2017年6月29日木曜日

蜂蜜の伝統的な使用法 
Check out the Traditional Uses of Honey

アトピー体質の私は、子供の頃から「甘いものは摂らない様に」とお医者様に言われ続けていますが、昔は今のように白砂糖の代替品が多くはありませんでした。でも、蜂蜜はいつも家にあって、口内炎や火傷の時にはペタペタと塗っていた記憶があります。
アーユルヴェーダでも蜂蜜はとてもよく使われています。
今回はどんな使い方ができるのか、その効能は何なのかをみていきましょう。
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蜂蜜を健康管理のために使うのは、大昔から行われてきました。甘味料としてだけではない価値が今、見直されてきています。大昔のヴェーダ時代の人々は、蜂蜜を人間に与えられた最も優れた自然からの贈り物だと考えていました。現代の研究により、蜂蜜が特別な栄養や薬効を持っていることがわかっています。この記事では、古代の医師がどのようにまた何の目的で使われてきたかについてです。これは診断や治療に向けたものではありません。


蜂蜜の栄養価


蜂蜜の糖分はブドウ糖、果糖、しょ糖です。ブドウ糖は、糖の中で最も単純なものです。動物の血液中、果物や野菜ジュースの中に存在します。疲労によって作られる乳酸を
に置換される酸素を取り戻します。
果糖はブドウ糖よりも容易に結晶化し、組織に蓄積されます。しょ糖はブドウ糖と果糖が結合したものです。粘着性のデキストリンは少量のみ含まれるため、蜂蜜は消化しやすいのです。
最近の研究では、蜂蜜の花粉は、22種のアミノ酸、28種のミネラル、11種の酵素、14種の脂肪酸と11種の炭水化物を含みます。しかし残念なことに、商品化するさいの加熱によってこれらの栄養価はほとんどが失われてしまうのです。


自然の効能と治療特性:古代のアーユルヴェーダ書物から


蜂蜜は、最も上質の熱源のひとつです。エネルギーは主に、炭水化物から作られますが、蜂蜜は最も消化しやすい炭水化物のひとつです。デキストリンが含有されるため血流に直接入り、ほとんど瞬時にエネルギーとなります。
アーユルヴェーダ書物によれば、伝統的に蜂蜜は消化力の弱い人にとってよいとされています。蜂蜜を食べると、体内の内臓がよい反応をすると言われています。すべての病に対する多目的な薬として考えられているのです。
アーユルヴェーダ書物によれば、朝いちばんの白湯にレモン果汁半分とスプーン一杯の新鮮な蜂蜜を混ぜたものを飲むと、便秘や胃酸過多に効果的です。この蜂蜜レモン水を使った断食は、エネルギーや食欲を無くすことがなく肥満治療にとても効果があります。
蜂蜜とアルコールを混ぜて使うと、髪の成長を促すと考えられています。


蜂蜜と心臓


蜂蜜は消化しやすく分解されやすく、腸のガスを作らず腸の働きを促進するとてもよい甘味料です。食事に組み入れやすいため、アーユルヴェーダでは動脈硬化や心臓が弱っている際に勧められています。
心臓のようによく働く臓器が夜間のエネルギー不足を補うため、就寝前や夜間に目覚めた時に蜂蜜レモン水をとるとよいでしょう。心臓通や動悸には、伝統的なアーユルヴェーダの専門家は蜂蜜を推奨しています。


蜂蜜と貧血


主に鉄、銅、マンガンから成る体内のヘモグロビンを作るためには、蜂蜜はかなり優れた食物です。古代の書物によれば、蜂蜜はヘモグロビンと赤血球のよいバランスを保つため貧血の治療に有効です。


蜂蜜と肺の健康


古代のアーユルヴェーダ専門家らは、蜂蜜は、肺の健康を支援し肺がバランスを崩した際の治療にとても有効だと考えていました。アーユルヴェーダ書物によれば、喘息患者の鼻の下に蜂蜜を瓶を置いて吸気させると、空気が蜂蜜を含み、呼吸が楽に深くなります。その効果は約一時間持続します。
アーユルヴェーダによれば、これは蜂蜜が「高濃度」のアルコールとエーテル油の混合物を含むため、その蒸気が喘息患者にとって鎮静効果を与えるのです。蜂蜜の上を流れる空気を吸う、または食べる、または牛乳や水とともに飲むことで、大抵は症状を緩和します。呼吸器の疾患には一年置いた蜂蜜が推奨されています。


