2016年12月21日水曜日

アーユルヴェーダで免疫を高める+6つの自然療法  Vol.2
Boost Your Immunity With Ayurveda + 6 Natural Remedies

前回からの ayurveda next door からの記事の続きです。

-----------------------------------------

普段の生活の免疫システムへの影響


人間は両親や家族に依存して生まれてきます。この依存は私たちの人生の大部分にわたって続きます。子供時代の極めて早い時期の社会的交流は、人生を通して人格形成と性格に深い影響を及ぼします。新生児の免疫システムは、妊娠中から変わらず揺るぎがないのですが、赤ん坊が生まれる時には病原体を認識する能力はほんの少ししかありません。生後18か月になるまで、乳児は母乳や家族とのふれあいの中で免疫を学んでいくのです。比較的無菌である子宮に比べ、乳児は様々なものにさらされます。母乳からのIgA抗体によって、乳児は見知らぬ新世界の意味を理解していくのです。

周期的な病原菌への感染によって、免疫システムが鍛えられ続けていきます。その一方で、過剰に無菌で管理された環境は、免疫がこの訓練を受ける機会をと取り上げてしまいます。これが免疫バランスの不調和を作り出すのですが、西洋諸国でアレルギーや自己免疫疾患が多い原因とされています。

身体は、外部の抗原から周期的に刺激されることで「自分」と「他者」という感覚を養っていく必要があります。それがなければ、免疫システムは、無知で自滅的な行動をとってしまう可能性があります。

人生を通しての社会的支援は、免疫活動を活性させると考えられています。家族や配偶者、友人からの社会的な援助についての研究では、こうした関係性を確認しています。家族や配偶者、また医師とでさえその強い社会的つながりが、重要な支援となります。これは「指導、信頼関係、自分の価値の確認、社会的一体感、愛情、心遣いの機会」などが含まれます。これら全てが、免疫活動を促進するのです。癌と闘う配偶者の世話をすることもまた、世話をする側の免疫を上げること観察されています。こうした結果は、社会的なつながりやケアが、全ての人の免疫機能を活性化させることを示しています。

健康的な社会的支援が欠如は、免疫システムへ悪い影響を及ぼします。虐待された経験のある女性や子供は、血流循環免疫細胞の数が普通の人に比べて多いことが研究でわかっています。この免疫細胞数は、トラウマに関係するPTSDを抱えた人達で特に多くみられました。同様に、PTSDを持つ男性の退役軍人にも過活性化した免疫システムが観察されています。その諸刃の剣という性質から、免疫細胞の異常な上昇は問題を引き起こす可能性があります。近年の研究では、PTSDに悩む患者はDNAの異常メチル化を起こしていることが発見されました。これは、異常な炎症のサイン(サイトカインIL-18)です。同様に、これが免疫システムの不必要な活性化がもたらす異常な炎症につながる可能性があります。

こうした結果は、免疫システムが単に「機械的なオン・オフ的」な仕組みではないことを示しています。免疫システムが意識と影響しあい反応するというアーユルヴェーダの概念を裏付けているといえるでしょう。極度の苦痛や虐待、トラウマ、孤独といった経験が免疫異常を引き起こす一方で、肯定的な経験、自己肯定、社会的支援、認知、容認、愛は免疫機能のバランスを維持する助けとなるのです。


免疫機能におけるストレスと慢性ストレスの作用


免疫システムはまた、内分泌系の活動によって制御されています。内分泌系の周期的な活動と同様に、免疫系の活動もまたあるリズムに従っています。視床下部、下垂体、副腎系(HPA)からストレスホルモンが放出されると、免疫システムが抑制されます。HPAから性ホルモンが放出されると免疫が刺激されます。ストレス経路が過剰に活性化すると過剰に抑制され、性経路が過剰に活性化すると過剰に活性化するのです。これらのシステムはお互いにバランスを取り合っています。

虐待が極端な例だとすれば、ストレスの研究は、免疫が私たちの日常生活とどのように関わっているかを教えてくれます。視床下部、下垂体、副腎系は免疫にとても深い影響を持っています。否定的な経験や感情は緊張を引き起こし、交感神経系(闘争逃走反応の機能)を活性化させます。そして免疫を抑制するストレスホルモン(コルチゾールなど)を放出させます。これが原因となり、ストレス要因にさらされると感染症に罹る危険が高まり、また感染が長引く危険も高まります。このストレスは、思考(疲れているなど)あるいは感情(対人関係など)かもしれません。

ストレスが免疫系の活動を抑制する一方で、組織の炎症という逆説的影響もあります。慢性のストレスは、免疫系のC反応性タンパクを生じさせる前炎症マーカーであるIL-6 からB細胞、T細胞に現れます。IL-6とC反応性タンパクが複合し、軽度の組織炎症を引き起こし、心疾患につながる可能性があります。

HPA系のほかに、免疫系は松果体と関係があります。松果体は、通常の睡眠を引きおこす重要な信号となるメラトニンというホルモンを作り出します。近年、メラトニンはまた免疫系にも調整機能を持っていることがわかってきました。メラトニンは、必要な免疫システムを刺激すると考えられています。また、免疫が過剰に活性化すると炎症を抑える働きをすることもわかっています。メラトニンはまた、免疫調整機能のひとつとして、いくつかの癌に対する効果的な治療としても知られています。昼夜のサイクルの自然なリズムを調整するホルモンは健康に大変重要なものです。メラトニンは、免疫系に対してストレスと逆の効果を持ちます。規則的な睡眠周期は、ストレス管理のためにはとても役立ちます。メラトニンの理想的に作り出すため、早寝早起きが必要です。最適な健康と免疫のためには、夜は10時までに就寝、朝は5-6時に起床するとよいでしょう。また、こうした免疫への効果はストレス解消する瞑想や呼吸、太極拳、気功などからも得ることができます。

人類の歴史の中で、今ほど常に接続した刺激過剰な時代はありませんでした。メディアやインターネットによって、様々な経験が一気にできるようになりました。世界中の驚きや美に触れられる一方で、戦争や虐待、政治的腐敗や災害など多くの人間の欠がメディアによって報道されています。エボラ出血熱やひどい天災、企業の拝金主義やファーガソンの事件など、世界はまるでひどいところに見えます。しかし、世界を知ったように思う一方で隣人は知らない人のままです。今までになく人口が増えているのに、人はもっと孤独になってしまったようです。

そういった苦悩や孤独、恐怖にさらされて、人の心は苦しむ運命にあります。アーユルヴェーダの観点では、こうした否定的な感情の共有は、社会全体の健康に影響すると考えられています。しかし、大きな規模での変化はすぐには起こりません。ひとり一人が始める必要があるのです。マハトマ・ガンジーは言いました、「この世界で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」




(次回につづきます)

(出典)http://ayurvedanextdoor.com/boost-your-immunity-with-ayurveda/

2016年12月19日月曜日

アーユルヴェーダで免疫を高める+6つの自然療法  Vol.1
Boost Your Immunity With Ayurveda + 6 Natural Remedies

今回は ayurveda next door からの記事です。

免疫の働きやアーユルヴェーダの考え方についてかなり詳しく述べられています。
ちょっと難しいかもしれませんが、アーユルヴェーダ体系における免疫や健康維持の考え方が述べられていますので興味があれば読んでみて下さい。

なお、記事が長かったので3分割しました。
-----------------------------------------

免疫システムは人の活力を示す最も重要なもののひとつです。免疫系は、身体的、心理的、そして環境の変化に対し身体を守る能力なのです。活力というのは、健康に関する様々な指標で表すことができます。それはかなり複雑なもので、食物から得た栄養やエネルギーを取り込み、毒素を排出し、身体を汚れなく健康的に維持する「消化、排泄、活力」が、身体の代謝機能の効率を示す解かりやすい例といえます。

2種類の免疫


免疫科学において、免疫システムは大きく二つに分けられます。自然免疫と獲得免疫です。

自然免疫


自然免疫は身体の防衛の第一線であり、外界から身体を守る働きをします。この免疫システムは、物理的なバリアと非特異性免疫細胞からなり、以下のものがあります。
  • 皮膚
  • 鼻、口、鼻腔、消化管の粘膜
  • 汗と涙
  • 好中球、好酸球、好塩基球、肥満細胞など、これら物理的バリアの監視をする非特異性免疫細胞

獲得免疫


獲得免疫は二番目の防衛機能です。適応免疫ともいいます。外部からの病原体や抗原が自然免疫を通り抜けたときに活性化します。自然免疫と異なり適応免疫は、その目標を見つけることに限定されています。適応免疫システムは下記のとおりです。
  • B細胞リンパ球と樹枝状細胞:外部の病原体や抗原を認識する循環細胞。認識と免疫反応のため外敵の襲来を区別し抗体を作る働きをする。
  • T細胞リンパ球: 抗体によって区別された病原体や抗原を攻撃し排除する。
  • マクロファージ: 抗体を認識する。病原体を見つけると飲み込んで破壊する。

これら身体の機能は、身体を安全で健康的な生存の場とするために調和をもって働く必要があります。自然免疫と適応免疫が一体となり、外界の攻撃から健康な身体を維持しています。これが健康で適切に発達した免疫システムの機能なのです。しかし、この身体を守る武器は諸刃の剣でもあり、免疫機能のバランスが崩れたり制御が利かなくなると、身体に少なくない不利益を与えかねないのです。

免疫システムの科学的解明はいまだ途中段階です。免疫システムは極めて客観的で構造的、機械の様に見えるかもしれませんが、実際は栄養や私達が息をする空気、飲む水、住んでいる環境とともに、精神的、感情的状態に対しても行動、反応していると考えられています。

アーユルヴェーダのような東洋医学は、命と免疫システムの間に量的なエネルギーの関係性があると考えています。


アーユルヴェーダを理解する


アーユルヴェーダによれば、人はそれぞれ5元素(空、風、火、水、地)の独自の組み合わせの特徴を持ちます。5元素はトリドーシャと呼ばれる3つの性質を作ります。これらはヴァータ、ピッタ、カパ(図1)と呼ばれます。例えば、ヴァータ(空・風)は動きを司り、ピッタ(火・水)は消化と代謝機能を調整します。カパ(地・水)は構造と安定性を司ります。

この3つの性質は各個人のゲノム特性を意味し、バランスや病気、行動や気質などの傾向を含むと認識しています。


図1

アーユルヴェーダにおける免疫システムの概念は、西洋科学で認識する生理学的及び細胞的成分を超えたものです。健康的な免疫システムは、身体的、精神的、そして霊的な回復力に現れます。この回復力は、3つの性質の浄化によりもたらされるのです。免疫システムは、下記の「プラナ」「テージャス」「ソーマ」という3つの微細なエネルギーがバランスの取れた機能であるといえます。


プラナはエネルギーの普遍原理です。宇宙にあるエネルギーの総計であり、自然にあるエネルギーや私たちの内にある力です。動くもの、生命のあるものすべてはプラナの現れなのです。眼の中で輝いているものはプラナです。耳が聞くもの、眼が見るもの、肌が感じるもの、舌が味わうもの、鼻が嗅ぐもの、脳や知能が機能を果たすのもすべてプラナの力を通しています。ほほえみ、音楽の旋律、演説者の力強い言葉、愛する人の言葉に感じる魅力もまたプラナのおかげでです。この感覚の世界で見るものすべて、動くものすべて、命あるものすべて、プラナの現れなのです。

プラナは、尿濾過系などニューロンを通して細胞膜を越えたイオンの移動という形で現れる身体の生体電気活動を調整している「風の元素」を司っています。常に動き続けるイオンは、生命の活動を持続させる電気極性を維持するのに役立っています。細胞の動き、細胞間の信号や循環などもまた、免疫システムの活動に寄与するプラナの現れなのです。

テージャスは内的な輝きであり微細な火のエネルギーで、それを通して私たちは気持ちや思考を消化します。視覚的な印象でのテージャスは、食物や太陽光から吸収した熱の本質です。精神が認識し正しく判断することを可能にしています。より高度な知覚を発達させる働きをし、意識の最も深いレベルにあるテージャスは、私たちの意志や精神的願望の蓄積といえます。

概して、消化機能または個人の知性という形で現れる代謝活動と聡明さだともいえるでしょう。アーユルヴェーダでは、知性とは叡智を内的にも周囲の環境においても理解する能力です。健康的なテージャスは、総体的な消化(腸)から微細な消化(細胞)に至る全レベルにおいて消化を強化することで身体の最適な栄養状態と効率的な消化を支えます。消化プロセスで得た栄養とエネルギーは身体全体、そして免疫システムに力を与えます。

テージャスはまた、集中力や学習、記憶や意思決定を強化し認知力に寄与します。こうした性質は免疫システムの活動にも表れます。

眼を持たない免疫細胞は、他の細胞を認識するのに信号を使いますが、その相互作用において信号にどう反応するのか決定しなければなりません。免疫細胞は、センサーを使って常情報を集め監視を行っています。異物を見つけると、さらに信号を送り始めます。これは他の免疫システムを活性化させる知性(テージャス)なのです。プラナは循環の中で信号を伝え、遠くにある細胞と意思疎通をする信号の機能を持つのがテージャスです。免疫細胞はこうした信号によって、見たこともない脅威をどう認識するのかを学習します。脅威が去れば、免疫細胞は特定の病原菌の信号を記憶し、それ以後の素早い攻撃に備えます。


ソーマ・オージャス: オージャスは身体と精神と心を統合して機能させるための微細な接着剤です。また、カパの本質であるともいわれ、安定させる水と地の元素です。ランプのオイルのように、オージャスは燃えるような身体と精神のエネルギー、そして活力や情熱を維持します。オージャスが定期的に満たされることで、外的には輝く肌、輝く眼や絹のような髪として現れます。内的には、生殖、神経、免疫システムが機能し、感謝や満足といった安定した感情をはぐくみます。もっとも重要なのは、オージャスは気分を安定させ、ストレスの処理を容易にさせることです。

オージャスは、健康的で効率的、満ち足りた生理機能の副産物なのです。食物が正しく消化吸収された後に残る「ジュース」といえます。オージャスを作るというのは、内臓が活力を統合し身体と心が必要とする栄養を受け取ることです。痛みではなく至福を感じることで起こる良いバイブレーションが自分全体に伝わるためです。しかし、アグニ(消化の火)が正しく働いていないと、オージャスを作ることができません。それどころか、食物や思考、感情はアーマという毒素になってしまいます。


プラナテージャスオージャスの間には極めて複雑な相互作用があります。そのバランスが取れていると健康であり、バランスが壊れると病気になるのです。

アーユルヴェーダの叡智ではこう言われる「Yatha pinde, tatha bramhande (人間はブラフマン(宇宙)の投影である)」、すなわち身体の中に起こることは宇宙でも起こっているということです。
この言葉は、人間が宇宙から切り離せないということを示しています。同様に免疫システムは個人の活動と人生における経験とは切り離せないのです。


(次回に続きます)


(出典)http://ayurvedanextdoor.com/boost-your-immunity-with-ayurveda/


2016年12月4日日曜日

瞑想で脳が変わる
How the Brain Changes When You Meditate

マインドフルネスは脳を確実に変える



以前から、生まれ持った脳は変わらないと私たちは思っている。ある年齢を過ぎると長期間使える神経回路のカードは一枚だけだと。
10-20年先を見越し、それは逆だと考え始めている者がいる。「脳は常に適応するように作られている」のだ。世界に知られたウィスコンシン大学の精神健康調査センター(Center for Investigating Healthy Minds)の神経学者リッチー・デヴィッドソンが私たちに知ってほしいことが次の3つだ。
  1. 脳は鍛えれば変わる
  2. その変化はかなり大きい
  3. 新しい考え方は良い方向へ変えることができる
これが可能だということを理解するのは難しいものだ。マインドフルネスを実践することは、薬のように、すぐに効いて血流に入り、即効性が必要ならば血液脳関門を通り過ぎていくものではないからである。しかし、練習を通してピアノの弾き方を覚えるのと同じように幸福感を養うことは可能だ。この8月、デヴィットソンはMindful誌に、脳は一生変化し続けると語った。彼によればそれはとてもいい知らせであるという。

脳がどのように変化するのかは意図的に行うことが可能である。有益な思考に焦点を合わせたり、例えばそういった方向に思い向けることで、脳の塑性に潜在的に影響を与え、有益な方向に形作ることができる。これは、思いやりや幸福感などというものは能力とみなすべきだという必然的な結論へとつながる。

