2015年12月30日水曜日

坐骨神経痛を和らげるポーズ
Poses to Soothe Sciatica

以下の7つの易しいポーズが
坐骨神経痛の主な原因である「梨状筋」に働きかけます


坐骨神経痛は、古くから存在しています。それは紀元前5世紀にまでさかのぼり、医師や患者らは一様に、ローマ時代のライチや熱い炭、そして20世紀のクリームや注射に至るまで考えられる治療は何でも試してきたのです。坐骨神経痛の主な原因は、そんなに謎めいたものではないのですが、いまだに何万人もの人が悩まされています。2005年には、アメリカの成人の5%以上が坐骨神経痛に悩まされており、また生きているうちに一度でも経験する可能性は40%であるという統計があります。が、よいニュースです。多くの場合は、マインドフルで対応したヨガの練習によって痛みを克服することができます。


Yoga International より
「Sciatic Nerve」というのが坐骨神経


その名の通り、坐骨神経痛とは坐骨神経まわりの圧痛や疼痛で、一般的に身体の片方に現れます。両脚にひとつずつ、二本の坐骨神経があります。人間の身体のなかで最も長い神経です。脊椎から出ているいくつかの神経根に始まり、仙骨の隙間を通り坐骨神経の本体とまとまります。坐骨神経は、臀部の深い筋肉(中臀筋、大臀筋)の層の間を通り、腿の後ろから脚の外側、そして足までつながります。

坐骨神経痛は、かがむ、走る、座る(運転中は特に)など日々の受動的能動的どちらの動きの中で何度も起こります。

症状:
  • 坐骨神経路にそった痛み(腰、臀部、腿やの裏側、ふくらはぎなど)
  • 脚や足の疲労感、しびれ、感覚の喪失
  • ピリピリ、ちくちく、ひりひりした感覚、圧迫感などの知覚異常
  • 立ち上がるときに膝が崩れてしまう
  • 下垂足(足首が曲がらず踵をしっかりつけて歩けない状態)
  • アキレス腱や膝の反射が衰える


坐骨神経痛の原因を探る


医師は大抵、坐骨神経痛の原因を腰椎ヘルニアにあるのではと疑います。そうであったら深刻な問題なので、もし腰の痛みや坐骨神経のピリピリとした痛みを感じたり、脚や足にしびれやピリピリした感覚があれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。急性のヘルニアが神経を刺激している可能性があり、坐骨神経痛以上に深刻だからです。



坐骨神経痛はまた、臀部にある小さな、しかし重要な筋肉である梨状筋に原因があることがあります。実際、2005年の研究では、坐骨神経痛の約70%の原因がこの筋肉にありました。梨状筋は、深い部分にいくつかある股関節の回旋筋のひとつで、腿を外旋するときに使います。また、歩くときに腰を伸ばしたり、腰を曲げるときに腿を収縮したりします。坐骨神経は、骨盤と仙骨の前にある硬く小さい腱と梨状筋との間に挟まれています。もし梨状筋が硬いと(大抵はそうなのですが)、坐骨神経に圧がかかり、その下の腱を押し、それが耐えられない痛みを引き起こします。それが梨状筋症候群です。


梨状筋が原因だというサイン:
  • 痛みやしびれがふくらはぎの外側から足の薬指と小指の間にある
  • かかとやつま先で歩くのが困難
  • 腿やふくらはぎの裏からかかとがピリピリ、脚が凝り固まっている(脊椎が原因の場合もある)
  • 座ると痛みがあり、腿の裏がちくちくする。立ち上がると痛みはなくなるが、つま先にしびれが残る
  • 運動や長時間座ることで臀部や坐骨神経が痛む。立っていても痛みは起こることもあるが、座るとよりひどくなる


試してみましょう。痛みのある方を上にして横になります。脚をまげて膝頭を前の床におろすとお尻に痛みがあるでしょうか?何か膝の上に軽い重しをのせて膝を床から上げようとすると、特に痛みますか?臀部に鋭い痛みがあれば、坐骨神経痛を起こしているのは梨状筋であるということです。




坐骨神経痛を和らげるヨガ


ハムストリングスのストレッチが有効です
坐骨神経痛の原因が、椎間板ヘルニアにある場合、優しいポーズから立位のポーズやダウンドッグなど基本的なアサナへと移るヨガの練習が、腰背部を調整、長く強くします。ヘルニアは必ずしも手術が必要というわけではなく、ヨガによってヘルニアによる症状を減らしたり、ヘルニアそのものを改善することさえも可能です。ですが、ヘルニアがどれくらい深刻かは医師に診断してもらうことが大切です。手術が必要な場合もあるからです。
坐骨神経痛の原因が、梨状筋が短く、硬いための圧迫にある場合は、この筋肉のストレッチに注目しましょう。最初は優しく徐々に行いましょう。梨状筋の使いすぎは痙攣や深臀部の痛みを引き起こし、坐骨神経痛につながる可能性があります。



基本的な梨状筋のストレッチ:アルダ・マツエンドラサナ


簡単な脊椎のツイスト(アルダ・アツエンドラサナ)によって、梨状筋が緩やかにストレッチすることで自由に伸び、ポーズの完成形に近づくに従ってそれは徐々に強くなっていきます。あまり激しくストレッチすると坐骨神経の痛みを起こす可能性があるため、注意深く行うことが大切です。痛みを起こさないよう、以下のようなバリエーション・ポーズで調整してみましょう。左側の梨状筋を伸ばす方法が書かれているので、必ず反対側も行うようにしましょう。

 脊椎のツイストの準備

膝を曲げて足が前の床に着くように、折りたたんだブランケットの角に座ります。左膝の下、左の臀部の外側に右足を置きます。右膝は前を向くようにします。臀部のストレッチを優しく行う時は、左足は右膝の内側の床に置き、左足がだいたい左の臀部と並ぶようにします。強く行うときは、左足を右膝の外側に置きましょう。左の坐骨が右側より軽くなるはずです。左の坐骨の方に傾いて左右のバランスをとりましょう。これがストレッチの初めです。左膝を手でおさえて身体を安定させ、息を吸って背骨を上に向かって伸ばします。もしストレッチが強すぎたり脚に向かって痛みを感じたら、我慢できるようになるまで、下に敷いたブランケットを厚くしましょう。

左の臀部にストレッチを感じなければ、身体の真ん中を超えて胸の右側に左膝を優しく引き、両坐骨は均等に床につけたまま、手とやや反発するように膝を押します。この動きが坐骨を床に着け、梨状筋のストレッチを深めます。

20秒~2分ほどポーズを続け、反対側も繰りかえします。2~4回行います。時間とともに梨状筋が伸びてきたら、徐々にブランケットの厚みを低くしていき、最後は床に座るようにします。


 簡単な座位のツイスト



アルダ・アツエンドラサナの完成形では、上体が直立した膝の方に回転しています。上体を大きく回すため、左手を身体の後ろに置き、左膝を右手で押さえ続けます。胸を持ち上げ、腰の自然なカーブを保ちます。息を吸いながら上に伸ばし、広げ、息を吐きながら背中を丸めることなくツイストしましょう。

鼠径部の緊張を解きながら、膝の外転を強めて梨状筋の動きを深めていきます。ツイストしながら、置いた手で左ひざを胸に優しく引いて寄せます。膝の内側と鼠径部をリラックスさせ、坐骨に向かって柔らかく溶かします。抵抗を感じながら膝を胸に引き、大腿骨を臀部外側に緩め、梨状筋に向かって押し、解放していきましょう。

肘を膝に引くか、二の腕を膝の外に置くことでツイストを深めます。この段階で膝を腕に押しつけると、臀部の方に効くようになり、梨状筋が緩んでしまいます。梨状筋症候群に悩まされているのなら、この筋肉をさらに緊張させたくはないでしょうからあまり深くツイストしないほうがいいでしょう!


 立位のツイスト



立位のツイストは、アルダ・アツエンドラサナの優しい立位バージョンです。椅子を壁際に置きます。右の臀部をストレッチするためには身体の右側が壁側に来るように立ちます。右足を椅子に置き、膝を約90度曲げます。立っている脚はまっすぐにし、右手を壁に置いてバランスを保ちます。左の踵を上げてつま先で立ち、手でバランスを取りなから身体を壁側に回します。ツイストを保ったまま、息を吐きながら左踵を床に下ろします。右臀部を下げて、左右の骨盤の高さをそろえます。数呼吸します。




坐骨神経痛のためのストレッチ


ハムストリングスのストレッチはまた、坐骨神経痛を和らげるのに大きな役割があります。というのも、ハムストリングスが硬いと、硬い梨状筋をともに損傷しやすい坐骨神経を締め付けるからです。坐骨神経痛は、特にシートのせいで猫背になりやすい、長時間の車の運転や運動などで起こるハムストリングスや周りの筋肉が緊張することで起こります。このような場合、休憩をとるか、下記のハムストリングスストレッチを行うといいでしょう。


立位のハムストリングスのストレッチ


椅子やテーブル、ベンチなどに右足を置きます。足は腰よりも下、脚はまっすぐ、膝とつま先はまっすぐ前、そして大腿四頭筋を使います。もし膝関節がロックしたり外側に曲がってしまうようなら、少しだけ曲げて守りましょう。上げている側の臀部は持ち上げず、むしろ下に向けて解放します(脚や足が外側に回転しないよう)。数呼吸し、両サイド行いましょう。より深いストレッチをするには、背骨と足をまっすぐに保ち大腿四頭筋に力を入れたまま骨盤から前屈します。