蜂蜜と皮膚


アーユルヴェーダ書物にはまた、怪我や痛みの治療に蜂蜜を外用する方法を記しています。蜂蜜は痛みを和らげ、消毒剤として働き治癒を促しますが、特に火傷や吹出物に効果的です。

蜂蜜と炎症性の咳


アーユルヴェーダ書物はまた、炎症性の咳の治療に蜂蜜はとても効果的だと述べています。鎮痛、鎮静剤として、気管上部の粘膜の炎症を鎮静させて、咳をや嚥下困難などの症状を緩和します。同じ理由で、様々な咳止め剤にも使われています。蜂蜜でのうがいもまた咳に有効です。


蜂蜜と不眠症


蜂蜜はまた、何世紀にもわたって不眠症の治療に使われてきました。熟睡させる催眠作用があります。就寝前、コップ一杯の水にスプーン二杯分の蜂蜜を入れて飲むとよいでしょう。蜂蜜を摂った後は、たいていの子供は眠りにつくと書物に書かれています。


蜂蜜と口腔疾患


蜂蜜は、口内の健康を保つのに有用であるとアーユルヴェーダ専門家らによって考えられています。毎日、歯や歯茎に塗布すると、歯をきれいにし艶を与えます。歯石沈着を防ぎ、虫歯や抜け歯を防止します。そのおだやかな殺菌力により、有害な微生物の成長を防ぎます。
また、血流を促進して歯茎の健康を整えます。口内の腫瘍に対しては、蜂蜜が治癒を早め、腐敗の進行、化膿性感染の悪臭や化膿を防ぎます。歯茎の炎症による歯肉炎には、蜂蜜水のうがいが大変有効です。


蜂蜜と眼


様々は眼病に対し、蜂蜜にはアーユルヴェーダで使用されてきた長い歴史があります。眼に毎日使うことで、視力を改善します。目のかゆみやトラコーマ、結膜炎などの治療に大変有効です。緑内障初期段階には、内用、外用の両方が予防に有効です。


蜂蜜と胃


アーユルヴェーダの専門家は、長い間、胃の健康を保つのに蜂蜜が効果的だと考えてきました。胃の調子を整え、消化を助け、胃の病気を防ぎます。胃酸過多を緩和し、吐き気や嘔吐、胸やけといった症状を防止します。
アーユルヴェーダの書物によれば、腐敗物や未消化の食物が消化器内に存在する際には、蜂蜜が下剤あるいは吐剤として働き消化器官をきれいにします。


蜂蜜と老化


文書はまた、高齢者の身体にエネルギーや熱を与えるのに蜂蜜が特に有効だと述べています。高齢者がよく抱える悩みである痰を切って粘膜をきれいにします。沸騰させたお湯を覚ましてぬるくした水コップ一杯にスプーン1,2杯の蜂蜜を入れると、爽やかで力の出る飲み物になります。



(出典)https://www.theayurvedaexperience.com/blog/traditional-uses-of-honey/

2017年6月24日土曜日

ヨガで癌の危険を小さくできる 
Minimize The Risk Of Cancer With Yoga

昨今、若くても癌で闘病中だったり命を落とされる有名人の報道が多いように思われますが、ましてや歳を重ねるごとにそのリスクは高くなるのは否定できません。
誰もが発症可能性のある癌に対して、ヨガは何ができるのでしょうか。
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ヨガの効能:癌の危険を低減する最善の方法


ヨガは、外見だけでなく心地よく感じられる最も効果的な運動のひとつでしょう。ポーズからポーズへ移りながら、周りの穏やかさや静けさを感じるはずです。ストレスや問題、痛みでさえ、ただ消えていきます。アサナの素晴らしい健康効果を裏付ける多くの研究があるのは当然のことでしょう。よく知られている効果もあれば、あまり知られていないものもあります。例えば、ヨガが多くの形で癌を防いだり対処することができると知っていましたか?そう、本当なんです!

