは、エアロビクスを含めた15回の60分プライベートセッションを行った。教育グループは腰痛に関する広範囲の本を渡された。
理学療法とヨガのセッションは12週続き、その後52週観察した。この間、ヨガと理学療法グループは無作為にメンテナンス(ドロップインのヨガクラスや理学療法など)か、家庭での練習を割り当てられた。
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