右の臀部を下げるため、上げた方の腿の上の方と立っている方の足に輪にしたベルトをかけます。臀部の外側でベルトを締めるか、優しく下げるかして腿骨を下げます。脚を入れ替えるか、効いている側に集中してもよいでしょう。そのまま数呼吸します。




3つの有効なヒップ・オープナー


一般に、坐骨神経痛は、腿の外転を伴う臀部の受動的なストレッチが有効ですが、バダコナサナのようなポーズは、腿が外転し股関節の筋肉が硬くなり、効きません。


ゴムカサナの変形


ゴムカサナ(牛の顔のポーズ)は、股関節の受動的ストレッチの良い例です。両脚を前に伸ばして床にダンダーサナで座ります。もし、まっすぐ座れない場合はブランケットの端に座りましょう(二枚目のブランケットとタオルは近くに置いておきます)。右膝を曲げて右脚を左脚の上に置きます。手で右足を左臀部の外側近くに引きます。左足を右方向に動かします。手を床に置き、臀部を持ち上げて右膝が左膝の上にくるように重ねます。

ブランケットの上に座っている、左脚が床に着かない、または左膝関節がロックするか痛むときは、二枚目のブランケットかタオルを巻いて左膝の下に入れて支えにします。左手で右足を固定します。息を吸いながら背骨を頭頂まで長く伸ばし、吐きながら腿の付け根を曲げて首を長くリラックスさせながら胸を左膝に近づけます。おへそを膝に近づけ、背骨を伸ばすように動きましょう。

おそらく、伸ばした脚の外側、ハムストリングスとふくらはぎの外側に最も強い伸びを、右の臀部に軽い伸びを感じるでしょう。大腿四頭筋に力を入れてハムストリングスの解放を促します。右臀部の外側のストレッチを深めるためには、胸を右に回転します。伸ばした脚側の親指の付け根と踵の内側を伸ばし、小指側をやや後ろに下げ、脛の外側を硬くしましょう。つま先は上に向かせます。できれば、右手で左足の外側を持ちます(膝や臀部の外側が詰まるのであまり強く引かないように)。数呼吸から1分くらいキープし、反対側も繰り返します。


鳩王のヒップストレッチ

ラジャ・カポターサナは、最も強く梨状筋をストレッチするポーズです。ポーズをしたまま呼吸をし、梨状筋を解放することができるよう、ストレッチは少しするだけにしましょう。四つん這いから始めます。右膝を右前に持ってきます。右足は踵が左腰と一直線になるように、また脛が約45度になるようにします。膝を守るために足首は曲げておきましょう。右の梨状筋を伸ばすために、上体を前屈し、左つま先を立て、左脚を後ろへまっすぐ伸ばし、腰が床に下りるに従って右腿を自然に外側へ回転させます。臀部を床につけ、マットの前に並行に置き、骨盤を回転させたり片方に落ちないようにしましょう。右臀部が床につかなければブランケットを使い、数呼吸から1分程度脛の方に前屈します。前屈したり、上体を起こしたりしてストレッチを調節しましょう。



もし、この鳩のポーズが強すぎたり難しかったら、このバリエーションを試しましょう。右脚をテーブルにのせて、テーブルに手を置いてバランスをとりながら左足を後ろに下げて前屈しましょう。







出典:YogaInternational
https://yogainternational.com/article/view/7-poses-to-soothe-sciatica

2015年12月27日日曜日

健康だと思われている7つの食べ物の真実
7 Foods Most People Think Are Healthy, But Really Aren't

「1個がすぐに3つになっちゃうんです」数年前、クライアントが100カロリーパックのスナック菓子のことでそう白状した。「健康の神様がやってきて、一個たった100カロリーだから大丈夫だって。で、砂糖の量を見て本気で後悔するんです」
このクライアントのように、多くの人が苦労している。アガベは健康的な甘味料ではない、脂肪分ゼロのクッキーはダンボールみたいな味がするけれどなぜか全部食べてしまう、100カロリーのパックは3,4袋食べるのを誘惑しかねないことを、今では誰もが知っている。
メーカーは、低脂肪だとか高繊維だとか、カロリー控えめだのあれこれマーケティングの手法に隠れた砂糖たっぷりの食べ物のことは、みんなよくわかってきたということに気づいている。消費者が表示をよく読んであらゆる糖分の隠蔽には気づいているのを知っていて、不健康な食べ物を良さそうなものだと私達をどうにか説得するために多くのお金を使っている。

以下の7つは健康的かもしれないが、食品メーカーは、怪しげな増量剤や食物不耐性、そして砂糖で健全さを奪おうとしている!7つのよくある健康的もどき食品と、それをどうすれば合法的に健康的にできるのかを見ていこう。

1. スムージー

新鮮なベリーや一杯のプロテイン、スムージーを好きにならないわけがない?大量の砂糖、それこそが問題。人気の500ccのスムージーにはなんとスプーン12杯分もの砂糖が入っている。脂肪分の高いアイスクリーム・ミルクシェークよりスプーン一杯分少ないだけだ。
賢い選択: 自分でフルーツスムージーを作ろう。大豆、乳製品パウダーなしで、混ぜるのは、ラズベリーやケール、挽きたての亜麻仁に砂糖抜きのココナッツやアーモンドミルク。蛋白質や健康的な油脂、繊維質、栄養素や抗酸化物物質などを含んだ満足のいく低糖のシェイクができるだろう。

2. ステビア

人口甘味料の砂糖以上の危険性については、多くの研究が発表されている中、食料品売り場では多くの自然甘味料が見られるようになった。ラカンカやエリトリトール、ステビアなどだ。原材料を確かめよう。多くのステビアには、Dグルコース(つまり砂糖)が最初の材料と書かれている。いくつかにはマルトデキストリン(とうもろこし)と何かわからない自然香料が入っているものもある。
賢い選択: Dグルコース、マルトデキストリン、香料や怪しい材料の入っていない、100%純粋なステビアやラカンカ、エリトリトール、またはこれら自然甘味料のブレンドを探そう。


3. 「野菜ジュース」

本当の野菜ジュースを飲んだことがある?結構まずい。それを嫌うことを知っていて、メーカーは砂糖を一杯入れるように果物を足している。ある人気の「野菜ジュース」は(実はほとんど果物だが)、450ccのボトルにティースプーン1約2杯分の砂糖が入っている。
賢い選択: 砂糖抜きで、ほとんどが緑の野菜のしぼりたてにレモンで香り付けしたジュースを自分で作るか、注文しよう。

4. バルサミコ酢

クリーミーなドレッシングには砂糖や保存料、トランスファットなどが入っているものがほとんどだ。だからバルサミコ酢は健康的な選択だとひきつけられる人は多い。残念ながら、ほとんどの市販のバルサミコ・ドレッシングには白ワインビネガーやカラメル色素、コーンスターチなどの増粘剤が入っていて、カロリーも砂糖も一杯だ。
賢い選択: サラダには、ボトル入りのドレッシングではなく、エキストラ・バージン・オリーブオイルと酢を。

5. プロテイン・バー

便利さは犠牲を伴う。市販のプロテインバーは、大豆プロテインとグルテン、保存料や変な添加物とちょっとの栄養素をぶっこんだキャンディバーに他ならない。低糖のプロテインバーには、大抵、例の人口甘味料や大量の糖アルコールが含まれていてお腹の中がめちゃくちゃになりかねない。
賢い選択: 原材料が出来るだけ少ないバーを探そう。砂糖5グラム以下、グルテンや乳製品など不耐性を引き起こしそうなものが入っていないものを。できることなら自分で作ろう。


6. プロテインシェイク

高たんぱくの朝食は、腹持ちがよく午前中の集中力を高めるという研究があるのに、なぜ?なぜなら、大抵のパウダーには多くの砂糖、人口甘味料、大豆など日持ちするようにする材料が含まれているからだ。(一方で君の日持ちは悪くなる)
賢い選択: 乳製品、大豆の入っていないプロテインパウダーと5グラム以下の砂糖で作ったものを探そう。

7. ヨーグルト

プレーンヨーグルトは酸っぱいものだから、メーカーは、果物や蜂蜜、その他の香料で色鮮やかにしてしまうが、それで砂糖の含量が冗談抜きで増加してしまう。小さなカップ入り果物ヨーグルトに、キャンディーバーくらいの砂糖が含まれていることもある。
賢い選択: 乳製品が大丈夫なら、無糖のギリシャヨーグルトを。蛋白質や健康的な油脂、内蔵を活性化させる菌が摂取できる。食物繊維や抗酸化物質、栄養素として凍らせたラズベリーを加えるのもいいだろう。



「健康的」だといわれている食品も、大量の砂糖が含まれていることがあることがわかったと思う。
アーモンドバーなんか大好物だが、表示を見れば砂糖が含まれている製品もあることがわかる。君のウェストラインや健康に良くないって気づいたものはあっただろうか?