ヨガは免疫を強める

強い免疫力は、冬の風邪などのウィルスをかわすためだけに重要なわけではありません。健康で(そして幸せで)いたいのなら、免疫力を付けることが必要なのです。どうして?それは、身体の全ての機能が正常に働くようにすることが、第一の目標だからです。機能しないシステムがあればほかの機能に影響してしまいます。そうやって病気になったり、癌のような重篤の病気を発症してしまうのです。

では、ヨガがどのように身体を強くして癌を防ぐというのでしょう?答えはシンプルです。様々なアサナを実践することで、免疫に作用するストレスホルモンのレベルを下げるのです。またヨガは、肺や気管によい効果があります。さらにこの古代の叡智は、おそらく多くの人が知っているように、デトックスに最適です。身体から毒素を出して、毒素が溜まって健康問題を起こすのを防ぐのです。

防止するだけでなく、ヨガはこの重病と闘っている人たちにも役立ちます。もちろん、癌を克服するのにはポーズ以上のことが必要ですが、このゆっくりとした運動が回復に必要となる浄化、持久力、弛緩全てを与えてくれます。また、癌の治療に大きな影響を持つ肯定的な考え方ができるようになります。


ヨガは血圧を調整

世界中の何百万人もの人が高血圧症です。高血圧が心臓発作や脳卒中など循環器疾患の危険を上げることを知っている人は多いでしょうが、癌発症の危険も高めることをご存知でしょうか。ヨガは、この悪い状況を緩和する素晴らしい方法です。様々なポーズを行うことで、身体が深くリラックスでき血圧を調整します。リラックスすると、神経活動が穏やかになり、幸福感が増してストレスが減少します。また、ヨガは体内の動脈を柔軟に保ち、健康的な血液循環を促進けます。


体重管理

肥満は、身体に悪いだけでなく癌などの重病のリスクをあげます。例えば、肥満の人は健康的な体重の人よりも、乳癌、大腸、直腸、膵臓、子宮内膜、食道、肝臓の癌になりやすいのです。

ヨガはこの点においてかなり過小評価されていると言えるでしょう。数キロ落とすのに「ヨガを定期的に行いましょう」という情報はみかけません。が、体重を減らすのにはとても効果的な解決法です。そんなに汗もかかないのに、そんなことできるの?と思ったかもしれません。ヨガで体重を減らすというのは、食べ物から得るより多くのカロリーを消費するということではないのです!異なるアプローチ、例えば体重減少に必要な消化促進や、毒素の排出、健康的な食事をするようになるなどです。ヨガが柔軟性や体力を強化することも忘れないでください。それによってすぐに疲れることなく他の運動もできるようになるのです。そのうえ、ヨガでストレスが解消すると、ストレスのために食べ過ぎる傾向のある人が減量するのに特に重要である「やけ食い」をしなくなります。


ヨガは炎症を抑える

身体の炎症は、癌を含む多くの病気の原因になります。結腸癌、肝臓癌、前立腺癌、皮膚メラノーマなどは全て、けがやストレス、感染、ホルモンバランスの異常などへの身体の反応である炎症に関係しています。

ヨガは、炎症を促進するストレスを減らしたり、炎症を抑制、炎症性細胞を減少させることでこうした病気を防ぐ非常に素晴らしい能力を持っています。


まとめ

広範囲の健康効果のあるヨガは、何世紀も前と同じように人気なのは驚くに値しません。ベテランのヨギ達は、習慣的に行っているアサナのおかげで気持ちがよくなっていることを喜んで認めることでしょう。もしヨガをしていないのなら、今こそ始めるときです。多くの病気を防ぎ、癌を防いだり対処するのに役立ったり、健康になれます。そして、もっと幸福感を感じられもっと自信に満ちていくでしょう。