神経可塑性の研究が瞑想の研究の枠組みとなると、デヴィッドソンは付け加えた。また、一日30分程度の「短い瞑想であっても(脳スキャナで感知できる程度まで)脳を変えることができる」とセンターでは考えられている。

最近の研究では、マインドフルネスの実践時には次のように脳が変化すると考えられている。
まず、下記の場所における灰白質、皮質厚が増加する。
  • 前帯状皮質: 前頭葉の後ろにある前帯状皮質という構造に灰白質の増加がみられる。ここは、注意葛藤の監視能力を含む自動調整プロセスなどの機能に関わり、さらなる認識の柔軟性を可能にする。
  • 前頭前皮質: 主に計画や問題解決、感情制御などの高度な機能に関係している前頭前皮質の灰白質の密度が上がることがわかっている。
  • 海馬: 海馬の皮質厚が増加することも知られる。海馬は、辺縁系の一部で、学習や記憶などを司り、鬱やPTSDなどのストレス疾患やストレスに大変影響を受けやすい場所である。

偏桃体の縮小


複数の研究により、脳の「闘争・逃走」の核であり、恐れや不安といった感情が起こる場所である偏桃体は、マインドフルネスの実践後に細胞数が減少することがわかっている。


ネットワークや結合の機能性が減少・強化


マインドフルネスの実践後は、偏桃体が収縮するだけなく、偏桃体と前頭前皮質間の機能的な結合が弱くなる。これによって反応が弱くなり、もっと高度な脳機能に関連する結合(注意や集中など)が強化するために道を譲るのだ。


脳内の「我」の中心部の活動が減少


マインドフルネスの実践は、とりとめのない「猿の思考」と呼ばれることもあるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の活動の抑制や沈静に関連している。DMNが活性化するのは、思考があちこち方向性がない時であり、その反応は「反芻」になぞえられ、幸福感に関しては常に適応するとは言えない状態である。

マインドフルネスが脳に作用する影響は習慣的に繰り返されるもの(ルーティン)から生まれる。ゆっくりと安定し、一貫性をもった事実認識、そして一歩下がって気づき、受け入れ、断定せず、過剰に反応しない能力だ。何度も何度も長い時間ピアノを練習すると脳内のピアノを弾くネットワークが強化されていくように、長期間のマインドフルネスは脳を作る。そして、不注意に反応することなくその前に少し立ち止まるという習慣により効率的な調整が可能となっていくのだ。



(出典)http://upliftconnect.com/brain-changes-when-you-meditate/

2016年12月3日土曜日

105歳のおばあちゃん、ヨガとワインが若さの秘訣 
105-year-old grandma credits yoga and wine for youthful body

ヤフーニュースに載っていた105歳の女性のインタビューから。
元気に歳をとるためのヒントがいっぱいありそうですね。

-----------------------------------------
「考えなきゃいけないから脳にもいいし、筋肉も鍛えられるのよ」ヨガに対する彼女の愛をアッシュはBBCに語った。彼女はもう30年以上もヨガを実践してきている。「まさに元気でいられるの」

彼女の健康的なライフスタイルのおかげで、アッシュはこれまで、大抵の高齢者が毎朝感じるような深刻なうずきや痛みにも悩まされていない。もっと年を取ったら痛みを感じるようにはずだと彼女は言う。

「でも、老いって何?」この高齢者が問いかける。「いつになったら私が老いるのか知りたいわ」
アッシュにとって105歳というのは、明らかに老いてなどいないのだ。

これまでずっと活動的なライフスタイルを過ごしてきた。1930年代から40年代にかけてイングランド女子チームでテストクリケット(訳注:クリケット国際試合の中で最高峰の試合。5日間にわたって競技が行われる)をプレイしていた。現在、最低でも週一回はヨガやゴルフをし、かっこいい黄色のミニクーパーで走り回っている。


「クリケットは私の人生で最愛のもの、そしてミニは二番目なの」ITVのドキュメンタリー番組『100 Year Old Drives Ride Again』の中でアッシュは番組スタッフに語っている。「運転が好きなの。自由だし、4つの車輪が私の行きたいところに連れて行ってくれるもの」


(出典) https://www.yahoo.com/news/105-year-old-grandma-credits-yoga-and-wine-for-youthful-body-190609249.html

2016年11月30日水曜日

脳で炎症をコントロールする方法 
How to Control Inflammation with Your Brain

前回、迷走神経についての記事があったので、関連情報を。
UPLIFTからの科学的な記事です。
-----------------------------------------

迷走神経のパワーを解き放って治癒力を



昨日、ある記事を読んで私は大変興奮した。ガイア・ヴィンスによる「迷走神経をハッキング」というものだ。その記事は、深刻な消耗性のリウマチ性関節炎に罹っている女性についてであり、彼女が最終的に行き着いた炎症を最小化した治療法というのが迷走神経をただ刺激するというものだった。

つまり、副交感神経系で機能する迷走神経を活性化させることで炎症や免疫系に多大な影響を与えることができるのだ。脳の身体の炎症に対する働きはおそらくかなり深いのものだ。消化不良、高血圧、鬱など、炎症系の症状に悩まされているならばぜひ読み続けてほしい。段階を追って説明しよう。


迷走神経とは?


まず、迷走神経とは体内で最長の神経であり、脳神経から始まり、首から消化器、肝臓、脾臓、すい臓、心臓、肺を通っている。、この神経は副交感神経系で大きな役目を負っており、「休息して消化する」部分を担っている。(反対に交感神経は「戦うか逃げるか」の部分である)

迷走神経は脳から消化器官までを走る


迷走神経の調子


迷走神経の調子は副交感神経系を活性化するカギとなる。迷走神経の状態は、心拍数と呼吸数で測ることができる。息を吸うと心拍はやや早くなり、息を吐くと少し遅くなる。呼気と吸気の心拍数の差が大きければ大きいほど迷走神経の調子がいい。迷走神経の調子がいいということは、ストレスのあとすぐに身体がリラックス状態になれることを意味する。


迷走神経の調整がもたらすもの


迷走神経が調整されていると、身体機能の多くが向上し、血糖を調整し卒中や心疾患の危険を減少させ、血圧を下げ、消化液の生成を促し消化力が向上、偏頭痛を緩和する。また、よい心的状態に関連し、不安が減少してストレスに強くなる。迷走神経の最も興味深い働きのひとつは、基本的に内臓の微生物を見分け、病原性か非病原性かを感知して炎症を調整する反応を起こすことである。このように、内臓の微生物は気分やストレス、炎症全体へ影響を及ぼすのである。


迷走神経が低調であるということ


迷走神経が低調であれば、心疾患や発作、鬱、糖尿病、慢性疲労症候群、認識機能障害、そして高い確率で炎症性疾患につながる。炎症性疾患には、すべての自己免疫疾患(リウマチ性関節炎、炎症性大腸炎、子宮内膜症、自己免疫甲状腺疾患、狼瘡など)を含む。


呼吸法は迷走神経を調整するよい方法である


迷走神経を調整する方法


上記の記事では、迷走神経を刺激する方法を使ってその調子をよくしていた。幸いなことに、これは自分でも行えるが、定期的な練習が必要である。迷走神経の状態には、ある程度遺伝的傾向があるが、変えることができないというわけではない。迷走神経を調整する方法が以下である。

  1. ゆっくりとしたリズミカルな横隔膜呼吸(複式呼吸)を行う。肺の上部から浅い呼吸をするのではなく横隔膜から呼吸をすれば、迷走神経を刺激して調整することができる。
  2. ハミング(鼻歌)する。迷走神経は声帯につながっているので、ハミングすれば機械的に刺激することができる。鼻歌を歌うのもいいし、「オーム」と言い続けるのもいい。
  3. 話す。同様に、声帯がつながっているので話すこともよい。
  4. 冷たい水で顔を洗う。このメカニズムは知られていないが、顔への冷たい水は迷走神経を刺激する。
  5. 瞑想をする。特に親愛の瞑想が自分自身や他者への善意を促進する。バーバラ・フレドリクソンとベサニー・キクによる2010年の研究で、肯定的な感情を強化すると他者との親密さを増加させ迷走神経の状態を改善する。
  6. 内臓の微生物のバランスを整える。内臓内の健康的なバクテリアの存在は迷走神経を通してよいフィードバック・ループを作り上げる。

脳で炎症をコントロールする


身体の炎症反応を管理する

このような単純で基本的な健康対する実践の結果は、特に炎症に関しては、広範囲にわたる。炎症性疾患、消化不良、高血圧や鬱に悩むならば、迷走神経にもっと注目することは大変よいことであると思う。

何年も前から呼吸法や瞑想が健康によいと知られているが、そのメカニズムを知ることも素晴らしいことだ。この短い記事が刺激となって瞑想を始める機会となり、私がそうであるように、身体の炎症反応をコントロールする方法を探してほしい。






(出典)http://upliftconnect.com/control-inflammation/

2016年11月28日月曜日

ヨガはどのような働きをするのか:科学的研究 
Scientific Research: How Yoga Works

ヨガが身体や精神によいということはわかっている。が、近年まで、鬱や不安症、糖尿病、慢性疝痛やてんかんといった症状を和らげるのはなぜか、どのような仕組みがあるのかは誰にもはっきりとはわかっていなかった。

さて、ボストン大学医学部の研究者らが、ヨガの秘密を発見したと考えている。クリス・ストリーター博士と彼女のチーム、2012年5月のMedical Hypotheses journal にありえないほど長い題名の論文を発表、神経系を調整することでヨガが機能していると仮定した。それはどのようなものだろうか?それは、ストレスにうまく対応できる身体機能である迷走神経を強めることである。

その研究とは、「てんかん、鬱、心的外傷後ストレス障害における自律神経系、ガンマアミノ酪酸、及びストレス反応のヨガの効力(原題:The Effects of Yoga on the Autonomic Nervous System, Gamma-aminobutyric-acid, and Allostasis in Epilepsy, Depression, and Post-traumatic Stress Disorder)」である。


迷走神経とは?


調整が必要である迷走神経があることすら我々のほとんどは知らないが、間違いなく体内に存在する。体内の最も大きな脳神経である迷走神経は、頭骨の基部から始まり身体全体を通っており、呼吸、消化、神経系に影響を及ぼす。身体の「管制塔」と考えられておる、身体の主な機能を調整するのに役立っている。呼吸や心拍、消化など、そして体験を理解して処理し意味をなすことなども、迷走神経に直接関係しているのだ。

異なったレベルでそれを感じることができるので、迷走神経が調整させてうまく機能していること自分で感じることができる。消化力が高まり、心臓は最適に機能し、気分が落ち着く。活動的であったりストレスのある状態からもっとリラックスしたものに移行するのが容易になる。そういうことがうまく機能すると、人生の困難に正しいエネルギーと努力で簡単に対応できるようになる。つまり、常に柔軟性を保っているとき、われわれは「迷走神経の調子がよい」状態にあるといえるのだ。

一方「瞑想神経の低調」は、疲弊感をもたらす。消化力が落ち、心拍数が上がり、気分がころころ変わって対応できなくなる。当然のことながら、迷走神経がうまく調整されていない状態は、鬱やPTSD、慢性疝痛やてんかんなどの病気と関連性がある。それは、ヨガの実践で著しい効果を示す症状と同じである。研究者らは、ヨガが瞑想神経を刺激してそれらの症状を緩和すると仮定しているのだ。

その理論を試すため、迷走神経を調整すると考えているヨガの練習について詳しく調べた。例えば、ウジャイ・プラナヤマなどの抵抗力を加えた呼吸が弛緩反応の増加と心拍変動(回復力の指標)を観察した。また予備研究では、長い経験を持つヨガ実践者が「オーム」と声を出して唱えると、心の中で唱えるよりも迷走神経がより調整されてより弛緩反応がみられた。こうした研究が、様々なヨガの実践が、いかに人間の生理に様々な形で影響を与えているのかを明らかにし始めているのである。


https://yogainternational.com/article/view/scientific-research-how-yoga-works

2016年11月21日月曜日

極楽?

ほぼ毎週来てくださっている生徒さんたち、
かなり身体ができてきたので今日は少し難しいポーズにチャレンジしました。
その名も「Bird of Paradise」 直訳したら極楽鳥ですね。
「極楽」をどう感じるかがミソですね、なんて。

腿や肩や体側をじっくり伸ばし、脚で地面をとらえて重心と身体の軸を感じ
内にまとめてから外に向かって伸びる感覚をつかめないとなかなか難しいバランスポーズです。
今日は、膝を曲げた状態までいきましたが、いずれは伸ばせるようになるはずです。

ワイワイ言いながら、教える側も楽しいクラスでした。

Yoga Journal

毎日12分のヨガが骨の健康を促進する可能性 
New Research on Yoga and Bone Health

毎日12分のヨガが骨の健康を促進する可能性

カルシウムやビタミンDをたくさん摂取していますか?そしてヨガは?
骨粗しょう症や骨減少症の治療や予防に関して、こうしたアドバイスがされているのを聞いたことがあるかもしれません。これは一部には、2015年11月にTopics of Geriatric Rehabilitation (高齢者リハビリのトピック)誌に発表されたローレン・フィッシャーマン博士による10年にわたる研究での研究結果のせいなのです。

フィッシャーマン博士らは、木のポーズ(ヴルクシャサナ)、三角のポーズ(トリコナサナ)、戦士のポーズII(ヴィラバドラサナII)、体側を伸ばすポーズ(パルシュヴァコナサナ)、ねじった三角のポーズ(パリヴリッタトリコナサナ)、バッタのポーズ(シャラバーサナ)、橋のポーズ(セツバンダサナ)、仰向けの足を持つポーズ(シュプタ・パダングシュタサナ)のバリエーション2種、座位のねじりポーズ2種、屍のポーズ(シャヴァサナ)の12ポーズを研究しました。全体で12分の練習のDVDが被験者に与えられ、それで練習を行いました。

インターネットで募集した741人の被験者のうち、227人が毎日あるいは2日に1回のヨガを行う者を抽出し、それぞれ「完全適応」と「中程度適応」とラべルつけしました。その他の被験者の89%は女性で平均68歳でした。80%以上の被験者が骨粗しょう症か骨減少症と診断されていた人たちです。

被験者の骨ミネラル濃度(BMD)のデータを、研究の最初と10年後に収集しました。

その結果は?驚きです!227人の「完全適応」「中程度適応」の被験者の脊椎、腰、大腿骨の骨ミネラル濃度に改善がみられました。研究者らによれば、「ヨガに関係した深刻な怪我は、一切みられなかった。ヨガを実践者に、質的な骨質の改善が現れた

もちろん、さらなる研究は必要ではありますが、この結果は有望であり、ヨガの実践者らが毎日マットの上に立つ理由のひとつとなることでしょう。



(出典)https://yogainternational.com/article/view/new-research-on-yoga-and-bone-health

2016年11月14日月曜日

月とヨガの関係 
What Does Yoga Have To Do With The Moon?

今夜は68年ぶりに地球に月が大接近する Supermoon です。
太陽と反対に来た月(満月)が、地球と太陽の引力に引かれて近づくのですから
その力は潮の干満という形で現れるように、とてつもなく大きなものです。
私たちがそれを感じないわけがないと思いませんか?

残念ながら今日の空は曇っていて見えませんが、少し月に思いをはせてみましょう。
DoyouYogaの記事です。
-----------------------------------------

ヨガと月の関係とはどんなものでしょう?満月の日にヨガをしてはいけないとか、新月にヨギが断食をするとか聞いたことはありませんか?

そしてなぜ、夏至や当時に108ポーズを行うのでしょう?
いったい、月はヨガにどんな関連があるのかをここでお答えしましょう。


ハタ


「ハタ」とは、一般的にエクササイズの形をとったヨガのことを意味しています。「ハタ」という言葉は「意図的」「力強い」という意味があります。サンスクリット語では「ハ」は太陽、「タ」は月を表します。

これは、私たちの中にある男性性と女性性のバランスを指します。男性性は太陽で、熱く行動的。女性性は月で、冷たく受動的です。ハタヨガのアサナ(伝統的なヨガのエクササイズ)は、身体のバランスを整え両極にあるものを一体化させるためのものです。ヨガの練習を通して、強さと柔軟性、努力と委ねることを各ポーズの中で作っていくのです。

ハタヨガは力強い練習です。自己の変革と心を穏やかにするための道具です。ハタヨガの練習の中で、精神を「今」に調和させていくために心の揺らぎを穏やかにしていくことができます。



108


おそらく、新年に108回の太陽礼拝をする話を聞いたことがあるでしょう。その意味は何なのでしょうか?なぜ108回?