注意:これは日本国内で生産された食品についての記事ではありません 出典:mindbodygreen
http://www.mindbodygreen.com/0-16697/7-foods-most-people-think-are-healthy-but-really-arent.html

2015年12月25日金曜日

息を止めていませんか?正しい呼吸をするには
Are You Holding Your Breath? Here’s How (and Why) to Stop Pausing

息を吸って。息を吐く。ヨガでは、呼気、吸気は命の都の大切な守衛だと言われます。門衛がうまく機能していると、都の守りは強固になります。門衛がうまく機能せずまとまりがないと、都は攻撃にさらされます。
呼吸をよく観察すると、呼吸の癖が私達の状態を反映しているというだけでなく、私たち自身に深く影響を与えていることに気づきます。精神的状態、神経系統、ホルモンバランス、筋肉の緊張、身体や心の機能など、呼吸の仕方が全体に影響するのです。悪い癖は疲労やストレスを生み、良い癖は健全な肉体と幸福感を作り出すのです。

健康や精神鍛錬の観点から見て、最適な呼吸パターンというのは、スムーズで規則正しく、静かな鼻で行う腹式呼吸です。マラソンを走るとき、虎に追いかけられているときなど大抵の場面で、これは理想的な呼吸です。しかし残念ながら、観察してみると、この呼吸をしている人はかなり珍しいことに気づきます。私達の門衛が働いているであろうことは知っていても、それをチェックする人は少ないのです。彼らが遅刻してきたり訓練されていなかったりするかもしれないなんて考えないのです。でも実際は、優秀でない門衛は結構います。特に、呼吸が以下の4つのように乱れることが多いです。



第一に、横隔膜が制限されて呼吸が浅くなり胸部が制約されることがあります。この状態は、交感神経を過剰に刺激してストレスや不安感といった生理的症状につながります。また、心配や不安な思いにとらわれがちになります。第二には、荒い鼻息ですが、これは鼻腔が詰まっていることを意味します。第三の問題は、呼吸の際の身体の強い動きです。呼気吸気の最後に息を止めることが第四の問題で最もやっかいなものです。こうしたパターンは肺のリズムを乱し、神経系を乱し、心臓に悪影響を与えることがわかっています。

息を止めることは生きないこと


第四の問題、すなわち息を止めることは、なかなか直すことが難しいことが多いのです。ひとつには、呼気の最後に息を止めるというのは精神的ストレスの自然な反応だからです。誰かが難しい質問をしたとすると、あなたは自然に息を吸いこみ、呼吸を止め、眼を閉じ、答を探して数秒深く考え込むことでしょう。少しの間息を止めていると、姿勢が丸くなり、深いため息をつくのが普通ですが、こうした呼吸のパターンは生命エネルギー(気)を失うと考えられています。

ハタヨガの中に、呼吸を少し止める練習法がありますが、それは健康的で規則的な呼吸パターンがマスターできて初めて効果的で安全なものなのです。つまり、安定した絶え間のない呼気と吸気の流れを完成させるということです。では、どうすればマスターできるのでしょう?どうすれば都の門衛を訓練できるのでしょう?呼気、吸気の後にわずかにでも止めることのない正しい呼吸を身につけることができるのでしょうか?

その秘密はお腹にあります。まず、お腹をリラックスして呼吸してみてください。椅子にできるだけまっすぐに座ります。前かがみにならず、かといって前のめりにもならないように。きつい服装で下腹が締め付けられないようにします。さあ、息を吸う時にお腹を膨らまし、吐く時にはリラックスささえるように呼吸しましょう。胸が動かないようにします。

リラックスした規則正しい呼吸の中で、呼気、吸気の後に門衛が交代する重大な局面がやってくるのを感じましょう。呼気吸気がスムーズに入れ替わるようにします。円を思い描くとよいかもしれません。
観覧車を見ていると思ってください。カゴが上がっていき、また下がっていきます。
カゴが上がるのを息を吸ったとき、下がるのを吐いたときだと考えられれば、息を止めることなく呼吸する素晴らしいお手本となるでしょう。縦方向の動きが遅くなったとき、呼吸はゆっくりになります。観覧車のカゴの上る動き(吸気)が、頂上付近で遅くなり、スムーズに下り(呼気)に移行していきます。

観覧車のイメージもよいのですが、実際の呼吸パターンは円というより楕円です。すなわち、呼気吸気の変わり目よりも、呼気吸気自体の長さの方が長いのです。練習では、その分岐点で息を止めてしまうこともあるでしょう。それぞれに難しい点があるので、別々にわけて見て行きましょう。

吸気から呼気への移行


吸気の終わりはそれほど難しいものではありません。通常の神経インパルスがスムーズな移行を行ってくれるからです。呼気が始まると横隔膜の筋繊維に神経インパルスが刺激を与え続け、筋弛緩を少し抑制しますが、横隔膜が完全に解放されると呼気の動きに完全に移行します。吸気から呼気への移行をスローモーションにしてみると(呼気の開始を遅らせる)、息を履き始める前に若干のためらいを感じるでしょう。これは、呼気のための弛緩が始まっているのに、横隔膜に神経インパルスが流れ続けている証拠です。

この吸気から呼気への移行をスムーズに行うためには、そんなに努力は必要ありません。しかし、健康的な呼吸の癖が身についていなければ、吸気の最後に息を止めていることに気づくかもしれません。その場合は、ハタヨガのポーズ(アサナ)が呼吸の悪い癖を正してくれるまでは、アサナをしながら規則的な呼吸をすることに集中したほうがよいでしょう。

例えば、コブラ(吸気で上がり呼気で下がる)などのポーズを何度も行いながら呼吸をしたほうが、ただ座って呼吸を観察するよりは簡単にできるでしょう。座って呼吸を正そうとすると、難しい問題に集中する生徒が息を止めてしまうように、心も固まってしまってそれが呼吸を止めることにもなりかねません。

呼気から吸気への移行


呼気の終わりから吸気へのスムーズな移行は、もう少し複雑です。呼気が終わりに近づくと、横隔膜が完全にリラックスします。これは、ため息をついたときに感じることが出来ます。試してみて下さい。かなり大きく息を吸い込み、完全に吐ききりましょう。音をたてたり、呼気を抑制したりしなければ、横隔膜は完全に弛緩するはずです。

完全にリラックスした呼気が問題になるのは、吸気の初めに横隔膜を刺激するニューロンが神経インパルスを出し始め、眼に見えるほど体が急に動くことです。これは、寒い朝に自動車のエンジンをかける時と似ています。激しく動き始め咳をしてからようやくスムーズに走り出すのです。呼気が終わると同時に吸気を始めようとしてもいいでしょうが、大抵の人にとってこうした動きなしに行うことは難しいでしょう。

これに対する対処法は、呼気と共に優しく腹部の筋肉を引き込み、吸気の始まりまでそのまま保つことです。このテクニックを身につけるのは、言葉で表すよりもずっと困難です。

呼気を強調してみましょう。風船を膨らますように、口をすぼめて空気が少しだけ出るように優しく吹きます。強制的な呼気は、腹部の筋肉に関係があることに留意しましょう。できるだけ長く吐き続けます。強く吐いているため、吸気は受動的になります。胸部と腹部が勝手に開きます。吸い続けながら、腹部の筋肉の緊張を保ちます。呼気の動き(腹部の収縮)と吸気の動き(横隔膜の収縮)を重ねると息が止まるのを防ぐことができます。

完璧な呼吸


さあ、完璧な呼吸に進みましょう。まず、姿勢を確認。まっすぐに座って規則正しく呼吸しましょう。急に動いたり止めたりせずに呼吸してみます。以下の3つのことに注目しましょう。吸気の方が少し力が必要で、呼気は少し止まってから始まり、スムーズな呼気のために腹部の筋肉を使うことは難しいということ。均一に呼吸するのは不可能です。均一に呼吸するためには、まっすぐ座らなければなりません。

姿勢よくしたまま、鼻から2秒吐いて2秒吸います。静かに、なめらかに動かずに続けます。呼吸の流れが楕円を描くようだということを思い出しましょう。吸気の速度をだんだんゆっくりにしていって、黒板の上部で楕円の軌跡を描くように呼気へと移行します。楕円を下方に描きながら、腹部の筋肉を使ってスムーズに呼気を強めます。呼気の速度をだんだんゆっくりにしていって、楕円の下部を描きながら吸気へと移行します。腹部の緊張は保ちましょう。

他の方法もあります。呼気の際に腹部を下方へ凹ませ、吸気の際に上方へ膨らませます。下内側、上外側、下内側、上外側。さらに、呼気のときにハム・・・、吸気のときにソウ・・・と心の中で言い続けることもできます。ハム、ソウ、ハム、ソウ、ハム、ソウ。もしくは、下腹部からすくいあげるような感覚をイメージします。呼気の最後に向かって、腹部の下の方から徐々に上部へと腹部を動かしていきます。

それでもまだ難しいようであれば、横隔膜や腹部を強くするようなアサナと(クロコダイルなど)共に練習してみるといいでしょう。身体が強く柔軟でリラックスできるようになれば、少しの努力で正しい呼吸ができるようになります。

行き届いた都の警備


規則正しい均一な呼吸は私達の生命エネルギーを作ります。こうした呼吸の習慣から、バランスのとれた落ち着いた心と健康な身体ができていきます。二つの門衛が、よく訓練され常に働いていると、都はどんどん強くなっていき、毎日の変化のよって基盤を揺るぐことはもうありません。そして、身体と呼吸と心が精神の鍛錬のための調和のとれた道具となりえるのです。


出典:Yoga International
https://yogainternational.com/article/view/are-you-holding-your-breath-heres-how-and-why-to-stop-pausing

2015年12月23日水曜日

年末年始を健康に過ごすための食事 10のヒント(アーユルヴェーダ)
10 Ayurvedic Tips For Digesting Holiday Foods

アーユルヴェーダで「アーマ」と呼ばれる未消化が原因で生成される毒素は、年間を通じて蓄積されます。ですから休暇の間にアーマができるのは普通のことですが、特にこの時期、私達の身体はアーマに影響を受けやすくなっています。

