2004年に発表されたApplied Psychophysiology and Biofeedback(応用精神生理学と生体自己制御)では、ヨガを行った被験者は総睡眠時間が改善されただけでなく効率的に眠れるようになり、結果として総起床時間が増えたのである。また、被験者によって睡眠潜時の向上が実証され、より早く深い眠りにつきより早く目覚めるようになった。
Brigham and Women's Hospital の睡眠医学科 S.B. Khalsa が行ったこの研究では、20人の被験者に対しヨガを実践する前の2週間とその後の8週間を観察した。ヨガは、1人ずつ直接トレーニングした後、簡単なフォローアップの下、自主的に行った。
この研究の結果は(習慣的なヨガの練習が統計的に睡眠習慣に著しい改善効果を示す)、薬を飲むのとは対照的に、ますます多くの医療従事者が睡眠パターンの乱れを正すために習慣を変えることを重要視している事実を裏付けている。例えば、Northwestern Memorial Hospital の総合不眠クリニックの Ramadevi Gourineni 医学博士は、よりよい夜間睡眠を得るために、生活スタイルを少し変えて「投薬の必要性」をなくすよう患者達に勧めている。
Gourineni 氏のクリニックでは、寝る前のカフェインをやめたり、寝室を仕事やテレビなどをなくして寝るための場所にする、不眠が原因の不安やストレスを解消するテクニックを練習するなど、習慣を改善することに重点をおいている。
ヨガは、精神面だけでなく身体面においても日常の緊張をほぐすのに役立つ素晴らしい方法だ。さらに、よりよい夜間の休息を取るためにヨガを行うことは、処方薬によくありがちな悪い副作用が全くない。そればかりか、減量や心臓病予防など多くのよい結果をもたらす。全米ヨガ協会は、「頻度はどうであれ不眠に悩まされているのなら、ヨガが役立ちます。リラックスさせる体操や呼吸法を通して深くリラックスすることで、睡眠導入剤に頼ることなく、より習慣的で充分な休養がとれる睡眠パターンを促進することができるのです。そうした薬剤は、身体の自然な睡眠サイクルを妨げ、精神的な依存を引き起こし、望ましくない副作用をもたらすのです」
出典:Yoga U
https://www.yogauonline.com/yogau-wellness-blog/study-for-insomnia-relief-try-yoga-not-pills
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