(出典)https://www.yogitimes.com/article/minimize-risk-cancer-yoga-health

2017年6月15日木曜日

ホリスティック・ヒーリングとしてのヨガセラピー 
Using yoga therapy as a holistic healing technique

古代から病気を治すために人はヨガを使ってきた。
しかし、ホリスティックな治癒の技術としてのヨガの効果に人々が気付いたのはつい最近のことである。ほとんどの人がヨガの身体的効果のみを認識しており、ホリスティックな効果を重要視している者は少なかったからだ。現代の行き詰った生活のせいで問題を抱え始めて初めてヨガを治癒システムとして理解したのだ。


ヨガの癒しとは


ヨガは病気を治すためだけではなく、人を癒すことができる。例えば、ヨガは高血圧を直接的な問題として取り上げるわけではない、それよりもストレスや肥満など高血圧の考えられる原因全てを考慮に入れて対象にすることで、血圧を自然に正常値に戻す。同じことが不整脈にもあてはまり、ヨガは不安を癒しストレスに対処できるパワーを与えるので、あっという間に不整脈がなくなっていることに気付くのだ。


ヨガのホリスティックな特性がヒーリングには必要


ヨガを優れたヒーリングにしているのは、ヒーリングを助ける精神力を使うという特質だ。ヒーリングとしてのヨガは、根本原因ではなくその症状のみに働きかける理学療法や医学的療法よりも勝る。一方で、ヨガは患者が問題の根本原因に達するのを可能にし、ホリスティックで効果的な方法で病気を消失させるのだ。

今日の身体的な病気の多くは、生活のなかのストレスに関係している。腰痛、偏頭痛、首こりや筋力低下などだ。医者に行くと、その症状に合わせて薬が処方される。薬で痛みや不快はしばらくは消えるが、またすぐに戻ってくる。その理由は、医者は根本原因を気にかけてはいないからだ。



ヨガの鎮静と高揚の効果


一方で、ヨガは身体全体をまず鎮静させてから、大きな問題に取り組んでいく。鬱や不安症ならば、ヨガは薬のようにすぐに深いを取り除いてはくれないが、心を落ち着かせ和らげる練習であり、やがては病気を取り除いてくれる。ヨガは痛みから注意をそらせ、よりよいコンディションに心全体を集中させるのだ。


ヨガは楽観的になることを教えてくれる


呼吸と瞑想を求めるヨガの実践は、人を自信と高い自尊心で満たす。これらの性質を持っている人は不安や鬱には絶対にならない。大変な状況に対処できるという自信は、どんな状況でも緊張したり不安になったりしない人間にする。

ヨガは人生の肯定的見解を教えてくれ、それはヒーリングの過程の基本原則となる。肯定的であればあるほど心地よく感じ、高揚した気分そのものが様々な病気を遠ざける力強い治療薬なのだ。


ヨガセラピーはホリスティックな方法で病気を治す


ヨガセラピーは、その症状にも原因にもどちらにも働きかけるので、ホリスティックな方法で病気を治す。そのように力強く不思議なセラピーは外科手術さえする必要をなくす。だから、資格のある充分な経験をもったヨガセラピストを探すべきだ。
ヨガセラピストや施設を見つけ、そのセラピーを本気で受け、どんな効果があるか体験してみよう。ヨガセラピーは、ただ病気を治すためだけでなく、内面から人を癒すことができるのだ。


(出典)http://drprem.com/wellness/using-yoga-therapy-as-a-holistic-healing-technique/

<日記> 当たり前のこと

隔週で70〜80歳代の方々を対象にシニアヨガを行なっています。
あくまで高齢者なのでハードなアサナは行いませんが、
参加者の方々がまあホントにお元気なので、そんなに特化しないクラスにしています。

が、先日、ブロックとベルトを使って胸を開くポーズを試したところ
おそらく高齢者でなければなんでもないことに
ものすごく時間がかかってしまいました。
ベルトをかける位置、左右の腕の位置、ブロックを置く位置の調整。
ひとつひとつご説明したつもりでも、やっていただきたいようにできた方はたった1人。
結局、1人ずつお手伝いをしてやっと、という感じで。

そうなんです。
シンプルなこと、これまでやったことのあることは結構すっとやられます。
多少複雑でも、多少筋力が必要でも大丈夫なんです。
高齢者って初めてやること、新しいことが苦手なんですね。
そして新しいことが複数になるとややパニックになられます。

老いるということは、当たり前だったことができなくなっていくことなんですね。
無理をしない程度に、脳を活性化できるように
身体のコーディネイションが向上するように心がけて行きたいと改めて感じました。
いい勉強になりました。

2017年6月11日日曜日

記憶力を維持する最善の方法 
The best way to protect your memory?