たくさんのご馳走やスイーツを目の前にし、食べすぎたり不規則に食べることはアーマの蓄積を引き起こします。歯止めが利かなくなると、アーマが原因で身体が詰まり、免疫系が弱まります。食欲減退や関節のこわばり、便秘、呼吸器の異常、アレルギー反応や体重の増加など経験したことがあるでしょう。その原因のほとんどはアーマなのです。

休暇中の毒素の蓄積を防ぐ


では、休み中のアーマを撃退するアーユルヴェーダの手段とは何なのでしょう?それは、消化の火、「アグニ」です!アグニを強く保てば、食べたものを消化することができ、毒素が作られることがなくなります。これで一安心!
では、どうすればアグニのバランスを保ちアーマの蓄積を防止できるのか?まずは下記の簡単なヒントを。


1.お昼の食事に重点をおく 
夕方や夜に重い食事を摂るより、消化力が最も強く、太陽が最も高い位置にくる12時から午後2時の間に最も大きい食事をするべきです。重いディナーを摂る事は消化器系に負担をかけるだけでなく睡眠をも妨げかねません。お腹がいっぱいで苦しく眠れなくなることを避けるため、就寝の少なくとも三時間前には軽い消化の良い食事をしましょう。

2.規則正しく食事を摂る
食事を食べ損ねたって?食事を抜くとアグニが混乱して弱まります。一日に3回、同じ時刻に食事をすることで消化のバランスが保たれます。前に食べたものが完全に消化される前に食べることもアグニを混乱させる元になります。私達の身体は、次の食事をするまで消化するためには、最低3時間は必要なのです。新鮮なフルーツやドライフルーツ、水で浸したナッツなど少しで軽いものなら、午後のおやつもよいでしょう。では、どうすれば、前の食事の消化が終わったとわかるのでしょう?それは「お腹がすく」ということです!身体の声を聞きましょう。
3.食べすぎに注意する
これは、特にこの季節には最も難しいことかもしれません、が、とても大切なことです。自分の空腹レベルに従って食べることです。私達の身体は、自分でどれだけ消化できるかを知っています。ただそれを聞くだけなのです。たくさん取らず、ゆっくり食べること、そしてお腹がすいてなければ少し待つことも必要です。ゆっくり食べると、お腹がいっぱいになった時点で身体がそれを教えてくれます。腹八分目(あるいは4分の3)にしましょう。どんなにいい食物でも食べすぎはアーマを作ります。
4.ハーブをうまく使う
もし上記ルールのどれかを破ってしまったとしても、心配しないで!休暇中は楽しむべきです。アグニをサポートするために、自然の知恵であるアーユルヴェーダのハーブを使うことができます。ぬるま湯、生姜水やクミン茶を飲んだり、食前に塩少々と生のスライスした生姜を食べると、食欲を増進させたり消化液の分泌をよくしたりできます。 
5.消化力を下げる食物をとらない
翌日の方が美味しい食べ物があると言う人はいますが、アーユルヴェーダでは残り物はよくないといわれます。作りたての食べ物は、消化しやすく生命エネルギー(プラナ、気)が多く含まれているので、作りたての方がよいのです。また残りものだけでなく、重い揚げ物や冷たい食べ物、飲み物はアグニを弱めてアーマの蓄積につながります。火に冷たい水をかけるところを思い浮かべてみてください。それが、食前、食事中、食後に冷たい飲み物を飲むということなのです。

6.スイーツに気をつけて 
消化力を下げたり体重が増加しないようにするヒントです。甘い物好きなら、ジャンクなお菓子よりはホームメイドのパイやクッキーがよいでしょう。市販のお菓子は大抵は、身体に有毒でアーマになってしまう保存料や人工香料、着色料などが含まれています。また、栄養やプラナが少なく消化するには重いです。市販のケーキはまた、身体が必要としているよりも多くの砂糖や脂肪が含まれていることが多いのです。

7.6つの味全てを摂る


甘みはみんなが好む味でしょうが、甘いものだけを食べるわけにはいかないものですね。アーユルヴェーダは味を6つに分けています。甘、酸、塩、苦、辛、渋味です。全ての味を毎回取るようにするとよいのです。そうすることで、満足感を得ることができ、我慢できないほどの強い食欲を感じなくなります。

8.バランスのとれた食事を

炭水化物、蛋白質、脂肪のバランスが取れた食事を取ることも大事です。もし炭水化物だけを摂っていたら血糖値は急に上がりますが、後で疲労感や倦怠感を感じます。全ての志望が悪いわけではないのです。なぜなら、オリーブオイルやギーといった健康的な油は細胞に栄養を送るのに必要だからです。アーユルヴェーダでは、完全な栄養を摂るためには様々なメニューを摂るべきだといわれています。適切に食事をしていれば、サプリメントなどは必要ないのです。 

9.毎日の運動

一日に最低30分の運動は、無駄な体重を落すだけでなくアグニを高めアーマを減らします。例えば、食後の軽い散歩は消化を助ける素晴らしい方法です。ヨガのアサナは、心と身体のバランスをとり、また消化を助ける理想的な方法です。

10.毎日の習慣

食事の時間だけでなく、日々の習慣もまたとても大切なことです。排泄、睡眠、労働習慣などが適切であると、免疫系を強く保つことができ、身体からアーマを取り除くことが出来ます。お祝い気分を楽しみながらも、毎日の習慣を保つように心がけましょう!



2015年12月17日木曜日

健康で輝く肌を:アーユルヴェーダ・スキンケアの習慣
Get Healthy, Glowing Skin: An Ayurvedic Skincare Routine

Step 1: 外側からのスキンケア習慣


下記はアーユルヴェーダのエキスパート、プラティマ・ライチュールとメラニ・ザックスがデザインしたスキンケアのプログラムです。理想的には、それぞれに合ったプログラムでアーユルヴェーダ美容のプロに任せるべきだと彼女は言います。(まずはプラクリティと呼ばれる体質を知ることが大切なのでドーシャの質問スキンケア分析を試してみてもよいでしょう) それまでの間は、下記を試してみましょう。男女どちらでも、子供、全ての肌質の方に安全です。

全身のスキンケア


美肌へのアーユルヴェーダ的な要点は、洗う、栄養を与える、保湿する、です。普通じゃないかと思うかもしれませんが、少し考えてみて。洗うのに石鹸を使うと「肌を乾燥させ、pHバランスが崩れ、よりアルカリ性になります。その結果、合成の保湿クリームが必要となりますが、それらは分子レベルでは皮膚組織に適切に浸透するには密度が高すぎることがあります。アーユルヴェーダでは、そうしたものの変わりに、ウブタン(ハーブ、小麦粉や豆などで作ったペースト)を使って洗い、古い角質を落とし、そしてオーガニックの精製されていないオイルで栄養を与え保湿するのです。

ライチュールのお奨め全身スキンケアレシピは以下の通りです。これを毎日行いましょう。ライチュールによれば、「毎時間1000の早さで肌細胞は代謝している」ので、定期的にこの古い細胞を取り除く必要があるのです。

洗う


アブタンを作ります。肌にやさしい自然のスクラブであるヒヨコマメの粉と栄養であるミルクパウダーを同じ分量混ぜます。てのひらにティースプーンに配分をとり、水を加えて緩いペーストにし、シャワーで濡らした肌を優しくスクラブします。洗い流し軽く水気をとります。

栄養を与えて保湿する


30ccのアーモンドオイルに体質にあわせたエッセンシャルオイルを10滴混ぜてボディオイルを作ります。乾燥した「ヴァータ」タイプにはスウィートオレンジかゼラニウム、センシティブな「ピッタ」タイプにはジャスミンかサンダルウッド、オイリーな「カパ」にはラベンダーかベルガモットがよいでしょう。

お湯の中でオイルを入れた瓶を数分暖め、アビヤンガ(セルフマッザージ)の準備をします。最初に、少量のオイルを手のひらにとって頭の地肌、それから足の甲と裏、そしてお腹や背骨廻りを含めた身体全体をマッサージしましょう。手足には繰り返し長い動きで、関節や地肌には円を描くように行います。「サンスクリット語でオイルは『スニハ』といいますが、これは愛と同じだということを心に浮かべましょう。セルフマッサージは、本質的に愛を塗って身体の全組織と同時に心と五感にもに栄養を与えることになるのです」

チャラカ・サンヒター(アーユルヴェーダの医学書)によれば、アビヤンガはドーシャを鎮め、肌の色や艶をよくし、筋肉をトトノエ、自然の保湿剤として働きます。こうした理由から、アーユルヴェーダマッサージは「肌の老化を遅らせる最も効果的な方法のひとつ」であるといわれています。深い細胞レベルで身体を清め、滋養し、整えるのです。

フェイシャル・ケア


洗い、栄養を与え、保湿するという同様の原理をフェイシャルケアにも用います。ザックスが勧める5分間のケアがこちらです。
  1. ぬるま湯でしっかり顔を湿らせます。古い角質が小さなスポンジのように水を吸い込み膨らみます。それによって除去しやすくなります。
  2. 大匙2杯のオーツ麦粉と大匙一杯の水でウブタンを作ります。シンクにかがみこみ、人差し指、中指、薬指の先でウブタンをとり、優しく顔にのせて押さえます。肌の自然な油分を奪うことなく古い角質を取り除くことが出来ます。
  3. スプレー瓶にいれた水かローズウォーターを顔にさっとかけ水分を与えます。
  4. 肌が湿っている間に、ホホバオイルを薄く塗って水分を閉じ込めます。ホホバオイルは肌の皮脂に最も近く刺激になることがほとんどありません。