108という数は、ヨガ、仏教、ヒンズー教で意味のある数字です。古代インドの占星術師らは、太陽と月、地球間の距離の平均値が各直径の108倍であると考えていました。すなわち全体的な存在の数字をされていたのです。伝統的なマラ(数珠)は108個のビーズから成り、それらは太陽の周りを惑星がまわるようにグル・ビーズを囲っています。

1、0、8という数字は、唯一のもの、無、全て(無限)を意味し、宇宙の究極の真実という信仰を表しています。この聖なる数字の伝統において、特に春分と秋分という季節の変化を讃えるために108回の太陽礼拝が行われるのです。春分、秋分には、世界中で昼と夜の時間がほとんど同じになります。ラテン語ではEquinox(昼夜分岐点)は「等しい夜」という意味をもちます。ヨギたちは、この聖なる宇宙の変化を讃えるために108回の太陽礼拝を行うことで新しい始まりである季節の変化を祝うのです。



エーカダシ


「エーカダシ」とは「11」を表し、ヒンズーの太陰暦では満月と新月の後11日目を意味します。霊的にとても大切な日だと考えられています。ヴェーダ(古代インドの文献)では、エーカダシの日に断食をすると全ての罪から解放され、霊的に向上できると書かれています。

つまり、いつもは食事の準備や食べることに向けられている焦点を、神聖なるものへの信仰と愛へ向けるということです。このように、解脱へと近づくのです。西洋医学やアーユルヴェーダにおいても健康を維持促進するための断食は推奨されています。水やジュースでのデトックスは、汚れた身体を清め、堆積した老廃物を排除して消化機能を刺激ます。また、未消化の食事や老廃物による神経系の刺激がなくなるので精神的な集中力が高まります。このように、断食に関連した身体の浄化はこの日の縁起に関係しているのです。



満月と新月


地球は、太陽と月の引力に影響されています。こうした位置関係によってつくられるエネルギーは呼吸の周期に例えることができます。

満月のエネルギーは、プラナが最大になる吸気の最後にあたります。大きく息を吸って、止めて、身体のエネルギー(プラナ)を感じましょう。広がった上向きの力が私たちを力強く感情的に感じさせますが、落ち着きがなくなります。満月の間は自分勝手になりがちなのです。

新月のエネルギーはアパナの力が最大になる呼気の最後にあたります。完全に吐ききり、エネルギーが呼吸とともに流れていくのを感じましょう。アパナは収縮した下向きの力で、私たちに落ち着いた感覚を与えますが、身体の動きは重く抵抗感を感じるでしょう。



ヨガと月の周期


アシュタンガヨガの伝統では、この月の周期を尊重するために満月と新月の練習はやめるべきだと言われています。

月が満ちたり欠けたりすれば、心は影響を受けます。硬い地球がこの影響を受けているのは見えにくいですが、液体である海が受ける影響は眼に見えます。

月は地球全体に影響を及ぼしますが、潮の満ち引きを見ることでそれを感じることができます。太陽が月に影響を与え、月が地球に影響を与えます。その影響が自然に起こり、私たちは母なる自然の手の内にいるということになります。無意識にその時々であちこち引っ張られるか、それとも意識的に歩くこともできるのです。

意識の気付きの中で人生を歩くとき、ヨガを練習しているのだと言えるのです。






2016年11月7日月曜日

<日記>方法はひとつではない

今日のクラスは、数か月ぶりにヘッドスタンドの練習を入れてみました。

前回やってみた時には、肩が充分開いていなかったり、ハムストリングスが伸びなくて前に進めなかったり、はたまたコアマッスルが弱すぎたりして危なっかしい感じがする方がほとんどでした。
が、数か月間ヘッドスタンドの練習は一切しなかったのですが他のいろんな練習をしてきて、今日突然やってみたら、なんと皆さん(まだまだ補助は必要ですが)しっかりと肘を使って頭立ちができるようになっていたのです。

Yoga Journal


同じポーズを練習してもしても、うまくいかないときはできないものです。
ちょっと横に置いておいて、違うアプローチをしてみると意外とできてしまうことがあります。
今回もそうでした。
肩や腕まわり、ハムストリングスのストレッチ、コアの強化などなど、地道に練習を続けてきた結果、長い間やってもみなかったポーズがスッとできるようになってきたのです。
ヨガのポーズは数えきれないほどたくさんありますが、基本的には同じことをしていることが多いので、見た目や気分は違っていても重力のかかる場所を変えているだけで同じ練習を続けていたりしています。つまり、異なったアプローチで同じゴールを目指しているのです。

これは、日々の生活の中でも同じことが言えるかもしれません。
一所懸命がんばってもうまくいかないこともありますが、ちょっと横においておいて他の角度からやってみると意外とできてしまうこともあるのではないでしょうか。

こんな風に、ヨガは自分の身体だけでなく人生についてもいろいろ教えてくれます。
そこがヨガの面白いところです。



2016年11月3日木曜日

膝のヨガセラピー 
Yoga Therapy for Your Knees

今日はYogaInternationalから、よくある膝の痛みに関してです。
誰しも特に年齢を重ねると膝の痛みに悩む人が多いですが、それは年齢に関係なく起こる場合もあります。その原因と対処法を見てみましょう。
-----------------------------------------

慢性膝痛があったり、膝を曲げ伸ばしするとぽきぽき音がなったり、膝が過伸展する癖があったするならば、動きが変だったり膝頭が脱臼している可能性があります。こうしたアンバランスは、慢性膝痛や膝関節損傷の主な原因で、それはゆっくりと徐々に発症します。


では、簡単な解剖学を説明しましょう。膝頭は、大腿骨の溝に沿ってスライドするようにできていて、うまく動くためにはその溝の間をスムーズに動かなければなりません。もしそれがずれてしまったら(よく起こることですが)、その下にある軟骨をすり減らし、膝が不安定になります。結果として起こる損傷は、膝の代替手術をする主な原因ですが、多くの人は軟骨が「なくなった」から手術をしなければならないと信じています。しかし実際は、時間がかかるにせよ軟骨はまた成長します。問題は、バランスの悪い膝頭廻りの筋肉の引っ張りを直さない限り、身体が補修するよりも早く軟骨をすり減らし続けるということです。


では、なぜ膝頭がずれてしまうのでしょう?その原因は、膝のすぐ上で四頭筋腱に繋がる4つの筋肉である大腿四頭筋にあります。この腱は膝頭を囲んで付着しており、膝蓋靭帯として膝頭の下につながり、そこで脛骨に付着しています。膝頭はとても重要な力学的機能を司っています。大腿腱は、滑車にかかるロープのように膝頭の上を通り、膝頭は(滑車のように)大腿四頭筋の脚を伸ばす力を30パーセント引きあげています。大腿四頭筋と膝頭が脚を伸ばすための「伸筋機構」を形成しています。膝のアンバランスは、大腿四頭筋の「ロープ」が膝頭の滑車を横方向に引っ張り、機構の摩擦を引き起こしているのです。


ハタヨガはこのアンバランスを修正するのにとても役立ち、立位のポーズは特に効果的です。しかし注意してください。様々なポーズにおいて膝のアンバランスは、さらなるアンバランスとなり、直すどころか症状を悪化させたり怪我につながることもあります。ただよいことに、どこに注意すればいいかわかれば、良いアラインメントで正しい位置に膝を置くことは簡単にできます。


自然な立位のポジションでは股関節が両膝の幅よりも広いため、私たちの身体は「伸筋機構」の怪我をしやすくなっています。脚の骨に対する自然なY字型の配置は、大腿四頭筋の収縮をアンバランスにし、膝の過伸展などの問題がこのもともとあるアンバランスを余計に悪くさせます。その結果、脚を伸ばそうと大腿四頭筋を収縮させると、一番外側にある四頭筋(外側広筋)が強く引っ張られて膝頭が外側に引っ張られがちになります。


一番内側にある四頭筋(内側広筋)が、最もこの引っ張りに対抗する筋肉です。この筋肉はあまり使われず弱い傾向があり、一方で腿の外側の筋肉は使いすぎで強くなっていることが多いのです。なので、膝を健康的に保つためには、内側広筋の強化法を知る必要があります。実際、理学療法士は、膝の故障のリハビリおいてこのなおざりにされている筋肉を強化するエクササイズを取り入れています。




内側広筋の運動


ヨガのクラスでは、脚を延ばすポーズで膝が過伸展にならないように、(表面上は)大腿四頭筋を使うよう「膝頭を持ち上げて」と言われることがあります。しかし、膝頭を正しく持ち上げるには、膝に問題がある場合は特に、注意が必要です。


これは簡単にチェックできます。両脚をまっすぐにして足を平行に座るか立つかして、膝頭を「持ち上げる」か骨盤側に引くように腿の筋肉に力を入れます。あなたの膝頭は真っすぐ上に動きましたか?それとも外側に向かって斜めに上がったでしょうか?もし斜めならば、内側広筋を強化して正しく使う方法を知る必要があります。


これは少し困難をともないます。まず、内側広筋は膝の伸展の最後の10-20度の間だけ引き締まる感覚を感じられるため、この筋肉がどれなのかを見つけにくいからです。なので、この筋肉が動いているのを感じ理解するよう集中しなければなりません。



外側広筋       内側広筋



次に、変えられない構造的なアンバランス(X脚やO脚)は、内側広筋の正しい機能を制限し、他の四頭筋比べて弱くなることがあるので、余計に難しくなります。


最後に、内側広筋に力を入れて膝の過伸展を防げたとしても、膝がすでに過伸展していたら意味がなくなります。つまり、筋肉を強化するよりも、まず過伸展を意識的に回避することが重要なのです。過伸展の癖があれば、いくら内側広筋を強化してもまたもとの膝のアンバランスな伸展にもどってしまうからです。





膝頭を正しく配置するために行うべきことは以下です。
  1. 内側広筋をみつける
  2. 伸展のエクササイズで内側広筋を強化する
  3. 膝を曲げた戦士のポーズで強化を続ける
  4. 脚を伸ばしたポーズの中に組み込む



内側広筋の強化法
 




内側広筋をみつけるには、アイソメトリックの(長さを変えない)伸展が役立ちます。脚を前に伸ばしてダンダーサナ(杖のポーズ)で座ります。背中を壁につけてもいいでしょう。過伸展を防ぐため、ブランケットかマットを丸めて膝の下に置いておきます。次に、右脚を10-15度(足裏を時計として1時の方向)に回します。内側広筋をみつけるため、膝頭の内側の角から2.5センチ上に指を置き、腿の内側に向かって4センチ歩かせてみましょう。脚をゆっくり伸ばして大腿四頭筋が働くのを感じます。涙型の筋肉が指の下で硬くなるのを感じましょう。これが内側広筋です。膝を完全に伸ばすとこの筋肉がもっと働くのを感じます。8-10秒そのまま収縮させて、そのあと解放します。膝が固定されたり締め付けられるほど強く伸ばさないようにして、これをもう2回繰り返します。このエクササイズを左脚にも行います。



次に、脚を外に回さずに同じエクササイズを行います。天井にまっすぐ膝頭が向くようにしておきます。脚を完全に伸ばし、四頭筋の内側(指で触っている個所)が四頭筋の外側と同じくらい収縮しているかを確かめます。外に回した時と比べ、バランスよく四頭筋を働かせたときは膝頭が膝関節に対してまっすぐ動くのを観察しましょう。反対の脚も行います。あまりやりすぎて筋肉が疲労してしまわない程度に、1日に数回このエクササイズを行いましょう。







戦士のポーズ



伝統的なアサナの中でも、前の脚を曲げて後ろの脚を伸ばした戦士のポーズI、IIは、正しいアラインメントと動きができれば内側広筋を強化するのに特に効果的です。この筋肉の動きを分離させるのは脚が完全に伸展しているときが最も容易ですが、膝が踵の上に垂直に配置され踵の内側が床についている限り、膝が90度に曲がり脚が体重を支えている時には力が入って強化されます。





このポーズをとるには、両足を大きく離して両腕をそれぞれ伸ばします。足はだいたい手首の下くらいにきます。左足を30度くらい、右足を90度に回します。胴部をまっすぐに保ったまま右足を曲げます。膝が足首やつま先より飛び出ないようにします。脛は垂直にして、腿を床と平行にし脚が直角に曲がるようにしましょう。もし膝が足首より出て体重がつま先に移動したら、足幅を広くしましょう。頭を回して右手の指先を見ます。






スタンスが正しく膝が直角であっても、よくある危険な間違いは腿が内側に回って膝が脚の親指側に向いてしまうことです。これは土踏まずのアーチがつぶれることで起こり、膝の内側にストレスがかかって大腿四頭筋をバランスよく強化できなくなってしまいます。また、体重が足の外側に移動して膝が足の小指側に回ってしまうこともあります。この場合、腿の外側の筋肉が硬くなり膝の外側にストレスがかかります。この場合もまた、内側広筋は正しく機能しません。






膝を守るために
足の人差し指の上に膝が来るようにし、膝と指と脛が一直線に並ぶようにします。内側広筋が正しく働いていないと膝は内側に倒れます。外側広筋が膝頭を外向けに引っ張って膝の内側にストレスを与えます。体重が踵の下の方に移動すると膝は小指側に向き膝の内側にストレスを与えます。


戦士のポーズでの正しいアラインメントによって、膝の伸筋機構を調整強化するため内側広筋がほかの四頭筋と調和して働くことができます。一方でアンバランスによって内側広筋が働かなくなり筋肉のバランスが崩れ膝の損傷につながります。戦士のポーズでの以下の3つのルールに従って内側広筋を強化し膝を守りましょう。


第一に、体重が踵の中心にくるように膝を正しく直角に曲げること。つま先が曲がっていたら、それは膝が踵を超えている兆候です。


第二に、土踏まずのアーチを壊さないように。これは膝が内側に倒れているサインです。足の外側に体重を移動することでこの釣り合いをとろうとしますが、踵の内側が持ち上がります。しかし、これが膝の外側にストレスを与えポーズの目的が失われます。踵の内側と足の親指を床に着けながら土踏まずを持ち上げます。この2つの動き(着地と持ち上げ)によって膝が内側あるいは外側に回りすぎないようにすることができます。足指と土踏まずを持ち上げ、膝を曲げてエネルギーを土踏まずからふくらはぎを通って膝の内側へと引き上げ、膝が内側にまわらず踵の真上にくるようにしましょう。


第三に、腰を少し回して曲げている足の踵、膝頭、股関節が一直線になるように。(壁際でやると、右の足首の外側、膝、腰が壁に当たるはず)そのためには、膝を曲げる際に(お尻のポケットに何か重いものを入れているかのように)腰の外側を床に向かって下げ、エネルギーを土踏まずから膝の内側に引き上げます。膝を曲げると脚がらせん状に動いて、踵と膝頭と股関節が一直線になるでしょう。


この3つの動きの目的は、4つの四頭筋全てが調和して働き膝を安定させることです。結果として、内側広筋の動きが必要となり他の四頭筋とのバランスがとれるようになります。これを確認するには、膝の少し上の腿の内側を軽くつねってこの内側広筋が膝の外側にある腿の筋肉と同じくらい硬くなっているかを確認します。




三角のポーズ


戦士のポーズでの正しい膝のアラインメントは、自動的に内側広筋によい運動をさせます。さて、この同じ動きを三角のポーズのような脚を伸ばしたポーズに適用しましょう。意識的に内側広筋を使うことがもっと難しくなります。








足幅を広くして立ち、マットの端に対して左足を45度右足を90度にします。右脚を少しまげて踵と膝、腰を戦士のポーズのように一直線にします。そして、脚をていねいに伸ばし、特に最後の20度のところで内側広筋を働かせます。脚を伸ばす際にこの筋肉が正しく使われ脚が正しい位置にあれば、膝頭が脚に向かってまっすぐ引きあがり、膝を固定するのがほとんど無理だということがわかります。しかし、内側広筋を解放したとたんに膝が過伸展してその位置に固定されていまします。