今回は英国のMailOnlineの記事です。
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YOGA: Stretching and meditation are better at preventing from dementia than brain training games
ヨガ:ストレッチと瞑想は脳トレゲームよりも認知症予防になる


頭をシャープにするにはクロスワードやスウドクをするのがいいと長い間言われてきました。
しかし研究によれば、アルツハイマーに進むこともある知力の退化を防ぐ記憶エクササイズよりもヨガや瞑想の方が効果的なのです。

その研究では、ヨガを習慣的に実践している人は鬱や不安症になりにくくストレスにうまく対処できることがわかりました。
習慣的に実践することは、脳の健康を向上させ老化を防止する簡単で安全、安価な解決法だと研究者らは言います。

名前や顔を忘れたり、約束を忘れたり、物を失くしたりするなど記憶の問題を抱える55歳以上のボランティアを25人集めました。
二組に分け、記憶エクササイズをする組とヨガや瞑想をする組を作りました。

3か月後、どちらの組も同様に、名前や単語リストを覚えるのに使われる言語記憶が向上していました。しかし、このスピリチュアルな方法は、視聴覚記憶が強化されるという形でさらなる効果を示したのです。
この能力は、歩いたり運転する際に場所を思い出したり道をたどることに関係し、不安を解消するのにも役立ちます。

参加者のうち11人は、毎週1時間の記憶トレーニングとクロスワードパズルからコンピューターの課題に至るエクササイズを行いました。
他の14人は週に一度1時間のヨガ、そして家で毎日の20分間のキルタン・クリヤ瞑想を行いました。

アデレイド大学、研究主任のハリス・エアは「歴史的に、また逸話的にヨガは老化防止に効果があると考えられてきましたが、これはその効果を科学的に示しました」
「伝統的な叡智を、医師が患者にそのセラピーを薦めるのに必要になる高いレベルの証拠へと変化させているのです」

その研究で使われた「クンダリニ」と呼ばれるヨガは、呼吸、瞑想、チャンティングとともに、体力や柔軟性を向上させるように作られたポーズに焦点をあてています。
このヨガは、チャンティングや手の動きを伴い光を思い浮かべるキルタン・クリヤ瞑想を含み、老年者の知力退化を防ぐために何百年もインドで行われてきました。

12週間後、ボランティアのどちらの組にも同様の言語記憶の向上が見られました。
しかし、ヨガ・瞑想組には著しい視聴覚記憶が向上したのです。

感情障害が認知機能障害と関係するため、心の充実感は重要なのだと研究者らは言います。
「物忘れをするとそれに対してとても不安になり、それが鬱につながりかねない」と、共同研究者のUCLAのヘレン・ラブレツスキーは言います。

脳活動の変化に関係する記憶力の改善は、脳の機能的MRIでモニターされました。

どちらの組にも脳細胞の結合に変化が見られたのですが、ヨガを実践した人にだけ著しい変化が見られたのです。ラブレツスキー教授によれば「もしあなたや家族が記憶力を向上させたり認知症や物忘れがひどくならないようにしようとするのなら、脳の健康を向上するためのヨガや瞑想の習慣的な実践が簡単で安全、安価な解決法になるでしょう」

この研究は、アリゾナのタスコンにあるアルツハイマー研究予防基金が出資し、Journal of Alzheimer's Diseaseに発表されています。


(出典)http://www.dailymail.co.uk/health/article-3583038/The-best-way-protect-memory-YOGA-Stretching-meditation-better-preventing-dementia-brain-training-games.html