Step 2: 外側からの習慣


アーユルヴェーダの専門家らは口をそろえて言います。輝く肌をつくり体内バランスの感覚を養うためには、ディナチャリヤ(毎日の習慣)と下記の健康増進が有効です。

食事


一般に、アーユルヴェーダでは、全ての体質に対して、健康的で自然な、野菜中心の食事を勧めています。油脂の多いもの、揚げ物、精製したもの、加工食品、塩、砂糖、魚介、赤身の肉は肌のトラブルを引き起こすので、出来る限り避けるほうがよいとライチュールは言います。

運動、睡眠衛生


アーユルヴェーダの専門家らは、少なくとも週に5回、背中やわきの下に汗をかくほどの運動を勧めています。運動は発汗を促し、血流を高め、心を穏やかにします。

毎日同じ時間に就寝、起床し、充分な睡眠をとりましょう。睡眠と運動は、繊維芽細胞の健康を促進し、肌の張りを保つコラーゲンやエラスチンの生成を促進する成長ホルモンを活性化させます。また、表皮の生成も促します。

ヨガ


バランスの取れたハタヨガを取り入れましょう。リンパや血液の流れを助け、筋肉を整え、呼吸と繋がることができます。これらは、微細ですが大切なレベルで美しさを高めます。
プラナヤマ(ヨガの呼吸法)の時間を持ちましょう。呼吸の変化は肌や身体だけでなく気分に影響します。例えば、浅い呼吸をすると顔色が悪くなりますし、強く呼吸すると赤みを帯びます。ストレスによって連続的に自然な呼吸パターンが乱れると、プラナ(気)が消耗します。動き続ける生命力でありオージャス(活力のもと)を作るのを助けるプラナがなければ、肌はその活力と輝きを失うでしょう。
そして大事なのは、瞑想です。時間と共に、瞑想によって純粋意識を垣間見ることができるようになり、時間を超越した永遠に活気のある自分自身を感じることのできる時間が持てるようになります。
毎日の生活の中で、少しずつ小さな調整を行うことで、より幸福で健康になり、そして美しくなれるのです。このアーユルヴェーダ療法を1-3か月続け、記録をつけてみてください。そして自分に問いかけるのです。「肌は綺麗になった?健康になった?精神的な完全性という感覚は大きくなった?」その答はすべてあなたの顔に表れてくるのです。


出典:Yoga International
https://yogainternational.com/article/view/get-healthy-glowing-skin-an-ayurvedic-skincare-routine

2015年12月11日金曜日

ヨガや瞑想は医療費を削減できる
Study Finds that Yoga, Meditation Can Reduce Health-Care Utilization

毎年、アメリカでは何百万人もの人が医療費で破産したり貧困に陥ったりしています。過去10年に渡り、ヨガのような心と身体を介在するものが、ストレス解消や健康維持において極めて効果的であるということが数多く証明されてきています。そうしたプログラムの中で PLOS One という雑誌に掲載されたある研究は、心身トレーニングがかなり長期間にわたる健康と医療費の削減に繋がるということに対する説得性のある証拠を示しています。

慢性的なストレスは私達の身体的・精神的健康をむしばみ、また病院を訪れる主な原因となっています。従来のほとんどの医療が病気の症状を対象としているのに対し、病気の第一の原因のひとつである「慢性ストレス」に対処するものはほとんどありません。3RP(Relaxation Response Resiliency Program、弛緩反応回復プログラム) はそのように考えられたもので、患者にストレスを軽減したり、回復力を高める方法を教えます。理論的には、こうしたプログラムがストレスや健康上の問題を減らし、また医療費の相当な削減に繋がることになるはずなのです。



マサチューセッツ総合病院ベンソン・ヘンリー研究所では、2006年1月から2014年の7月の間、3RPトレーニングを受けた患者(4452人)と治療をしない対照群(13149人)の医療記録を調べ、この仮設をテストしました。

3RPグループと同じ年齢、人種、性別の対照群の記録と比較するため、トレーニングを受けさせたグループの3RPの1年前とその後の記録が分析されました。一年ごとの支払請求可能な治療の発生数(診察、画像解析、ラボ分析、内科的治療、救急医療など)に興味深い結果が現れました。

3RPの参加グループの中には、研究の期間中に研究所にて3RPトレーニングを個人あるいはグループで受けたどちらの患者も含まれました。3RPの包括的な目標はストレス反応を減少させ、弛緩を生じさせ、回復力をあげることです。8セッションに渡るトレーニングは、リラクゼーション、瞑想、マインドフルネス、認知力の訓練に社会的支援とポジティブ心理学を統合させたものです。

3RPグループと対照群を比較すると、アフリカ系よりアジア系が多く、ユダヤ人であったり無宗教であり、対照群よりも平均収入が多かったのです。どちらのグループも、ほぼ同じ期間(四年半以上)同じ医療制度の中で過ごしました。

医療費の違いは2グループ間で顕著にあらわれ、3RPグループでは請求可能な医療や診察に平均43%の減少がみられました。一方、対照群では、外来患者数、特殊医療、入院の増加がみられました。研究者らは、3RPグループで削減された医療費は、平均で年間640~25500ドルに換算されると見積もっています。これは、特に慢性疾患の患者で医療費の削減が顕著だったことを示しています。

残念ながら、少数の例外があるにせよ、アメリカの健康保険業界は医療を補うものに対する支払意欲という面において現代社会にかなり立ち遅れています。2012年の健康白書が、アメリカ国民の10%以上もの人が、前年の間、ストレス解消や健康増進のためにヨガや瞑想、太極拳、気功など心と身体の訓練を習慣的に行っていると示しているにも関わらず、なのです。

この医療費研究のデータがはっきりと証拠を示すのは、健康保険に関する会社やシステム、提供者が、医療の基本的な形として心身セラピーを含むことでもっと患者の健康と金銭的な幸福のために役立つべきだということです。この研究の著者が述べているように、「医療の焦点は、後期疾患の特別治療に高額を使用することから、患者中心のアプローチや、健康増進や自己管理支援、予防治療、効果的な疾病管理などを行う組織的なチームに重点をおくことへと変化してきている。我々が出した結果によれば、3RPなどの心身治療は、個人の病気の苦しみを減らすとともに医療財源の使用をも減らし、変わりつつある医療環境に適している」

これは、患者にとってもシステムにとっても双方両得の筋書きではないでしょうか!


出典: Yoga U online
https://www.yogauonline.com/yogau-wellness-blog/study-finds-yoga-meditation-can-reduce-health-care-utilization


2015年12月8日火曜日

不眠症には薬よりもヨガ
For Insomnia Relief, Try Yoga, Not Pills

それは、最悪の状態でぐるぐる回転する。眠れない夜、ベッドの中で眠れないことを気にしてどんどん眼が冴えていく。でも、ちょっと待って。病院に睡眠薬をもらいに行く前に代替手段として試すといい、「ヨガ」を。

2004年に発表されたApplied Psychophysiology and Biofeedback(応用精神生理学と生体自己制御)では、ヨガを行った被験者は総睡眠時間が改善されただけでなく効率的に眠れるようになり、結果として総起床時間が増えたのである。また、被験者によって睡眠潜時の向上が実証され、より早く深い眠りにつきより早く目覚めるようになった。

Brigham and Women's Hospital の睡眠医学科 S.B. Khalsa が行ったこの研究では、20人の被験者に対しヨガを実践する前の2週間とその後の8週間を観察した。ヨガは、1人ずつ直接トレーニングした後、簡単なフォローアップの下、自主的に行った。

この研究の結果は(習慣的なヨガの練習が統計的に睡眠習慣に著しい改善効果を示す)、薬を飲むのとは対照的に、ますます多くの医療従事者が睡眠パターンの乱れを正すために習慣を変えることを重要視している事実を裏付けている。例えば、Northwestern Memorial Hospital の総合不眠クリニックの Ramadevi Gourineni 医学博士は、よりよい夜間睡眠を得るために、生活スタイルを少し変えて「投薬の必要性」をなくすよう患者達に勧めている。

Gourineni 氏のクリニックでは、寝る前のカフェインをやめたり、寝室を仕事やテレビなどをなくして寝るための場所にする、不眠が原因の不安やストレスを解消するテクニックを練習するなど、習慣を改善することに重点をおいている。

ヨガは、精神面だけでなく身体面においても日常の緊張をほぐすのに役立つ素晴らしい方法だ。さらに、よりよい夜間の休息を取るためにヨガを行うことは、処方薬によくありがちな悪い副作用が全くない。そればかりか、減量や心臓病予防など多くのよい結果をもたらす。全米ヨガ協会は、「頻度はどうであれ不眠に悩まされているのなら、ヨガが役立ちます。リラックスさせる体操や呼吸法を通して深くリラックスすることで、睡眠導入剤に頼ることなく、より習慣的で充分な休養がとれる睡眠パターンを促進することができるのです。そうした薬剤は、身体の自然な睡眠サイクルを妨げ、精神的な依存を引き起こし、望ましくない副作用をもたらすのです」



出典:Yoga U
https://www.yogauonline.com/yogau-wellness-blog/study-for-insomnia-relief-try-yoga-not-pills

2015年12月7日月曜日

スマホ首(首凝り)を防止する簡単なポーズ
A Simple Pose to Counter “Tech Neck”

YogaInternational からの記事です。
私自身、翻訳やオンラインショップの仕事をしているので、首や肩の凝りとはいつも闘っています。
簡単に凝りをほぐす方法が紹介されています。

https://yogainternational.com/article/view/a-simple-pose-to-counter-tech-neck?