股関節から右に屈曲し三角のポーズに入ります。内側広筋を安定させて腿の内側に沿って引き上げ、膝を固定せずに足を延ばします。膝関節に圧迫を感じたら、おそらく内側広筋が弛緩して膝が過伸展しているはずです。ポーズをやめてもう一度試しましょう。正しいアラインメントにあると、腿の内側に沿って、膝の内側から座骨まで、より強いストレッチを感じます。ストレッチしすぎないように注意しましょう。必要なら手の下にブロックをおいて支えにしましょう。




結論


ハタヨガの立位のポーズは、膝の慢性的な損傷(痛み)につながる構造的なアンバランスを克服するための膝を強化し安定させるパワフルで効果的な方法です。脚の使い方やアラインメントにもう少しのマインドフルネスを用いることで、こうしたポーズがもたらす自然な治癒的効果が高まるのです。


(出典)https://yogainternational.com/article/view/yoga-therapy-for-your-knees1


2016年10月29日土曜日

ホットヨガ:知っておくべき危険と嘘 
Hot Yoga: The Dangers and Myths You Need to Know

巷で流行っているいわゆる「ホットヨガ」についてはいろいろな説がありますが、
今日は、その危険と都市伝説的通説についての記事です。

「○○ヨガ」という名前のついたものが増えていますが、ヨガの本質を持たず名前だけが独り歩きしてしまっているものもあって、なんとなく居心地の悪い感じがしています。
-----------------------------------------

私の住んでいる町では、通りにヨガスタジオを見かけない日はありません。そして、その全てのヨガスタジオは加熱スタジオで、つまりは摂氏32~47度の部屋でクラスが行われています。正直、私は長い間ホットヨガの虜でした。それは、ヨガ、エクササイズに関わらず、身体の外部の極度の熱の中で運動をするときに熱が身体に与える影響について深く知るまでだったのです。

今、ホットヨガは、大流行りだ。常温のスタジオを探す方が難しいくらいで、標準的なビクラムからビンヤサまでに至るすべてが加熱した環境で行われています。ヨガ・ティーチャーとして加熱・常温どちらも教えてきましたが、私が何を教えてきたのかを知ることになったのです。ここにある事実が、極度の熱があなたにとって良いことか悪いことなのかをあなた自身が選ぶ時に役立つことを願っています。


外部の熱と身体の熱


ホットヨガには、約38度くらいまで部屋の温度を上げる外的な熱源があります。しかし、運動をすれば身体の内部に熱が作られるということを言及することが大切で、そしてそう、ヨガは穏やかな運動であるとみなすことができるでしょう。ホットヨガは、静的なポーズの持続(と少しの流れ)を行い、すなわちポーズの種類によって身体の一部を伸展し他の部分を収縮することで安定させます。つまり、静止するために筋肉をアイソメトリック(筋肉の長さを変えずに力を加える方法)に収縮しているのです。

体内の熱はどのように作られるのでしょう?筋肉組織の細胞内で、いくつかの科学反応がおこります。こうした細胞はエネルギーを放ち、それが熱という形になります。筋肉収縮中のこの化学反応が大きくなれば、体内の熱も大きくなります。熱の身体に対する影響の話をするのにこれが重要なポイントになります。

ホットヨガは、熱プラス熱の反応を大きく引き起こし、熱疲労や熱射病につながることもあります。体内の熱が上がれば、皮膚の血管拡張が起こり体温を正常範囲内に保つため汗を出して冷やし始めます。ですから、身体を冷やそうと汗をかくと血流が増えますが、室温が38度を超えていると身体を冷やすことは事実上できないので、体温の混乱が起こりえます。


どのようにおかしくなるのか


身体は様々な方法で身体を冷やそうとしますが、主に伝導、対流、蒸発を行います。伝導とは2つの隣り合った物質の間で熱を交換すること、対流は水や空気と身体の間で熱を交換すること、そして蒸発は水が液体から気体に変換することでその過程には熱が使われます。加熱された部屋にいるときに蒸し暑くなるのは、それぞれの身体が体内温度があがることで汗をかき身体の熱を逃がそうとするからです。

では、ホットヨガの部屋で暑くなっても出られなくて気分が悪くなり始めると何が起こるのでしょう?おそらく、熱疲労になりかかっています。身体の負のフィードバックシステムを通して、体温の恒常性を保っています。このシステムは、熱疲労の間働き続けますが、この部屋の状態では体温が正常レベル以上に上がるのを止めることはできません。そしてたくさん汗をかくことで脱水し、血圧が下がり、心拍数が上がります。脱力し、めまい、吐き気まで感じるかもしれません。

このような状態では涼しい場所に移動するべきなのですが、多くのホットヨガスタジオで経験しましたが、大抵のインストラクターはそういう人を見下すか部屋にとどまるよう促すことが多いのです。もしこういった症状になれば身体の恒常性を保つために涼しい部屋に行くべきです。そうしなければ、熱射病になり多くの場合は入院することになります。


汗とともに毒をだしているという嘘


ヨガインストラクターが、毒素を出すから汗をかくのはいいことだと言っていますか?なるほど、この発言は100%正しいとは言えません。汗の成分のほとんどは水で、他には塩、カリウム、アンモニア、尿素などの化学物質が含まれています。解毒が実際に行われるのは、腎臓、肝臓、そして大腸です。90分のホットヨガクラスで死にそうなくらい汗をかいても毒素は排出されません。ただ、脱水して水の分の重量が減るだけです。がっかりさせるつもりはありませんが、それが身体のしくみの事実なのです。身体の毒を出したいのなら、医師に相談するか、薬局で肝臓や腎臓、大腸を浄化する天然成分の薬品を購入した方がよいでしょう。


柔軟性の嘘


筋肉の柔軟性と関節の柔軟性は異なります。腱や靭帯にはあまり血流がなく、特に靭帯にはほとんどありません。そのおかげで靭帯が関節を安定させているのです。加熱された部屋にいると、血流が増えて実際よりも柔軟になったように感じます。英雄のポーズ(いわゆる「お姉さんすわり」)のような強いポーズは、常温のスタジオでは膝関節に制限がかかってやりにくかもしれません。一方で、熱い部屋では制限が感じられず安全な範囲を超えてしまうのです。靭帯はストレッチしますがそんなには伸びません。関節に負担のかかるポーズで靭帯を強く伸ばし続けると靭帯が切れる危険が高まります。もしくは、靭帯が関節を支持できないところまで伸ばしてしまう危険もあります。靭帯を伸ばしすぎると関節が不安定になることを理解しなければなりません。

ヨガがリハビリによいと誰もが思っていますが、ヨガは単に穏やかな運動のひとつで怪我をすることもあることを理解してください。中には運動学や解剖学、生理学の十分な訓練を受けていないヨガインストラクターもいるので、特に全くのヨガ初心者にはホットヨガが悲惨な結果につながりうると、私は個人的に考えています。全てのヨガインストラクターがそうだと言ってるわけではありません。熱い部屋で生徒が安全に行えるよう、そして生徒が熱疲労の兆候を見せればすぐに対応する素晴らしいインストラクターもたくさんいます。しかし残念ながら、すべてのインストラクターがそうだというわけではないのです。

運動するみなさん、どうか安全に行ってください。ひどく熱ければ部屋を出ましょう。やりすぎないでください。そしてどうか、自分に合ったヨガスタジオやインストラクターを見つけて下さい。



(出典)http://breakingmuscle.com/yoga/hot-yoga-the-dangers-and-myths-you-need-to-know

2016年10月24日月曜日

首の緊張を解く
Resolving Neck Tension

今日は、YogaIntenaional から、首の緊張を解消する方法です。
筋肉の動きやアサナでのアジャストなど、オタクな記事ですが、さらっと読んでみて下さい(笑)

スマホやPCだけでなく、本を読んだり料理をしたり、私たちは下を向いているこが意外と多いものです。アサナの時だけでなく常に意識することが大事なのでしょうね。
-----------------------------------------

頭を前に傾けているとき、首の痛みや肩の緊張、椎間板ヘルニアや腰痛すら起こります。頭をもっとストレスのかからない場所に戻せいう指示がこうした問題を劇的に解消します。が、まずは身体に何が起こっているのかを知らなければなりません。

姿勢の観点から言えば、頭を正しい位置に維持することは、首にとって難しいことなのです。首を間違った場所に引っ張ろうとする力はたくさんありますが、調和をもって全ての支持筋を働かせながら脊椎上方にある頭の位置を繊細に調整してくれる力は少ししかありません。


首の後ろに集まり頭骨の基部についている大きな筋肉の問題が起こります。これは、脊柱筋だけでなく首の横に沿って胸骨の上部から頭の基部に走る筋肉(胸鎖乳突筋)も含みます。首の後ろの筋肉に集中することで、呼吸、会話、食事などのために首の前を楽にしながら垂直の姿勢を保つことができます。この構造の問題は、頭の基部に始まる首の筋肉が胸郭上部を支えているため良い姿勢がしにくいことです。頭が前に傾くと、身体前面の荷重が下がり、頭の基部が下に引っ張られ、首が短くなってその荷重が増えます。

もしこのバランスの崩れを感じたことがなければ、それを感じるのは簡単です。単純に頭を前に出して椎骨の自然な中心点から遠ざけます。これが首の後部を短くし、すぐに制御がかかり前と横の筋肉がゆるみます。その結果、胸が落ち、窮屈で重い感覚がします。肩は前に丸まり肩甲骨が脊椎から横方向に離れます。ですから、単純に頭を前にやれば、牛が荷車を引く時のように身体前面の荷重が首からぶら下がるのです。


この姿勢のバランスに悩んでいる人の多くは、間違った方法で「直そう」とします。頭と肩を後ろに引っ張って「まっすぐにする」のです。これは単に菱形筋(肩甲骨を脊柱、および首に向かって引っ張る筋肉)が過度に働き上背を締め付けるだけです。脊椎にまっすぐにしようとして多くの場合、頭を斜め後ろに動かしてしまい余計に首が短くなるからです。他の方法は、顎をひきながら頭を後ろに動かす方法ですが、これも首を平たくしてもっと緊張させてしまうだけなのです。


こうした再調整が失敗する原因は、頭か顎から動かしていることにあります。どちらの場合も、外側から内側に、外部の基準点によって動かそうとしています(例えば「耳を肩のラインに合わせる」とか)。外部の基準で修正させるようにすれば、大抵はもっと緊張します。本当の修正は内側から外側へ動かすべきで、身体の中心に近い内側の基準点を使う方がいいのです。



この内側の基準点は、喉の上部で顎の眞下にある舌骨にあるとわかりました。


舌骨とは、馬蹄形の骨で食道を囲んで喉の上部に「浮いて」います。関節や靭帯で骨格とはつながっておらず、深い「舌骨下筋」の微細で繊細な網の中心にぶらさがっています。この筋肉の「網」は、身体の前後に伸び咽頭、肩甲骨、胸骨とつながり、胸郭の内側から舌の前を結合しています。また、舌、顎、頭骨の基部を繋げる「舌骨上筋」もあります。この場所からこの網の中心にかけて、あなたが飲み込んだり話す度に、舌骨が上下に動くのです。


この網の範囲は予想以上に広いです。舌骨周りの筋肉の状態は、消化器官の調子や状態に影響します。飲み込むと舌骨が上がり、少し消化管を刺激します。腹筋もまた、下腹部が内側及び下側に引き込まれ調整されます。まさに、飲み込むときに下腹部が引き込稀るのを感じるのは自然なことなのです。(下腹部を膨らませながら飲み込んでみるといいです!)


舌骨の影響が深い一方、舌骨の動きは良い姿勢の要因とはなりません、が、指示にはなります。舌骨周りの筋肉の状態は姿勢を保つ筋肉の状態に影響します。舌骨が正しい位置にあれば、首と頭は正しい位置にあります。そして筋肉の状態に調和が生まれます。緊張を解きリラックスできるよう、信号が首の後ろの筋肉に特に送られるのです。


耳から耳まで「微笑む」ように喉の上部を後ろ及び上に向かって優しく引き、舌骨の位置を探りましょう。微笑むことで感じる微細な解放は「やる」とか調整するよりは「やらない」方がより感じられるので、「微笑む」ことは「修正」よりも良いでしょう。頭の基部の筋肉にあった緊張を和らげ、変化が起こります。顎を引きたくなったかもしれませんが、顎の下から優しく動かす方がいいのです。舌骨の動きを指の先で感じてみましょう。


頭や首を舌骨から再調整することで首の伸展が起こりますが、それが首を伸展させているわけではありません。首の伸展は、脛骨の前にあるもっと深くて強いコア・マッスルの動きです。このコア・マッスル(頭長筋と頸長筋)は、首の後ろを短くする動きに反作用することのできる唯一の筋肉群で、よい姿勢でなければ作用できません。頭長筋は首の深いところにあり、最上部の椎骨の前部にあります。脛長筋は、その椎骨の前から上背部にかけて首の長さと同じ距離を伸びています。



床に寝て頭頂に向かって伸びると、これらの筋肉の動きが感じられるはずです。これらが収縮すると、首が伸び、頭の後ろが床にそってスライドするのを感じるでしょう。ヨガのポーズでは、同じ結果を得るための合図を使います。例えば、立位では「頭頂を糸が上から引っ張っている」ようなイメージをすると、頚長筋が収縮して首が長くなります。














これらの筋肉が強化されれば、頭が間違った位置にあるときに起こる首の後ろにある大きな筋肉の下方引力を克服することができるでしょう。しかし、これは最初に舌骨から調整したときにだけ可能になることであり、この緊張を解放するのは不可能でしょう。




















再調整を練習する



様々なヨガのポーズの中で、伸展させる筋肉を強化しながら、首の後ろを収縮する筋肉の緊張を解くという再調整の機会が得られます。ヴィラバドラサナII(戦士のポーズII)やトリコナサナ(三角のポーズ)やその他立位のポーズです。後屈は完全に伸展することで首を強化し、ツイストは首のアライメントを改善、前屈は緊張のある脊椎と首の筋肉をストレッチします。こうしたポーズでどうのように自らを指示するかは重要です。というのもそうでなければより首に緊張を生み出し身体全体につながっていくからです。立位のポーズではよくあることで、両腕を保持するため首の筋肉を使うかのように肩を丸め、首を伸ばしすぎて首の後ろをいつも短くしてしまう人がいます。



例えば、戦士のポーズIIではよく、肩を丸めて首を硬くしてしまうことがあります。腕を外転(手のひらを上に)して肩甲骨を後方及び下方に解放して肩のアライメントを直すことはできますが、このアジャストは原因ではなく表面に働きかけるだけです。本当に硬くなっているのは頭の基部で、首の筋肉が緊張しています。舌の先を引きあげ(舌骨の位置まで)優しく頭頂に向かって伸びると、肩甲骨が自然に下方へ解放し、呼吸へと身体が開いていき、軽く広がっていきます。







後屈は大いなる挑戦です。というのも、首は完全な伸展に向かい過伸展に追い込まれ、腰がだけでなく首も詰まります。後屈に入るという思いだけで筋肉が緊張し、首の過伸展につながります。


これはウシュトラサナ(ラクダのポーズ)でよく起こります。頭を後ろに下げるのが早すぎる場合が
多く、後ろに「傾いて」しまいその途中で首と腰を締め付けてしまうのです。首の後ろが固まると舌骨辺りの喉が前に動き、脊椎が開いて伸びるというより詰まってしまうことになります。














ラクダのポーズで自然に伸びるための首の正しい位置と身体の緊張を解く方法は、ポーズが教えてくれます。(なぜ後屈が陶酔的であるかという理由のひとつです。)肩を後ろに引きながら、胸を引き上げます。そして、頭の上部からではなく喉の上部から頭を倒します。これが、舌骨から始まる基本の動きです。

















このように練習すれば、特に首の前にある頚長筋といった鍵となるコアの姿勢筋を強化します。これらは、いつも重力や他のより強い首の筋肉に押さえつけられているのです。ポーズを正しく行うには、首と頭の動きに注目する必要があります。喉の上部を前にシフトさせたり、頭を後ろに傾けるのが早すぎると、胸部が落ち込んで首が固まります。こうした法則を頭に入れておけば、どんな後屈も首の強化や再調整に役立つでしょう。この練習で得られる成果は、首を緊張やストレスから解放して、安定したまっすぐの姿勢なのです。















顎のロックか喉の網か?

