2021年6月17日木曜日

喜びに満ちた心を作る9つの実践 
Nine Practices to Create a Joyful Mind

今回の記事では、アーユルヴェーダのディナチャリヤ(日課)についてです。
騙されたと思って、一度試してみて、その変化を体験するのもいいかもしれません。
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ヨガ哲学では、意識について語られます。意識を上げて、より今の瞬間に存在できるような実践法を伝えてくれるヨガの文献が参考にされます。これは確かによい考えのように聞こえますし、実は、そんなに難しいことでもありません。ただ、時間と努力、そして静かでいる力を必要としますが、どれも費用もかからず簡単に手に入れられるものばかりです。では、なぜ、誰もが、意識を上げてくれる喜びの列車に乗って至福を感じられるわけではないのでしょうか?

  

全ての事がらを、私たちの心は受け入れる必要があります。ヨガやアーユルヴェーダの文献が伝えているのは、私たちの本質はサットヴァ、つまり明確さとバランスであり、私たちの心は本質的に喜びだということです。これは難しい概念かもしれません。結局のところ、心の本質が喜びだとは感じられない可能性があるのです!
 


生物学的モデルによれば、私たちの脳の最大の仕事は、有機的組織(つまりあなた自身)を生かし続けることです。生き残るための行動は、しばしば喜びとはとうてい感じられないものもあります。時には、幸福への欲望と生きるづける必要が調和していないと感じることもあります。こうして、喜びの必要性を犠牲にして、生きることに大切なエネルギーと注意を注ぎ始めることになります。



このふたつの課題は、分ける必要はありません。ヨガの練習を通して、適応力や回復力を築いて、生存するために必要なものを養いながら、本質的な喜びの気づきを作り上げることができます。例えば、深いリラクゼーションを練習している時はまた、神経系(回復)をサポートしエネルギーを保存しているわけですが、これは疲れずに変化していく(適応)のに役立ちます。アーユルヴェーダの実践では、毎日の日課(ディナチャリヤ)が、自身をサポートしてくれる同じことをして毎日を始めることを伝えています。感謝とともに起き、舌をスクレーピングし、レモンを入れた白湯を飲み、複式呼吸の練習をし、そして体にオイルを塗布して入浴します。この日課が、サポートを安定させてくれるものとなり、次に何が起きるのかが分かっているため、決断の疲労が少なくなり、適応力と回復力を養うのに役立つのです。これによって、毎朝、築いていくものの上にしっかりとした土台を作り、ストレスを軽減し、より多くの喜びとともに毎日を過ごせるようになります。



この練習の目的は、この瞬間の自分がどうであるかだけが重要だという、限られた偽りの概念から離れることです。15年前の自分の写真を見てください。同じ人物でしょうか?同じようですが、実際はそうではありません。


ヨガやアーユルヴェーダ、西洋心理学など、どんな学派を見ても、基本的な教義は同じです。あなたの心と体は繋がっていて、どちらも変化し無限の可能性に満ちている、と。あなたの意識に何を与えてきたか、過去の体験からどのように教訓を得てこられたかが、人生の瞬間瞬間の認識を変える鍵となります。こうした不確定要素とともに働きかけ始めれば、心を味方につけることができるでしょう。



簡単な理論でしょう?どのようにしてこうした考えを日々の生活に取り入れることができるかについての全ての助言は、ヨガスートラやチャラカ・サムヒタ(アーユルヴェーダの先駆的書物)、attachment theory (執着の理論:ジョン・ボウルビーとメアリー・エインスワースの、人間関係を示したモデル)、そして現代の心理学から得ることができます。



それは、すべて「心を味方につけておく」こと、自分自身のプロセスを見るためのスペースを得ることです。この距離が、私たちの思考や行動パターンを作り上げた経験を評価するための、より広い視野を与えてくれ、そして最終的に、より深い理解と意識へと導いてくれます。



より適応力を持ち、よりマインドフルでゆったりとした毎日を過ごすために、私のいうところの「小さな拠り所」である日課で、自身を調整する必要があります。朝の日課を作ることで、「モーニングタイム」と呼ばれる「目覚めのカオス(混沌)」のから決断に疲労することなく、安定性とくつろぎを持つ方向へと進めるようになるでしょう。これらの簡単に取り入れられるものの中から、あなたに合ったものを、ひとつ、ふたつ、あるいは3つほど朝の日課に取り入れみてましょう。さあ、始めましょう!




健康的な心のパターンを作るためのシンプルな(時には難しい)9の実践



  1. 夜明けとともに起きる

  2. 浄化と栄養を与える日課を作る(ディナチャリヤ)

  3. 毎朝、老廃物をしっかりと排出するために必要な時間を取る。急ぐとプロセスを妨げます!

  4. 栄養のあるオイルで調理した栄養のある食事を、1日3回食べる

  5. 深いリラクゼーションや瞑想を行う、自然の中を静かに散歩する

  6. ほぼ毎晩同じ時間に就寝する(できれば午後10-11時の間)

  7. 毎日、軽く汗をかくくらい体を動かす

  8. 自分よりも偉大な何かに感謝する。毎日に、人々に、そしてあなたの最も大切なものに。

  9. 心にある欲望、内なる情熱に気づき、その衝動を探求する!


これらの実践は、私の心を味方につけておける頼りになる実践です。こうした毎日の行動で精神的な印象(サムスカラ)を築くと、より多くのプラナ(生命力)、テージャス(識別力)、そしてオージャス(深い活力)を、日々の生活のもたらすことができます。脳に新しい神経の通り道やパターンが作られ始め、それがゆっくりと着実に、心の明確さとバランス、そして最終的には喜びへと繋がっていくのです。







(出典)https://yogainternational.com/article/view/nine-practices-to-create-a-joyful-mind

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