------------------
あなたは今、これをスマホや会社のPCでこっそり読んでいたりしませんか?(大丈夫、誰にも言いませんよ) 何も考えずに姿勢をチェックしましょう。頭が前に倒れてませんか?肩を丸めていませんか?腰はどうですか?

スクリーン中心の文化は多くの利益をもたらします。知識を広げ常に学び、遠くにいる家族と視覚的に繋がり、思いもよらない人と関わったり、離れた場所で仕事したり遊んだりすることが、今までになく容易になっています。その反面、携帯電話を見つめたり、仕事でハイテク機器を使ったりする時間が増え、「テック・ネック」と呼ばれる新たな健康問題が現れています。人が集まっている場所で周りを見れば、どれくらい多くの人がそうなっているかわかるでしょう!周りの人の姿勢や背筋をよく観察します(でも、気味悪がられないように鏡面のサングラスをしましょうね)。極めてヴァーチャルな世界で様々なスクリーンを覗いている時間が、あなたを長時間「猫背」がちにしているのです。携帯電話や会社のデスク、ソファの上で背中を丸めていると、徐々に、多くの筋肉や背骨の問題が出てきます。また、上背を常に丸めていると呼吸の浅い時間が長くなり、それが精神的にも身体的にもだるい感覚を生むのです。

では、デスクやスクリーンの前に長時間座っている人たちのために、salamba bhujangasana (スフィンクスのポーズ)の座ったバージョンを紹介しましょう。オフィスの椅子でも、Netflix を見まくっているときも、はたまた胸部や首、肩に緊張を感じたちょっとした時間にでも行うことができます。



1. 両足をしっかり床につけて椅子に座ります。息を吸って、背筋を頭頂に向かって伸ばします。頭頂に糸がついていると思ってください。そして、その糸を誰かが天井に向かって引っ張っているのを思い浮かべながら、椎骨ひとつひとつをていねいに重ねていき頭頂が骨盤の真上に来るようにします。あごを引いて地面と平行に保ち、まっすぐ前を見ます。

2. 両手のひらをそれぞれ左右の膝の上に置きます。大きく肩を前に回し、耳たぶまで持ち上げ、最後に後ろの下方に向かっておろします。鎖骨が広がり、胸の前が延びるのを感じます。そのまま3-5回呼吸しましょう。

3. 両肘を身体の横につけたまま、息を吐きながらゆっくり両手を腿の付け根まで持っていき、肘が肩の真下にくるようにします。ここで、もっと胸が広がり始めるのを感じられるでしょう。背骨を長いまましっかりと保つために、おへそのすぐ下の筋肉を使って少しお腹に力を入れておきましょう。

4. 両手を腿の付け根に置いたまま、ゆっくり天井を見上げ、首の前側が伸びるのを感じます。ここでは首の後ろ側に注意して、突っ張り感や痛みが起こらないところまでで見上げるのを止めましょう。そのまま3-5呼吸します。両肩に意識を向け、耳の方に近づけないよう水平に保ちます。肩甲骨や腋、胸が伸びているのを感じましょう。緊張しているところに呼吸を送るように、気持ちのよいところで止めましょう。

5. ゆっくり頭を前に戻し、両手のひらを元の膝の上に戻します。

6. 好きなだけ繰り返します。伸びている感覚と深い呼吸を味わいましょう!



2015年12月5日土曜日

意識した呼吸で緊張を解く 
How to Reduce Tension (Physical and Emotional) with Conscious Breathing

Yoga International の記事です。
呼吸がどのように私達に影響を与えているか、呼吸を使って何が出来るのかについて書かれています。

https://yogainternational.com/article/view/how-to-reduce-tension-physical-and-emotional-with-conscious-breathing


-----------------------------------------------------
ヨガは自分を発見する一連の行為です。伝統的ですが同時に経験に基づいており、規律的、そしてまた探求的でもあり、動きと安定の両方を含んでくつろいだ気分になるけれど刺激的でもあるのです。そしてこれは全て、意図的で入念な呼吸を行うことによって起こるのです。意識的な横隔膜呼吸は神経系を沈静化し、幸せな感覚を作ります。そしてまた「気づき(意識性)」をも高めます。いつも実況放送のように、今何が起こっているのか、何が起こったのか、何が起こりそうなのかを内側で分析し判断してる心が「考えている」場所から、私達を連れ出してくれます。言葉も物語もおしゃべりも考えも無い、深い意識の世界へと繋げてくれます。そしてそうすることで、私達が本当は誰なのかの本当の理解に導いてくれるのです。実際、呼吸はヨガの実践において最も重要な要素なのです。

身体的、精神的、そしてエネルギーレベルにおいて呼吸が私達に与える影響を理解すればするほど、ヨガにおいてだけでなく、生活の中のバランスや平安を養うときにもその重要性に気づきます。たった今始めたとしても、呼吸の質で私達の人生の一瞬一瞬が豊かになる可能性があるのです。なぜなら、私達は常に呼吸をしているからです!

やってみよう: 優しくお腹を膨らませながら息を吸い、だんだんゆっくりと息を吐くことに集中して心を穏やかにします。呼吸が胸郭の上部を大きく上に動かすのを感じます。下の方の肋骨を広げ、その後真ん中あたりの肋骨、そして腋下まで。目を閉じるかぼんやりと見るようにし、同じようにあと4回呼吸しましょう。

リラックスできましたか?なぜリラックスできたのでしょう?意識的に呼吸をゆっくりにすると副交感神経が反応します。副交感神経はしばしば「休息と消化」の神経系だといわれ、交感神経(「逃走・闘争」神経といわれています)と逆の作用をします。副交感神経が反応すると、心拍が下がり、コルチゾールやアドレナリンなどストレス関連の化学物質の分泌が抑制されます。その代わり、血管が拡張し、(特に消化・生殖器官の)細胞内の水分、栄養、酸素などが増加します。そして、身体の緊張が解け心が落ち着くのです。

身体の緊張はしばしば、無意識の筋肉の収縮によって起こります。筋肉の収縮はエネルギーを要すので、緊張のせいで疲れてしまうのです。筋肉が慢性的に収縮していると血液の流れが滞って、痛みを起こすこともあります。血流が悪いと、細胞が必要とする酸素などの栄養分が足りなくなり、二酸化炭素などの不要物が筋肉から流れ出されなくなります。そのせいで筋肉が痛むのです。

これを体感するには、不快に思うまで長い間こぶしを作るとわかります。力を抜いた後、本能的に血液を流そうと手を振りたくなるのがわかるでしょう?これは、細胞が酸素不足に陥っているからなのです。筋肉というのは、長時間緊張を保つようにはなってはいません。例えば、コンピューターの前に長時間座っているとします。キーボードに顔を近づけ、背中上部の筋肉が絶えず重力に逆らう状態になります。こうした筋肉は助けを求めざるを得なくなります。その助けは、筋肉の周りなどでコラーゲンを分泌して構造を支えるために硬くなる体中に存在する筋膜や結合組織から来ます。血流不足で身体の一部が痛むときは、その部分へのさらなる緊張や制限は痛みを和らげはしないでしょう。

筋肉の緊張は、上記例のように一日中コンピューターを使うなど悪い姿勢や反復運動など、様々な側面からひき起こります。こうした活動は、猫背、胸部や腕の内側の筋肉の凝り、頭の前傾など、骨格配置のバランスを崩す可能性があります。長時間座った姿勢でいると、腰部が扁平し、コア・マッスルが弱くなり股関節屈筋が硬くなります。身体は常にホメオスタシス(恒常性)や安定性のために戦っているので、重力に逆らうようになっていない他の筋肉に働かさせなければならなくなるのです。これらは、私達の姿勢がどのように身体の緊張を引き起こしているかのよい例なのです。

では、いかに緊張が心に関係しているか、いかに呼吸がネガティブな自虐的な考えから離れることに役立つかを見てみましょう。

ある思考が、パニックや恐怖、または一定の身体の反応(汗、震え、涙、動悸、吐き気など)を引き起こすということは、多くの人が経験しているでしょう。子供が時間通り帰ってこない時に頭をよぎるイメージ、仕事のプレゼン前の不安など、それらは実は、実際に起こっていない、ただ頭の中だけで起こっている考えにすぎないのです。さあ、まさに呼吸を思い出す時です。呼吸という身体的な行動に意識を向け、心の動揺を作っている考えを落ち着かせてSNSに支配された状況から脱しましょう。





アサナの練習は、この呼吸の練習にまさにぴったりなのです。困難なことがあると(この場合、「意図的に」難しいポーズや長いホールド)、随時、リラックスしたり滑らかにしたり深めたり、と私達は呼吸を調整します。このように、困難や挑戦、不快へ応えるために呼吸に気を向けることを身につけるのです。

残念ながら、ストレスの多い思考で自分自身の身体を緊張させていることに気づかないことがあります。というのも、私達は常に興奮や不満、不安などにさらされていてそれに慣れてしまっているからです。思考というのは、実際に私達の内側で何が起こっているのかという見方ができる程長い時間落ち着いてくれることはめったに無いのです。というのも、ストレスの多い思考が身体の緊張を引き起こし、硬直、痛み、疲労となり、それが呼吸をさらに浅くさせて呼吸の仕方まで変えてしまうのです。でも、身体も心もどちらの緊張をも解放することで、その逆をすることもできる(呼吸に働きかけて思考の質を変える)ことを知ることはとてつもないパワーとなるのです!