舌骨の調整から思い出すのは、ハタヨガの伝統的なバンダのひとつジャランダラ・バンダです。ジャランダラ・バンダの基本的な動きは、プラナヤマの関連する練習の中で顎を胸にそして胸を顎に近づけることです。これが神経系をリラックスさせ、予測できない変動を「とらえ」瞑想を促します。プラナヤマでは、ジャランダラ・バンダは柔らかい口蓋の天井を開いて喉の奥に合わせます。そして完全にオープンになり、リラックスし、呼吸の自然な流れに反応することができるのです。

どうしてその名前がついたのかよくわかりませんが、ジャランダラの起源は示唆的です。ジャラは「網、蜘蛛の巣、鳥を捕まえる罠」であり、ダラは「支え、支持」を意味します。たいていは「顎のロック」と表現されますが、顎がどうこうより舌骨周りの網に関係する練習だととらえてみましょう。この「網」の糸は舌骨の位置に直接影響し、舌骨が動けば緊張するものもあれば弛緩するものもあるのです。

よくあるアンバランス

身体の前後にある大きな筋肉は頭の基部でつながっています。これらの筋肉が緊張すれば、頭が前に倒れます。これが、肩が前に丸まり胸が落ち込む原因になります。


舌骨

舌骨と胸骨、喉、顎、顔、側頭葉、頭の基部を筋肉の網がつないでいます。


緊張を解く

顎と喉が合わさるところに指をおいて舌骨を上方および下方に導いてみましょう。この動きが、首の後ろの筋肉を解放する指示となり、首の前の筋肉が脊椎を上方に伸ばす指示となります。

頚長筋

この筋肉は脛骨の前に沿って走っています。収縮すると首が頭頂に向かって上に伸びます。胸が持ち上がると、肩が自然に後ろに引かれていきます。

戦士のポーズII

このポーズで頭を回すとき、一般的に頭を後ろに傾けて首の後ろを短くし顎を前に出すことが多いのです。これが、肩を丸めることになり緊張をつくります。

舌骨の調整によってこの緊張が解かれ、首の位置を正しポーズを解放します。

痛いラクダ

たいてい頭をすぐに倒してしまいます。首が短くなり舌骨が突き出ます。胸は落ち腰が詰まるのです。

より良い後屈へ

喉の上部を下げ、頭頂に向かって優しく伸びながら、胸部を持ちあげましょう。頭骨の基部を締めたり頭を後掲せず、脊椎の自然な延長線にそって優雅に頭を後ろに伸ばします。そして、脊椎が対称的な曲線を描くまで深めていきましょう。





2016年10月21日金曜日

自分のドーシャを知る 
Know your Dosha: An Easy Guide to Ayurveda

中医学と同様、アーユルヴェーダでもまず体質を知って
それに応じた食事や治療法を選択するというのが基本なのですが、
そういえば体質をどうやって知るのかという記事を掲載していなかったなと思い
この記事を選びました。

この体質というのは基本的に大きく3つに分けられます。
私の場合、ややヴァータ体質なのですが、どの体質も同じくらい持っていてかなりめんどくさいことになっています。まあ、仕方ないですね、持って生まれた体質なんで。。。

-----------------------------------------
なぜ人によって太り方が違ったり、歩く速さやかかりやすい病気が異なるのか不思議に思ったことはありませんか?
古代インドの治療法であるアーユルヴェーダによれば、その答えは「ドーシャ」と呼ばれる体質にあります。このビギナー・ガイドは、あなたのドーシャを知り、どの元素が優位にあるか、また体質にあった最適の生活を送るための方法を知る手掛かりとなるでしょう。

ドーシャとは?


ドーシャは文字通り訳すと「変化するもの」で、生物学的および心理学的特質を決定する生命力のタイプのことです。基本的に、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つのタイプがあります。ひとつのドーシャが優位になっている人もいますが、たいていの人は2つのドーシャの特徴を持っています。完全な「ヴァータ」や「ピッタ」「カパ」の人、3つすべての人は稀です。

身体について言えば、この3つのドーシャは、おおまかに「痩せ型(ヴァータ)」、「中庸型(ピッタ)」、「ぽっちゃり型(カパ)」と言えるでしょう。しかし、これらドーシャ・タイプは身体だけでなく心にも当てはまり、各ドーシャはそれぞれ2つの元素と関連しています。

ドーシャ・チェック(分析)

ヴァータ

元素: 風・空
ヴァータは「ドーシャのリーダー」とみなされ、ピッタとカパを模倣します。身体の動きを支配しています。主としてヴァータ・タイプである人は、背が高く瘦せ型で、体重が増えにくいです。細長い体型で骨が出っ張っており、速く軽い歩行をするヴァータ・タイプは、しばしば不規則な食事や睡眠の問題をかかえ他のドーシャ・タイプよりも寒さを感じやすいです。考えが速く、熱狂的で快活なヴァータは、話好きで覚えるのが早いのですが、覚えたことを忘れやすく、判断することが苦手です。生まれつき感情的で、気分が変わりやすいのです。

ヴァータがバランスを崩すと、消化不良やガス、膨満感、乾燥肌になり、行動への制御を失ったり、焦って思考の集中を欠きやすく、不安症や鬱につながります。ヴァータのバランスを取る良い方法は、規則正しい食事と睡眠と季節に合った暖色で温かい服装をし、落ち着いた音楽と甘く重たい香りで暖かみと安定を得ることです。ヨガのようなバランスと柔軟性に焦点をあてた運動や、太極拳、エアロビクスなどはヴァータ・タイプに最適です。低脂肪の乳製品、オリーブオイル、米、麦、ナッツ類、火を通した野菜、スパイス、甘い果実などはすべてヴァータを鎮めるのにお勧めですが、豆類や大麦、トウモロコシ、芽野菜、キャベツ、生野菜、ドライフルーツなどは避けた方がよいでしょう。


ピッタ

元素: 火・水
怒りっぽく積極的で、決意の固いピッタ・タイプは、素晴らしい意思決定者であり、話すことがうまく、よい教師でもあります。引き締まった筋肉を持ち、めりはのある体つき、顔色がよく、左右対称の顔だち、体重の変化が激しいです。

ピッタ・タイプは、有能で集中力があり、秩序のある行動をし、挑戦が大好きです!こうした賢明な完璧主義者は、直接的で機転が利き率直ですが、頑固で意見の不一致に我慢ができず、自分にも他者にも過度に批判的になる傾向があります。

ピッタがバランスを崩すと、極めて理屈っぽく短期になり、発熱、胸やけ、焼けるような感覚や発疹となる場合があります。

ピッタのバランスを取り戻すには、落ち着きと安定性のあるものを選択することが大切です。休養と活動のバランスをとり、自然のある戸外で過ごして毎日よく笑うようにすると、ピッタ・タイプは落ち着きバランスを取り戻します。寒色や寒色光、沈静効果のある香りもまたよいでしょう。ピッタタイプの食事は、乳製品、小麦、大麦、米、甘い果実、コリアンダーやカルダモン、サフラン、フェンネルなど冷却効果のあるスパイスをお勧めします。辛いスパイスや酸っぱいフルーツなどの食べ物は避けましょう。



カパ

元素: 地・水

カパは身体の構造を支配するドーシャで、このドーシャの人は、柔らかく体格が頑丈、滑らかな肌、大きな眼、ぽっちゃりとしている傾向があります。肥満になりやすくピッタよりはあまり食べないのですが、たくさん重い食事を楽しみます。代謝がゆるやかで安定しており、慎重な歩き方をするカパ・タイプは深く穏やかな睡眠をとります。

誠実で硬く、我慢強く親切なカパ・タイプは、信頼できる友を作り、自分の落ち着ける場所にいる限りは人生を楽しむことができます。しばしば変化を嫌い、決まった習慣を守る傾向があります。

カパのバランスを崩すと、過度の睡眠、過体重、体液停滞、喘息や糖尿病につながります。また、非生産的もしくは破壊的ともいえる関係性、仕事、安楽などに固執し鬱になる可能性もあります。

刺激がカパのバランスをとる最適な方法です。習慣的なエクササイズをし、頻繁な掃除や不要なものの処分を行い、暖色と元気の出る香りがカパのバランスを正常に戻します。豆類、生姜茶、蜂蜜、軽いフルーツやほとんどの野菜はカパのコントロールに効果的です。重いフルーツ、乳製品、ナッツ類、オーツ麦、米、小麦、蜂蜜以外の糖類は摂取しないか量を減らすべきです。


2016年10月19日水曜日

ヨガ 腰痛に理学療法と同様の効果
Yoga as Good as Physical Therapy for Back Pain

Medscape Medical News からの記事です。
---------------------------------------------------------


米国で最も多い痛みの症状である慢性腰痛の緩和にヨガが理学療法を同様の効果があるという研究結果が発表された。

ボストン医療センターの統合医療の責任者であるB・サパー博士によれば、その効果はヨガを日常的に行っている者に顕著である。彼の研究は、米国疼痛医学会の2016年の年次会で発表された。

研究では、ヨガが痛みを緩和し機能を改善し、薬品の使用を減らす効果があるとわかった。また、理学療法が腰痛の治療に効果的であると示した。
「ヨガに効果があるのもわかっているし、理学療法が効果的なのもわかっている。しかし、これらが同じくらいの効果があるとは知らなかった」とサパーは言う。「主流の医療に補完的な療法を加えるには、少なくとも従来の治療と同等の効果があるべきであるが、おそらく費用対効果のような他のプラス面もある」

この研究のため、研究者らは、ボストン周辺の医療施設から脊椎狭窄などはっきりした解剖学的原因のない慢性腰痛を持った成人患者320人を募集した。サパーによれば、患者らは極めて高い疼痛スコア(最大10として平均7)を示し、腰痛に関しては極めて障害であった。約4分の3が痛み止めを使い約20%がオピオイドを使用していた。

研究のための「患者を集めるのには全く困らなかった」と彼は言う。「彼らは慢性腰痛の患者でありそのニーズは満たされていないからだ」

患者らはランダムに3つに分けられた。ヨガと理学療法と教育の3つだ。

ヨガグループは、まったくのビギナーから教師までの比率で毎週75分のクラスを行った。クラスは短いヨガ哲学(非暴力、中庸、自己の受容)から始まる。参加者はその後マットを渡され、その上で簡単なヨガポーズを行う。彼らは、家庭で練習するようDVDを渡された。

何人かの患者、特に肥満者には困難だったとサパーは語る。「しかしこのクラスはゆっくりで優しいものだ。最初のクラスは、床に結わって膝を胸に抱えるとか四つん這いになるとかだ」


理学療法グループは、エアロビクスを含めた15回の60分プライベートセッションを行った。教育グループは腰痛に関する広範囲の本を渡された。


理学療法とヨガのセッションは12週続き、その後52週観察した。この間、ヨガと理学療法グループは無作為にメンテナンス(ドロップインのヨガクラスや理学療法など)か、家庭での練習を割り当てられた。

研究によれば、ヨガと理学療法グループはほぼ同等の効果があった。「12週目までは教育グループとそんなに違いはなかった」とサパーは言う。

しかし、全体的に患者らは多くのヨガクラスや理学療法セッションに参加していない。最初の段階ではおよそ7回程度である。サパーによれば、ヨガクラスに本当に参加していた患者らに注目しても、ヨガと理学療法は同様であったが、教育との差はかなり大きい者だった」
疼痛スコアに結果が同様であったのだ。

そして「大変改善した」「大変満足した」と答えた患者の数も、ヨガと理学療法では同様であった。

ヨガは、大抵の場合一時的に腰痛を悪化するが、穏やかに行えば安全であると証明された。

低い順守率に加えこの研究の考えられる欠点は、「これはかなり計画され標準化されたヨガプログラムであるということ」とサパーは語る。「町のヨガスタジオで患者らがどんなことをするかはわからない」

皆がガイドラインに忠実に行えるような方法を開発することがさらなる研究には必要であると彼は言う。

研究者は、ヨガに関連する費用を分析しているとサパーは言う。

ヨガは脳にもよい影響があるという証拠があると、会議に出席していた国立衛生研究所と国立補完統合医療センターのM・キャサリン・ブシュネル博士は言う。

彼女によれば、脳の活性化とどれくらいヨガを続けているかには、極めて強い関連性があるようだ。


これらの結果は医学会で発表されたものである。医学誌に発表される前に外部の専門家がデータを精査するという「査読」はまだ行われていない予備段階であるとみなすべきである。

2016年10月17日月曜日

そう、ヨガはDNAを修復する
Yes, Yoga Can Modify Your DNA

Yoganonymousの記事からです。

-----------------------------------------

ヨガは健康を促進し、ストレスを減らし、慢性病にかかりにくくし、そのうえDNA機能を高める?




そう、本当だ。ヨガのマインドフルネスの訓練で、DNA機能を向上させることが科学的に証明されている。この発見は、カルガリー大学とハーバード大学でそれぞれ行われた2つの研究によるものだ。

ハーブ、化粧品、医薬品企業のアドバイザーでありマサチューセッツ・アーモスト大学の研究者クリス・キルハムは、Fox News Healthチャンネルのインタビューで詳しく語った。キルハムによれば、「どのように起こるのかわからないが、DNAが変異することはわかっている」

ハーバード大学の研究では、ヨガが細胞代謝機能を改善することを発見している。つまり、身体が栄養を吸収し、身体を一日中維持するためにその栄養を使うという機能を高める。

ハーバードの研究では、マインドフルネスの瞑想の訓練を受けたグループに焦点を当て、訓練を全く受けていないコントロール・グループと比較した。「8週間後、両グループの血液サンプルを採取した。瞑想グループは2209の遺伝子に変化が見られ、広範囲にわたる影響があった。活発化したものは1275例あり、934例が不活性化した。ヨガで促進された遺伝子変異の多くは、細胞代謝に関連するものである。これは、細胞が栄養や酸素を用いてエネルギーを造りだる能力である。ヨガの方法を訓練したものは細胞代謝が向上し、総体的に細胞機能がよくなった」

また、カルガリー大学の研究では、ヨガの練習が寿命を伸ばすことを発見した。つまり、二つの研究を考えると、ヨガの練習が細胞代謝を促進し(それは今後病気になったり遺伝子変異の症状にかかる可能性を下げる)、そしてDNA細胞の寿命をも伸ばすことができるとわかるだろう。

キルハムはインタビューの中で、一般的に、こうした効果は日常的にヨガを練習している人にだけ当てはまると説明している。身体のエクササイズと同様に、練習を怠ればこのDNA活性の効果は薄れるのだそうだ。

(出典)http://yoganonymous.com/yes-yoga-can-modify-your-dna


<日記>陰陽ヨガトレーニング

先週末の二日間、香港から定期的に日本に来られている Janet Lau 先生による陰陽ヨガのティーチャートレーニングを受講してきました。
実は昨年は、Janet先生の逆立ちのワークショップに参加しました。
きれいな方です♪

今回はたった二日間ということで、あまり詳しいことはできなかったようですが
それでもなかなか中身の濃いものでした。

面白かったのは、中国人である彼女と日本人の生徒さんたちとのギャップです。

先生いわく、
日本人は、とても器用で完璧であろうとする半面、
どうしても細かすぎるところに目が行きがちで目的を見失ってしまうことがある、とのこと。
逆に日本人から見ると、外国人の考え方や行動がやたらと大雑把に見えたりするんですよね。

もともと比較的大雑把な私ですが、アジアに住んでからますます大雑把になりました。
というか、細かいことがより気にならなくなったんですかね。
他人のダメなところを我慢してイライラするよりも、最初から自分だけでもうまくいくように行動する(ある意味他人を信じていないということにもなるかも)と意外と人生楽なんです。
人は変えられないから自分を変えた方が早いという教え通りですね。

というわけで、他の生徒さんたちの質問や行動にも少し驚きましたが
多分、あちらからは私の行動が謎なんでしょうね(笑)

また、日本ではまだアサナに焦点をあててアナトミーをもっと知りたいという人が多いけれど
もっと哲学やヨガスートラなどにフォーカスしていきたいと思っているともおっしゃっていました。
インド的なヨガを最初に頭に詰め込まれた(ヨガとはなんぞやとか、浄化法とか、マントラとか)私にとっては、実は今の日本のヨガは異質に見えたりするんですけどね。

何事もバランスです。ハハハ

2016年10月1日土曜日

秋の過ごし方と5元素について
Fall Health And The 5 Elements: How Ayurveda Helps

10月になりました。
厳しかった残暑も過ぎてやっと秋らしくなってきました。
今日は、夏の疲れの出やすい秋をどう過ごせばいいのか、古代インドの叡智を探ってみましょう。
---------------------------------------------------------