2017年6月9日金曜日

3つの呼吸法とその効果 
Three Pranayamas and their Ayurvedic / Psychological Effects

ヨガの呼吸法は、呼吸に注目することで精神を集中させるだけでなく、自律神経に働きかけ身体の状態を調整する効果があります。
今回の記事では、呼吸法のアーユルヴェーダ的な効果、精神的な効果、そしてそれをもっと効果的にするためのマントラ(声)について書かれています。
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ヨガの呼吸法、プラナヤマは身体のドーシャ(性質)に影響します。ヴァータのガス、ピッタの胆汁、カパの痰です。
プラナヤマはまた、以下の4段階の精神に特定の影響を与えます。

  • チッタ:無意識の精神、心の素質
  • ブッディ:知性。精神の代謝(マナシカグニ)を調整 .
  • マナス:心の感情面
  • アハムカラ:エゴ, ラジャスの力 (扇動、動機)

これらの精神の層にもいくつかのレベルがあると言われています。各層はサトヴィック(純粋、明確)、ラジャスティック(扇動的、情熱)、そしてタマシック(暗く、妄想的、無知)のレベルに分けられます。これらの層とプラナヤマについてお話ししましょう。

様々なマントラがどのように働くか理解するのに役立ちます。そして日常のエネルギーにどのように関連するかについて。こうした知識は、生物学的性質であるドーシャに影響を与える呼吸法を行うための指針となります。


I. チャンドラ(月の)・ベーダナ(左鼻孔呼吸)


これを行うには、右手の親指で右鼻孔を閉じ、右手の薬指で左鼻孔を軽く触れておきます。左鼻孔からゆっくりと息を吸ったあと、薬指で左鼻孔を閉じで右鼻腔から息を吐きます。ゆっくりこれを繰り返します。

やりすぎると、身体のスロータス(経絡)を詰まらせ、知性であるブッディの火を吹き消してしまいます。感情(マナス)のバランスを取り戻し、特に原動力となるラジャスティック(動機や落ち着かない)状態を落ち着かせます。しかし、エゴであるアハムカラの妄想的でタマシックな状態を悪化させる可能性があります。また感情のマナスをかき乱すこともあります。全体的に、以下のような激しく動き続ける状態を落ち着かせるのに役立ちます。

  • 不安
  • 不眠
  • ストレス
  • 怒り

このタイプの呼吸は身体を冷やしピッタ(熱、胆汁)を減らしますが、適したマントラは「シュリム(Śrīṁ)」または「ソム(Soṃ)」です。夏など暑い時期の月曜日にこうしたマントラを「オーム ソム ソマヤ ナマハ(Oṃ Soṃ Somāya Namaḥ!)」とともに唱えると、身体をもっと冷やし至福(ソーマ)の火を目覚めさせ、身体のカパ(痰)の火を増やして組織を養います。

これらマントラは、左鼻孔からの吸気で行えます。生命力であるオージャスの火を目覚めさせるため、「クリム(Klīṁ)」または「エイム クリム ソウハ( Aiṁ Klīṁ Sauḥ! )」を同じように唱えると、熱くて乾いた気候や環境でオージャスを乾ききらせてしまうヴァータを助けます。このプラナヤマは、安定性や体力、生命力に欠ける弱いヴァータタイプの人に効果的なのです。

心のクローダ(怒り)を減らすための素晴らしいプラナヤマであり、過剰な欲動やラーガ(熱情)があるときに効果的です。


II. スリヤ(太陽の)・ベーダナ(右鼻孔呼吸)


これは上にあるチャンドラ・ベーダナのプラナヤマ(月の呼吸)の逆になります。これを行うには、左鼻孔を右手の薬指で閉じ、右鼻孔を右手の親指でそっとふれておきます。ゆっくりと右鼻孔から息を吸ってから、薬指で右鼻孔を閉じて左鼻孔から吐きます。これをゆっくり繰り返します。

やりすぎると、動きのある攻撃的なラジャシックな性質を刺激しすぎてしまい、ブッディ(知性)、マナス(感情)、アハムカラ(エゴ)の火を燃やします。しかし、適切に使えば、純粋はブッディを目覚めさせ、無意識のレベルであるチッタを明確にし、タマシック(暗く鈍い、妄想的)な状態を取り除きます。精神的なアーマ(毒)をその熱で燃やすように、過去のネガティブな心の感情などをラジャシックな動きを投資て取り除くのです。