呼吸に繋がることで、 思考にとらわれたり自滅的な信念のパターンから解放されます。

どのように呼吸しているのかを自覚することで、考えていることとそれが身体的、感情的にどう影響しているのかの間に本当に必要となる休息を呼吸で作ることができます。身体の内側の空間に気づきをもたらすことで、呼吸と繋がることは、思考や自滅的信念のパターンのとらわれから私達を解放してくれます。
同様に、(それがなければ生きることさえできない私達の存在にとってとても大切である)呼吸に同調すると、意識が高まります。敏感ではっきりと意識し、本当に存在できるようになります。そして、最も大切なのは、最も本質的で自然のままの自身を体験することで、私達が本当は何者なのかを理解するのです。そして、それこそがヨガの体験なのです。




2015年11月10日火曜日

ヨガセラピーとヨガクラスってどう違う
Yoga Therapy vs. Yoga Class

Huffington Post からの記事です。
ヨガセラピーっていったい何なのか、ということを説明しています。
http://www.huffingtonpost.com/jennie-lee/yoga-therapy-vs-yoga-clas_b_8247372.html

-------------------------------

ヨガセラピーは「個人」単位で、健康や癒しに効果のあるヨガの総合的な知識を使って行うホリスティック代替治療です。歴史の古いとても広範なシステムであるヨガに個人に合わせて取り組むことで、身体だけでなく、精神、感情など様々な問題に対応しています。

ヨガセラピーを受ける理由は様々です。身体を若返らせる、ストレスを軽減する、感情の安定性を養う、心を落ち着かせる、自己の内面の本質にもう一度繋がる、などです。それが何であれバランスが崩れていると感じている人にとって、ヨガセラピーは生命力と自己認識を広げるツールを与え、プラスに影響を与えることができます。多くのホリスティックのアプローチと同じように、ヨガセラピーは、その症状や問題が同じであっても、個人それぞれにあわせた治療を行います。

標準的なヨガクラスは、動き、そして時には瞑想といった汎用的なアプローチを提供しますが、「ヨガセラピーは、そのヨガの練習をグループクラスでは通常行わない具体的で慢性的な健康の問題を抱える人々のニーズに応えます」とロヨラ・メリーマウント大学のヨガセラピーRXプログラムの責任者であるラリー・ペイン医師は言います。

要約として、それぞれが相互関係を持ちますが、ヨガセラピーは通常3つのカテゴリーに分けられます。ひとつは、基本的は動き(アサナ)で怪我のリハビリや慢性痛を和らげる、機能向上などといった身体的セラピーです。ヨガが身体的な効果があるという証拠に裏付けられた科学的研究は数え切れないほど存在しています。

ヨガセラピーのふたつめの側面は、心理療法に類似しており、精神的、感情的な法則や実践を使って、環境の変化や喪失感、不安など内面の葛藤に対処するのに役立ちます。感情面での経験は身体に影響を持つため、この治療は神経と内分泌、免疫系間の相互作用を研究する心理学のひとつである精神神経免疫学に関連しています。これは、心身医学の機微、そして考えや感情といった内面の状態が身体にどう影響するのかを明らかにしてくれます。

身体の臓器や組織の生体機能における特定の変化にヨガのテクニックを応用することで、人が緊張したり困難な状況にある場合の無意識に反応する状態から選択して反応する状態へと導いてくれます。そのひとつの例は呼吸の練習(プラナヤマ)で、副交感神経系の「闘争・逃走反応」をリセットして安定させ、不安症や欝に効果があるのです。

身体と心は相互関係を持っているので、ヨガセラピーの分類の最初の二つはこれらになります。多くの身体の症状は、解決が必要な潜在的な感情の問題が現れているのです。「生き方が身体を作る」といわれているように、ヨガセラピーは身体レベルの解放と精神レベルの探求を与えてくれるのです。身体の自然な英知に近づくことができれば、感情は解放され、深いレベルでの癒しが始まります。

ヨガセラピーの三つ目の側面は、私達の本質の霊的要素に働きかけます。全ての精神修養法や宗教などの聖典は、人間は内に霊魂のエネルギーを持つと認めています。ヨガ哲学では、人生の様々な問題は真の霊的本質に認識していない、あるいは知らない(無明)せいだと明言してます。これは、なんとなく塞がれたような、限られたような気分であることに言い換えられます。鍼灸などのエネルギー療法と同様に、ヨガセラピーは生命力(プラナ)の流れを活性化させてエネルギーの滞りを取り除き、本来の健康と目的意識を取り戻すのです。
「私は『心臓病患者』とか『癌患者』とは呼びません。彼らは偶然身体的バランスを失った神聖な存在なのです」 心臓病のためのディーン・オーニッシュ・プログラムでのヨガ・プロトコルを開発した「The Healing Path of Yoga」の著者であるナシャラ・ジョイ・デヴィ、2013年のヨガセラピー・トゥデイ・マガジンのインタビューで。
この本当の自分を知り、内側の精神と繋がる方法を紹介することで、ヨガセラピーはより深いレベルでの変化に対応する機会を与えてくれます。どっぷりとはまってしまったり一体化してしまうことなく、人生を客観的に経験する能力を作ります。
穏やかさと精神的な安定性は、内観と瞑想を通して得られ、過度に刺激された心は休まります。ヨガセラピーは、深い安らぎと無条件の愛をもたらす意識の広がりへの扉を開けます。
「ヨガセラピーは、精神、自分の本質の覚醒というヨガの基本概念の経験に基づいた理解を通し、身体と心の安定をもたらす癒しの旅であるヨガの生き方に焦点をあてている」インテグラティブ・ヨガ・セラピーの創始者、ジョセフ・ルパージュ
ヨガセラピーの実践は、全ての年齢のあらゆる人に快適さと解放をもたらします。個人に合わせたプログラムなので、経験や特別な能力は全く必要ではありません。クライアントのニーズや問題、目標を定めた後、ヨガセラピストは、姿勢や呼吸法、リラックス方法や瞑想のテクニックなどひろい範囲の心と身体の練習方法を用います。個別のプログラムが様々な状況に対処し、クライアントの身体的能力のレベルやライフスタイルなどを考慮し、プラクティスの種類や量を処方します。

ホリスティックな代替治療としてのヨガセラピーは、人々の症状を抑え、痛みに対処し、バランスを取り戻し、体力をつけ、心理的回復力を増加し、精神的意識を広げます。身体的な活力、感情の解放、深い魂の繋がりを同時に得たいと思っている人にとって、とても素晴らしい癒しの方法と言えるのです。

2015年11月3日火曜日

依存症再発を防止するヨガと瞑想の効用
The Benefits of Yoga and Meditation to Prevent Relapse

Press Release Rocket からの記事です。
http://www.pressreleaserocket.net/the-benefits-of-yoga-and-meditation-to-prevent-relapse/359585/

依存症治療に関する内容ですが、身体に悪いとわかっているのについついやってしまう不健康な習慣(食事や飲酒、運動など)についても同様だと思います。

-------------------------
選択できる依存症治療に取り組む方法は様々あります。
ヨガと瞑想は、身体的にも精神的にも多くの効果があると証明されています。治療を通して健康的な心を持ち続けることが回復においてとても重要です。この2つのツールは、依存症と闘う人が持ちがちな回復を邪魔するネガティブな強い思いを排除するのに役立ちます。治療を通して、身体と心は試され、思考をコントロールすることで依存症からの回復に大きな効果を得ることができます。
治療を通したヨガセラピーと瞑想の効用は、強靭な身体を作り、同時に強い精神を作ります。瞑想は、呼吸法によって即座といっていいほどストレスを解き放つことができます。心を他の場所に送ると共に呼吸のコントロールの方法を獲得すると、ネガティブな状況への対処の仕方が変わります。これが再発防止に役立つのです。
ヨガセラピー

ヨガセラピーで獲得した行動の変化は、状況への反応が反発ではなく積極的なものへとすることができます。ヨガセラピーは心の健康や過体重を大幅に改善し、また柔軟性や体力を高められます。こうしたセラピーは、長期間に渡り、身体力や精神力、健康への自然な感覚(判断力)を身につけることができると言われています。

瞑想

瞑想によって内面の変化は、心や精神、身体に穏やかな安らぎを与えることができます。瞑想をすることで、ネガティブな行動の根本的原因を深く探ることができます。一歩下がって怒りを解き放ち、過去の行動に対する煩わしい考えを手放すと、それ以降の人生を通して立ち直りの道を歩むことができるのです。内面の治癒だけでなく、瞑想は免疫機能を高め、体内に酸素がいきわたり、総体的に気分がよくなります。

瞑想やヨガがもたらすツールが、再発の可能性を下げ、正しい解決法を探す健康的なアプローチを与えてくれます。心をコントロールすることで、過去の依存症のために起こる困難な状況に対処できます。