季節は5元素から成っているのを知っていますか?
「火」が優位だった夏が過ぎると、秋には「風」が優位になってきます。

自然界のすべては、「地」「水」「火」「風」「空」という元素の中で揺らいでいます。私たちが目にするもの全てはこの5元素でできていて、そのバランスは常に変化しています。つまり、私たちの身体や精神、心はこの5元素の調和の変化に影響されるため、気分や肌、消化力、エネルギーのレベルや欲望もこのバランスに沿って変化しているのです。
聖なる科学であるアーユルヴェーダによれば、身体と心と精神の健康の秘訣はその元素のバランスが必要なのかを理解することなのです。


秋の元素(風)


秋、「風」の元素が優位になってきます。「風」は、消化器系の食べ物の移動や老廃物の排泄、食べ物の吸収や肌の健康など身体の中でも多くの機能に関連しています。また、思考を動かす働きがあるので、私たちの想像力や独創性に影響します。

「風」は乾いていて、変わりやすく、軽く、冷たく、粗く繊細です。外的環境に「風」が増えてくると、肌が乾燥したり、活力が上下したり、思考が散漫し、関節がこわばった感覚があり消化力が少し落ちます。

「風」の冷やす効果が温度の急な下落となり、身体の冷えや体液のよどみを引き起こします。これが、身体の痛みや咳、風邪、アレルギー、胸部鬱血や疲労感、鬱などの原因にもなりえます。

「風」はまた、環境と身体を乾燥させます。肌や消化器系が乾いてしまうのです。秋になると、お腹が張ったり食後に重たく感じ始めたりするのは、熱が減って乾燥してくるからです。健康を保ち毒素を貯めないようにするには、水やスープ、シチューなど水分を多くとる必要があります。少し多めのバターを含んだ食べ物、甘味、酸味、塩味のある食べ物は体内の水分量を増やします。

秋になると大抵は風が強くなり、私達はなんとなく落ち着かなくなります。秋は、読書や瞑想など自身のためになるようなことを始めるよい時期です。夏は温かい日中や活動的な生活を楽しむのに忙しい時期ですが、秋になると突然落ち着かなくなり落ち込んだりする人もいます。廻りの美しいものに想いをはせる時間を少し取るようにしましょう。そうすることで、心と身体のバランスを取りやすくなりあなた自身についても少し知ることができます。


浄化+オイルマッサージ


秋には身体を浄化することも大切です。内臓や消化器系の資格のある施術者による浄化は、風邪やインフルエンザの予防になり、健康でエネルギッシュでいられます。

オイルマッサージは浄化を促す方法のひとつです。オリーブオイルを使って、関節やお腹廻りに特に気を付けて全身に擦り込むとよいでしょう。肌を滑らかにし、関節の動きを保ち消化を活性させます。オイルでマッサージをすると、身体が自らを浄化してくれるので毒素が貯まらないのです。

乾燥肌にはマッサージ効果をあげるためにゴマ油をつかうこともできます。


ハーブティー+チャイ


秋に元気で健康でいるためのもう一つの方法は、内臓を浄化するお茶を飲むことです。お茶を淹れて一日中飲むと、身体が潤って毒素を排出し消化の火を活性化しておくことができます。

オーガニックのチャイを買うこともできますが、もし自分で作ろうと思うなら、体内の「風」を穏やかにするために温かく甘いスパイスを使うことが大切です。

シナモン、フェンネル、クローブ、生姜、スイートバジル、ミントやカルダモンを一緒に挽いてチャイ・パウダーに。もしくは、ただ火にかけて煮出して濾すしても美味しいお茶になります。正しい割合というのはないので、自分にあったものを作るといいでしょう。毎日、新しいお茶を試すのもいいですね。甘味として蜂蜜を足すと、すっかり温まってリラックスした気分になることでしょう。

このように、秋の間に身体をケアしておくことが、やがて他の病気をも予防できる可能性があるのです。


秋の色とクリスタル


秋は変化の季節です。活動的な夏と内省的な冬の間をつなぐ時期です。この季節を楽しみ身体と心にもたらされる変化を受け入れましょう。必要ならゆっくりでもいいので、自然の中を歩いてバランスを取りましょう。

「風」のバランスをとるために。創造力を使って大地の色で家を飾りましょう。茶色、錆色、赤、オレンジは「風」のバランスをとってエネルギーを与えてくれます。エネルギーのバランス、安定、創造性のある豊かな環境をつくため、水晶を置くのもいいでしょう。創造性にはカーネリアン、 コミュニケーションにはラピスラズリ、安定性にはブラッドストーンを選びましょう。



家族や友人:収穫の恩恵


秋は、内なる自身とのつながりを深める季節なので、一人で過ごす時間を大切にしましょう。そして、家庭料理を囲んで家族や友人たちと時間を共有しましょう。収穫を祝い、根菜のスープやシチューを作りましょう。ビーツや人参、ジャガイモなどの栄養を身体に満たしましょう。森で寝そべったり落ち葉の中で遊んだりして、「地」の元素とともに過ごすとよいです。裸足で歩いたり、できるだけこの季節を目一杯楽しみましょう。




(出典)ayurveda next door
http://ayurvedanextdoor.com/fall-health-5-elements-ayurveda/

2016年9月28日水曜日

きれいな身体でいるにはアーマ(毒素)を取り除こう 
Want A Clean Body? Keep It Free Of Ama (toxins)

パンチャカルマの話が出たので、デトックスについて。
ayurveda next door からの記事です。

------------------------------------------------------------------- 

私たちの身体は、毒のいっぱい詰まったゴミ箱ではありません。なのに、消化不良やストレス、呼吸する大気中の化学物質や飲料水、食物などの汚染によって、常に身体の中で毒素が作られています。それらを定期的に排出できなければ、毒素がたまった結果病気として現れるとアーユルヴェーダでは言います。そして老化とともにその不純物排出の働きは弱まっていきがちなので、定期的な内的浄化セラピーが必要なのです。

3つの毒素


アーユルヴェーダの師によれば毒素は3つあります。よくあるものがアーマで、消化力が弱まっていたり不適切な食事で過負荷になったときに消化管内に蓄積されるネバネバした未消化の老廃物のことです。

アーマが身体から排出されず蓄積され続けると、消化管にとどまって体内をめぐり始めるのです。ある部分に一定期間とどまるとアーマは反応しやすくなりサブ・ドーシャであるダートゥ(身体組織)、マラス(尿などの老廃物)に溶け込んでいきます。

三つめの毒素は、今日の私達が呼ぶところの環境毒素です。環境毒素は体外から取り込まれる食物に含まれる殺虫剤や化学肥料だけでなく、保存料や添加物、遺伝子組み換え食品などが含まれます。「腐った」食べ物や有害なバクテリアいっぱいの食物もこのカテゴリーに当てはまります。他のガラヴィシャ毒素は、ヒ素、鉛、アスベストや洗剤や生活雑貨に含まれる化学物質、毒、大気と水の汚染、着るものに含まれる化学物質や合成繊維、麻薬などです。

アーマヴィシャとガーラヴィシャの毒素はアーユルヴェーダ医師に任せるのが一番ですが、体内のアーマ蓄積を防止するための長期的ケアは自分でも行う方法がいくつもあります。


アーマ蓄積のサイン


身体が重い、関節がこわばっている、朝起きて舌が白くなっている、不快な体臭、食後にだるく眠い、頭がぼんやりするときは、身体にアーマが蓄積しているかもしれません。下痢や便秘、関節痛や悲しい気持ち、だるさ、免疫の低下、頻繁な発作や風邪なども全てアーマによって起こる問題なのです。

アーマは体内の循環経路を詰まらせ、細胞や臓器への栄養の流れを妨害します。もしくは、細胞や組織から老廃物を運ぶ経路を詰まらせて、結果的に毒素を蓄積させることもあります。


アーマはどうしてつくられるのか: 食事とライフスタイル


アーマは、不完全な消化による老廃物なので、消化を妨げる食事やライフスタイルはアーマの原因となります。

揚げ物や硬いチーズ、肉、残り物やジャンクフード、加工品、こってりしたデザートなどは消化しにくく、消化力を超えてしまってアーマの形成につながります。アイスクリームや氷水、冷蔵庫から出したばかりの食べ物など冷たい食べ物や飲み物もまた、その低い温度が消化の火を消してしまうので消化しにくくなります。

どれくらいのどんな食べ物が消化できるのかは、自分の消化力によります。消化の力は、身体の タイプやバランスによって弱かったり、強かったり、不規則だったりします。もし、消化力が弱かったり時間がかかるようであれば(カパ・ドーシャに関連した特徴です)、食べ過ぎたり消化力以上にこってりしすぎるものはアーマを形成してしまいます。

強い消化力(ピッタ・ドーシャに関連)を持つ人は、たくさんこってりしたものを食べてもアーマが形成されることはありません。不規則な消化力(ヴァータ体質に関連)を持つ人の食欲や消化力は変動しがちで、強くなったり弱くなったりします。

自分の消化のタイプに合うように食事を調整する必要があります。消化力はまた、季節によって変化し、食事やライフスタイルを調節しないでいるときに天気が変わればアーマが形成されることもあります。

消化力はまた、不適切な食習慣によって弱まります。例えば、毎日違う時間に食べる、消化力がより強い昼に最も重い食事をしない、食事を抜く、あるいは食事と食事の合間に食べるなどはすべて消化の力のバランスを崩します。

不規則な生活もまた消化を妨げアーマの原因となります。精神的、感情的、身体的ストレスもまた、消化不良とアーマの原因となります。イライラしているときに食べた後、胃に痛みを感じたことがあれば、それはこのせいです。一般に、自分の本質に逆らったり、自然の法則に逆らったりすると、消化力に影響してアーマの形成につながるのです。


アーマを減らす食事


単純なアーマは、消化の火であるアグニを強化してバランスを整えることで、普通は身体から排出することができます。まず、アーマを減らす食事を始めることが重要です。これは、温かく料理したての、軽く消化しやすい自然食品で、それぞれの体質と季節に適したものです。

アーマを減らす食事は、新鮮で有機的な野菜、甘く水気のあるフルーツ、未精製のキノアやクスクス、ライ麦、大麦、アマランサス、キビ、米、そしてムング豆やレンズ豆のスープなどの消化しやすいタンパク質などです。作り立てのヨーグルト1に対して4の水、味付けに塩か蜂蜜を入れてブレンドしたラッシーは食事の後の消化促進に大変良い飲み物です。消化を助けるバクテリアである乳酸菌が含まれているからです。チャードやケールなどの火を通した葉物は、排出を促し体のデトックスに特に優れています。

野菜や穀物は、体質と季節に合った味の良いスパイスで味付けしなければなりません。上記に挙げたアーマの原因となる食物は避けましょう。(揚げ物、熟成したチーズ、こってりしたデザートなど消化しにくいもの、冷たいもの)

一日を通してお白湯を飲むのは、アーマやあらゆる毒素を排出するのによい方法です。特にデトックスのスパイスを足したお茶はよいです。


デトックスのためのお茶


朝、2Lのお湯を沸かします。クミン小さじ1/4、コリアンダー小さじ1/2、フェンネル小さじ1/2を入れ、10分間蓋をして蒸らします。スパイスを濾して保温できるポットに入れ、一日中飲みましょう。毎朝、新しいお茶をいれて新しい一日を始めましょう。


ライフスタイル


太陽が最も強く、それが消化の火に反映される正午に、最も重い食事をすることが大切です。夜に食べ過ぎたり肉やチーズなどの重いものを食べると、それらが胃にとどまってアーマを作ります。夜は軽いものを摂るようにし、寝る前に消化が終わるようにしましょう。

また、毎日同じ時間に3食取るようにすることも大事です。身体が毎日の日課になれると、食事前に消化液が準備され、消化がより効率的になります。いろいろな時間に食べると、消化が狂ってしまいます。

本当にお腹がすいていなければ間食はやめて、食べ物が消化されるまで食事は待ちましょう。まだ消化中にもかかわらず、またそのうえに食べれば、未消化の酸っぱい老廃物であるアーマのもとになります。

アーユルヴェーダのその他の日課も重要です。夜の10時までには就寝することは欠かせません。というのも、10時から早朝2時のピッタの時間に消化の力が浄化し活性化するからです。遅くまで起きていると、おそらく夜中にお腹がすいて食べたくなり、それが消化力に負担をかけてアーマを作ります。

朝の6時前には起床しましょう。カパの時間(午前6-10時)まで寝ていると、アーマで身体の経路が詰まって身体が怠く疲れた感じになるでしょう。

体質にあった日々の運動は、消化力を刺激して体内の毒素を浄化するのを助けます。また、ストレス管理を行い、体質に負担がかからない楽しめる仕事をすることです。日々の瞑想は、精神的、身体的ストレスの解消におおいに役立ちます。

(出典)http://ayurvedanextdoor.com/want-a-clean-body-keep-it-free-of-ama-toxins/


2016年9月25日日曜日

心臓疾患の危険を軽減する1週間のパンチャカルマ
Panchakarma treatment for a week may reduce heart disease risk

The Times of India の記事です。
パンチャカルマとは直訳すると「5つの行い」という意味で、記事に説明されている通り、デトックスと若返りのためのアーユルヴェーダの5施術のことをいいます。
------------------------------------------


アーユルヴェーダに基づいたヴェジタリアンの食事、瞑想、ヨガやマッサージを特徴とする健康プログラムである1週間のせパンチャカルマ・プログラムは、炎症やコレステロール調整、心血管疾患リスク因子などに関連する血液ベースの代謝をかなり減らすことができると臨床実験結果が示した。

著名な統合医学支持者である上席著者、カリフォルニア大学のサンディエゴ医科大学教授ディーパク・チョプラ氏によれば、「一週間のパンチャカルマ・プログラムは、受けている人の代謝プロフィールを著しく変化させることができる」

「the journal Scientific Reports」に発表されたこの発見は、統合医療やホリスティック医療の健康への効果を代謝生体指標を用いて評価するものである。

「生物学的研究の全システムのための骨組みを作るという試みの一端として、我々の次の段階は、遺伝子発現と心理学的健康のどちらにも相互的に関連するものとなるだろう」とチョプラは述べた。

カリフォルニア大学サンディエゴ医科大学の研究チームは、瞑想やアーユルヴェーダのような代替医療や統合医療は極めて人気があるが、ヒトの微生物群やゲノム、生理機能に対するその効果はあまり理解されていないと言及している。

「我々の研究プログラムは文献上のこうしたギャップに対処するものだ」と第一著者であるクリスティン・タラ・ピーターソンは言う。

「パンチャカルマは、マッサージやハーブ療法など身体を強化・活性する処置に関わるデトックスと若返りのプロトコルのこと」とピーターソンは指摘した。

この研究は、カリフォルニアのカールスバッドにあるChopra Center for Wellbeingで、30歳から80歳の119人の健康な男女において行われた。

約半数がパンチャカルマを受け、残りは制御グループとした。

液体クロマトグラフィーと質量分析を用い、6日間の治験期間の前後で血漿分析を行った。

研究者らの発見によれば、パンチャカルマのグループの中には、血清コレステロール、逆にⅡ型糖尿病危険因子に関連する12種の特定の細胞膜物質(フォスファチジルクロリン)に減少が見られた。

「これらリン脂質は、炎症やコレステロール代謝に関連する経路へ広範囲に影響を与える」ピーターソンは説明した。

「血漿や血清のフォスファチジルクロリン代謝レベルは、心臓管疾患のリスクを極めて予測しやすくする」ピーターソンが言及した。


これは、バンガロールに行ったときの
眼のデトックス中の友人です




(出典) The Times of India
http://timesofindia.indiatimes.com/life-style/health-fitness/health-news/Panchakarma-treatment-for-a-week-may-reduce-heart-disease-risk/articleshow/54275481.cms

2016年9月23日金曜日

経絡の存在を科学がついに証明
Science Finally Proves Meridians Exist

シンガポールにいた頃、プラナ(生命エネルギー)を計れるマシーンを開発したという人のプレゼンテーションを聞いたことがありますが、目に見えないものってなかなか信じられないものですよね。
今日の記事はUPLIFTから、経絡、いわゆるツボを科学的に解明したという大変興味深い話です。
かくいう私も、使いすぎで肩や手首を痛めやすく鍼灸院に定期的に通っていますが、その効果は間違いないと実感しています。