鈍く内向的、遅く落ち込んでいる時、または心の理解に欠けているときなど、知性の火を刺激し心が動き始めるのを助けてくれます。このタイプの呼吸は身体を温めて、秋など(チャンドラ・ベーダナでバランスが取れる)ヴァータ(風、痙攣、寒さ、固さ、エネルギーの欠如)を減らすため、またはカパ(鬱血、鈍さ、落ち込み、無気力)を減らすため、「フリム( Hrīṃ)」、「ハム(Huṃ )」、「ハウム(Hauṃ)」のマントラがよいでしょう。

冬など寒い時期の火曜日や日曜日にこれらのマントラを、「オーム フリム スリヤヤ ナハマ(Om Hrīṃ Sūryāya Namaḥ! )」と唱えると、太陽の火を呼び起こし身体をもっと温め(ピッタを増やす行動によって)、肺の過剰な痰を取り除きます。こうしたマントラは右鼻孔からの一息で唱えることもできます。

このプラナヤマは、心象であるヴァサナスの瞑想に適しており、熱や火(アグニ)とともに燃や上がるのです。


III. ウッジャイ・プラナヤマ(吸気時の喉の筋肉収縮による音を出して行う)


これは、精神のすべてのレベルに効果があり、感情であるマナス、特にエゴであるアハムカラのタマシックな暗い状態を解消するのに役立ちます。マナスのラジャシックで過剰な火を鎮静させ、精神の代謝といえる知性のブッディの火のサトヴィックで純粋な働きを覚醒させます。シッダ―サナ(成就者の座)やシャヴァーサナ(屍のポーズ)で行うとよいでしょう。

「フリム(Hrīṃ)」「ハム(Hūṃ)」などの熱を起こす特別なマントラを使って、特に冬など寒い季節に悪化する喉の痰を取り除きます。

粘液が多い時は「クリム(Krīṃ)」の乾燥させる性質を使い、ヴァータタイプのように乾いた喉には「シュリム(Śrīṃ )」か「クリム(Klīṃ)」を使って喉を潤わせ喉の乾いて岩がれた音を解消します。この火は問題を起こすほど強いものにはないと理解しておいてください。

このプラナヤマは、日常において混乱や動揺が多い時に静けさを取り戻すのに便利です。
ヴァータや心身の不穏には、ここでもまたゆっくりした呼吸がよいでしょう。


(出典) https://www.theayurvedaexperience.com/blog/three-pranayamas-ayurvedic-psychological-effects/

2017年6月5日月曜日

<日記>陰ヨガのトレーニング

先週、5日間にわたる陰ヨガのトレーニングを受けてきました。
香港から定期的に日本に来られるJanet先生の講座です。

陰ヨガは、普通のヨガが「陽」つまり動きのある力強いものであるのに比べ、「陰」の要素である静かでやわらかなヨガのことを指します。ポーズ自体は特に変わらないのですが、ポーズをとる時間が長いのとほとんど力を入れないで行うのが特徴です。主に、固い筋肉や筋膜をストレッチするためのものです。

見た目は、動かないでじーっとしているので簡単そうに見えるのですが、やってみると意外と気持ちいいと感じる場所を見つけるのが難しく、自分の身体との対話がもっと必要になってきます。身体は、ひとりひとり違うので感じ方や感じる場所も異なります。そしてその感じ方がわかるのは、本人だけなのです。

今回は、アナトミーをみっちり復習しながらの講座でした。
私は、今までのほとんどの講習をシンガポールで受けてきたので、基本的に英語ベースで学びました。講義もテキストもディスカッション、レポート、テスト、実習、全て英語。
今回は、先生の英語と通訳の日本語を同時に聞いて両方復習することができたのですが、やっぱり初めに覚えた英語の方がわかりやすく特に漢字がよくわからない。。。いい頭のストレッチにもなりました。まあ、生徒さんに解剖学用語を漢字で書いてお教えするわけでないのでいっか、ということで。(笑)

最初の資格を取ってから約6年、やっといろんな知識や経験が染みわたってきたかなあという段階です。
ヨガは深いです。