2020年3月9日月曜日

ジャラ・ネティ(鼻腔の浄化法) 
JALA NETI: Cleansing Technique

Covid19 のせいで会場が使えなくなり、私のヨガクラスもしばらくお休み中です。

季節はどんどん春になり、外は花粉や埃が飛びまくっています。
鼻がムズムズ、目も痒い!薬を飲むほどでもないけれどなんとかこの不快を解消したい。
そういう時は、(そういう時でなくても年中した方がいいのですが)ヨガ・アーユルヴェーダの叡智クリヤ(浄化法)ですっきりしましょう!
VYASA出版物 Yoga for Promotion of Positive Health のクリヤの章からの抜粋になります。

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はじめに


クリヤ(Kriya)とは浄化法のことです。ある意味では、私たちはみんな毎日クリヤをしています。入浴、洗顔、歯磨きなど全てクリヤなのです。しかし、ヨガでのクリヤとは、ヨギによって開発された特別のテクニックを指し、内臓の浄化を意味します。ヨガの伝統で伝えられてきたクリヤは主に6つあり、「サット・クリヤ」と呼ばれるとても包括的なものです。


サット・クリヤとは

  1. トラタカ 視野
  2. ネティ 鼻腔上部(喉から)
  3. カパラバティ 気道下部(鼻孔から肺)
  4. ドウティ 消化管上部から胃
  5. ナウリ 腹部内臓(ナウリの準備段階としてアグニ・サラ)
  6. バスティ 消化管下部、特に直腸(消化器全体にはサンカ・プラクシャラナ)


クリヤの目的


  1. 例えば目や気道、消化管など体内部の管を浄化、すなわち体内の経路の汚れを取る。それにより不活性を取り除く
  2. 内なる気付きを深める
  3. 経路の過敏な反応を和らげる
  4. スタミナ、忍耐力をつける


クリヤの原理


  1. 外的媒体と意志によるコントロールにより体のシステムを刺激する
  2. クリヤの間、そしてクリヤ後は深くリラックスする


ジャラ・ネティ(鼻腔の浄化)


姿勢:タダサナ(山のポーズ)

やり方:

  • ネティ・ポットに満たした滅菌したぬるま湯に小さじ半分の塩を加える。
  • 両脚を開いて立つ
  • ネティ・ポットを右手に持つ
  • ネティ・ポットのノズルを右の鼻孔に入れる
  • 口は開けたまま楽に口で呼吸する
  • 頭をまずやや後ろに倒し、それから前、左と動かし、ポットの水が右鼻孔から入って重力で左からでるようにする。ポットが空になるまでそのままにする
  • 左側も同様に行う
  • 鼻腔に残った水を取り除くため、カパラバティのように左右交互に息を吐いて水を吹き出す



効果


鼻腔を浄化する。風邪、過敏、頭痛、副鼻腔炎、咽頭炎などを緩和し、嗅神経を刺激する。

禁忌


耳の感染症や鼻中隔の手術直後はネティを行わないこと。また、鼻血のあと数日間も避ける。





プラスチック製のネティ・ポット







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