--------------------------------------------------------------

スピリチュアルと科学の融合にはどんな意味があるのか


「すべての文化と近代医学以前のすべての伝統医学では、治療はエネルギーの移動によって為されていた」 アルバート・フォン・セントジェルジ(ノーベル生理医学賞受賞の生化学者)

何世紀もの間、いくつかの伝統における古代の賢者やヒーラーらはエネルギー体というものを鋭敏に理解していた。中国、インド、日本、そしてチベットなどの伝統的治療は、生命エネルギーが流れるエネルギーの経路や経絡、ナディに言及している。

生命とは生物的電気であり振動エネルギー現象であり、従って健康は様々な方法でエネルギーのバランスをとることで得られると考えられていた。生命エネルギーが身体を駆け巡って生気を与えることで生命が存在し、私達に動いたり、息をしたり、食べ物を消化したり、考えたり感じたりすることを可能にしていると。



エネルギーの経路


この生命エネルギーまたは「気」は陰と陽という2種類から成っており、身体中を巡るエネルギーの道(幹線道路)の高性能のネットワークに沿って流れている。2000年以上も前、古代文化はこのエネルギー経路の存在を知っていた。タイでは「セン」と呼び、インドでは「ナディ」、中国や日本では「経絡」「経路」「管」、チベットでは「経絡」と呼ばれていた。多くの東洋医学技術が発達したインドでは、72000ものナディ(エネルギーの道)があると言われていた。これらの経路におけるエネルギーの滞りが病気であると信じられている。鍼、指圧、マッサージやヨガを含む伝統的治療は、広大なネットワークの中の身体に駆け巡る経絡やナディとして知られるエネルギーの道あるいは経路の存在に基づいているのだ。

肉体や骨があるにも関わらず私達がエネルギー体であると考えるのはやや雲をつかむような話かもしれないが、私達は根源では他のエネルギー場に組み込まれたエネルギー場である。事実上私達の身体は電磁気を帯びており、科学は長年、心電図やMRIといった先端機器でその周波数の計測を行ってきた。針を使わなくても、こうした道や点が電気を帯びていることを示す多くの研究がある。指圧の技術は、同じエネルギー効果を活性化することを利用している。同様に、気功や太極拳、ヨガのポーズなどはツボに流れる電気を増幅させることがわかっているが、現在に至るまで科学は経絡の存在を信じてはこなかったのだ。


科学的研究


近年、ソウル国立大学の研究者らは、経絡の存在を確認し「primo-vascular system(訳註:PVS、直訳すれば『第一の脈組織』)」と呼んでいる。彼らによれば、この組織は心臓血管系において不可欠な部分である。

それ以前の1960年代初めに、北朝鮮の科学者キム・ボンハンが経絡を発見したと言及している。キム・ボンハン博士は50年以上も前に、血管とリンパ管の内外、そして内臓表面と真皮下に新しい管状構造の存在を示していた。彼はそれらが伝統的な経絡だと信じていた。彼の研究後、そうした経絡はボンハン管と呼ばれたが、様々な臓器におけるこの組織の存在はさらなる研究によって裏付けられている。

現在、韓国の研究者らは、PVSは実際に鍼経絡系の物理的構成要素であると考えている。そして、この組織は、生物フォトン(光の電磁波)やDNAが伝達するエネルギーや情報の流れに関連していることを示唆する。

この生物物理学の手法で東洋医学を研究している韓国の科学者らは、特別な染料を注入し経絡に色をつけた。ツボに染料を注入することで細い線が見えるようにしたのである。経絡のない箇所ではこれらは現れなかった。研究者らは、経絡は皮膚だけにあるのではなく、実際には実体のある液体が流れる管組織であり、この液体が集まって幹細胞を形成することを発見した。

かつて科学者らは、古代中国のエネルギー施術者が作成したツボの地図に明らかに合致している微小血管構造の集中した個所を観察するのに、イメージング技術とCTスキャンを使っていた。Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena(電子分光法と関連事象ジャーナル)で公表された研究では、ツボとそうでない個所両方にコントラストCTイメージングと放射線を使用した。CTスキャンによってツボでない個所とツボの解剖学的構造の明らかな違いをはっきりと示した。

特別な染料を注入し経絡に色をつけた


経絡体系


主要な経絡は12対あり、2つの中間経絡と6つの陽と6つの陰がある。陽の経絡は身体を下降し、陰経絡は上昇する。各経絡はまたある元素に関連する。各経絡は昼夜の一定の時間に最も活性化し、元素や季節に影響される。

その元素的構造の中の生命フォースの脈管として、経絡は私たちの身体と細胞レベルで、そして宇宙と複雑で深い関係を示している。私たちは、身体的レベルそして細胞レベルで、元素やエネルギー構造やエネルギーの流れによってすべての生命と親密につながっている。私たちの地球はまた経絡と同様、エネルギーの道やレイ・ライン(訳註:先史または古代のイギリスで、神聖な場所や重要な地点が並んでいると考えられる直線)だと言われている。


経絡と健康の関係


私たちの身体はバランスが必要である。多すぎず少なすぎないバランスの取れたエネルギーの流れが健康につながる。これは私達がどのように生きているのかと同じだ。バランスが最優先である。過不足のない食物と水、健康的なバランスの取れたライフスタイル。ブッダが言うように全てにおいて「中庸」であること。

人生におけるこの調和とバランスを、陰陽(より単純に言えば男性的女性的な)エネルギーという相反する宇宙の2つの触媒的エネルギーのバランスとみることができる。

私たちは、この2つの体内の力の調和とバランスが取れていると健康で生き生きとしていられる。バランスが崩れ、一方の力がもう一方より強くなってしまうと病気になる。この力やエネルギーはとても明確な身体の経路、もしくは経絡を通って流れており、それは身体が治癒するエネルギーの道である。

伝統的なインド医学は、経絡から発展した。身体にはナディがあり、神経系、循環器系、消化器系、呼吸器系、リンパ系などを形成している。このナディに滞りがあれば健康に影響する。ナディはまた、思考や感情、神経インパルスを運ぶオーラ体にもみられる。このナディが滞れば、感じたり他人や環境、自分自身と深くつながる能力が失われる。動脈や静脈が身体機能に重要であるのと同様、ナディは私たちの神経や心と自我の回路である意識のマトリクスを通り抜け、存在の超俗的次元から肉体的表現を支えているのだ。

このエネルギーの流れがブロックされると、力を失い病気になる。ヨガや瞑想といった練習は、こうした微細なエネルギー経路に働きかけ、身体中のエネルギーの流れを支える。いくつかの古代インドの文献によれば、身体にはエネルギーの道であるナディが35万あるという。伝統的インド医学や精神科学では、物体、オーラ体、因果体のエネルギーはナディを通って流れていると言われている。この骨組みでは、ナディはナディチャクラと呼ばれる強力な特別点でつながっているという。

脊柱に沿って走る最も重要な3つのナディは、イーダ、ピンガラそしてスシュムナである。スシュムナは人間の身体の中心にあるエネルギーの経路で脊柱の基部から登頂へと走っており、根本の進化的フォースであるクンダリニのエネルギーを伝える。クンダリニはヨガや瞑想を通して眼覚めるが、脊柱の基部に眠っているといわれている。クンダリニの活性化により、より高度な意識状態へとつながる。ヨガの目的は、スシュムナを広げ、こうした経路を結合させることである。これらの3つのナディを浄化すると、全体的に健康になり、体と心の健康だけでなく精神の広がりにもつながる。様々なプラナヤマのテクニックは、これらのナディを開き続けるのに役立つ。

柱に沿って走る最も重要な3つのナディは、イーダ、ピンガラそしてスシュムナである

もしエネルギーに敏感だったり鍼灸などエネルギー治療を体験したことがあれば、例えば脚や腕にエネルギーの流れや冷たいあるいは熱い流れを感じたことがあるかもしれない。これが、経絡におけるエネルギーの解放であり、滞りが取り除かれて放出されたエネルギーの流れだ。

輝かしい健康を支える経絡系を基にした素晴らしい治療様式は多数ある。身体のエネルギーの流れを高めることで、バランスがとれて健康になることができ、真の自分自身に繋がることができる。鍼治療は、石器時代後期の中国ですでに使われていた治療法である。人々のすべての病を治療するのに使われていた。鍼治療は、中国が分離政策をやめて外国の政治的また文化的接触を再開する70年代になるまで近代西洋の意識には入ってこなかった。

西洋における鍼治療の適用範囲の広がりはゆっくりだが、おそらく科学的根拠がないと思われていたからだろう。しかし、こうして経絡の科学的証拠がある現在、身体のエネルギーという視点に基づいた他の素晴らしい治療法とともに、鍼治療は全ての病に対してより広範囲になっていき、より多くの人々の輝かしい健康を支えていくだろう。


(出典) http://upliftconnect.com/science-proves-meridians-exist/

2016年9月20日火曜日

自然に幸せになれる方法
How to Boost your Happiness Naturally

UPLIFT からの記事です。
エクササイズの個所でヨガが言及されていますが、健康的な食事をすること、感謝する心を持つこと、自分の身体と対話することもまたヨガの一部なのです。

-------------------------------------------------------

ドーパミンの力で自然な高揚感を得る


ドーパミンは、私たちの脳の中で快感、熱中、報酬に関係する自然に発生する神経伝達物質だが、総合的な健康に対する価値はたいてい見過ごされている。鬱や倦怠感、優柔不断、無関心、絶望感、性欲減退、集中できないなどはドーパミン不足のサインだ。ラッキーなことに、に浸らなくても、もとの健康な状態に自然に戻る方法はたくさんある。人生に幸福感や至福、刺激や欲望を増大する準備はできているか?

たまにちょっとした「セックス・ドラッグ・ロックンロール」をやることもあるかもしれないが、極度の快感には中毒性があることを忘れてはならない。我々が求める「その場しのぎ」は必要なエネルギーの急上昇を与えてくれるが、時間がたつにつれ不健康な習慣へと変わりエネルギーを補給するどころか枯渇させてしまう。時には、こうした耽溺が不健康な社会的交流と合わさって、自分自身や大切な人たちにつらい苦しみを作り上げてしまうこともある。上昇が激しいほど下降もきつくなる。だから読者の諸君、自らの身体に責任をもつように!



ドーパミンは報酬や快感と大いに関係があるため、「目標に向かい続ける」集中力を与えてくれる。ゴールに達した達成感は素晴らしく、この記事を読み切ったときにはそれが少し出てくるはずだ!この成功へとかりたてる意欲は、ビジネスやスポーツ、そして愛においても助力となり、したがってドーパミンの誘発が豊富なライフスタイルを確立することは、探求する価値があるゴールなのだ。

その場しのぎ


「その場しのぎ」の食べ物といえば、カフェイン、アルコールそして砂糖だ。また、作られた危機(いつもドラマに深入りする)、衝動買い、ビデオゲームのやりすぎ、ポルノ、ギャンブルなどは、ドーパミンを急上昇させる行動だ。こういった物や行動に定期的に手を出してしまう時、それはドーパミン不足でありライフスタイルを改善するべきだというサインだ。

食事

健康的なドーパミンのレベルは、バランスの取れた腸内フローラに関連しているようだ。だから、ヨーグルトやケフィア、生のザワークラウトなど身体によい最近の豊富なものを食べるといい。バランスの取れた食事というのは、総合的に「自然」なものか加工されていない食べ物で、果物や野菜、穀物、豆類、種、ナッツなどの植物性食べ物に多い。食事はただの食べ物ではないと覚えておこう。メディアや周りの環境や人、毎日感じる精神的状態などは、自身の気分やドーパミンレベルを左右するのだ。効果的な食べ物をいくつか紹介しよう。

リンゴ: リンゴに含まれる「ケルセチン」は、癌予防になるだけでなく神経変性疾患の予防に大きな役割を果たすという研究がある抗酸化物質のひとつだ。昔のことわざにある通り「一個のリンゴが医者を遠ざける」

バナナ: バナナはチロシンの宝庫だ。チロシンは、ノルエピネフリンとドーパミンに変わるアミノ酸だ。乗るエピネフリンとドーパミンは興奮性の神経伝達物質で、意欲や警戒、集中や記憶において重要。

ビーツ: ベタインは特定の野菜に含まれるアミノ酸の一種で、特にビーツに多く、一次的な抗うつ剤でもある。ベタインは、S-アデノシルメチオニン(SAM-e)生成の誘発剤として働く。身体はSAM-eなしでは生きられないので、それを生成する。SAM-eは、ドーパミンやセロトニンなどの特定のホルモン生成に直接関係がある。ドーパミンは満足感、喜びといった感情を司る。

鶏肉: 卵と同様に鶏肉は、興奮性の神経伝達であるノルエピネフリンとドーパミンのレベルを上昇させる完全なタンパク質を含む。鶏肉はまた、神経のエネルギーを発生させる力になるコエンザイムQ10の宝庫だ。

チーズ (特にカッテージチーズ): チーズはタンパク質豊富な食べ物だ。タンパク質はアミノ酸を供給し、ドーパミンやノルエピネフリンの生成を助ける。

卵: カリフォルニア大学バークレー校の研究では、鬱患者の脳にはセロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンの量が少ないことを示している。タンパク質を多く含む食物を食べることでドーパミンを増やし自然に鬱に対抗する方法があるが、卵は用途が広く、また肉を食べない人にも勧められる。

魚: オメガ3脂肪酸は、特にサバや鮭、スズキ、ニジマス、カレイ、マグロ、イワシなどの魚に含まれる。この脂肪酸は身体の中で多くの働きをし、神経伝達物質の生成に役立っている可能性がある。

小麦胚芽: 小麦胚芽はフェニルアラニンの宝庫である。フェニルアラニンは必須アミノ酸で脳や血漿に多く見られ、体内でドーパミンの合成に必要なチロシンになる。

(参照: Medhelp.org)


エクササイズ


我々の多くは多くの時間をデスクに向かったり運転したりしているが、つまり十分なエクササイズをしていない。ドーパミンは血液が流れると放出されるが、例えば夕日を見るために山の頂上へハイキングに行くなどという目的があるときにより多くなる。エクササイズと積極的な行動はまた累積的な影響がある。例えば、何キロか痩せて健康的になり異性を引き付けるようになるかも。またエクササイズによって、脳に栄養を送り込み新しい脳細胞ができると同時に、セロトニンやノルエピネフリン、アドレナリンなどが生成される。ヨガや太極拳、気功、サイクリング、ハイキングをすることで、たくさんの気持ちのいいご褒美がもらえる。

感謝の気持ち

これは、脳内化学のうちで最も興味深いもののひとつで、我々が思考や考え方で自分の身体を変化させることができるというものだ。感謝は、Psychology Today article にも数多くの実験結果が記されている通り、ドーパミンを増やす素晴らしい方法だ。感謝は「徳のサイクル」を作り上げるが、それはすでに所有しているものや仕事などに対する感謝を促し、幸せになるものへ焦点をあてる一方で感謝するものをもっと探求するようになる。感謝の習慣をつけるには、感謝日記を書いて毎日読むといい。多くの場合一日中感謝の気持ちを習慣づけることでもう一歩前進できるだろう。

心地よいものの中のひとつは、そろそろこの記事を読み終えることだ。ドーパミンを多く作る習慣を健康的な方法で始められるたくさんのアイデアを手に入れたはずだ。二週間続けて結果をみてみよう。そして、その幸福感や意欲、刺激とともにドーパミン運動を初めて世界を救おう!(この記事を友達と共有するだけでもいい)

自分の身体を信じて自然に身を任せよう


なぜある種の人や行動が一定のの気持ちをもたらすのか理屈を説明するのは難しいが、もし自分を本当に調整できるなら、何かや誰かがほかの誰かのエネルギーに影響するような生命力を持っているということに納得がいくのではないだろうか。

これがわかれば、どうすればいいかわかるはずだ。時々我々は、何かを始めたり、変えたり、打開しようとして、一次的に疲れてしまいそうなことにエネルギーを注いだりしてしまうものだ。時には、生命力を枯渇しないで増やそうという方向から反れていく。そして、この世であるべき自分の完全性を保持し、成長し進化すべき状況から完全にエネルギーを取り上げてしまう行動をしてしまったりする。判断がつかないときは、自然が生命力維持のための素晴らしい教師だ。どの動物も、餌を探したり危険を避けるために自らの「感覚」と直感を信じている。植物はいつも、エネルギーを周りの環境から取り込んで蓄え、最も生命力をくれる要素に向かって育つ。彼らは、生命力枯渇の状況にいることに言い訳したり悩んだりしない。ただ、生命のバランスが保持できる方向に向かって動き、向かい、探し、伸びていくだけだ。

今の君の生命力はバランスがとれているか?バランスを崩してしまうものを手放し、君の存在する全ての場所の全てのレベルにおいて、もっとパワフルで前向きで心地よい生命のフォースを養うには、どうすればいいのだろう?


(出典)http://upliftconnect.com/dopamine-natural-high/

2016年9月16日金曜日

グルジがガンジー賞受賞!

シンガポールからの連絡で知ったのですが
数多くいる海外居住のインド人の中でインドに素晴らしい貢献した人に
 NRI Welfare Society of India
 (直訳すればインドの海外居住者福利協会 といったところでしょうか?)
から授与される 2016年Mahatma Gandhi Samman 賞に
前回ご紹介した Dr Satyam が選ばれたそうです!

インドの伝統医学であるアーユルヴェーダと伝統文化であるヨガの研究や臨床における国際的な素晴らしい実績を認められたものです。
授賞式は30日にロンドンで行われるそうで、ロンドン在住の日本人のセラピスト仲間が出席します。

驚きと感激と誇りといった感情がわーーーっと波になってやってきた感じです。

ああ、なんか嬉しいなあ。

2016年9月15日木曜日

<日記>グルジの新しい一歩

私が初めてヨガ・ティーチャーのコースを取ったとき、
たまたまそのスタジオでトレーニング講師だったのが
現在、シンガポールのUnion Yoga Ayurveda を経営しているドクター・サティアムでした。

当時彼はまだインドの病院に在籍中で、
トレーニングの時だけシンガポールにやってくる若いアーユルヴェーダ医師でした。
私もまだヨガがなんなのかよくわからないうちに受けたので、
彼の熱く語る哲学や浄化法など、毎日が驚きの連続でした。
他数人の講師の方々に学び、ながーい実習を終え約半年かけて
やっとお免状がインドから届いた日は本当に嬉しかったことを思い出します。

それから数年たって、ドクターはシンガポールでビザを取得し
アーユルヴェーダセラピーのクリニックであり、セラピストを育てるための Union をオープンしたのです。
オープンしてすぐ、ティーチャー・トレーニングでも一緒だった友人とともに
彼のもとへ行き、すぐにVYASAのヨガセラピストのコースを受けることにしました。
(事情により、現在はVYASAのコースは行われていません)

彼は、年齢こそ若いものの努力家で知識も豊富で頼りがいがあり、
何よりもその笑顔がものすごく優しく温かい人物なのです。
そんな彼なので、商売上手というわけでもなく、私が実習に携わっていたころは、
良心的な値段にも関わらずそんなに忙しいというわけでもありませんでした。

そのころ、来られていた何人かの患者さんの中に、パーキンソン病の男性がおられました。
脊椎がだんだん湾曲してきており痛みもあり、歩くのもやっとでしたが
絵やギターがとてもうまく、いつも冗談を言っておられる明るい方で
私も何度かセラピーにお付き合いしながら笑ってお喋りをしたものです。
そんな明るい彼がある日、身体の症状のことでドクターと話していた時、突然、泣き崩れてしまったのです。それを受け止めたドクターは、
「大丈夫、僕が(症状を)よくしてあげるから安心してください」と言いながら彼をそっと抱きしめました。そうしてしばらくそこに抱き合って立ったままの二人を見ていて、私は涙が出そうになりました。
医者というのは、こうやって患者に寄り添って安心させてあげるものなのだということを目の当たりしたのです。ドクターに全てを委ねてしまいたいという患者さん側の気持ちも伝わってきました。
その日以降、私の中の何かも少し変わったような気もします。

そんなこんなで結局、約9か月もかかってしまったのですが、
無事にカリキュラムを終えてお免状をもらって日本に帰ってくることができました。

帰国後、クリニックは口コミでどんどん患者さんも生徒も増え、
セラピールームも増築し、香港にもブランチができ、
そして今週末、シンガポールでもうひとつブランチがオープンすることになりました。
それに立ち会うことができないのが残念なのですが
こうして、彼の温かい想いが広がっていくのを見るのは本当にうれしく思います。
そして、昨年から今年にかけて再度アーユルヴェーダを学びに行った際に出会った新しい仲間たちも頑張っています。

Union の詳細はこちらのホームページからどうぞ。
英語ですが。。。
ちなみに、インドに行った時の写真に私もちらっと写っています。 ^^


さて、私も(マイペースで)頑張らねばなあ、と。





2016年9月8日木曜日

<日記>ガムランでヨガ

約二年前から始めたインドネシアのガムラン演奏ですが、
昨日、先生とともに地元の老人福祉センターで演奏してきました。
(昨年末あたりから、ちょくちょく演奏会に出させてもらってます♪)

当日の打ち合わせのとき、演奏の合間にヨガをやってもらえないかというお話しをいただき
急きょ20分ほどクラスをやることになってしまいました。

おそらく、ヨガを経験したことない方がほとんどだろうと思い
冗談を交えて笑いを誘いながら(関西人ですからね)
呼吸法と軽いストレッチを行いました。

と、舞台の上で私のうしろにいたガムランの先生とメンバーが
静かにガムランの演奏を始めたではないですか!
ライブのガムラン演奏をバックにヨガができるなんてなんて贅沢な!!
静かで集中していく呼吸の時には穏やかな音色で・・
立ち上がってストレッチに移ると少しにぎやかに・・・

すごいライブ感でした。
病みつきになりそうです(笑)

2016年9月1日木曜日

ヨガセラピー: 医師が注目する最新の健康トレンド
Yoga Therapy: The Newest Health Trend that Doctors are Paying Attention To

Huffington Post からの記事です。
ヨガセラピーの可能性について、IAYTの活動について詳しく述べられています。

----------------------------------

健康志向の人は以前から、ヨガの癒しの効果を知っている。しかし、この古代の英知の人気は今日の主流となりつつあり、それは特に医師たちの間で広がってきている。今、医師が処方するヨガセラピーが西洋医学の医師の間でも高まりを見せている。

2016-08-30-1472571155-8242041-wellb.jpg


では、ヨガセラピーとは何なのか?なぜ注目されているのか?ヨガセラピーは患者の回復を助けるのだろうか?

ヨガセラピーとは?


ヨガセラピーは、自然治癒力を高め健康状態を改善する様々な実践を含む。それには、呼吸法や身体的ポーズ、イメージングや瞑想への誘導などがある。食事もまたヨガセラピーの一部となる。

普通のヨガには速いスピードで体力が必要なものもあるが、ヨガセラピーは安全で穏やかな方法で行う。そして、様々な健康状態にある患者に対応するため特別に訓練を受けたヨガ・ティーチャーによって行われる。各患者が異なるように、ヨガセラピーもそのスタイルや形は大きく異る。小規模のセラピークラスや個人セッションから、養護施設や病院のチェア・ヨガなど多岐にわたる。

ヨガセラピーは、その症状だけでなく患者そのものに注目し、より総合的に治癒へと導くものだ。その実践は、身体と心、精神に同時に働きかけ、心臓血管系や肺、神経系など身体のあらゆる個所を強化する。

人はときに同時にいくつかの症状に悩まされるが、ヨガセラピーもまた多目的に作用するものだ。ヨガの実践が、消化機能を改善し、精神的健康をはぐくみ、同時に身体の組織への酸素供給を促すのだ。


注目される理由


ヨガセラピーはまだ新しい分野だと思われている。が、現在、世界中で臨床的に実行可能な治療法だと認識されてきている。米国では、大きな医療施設やクリニックにおいてヨガセラピーのプログラムが確立されており、定期的に実践する医療施設や病院がますます増えてきている。ヨガセラピーが患者の治癒に有効であることを多くの医師たちが理解するにつれ、医療の一部となってきている。

ここ12年間、48ヵ国3400人以上のメンバーからなる国際ヨガセラピスト協会(IAYT)は、西洋諸国において尊重され認知されるセラピーとしてのヨガを確立するため努力してきた。審査のある年一回発行の医学誌を発行し、学術研究会議に出席し、ヨガセラピーの厳しい認定基準を作成するための国立衛生研究所の助成金を受けた。現在では、トレーニング・プログラムを認定したり、卒業したセラピストに資格を与えたりし始めている。

IAYTのデータベースによれば、2003年には5プログラムにすぎなかったヨガセラピー・トレーニングが現在では130以上にのぼる。それには、最近IAYTに認可された何年もかかる厳しいプログラムが24あり、さらに20のプログラムが検討中だ。2015年にはIAYTのヨガセラピー施術師のほとんどが病院に努めており、その他は外来クリニックや理学療法、腫瘍部門、リハビリ部門、あるいは個人で行っている。

医療界におけるヨガセラピーの容認には、臨床研究がその一端を担っている。多くの研究機関が、不安症や腰痛、不眠、鬱など広範囲にわたりヨガを用いた治療を行い、その実証された効果を文書で立証してきている。また、高血圧や心血管疾患の危険因子を減少させる効果も証明されている。研究はまた、ヨガが癌治療の副作用の緩和にも成功していると示している。放射線治療中にヨガを実践した患者について、疲労感やストレスが減り、生活の質の向上がみられたと報告している。


ヨガセラピーに効果があるのか?


ヨガセラピーは特にストレス軽減の効果があることが証明されている。これは、先進国で日々高レベルのストレスにさらされている多くの人々にとって良いニュースである。ストレスは様々な疾患の原因(の一部)となることが知られているが、それは過敏性腸症候群、偏頭痛などから、心臓疾患や糖尿病、骨粗しょう症など潜在的に生死にかかわるものにわたる。

他の医療(代替医療であれ伝統医療であれ)と組み合わせることで、ヨガセラピーは特に慢性疾患の治療に効果的であると証明されている。例えば、がん患者の科学治療や放射線治療の副作用を緩和する以外に、ヨガセラピーはバイパス手術後の治癒を早めることができるという研究がある。臨床試験では、高血圧、II型糖尿病、喘息の患者で定期的にヨガの実践を始めた者の多くが、必要だった薬剤の用量を減らすことができたり、また全く必要でなくなった。患者にとって、薬剤を減らせるということは副作用を減らせるということであり、また言うまでもなく経済的な節約となる。

ヨガセラピーの未来


医師や患者がヨガセラピーを主要な治療法として完全に受け入れるにはまだ時間がかかるだろう。しかし、それが補足的なものであれ、ヨガセラピーは飛躍的発展を遂げるだろう。その効果を文書化する研究機関が増えていることが、ヨガセラピーが普及しているという大きな証拠だ。

2016年8月22日月曜日

<日記> お盆明けのクラスで思ったこと

今年の猛暑は、本当になかなか厳しいですね。
南国で暑さに慣れているはずの私でも、さすがに35度を超えるとエアコンなしではいられなくなります。
窓から景色を見てみると、コンクリートとアスファルトばかり。
ぎらぎらと反射する日光の下で、少しだけ残っている緑。
これでは、町全体が熱くなるのも仕方がないですね。


さてお盆の間に、マレーシアはペナン島まで、お友達のコンドミニアムを訪ねてきました。
その間、クラスはお休みです。

さて、お休み明けのクラスでは、子供さんたちの夏休みということもあり
お休みが多かったのですが、
久しぶりに来てくださった生徒さんの言葉に私が癒されました。


>休みの間、ほとんど家の中で過ごしていて身体が重くて重くてしんどかったんです。
>気持ちもしんどかったけれど、今日ヨガをして心も体も軽くなりました。
>本当に来てよかったです。


諸事情で今は週一回のペースで行っていますが、本当は、週二回くらいの頻度で行うといいんですけどね。。。

こんな言葉をいただくと、本当に励みになります。
さて、来週はどんなクラスにしようかと今から楽しみです。


2016年8月10日水曜日

ヨガから得られる7つの素晴らしい恩恵 
7 of the Best Gifts You Will Receive From Yoga

今回は、30歳でステージ4の進行し転移した癌にかかり、それを克服したある女性の投稿を紹介したいと思います。

-----------------------------------------

最初は歯を食いしばるように求めていたヨガが私の魂を癒した


ここに記したのは、ヨガが私に与えてくれた7つの恩恵です。

受けいれること: 
自分の全てを受け入れること。特に自分の身体と経験してきた変化について。パーティーに明け暮れた20代前半、妊娠した20代の後半、ステージ4の癌になった昨年、治癒していく過程。
そして私はまだここにいます。この強靭な身体が私を支えてくれたのです。

自分のためにならないパターンに気付く: 
ヨガは、それが意図的でなくても、身体や感情、精神などあらゆるレベルの探求を独創的に深めてくれます。例えば、練習に行くのが怖いと思った時がありました。クラスの前に自分の心のそうした状態に気付き、それがなぜなのか自分に問いかけました(クラス後はいつも気分がよくなるのにどうして?)。ただ気付いたのは自分の中の大きな変化だったのです。理由を探っていくと、すごく疲れてしまうにも関わらずヴィンヤサの練習に自分を追い込んでいて「まだ足りない」と感じていることに気付いたのです。それは、ポーズでも、先生でも、クラスでの上級者でもなく、ただ「もっとうまく」なりたいと押し付けて追及しようとする自分のエゴでした。

手放せる能力:
首や肩の緊張を解き放つことが、実のところは精神的な重荷を解放する練習だったのです。練習前の身体が「そこまでいく」期待を解放し、フローの途中でもチャイルド・ポーズで休んでもいいのだと受け入れること。私は、夜なか中泣き続け何時間も動き続けた赤ん坊から眠りを奪っていたのだから。私たちの身体は、そんなエゴの声を無視するようメッセージを送ります。それを私はヨガと人生の中で学びました。「過ぎたるは及ばざるがごとし」

自分を許し、そして他者を許す能力:
あるポーズができないとき、頭の中で「●そ!」と文字通り自分を叱責していました。事実、背の低い私は、ほっそりとしなやかな先生と同じポーズを取れるような体格ではないのです。茶色の目を青にしろとでも言っているようなものです。もっと穏やかなアプローチで思考を和らげていくと、自分自身を許すことができ、自分自身を受け入れることができ、そして真実を見ることが怖くなくなるのです。自分に対する愛を深めると、他者への愛も深めることができ、そうして世界は救われ始めるのです。

くよくよしないことは、ストレスを大いに減らす:
フルタイムで働き、キャリアを築いていくことは、常に緊張状態にいることになります。そんなプレッシャーを自分自身に課しているとき、ヨガは、それを全部解放して自分以外のものは何も必要のない今という時を受け入れる場所なのです。ホッとします。

内なる知恵の声を信じる:
やわらかで微細な直感のつぶやきを聞くということは、まだマスターできていないにしても、ヨガがそれに近づけてくれています。エゴにとらわれやすい私は、独裁的で力強いエネルギーが大きな声でがなり立てるのでそれを無視するのが難しいのです。エゴはいつもそこにあって、「母として、妻として、社員としてうまくやっているか、それからこの戦士のポーズIIがうまくできているか?」なんていう「本日の恐怖メニュー」を餌にしているのです。思考の中の静けさというのは、「お前には価値がある、お前は満たされている、そして細胞レベルではお前は神聖なのだ」と言う内なる聖者と同調することなのです。

世界をエネルギーととらえる:
原子のレベルまでいけば、人はみなエネルギーの球体にすぎません。私たちはヨガのポーズをしたりするこの身体が与えられていますが、何をするのかを選択すること、真の私達は何なのかは、自分自身にかかっています。私たちは、思考を選択する力を持っていて、それは私たちのエネルギーに情報を伝え、私たちの世界での経験として現れます。ヨガは、私に「魂の源」である世の万物とともに私の命を共に作っていくことができるとはっきりと気付かせてくれました。それが私のやりたいと思っていることです。完全で、平和で、愛に満ちた豊かな人生は、私たちが生まれながらにして持つ権利なのですから。

なぜヨガをするのが好きなのかわからないかもしれません、ただ気持ちがよくなるからだと思っているかもしれません。その活力は、あなたが平静で自分の心の準備ができたときにやってくるのです。


出典:Yoganonymous
http://yoganonymous.com/7-best-gifts-will-receive-yoga