2015年11月1日日曜日

ヨガについての5つの「ウソ」
Five Untrue “Facts” About Yoga

今回は、Yoga International からよくありがちな「ヨガって○○なんでしょ」とか「私は○○じゃないからヨガできない」についての記事です。
(https://yogainternational.com/article/view/five-untrue-facts-about-yoga




----------------

1.「ヨガするには超柔らかくないとダメ」

例えばこんな会話。

最近知り合った人:「それで、あなたのお仕事は?」
私:「ヨガを教えています」
最近知り合った人:「ああ、私はヨガできないんです。硬いもんで」
私:(礼儀正しく頷く、心で泣く)

以下は、バットマンの中のセリフ。
OK、わかった。これは確かに「アヒムサ(非暴力)」を謳ってはいないけれど、いい点をついてる。例えば、確かに、自分に柔軟性がないと思ってたらストレッチするのはいいことだ。だが、それ以上のものがある。「ヨガするほど柔らかくない」と思うのはよくない。なぜなら、柔軟であることの方が当然よくて、ヨガに適しているというありがちな前提に根ざしているからだ。もし、自分が柔軟な方の人間だとしてら、ウッタナサナで床に手を着いたり、ダウンドッグで踵を床に着けたりするのが楽だろうが、実は特に最初は、可動域が大きいと有利というより不利なことに気づく。本来ストレッチするために作られていない靭帯でストレッチすることになるから、関節が不安定になり怪我をする危険が高い。だから、ビギナーや妊娠中(妊娠ホルモンが靭帯を緩める)、そして生まれつき柔らかい生徒にとっては、柔軟性よりも安定性を優先することが重要なのだ。
ヨガは単に柔軟性だけのものではないということを覚えていて欲しい。強さというのも大きな要素なのだ。ランジや立位ポーズ、プランクなどを考えてみれば、安全に練習すると途方もない強さが作られるし、また必要でもある。
つまり、どういうことか?超柔らかいとか板みたいに硬いとか関係なく、誰にでも最初から「得意」なポーズはあるし、大きな挑戦となるポーズもあるのだ。

2. 「ツイストは『デトックス』して肝臓を『絞る』」


ヨガを長くやっているときっと出くわすであろう「雑巾絞り。」「雑巾を絞るようにツイストして!」この言葉を聞いたことがないという人に説明しよう。つまり、雑巾は内蔵を意味し、絞るのはツイストの動き、そして長い間溜め込んできたいろんな毒素を絞り出すという感じだ。確かに、肝臓など内蔵をきれいにしデトックスするのは、ツイストポーズの効用だ。しかし、肝臓は汚い雑巾ではない。単に肝臓なのだ。そして、肝臓自体に自然なデトックス作用があり、「大部分は」細胞レベルで行われる。しかしこれは、ツイストが臓器に全く意味がないというわけではない。おやつを食べ過ぎた翌朝にちょっと多めにアルダ・マツエンドラサナをするとしたら、ツイストはバランスの練習に重要だし、血流をよくして内蔵にとても効果がある。けれど、パリブリッタ・トリコナサナをするたびに、実際に肝臓を絞っているわけではない

3. 「ホットヨガでかく汗は大量の毒素を出している」


残念ながら、直接的に毒素をただ汗で出すことなんてできない。汗をかくことに意味がないわけではない。だんだんと心地よくなり38度以上の室温(誰にでも適当というわけではない)の中、汗をかく激しいエクササイズはその効果がある。血流という意味で、激しい運動のいろんな効用がある、なぜなら、それは、激しい運動だからだ。でも、ヨガマットに落ちた汗は毒素が身体から出て行った結果ではない、なら身体でなにが起こっているのか?もしかしたら、汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の二種類があることを思い出す人もいるかもしれない。アポクリン汗腺は身体の一部に集中している(腋や股間)。ストレスにさらされるとそこが活性化され(だから人前でスピーチすると腋汗が出たりする)、主に水分を脂肪(皮膚のバクテリアと接触して匂いを出す)からなる汗を出す。

エクリン汗腺は、反対に、体中にあって体温が上がると活性する(ホットヨガなどで)。この汗腺は、主に水分と塩分からなる汗を出す。だから、ヨガで身体から出る汗というのは、水と塩なのだ。エクリン汗腺の汗は、体温を調整するものであって毒素を出すものではない

4. 「ヨガをするにはやせていなくてはならない」 (とか、逆に、「ヨガは痩せる」)


おそらく、最も苛立たしい通説のひとつは「ヨガっぽい身体」についてだろう。アサナの練習をするには、ヨガ雑誌の表紙やDVDのラベル、無脂肪ヨーグルトの広告に載っているような美しい身体にならなければならない、というような。そうじゃないのなら?ええと、少なくともそうなりたいとは思っているよね?ああ。「そういう人、ものすごく多いのよ」とヨガ実践者であるブロガー、ジェサミン・スタンレイは言う。「私が本当に集中してヨガを練習し始めたころは、それを人に言うのも嫌だった。『へえ、ヨガやってるの?』的な目で見られることが重荷だったから。経験上、大抵の人は、いわゆるヨガの身体をしてない人が『ヨガしてます』って言うと、体重を減らすためにやっているビギナーだと思うのよ。そんな反応に、だいたいは(気分にのいい日は)ちょっとイラつくか、チョーむかつく!というレベルまでいく日もあるの」と付け加えた。こういった推測は、ヨガ実践者を侮辱するだけでなく、練習自体を矮小化している。そして大抵は、生理学に関してかなり間違った理解をしていることからきている。「健康に関する推測はまた、頻繁に不適切にされることが多い」とCurvy Yogaの創設者アナ・ゲスト・ジェリーは指摘する。「例えば、人が大きな身体の人は不健康で柔軟性がないと推測するのは珍しいことではない。しかし、当然ながら、(本当は)曲線がきれいに見える状態が理想の体重なのです」

「私達が見ている(ヨガの)姿というのは、大抵は圧倒的に白人で、若く、スレンダーな女性です。その結果、そのカテゴリーに入らない人はみんな、西洋メディアが現れる何千年も前から存在する精神的実践であるヨガから疎外された気分になる。では、どうすればいいのでしょう?理想の自分と今の自分を切り離すことです。私達の内面を理解し、他人の身体への愚かな欲望を止める方法としてヨガを実践し、ボディ・ポジティヴィティ運動を利用するのです。自分の身体にここちよさを感じるようになり常に完全な状態にいることに気づくと、目標を達成していないと自分を軽視する必要もなくなるのです」

5. 「わかった。でも、難しいアサナを練習するには『もちろん』痩せてないといけないんでしょ?」


たくさんあるヨガ関係のメディアを見てみると、ヨガっぽくない身体の人が、チャイルドポーズやレストラティブなアサナ、たまにシンプルな立位ポーズをしているのに比べ、もっと難しいポーズ、アームバランスや逆立ち、深いバックベンドなどはほとんどいつも痩せた人ばかり。これが、大きい身体の人は「ビギナーレベル」のアサナしか練習できないのだという問題のある基準ができてしまう。もちろん、実際には人のBMI値や脂肪率が、どれだけ上級のアサナを練習しているかの指標にはならない。「正直なところ、ヨガ界のこの側面が、私が家での練習を(Instagramで)記録し始めた理由です。」スタンレイは言う。「ヨガ界にはふっくらタイプが確実にたくさんいるのに、誰も上級のアサナをしていないのに気づいたのです。基本的に、ヨガ関連メディアがいろんなタイプの人が上級アサナをしているのを見せれば、もっといろんなタイプの人が上級アサナを練習するでしょう」

「誰のいつ撮った写真を使うかは、常にヨガをどう表現するかの選択です」ゲスト・ジェリーは付け加える。「日々、痩せた身体でより複雑なポーズをするというステレオタイプが生み出されます。その逆もしかり。だから、大きな人にそういったポーズをする自由を与えると思うのです。でも、全ての人が、プロップスを使ってそれぞれの身体に本当に合ったポーズをしてるのも見たいと思います。ヨガの本当の自由というのはそれだと思うのです。そうすれば、もっと多くの人が、どちらも可能だと知り、練習に歓迎されていると感じるでしょう」


2015年10月26日月曜日

<日記>朝食について


今日のクラスは、主に前屈を深める骨盤の動きと、
ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)のための上半身の使い方の練習をしました。

終わってからいつも皆さんでお茶(今日はジンジャーレモンタルシティー)を飲みながら
いろいろお話するのですが
今日の話題は「朝食ってどうしてる?」でした。

個人的に胃腸が強いほうではないので、私は朝は軽くすませるか抜くこともあります。
しっかり食べると、昼ごろまで胃がもたれたりするので
これは、昔からの経験に基づいて自分に一番いい食事サイクルを実践しているわけです。
が、一般に、朝食は夜間の絶食後の大事な栄養補給だと言われています。

最近のお気に入りは、起き抜けにまずレモンを絞ったお白湯を飲んでから
人参をベースにした野菜と果物をコールドプレスしたジュースと
熱処理していない蜂蜜をかけたトーストを摂っています。
そろそろ寒くなってきたので、ジュースも考えないといけないなあと。

人はそれぞれ体質も消化力も違うので、
やはりここでも自分の状態をきちんと知ったうえで
自分にあった食事や生活パターンを見つけることが大事なんですね。



シンガポールの朝食の定番、カヤトースト

2015年10月25日日曜日

ヨガとストレスの科学
The Science behind Yoga and Stress

オーストラリアの情報サイト UPLIFT からの記事です。
http://upliftconnect.com/yoga-and-stress/
By Dr M Storoni MD PhD on Tuesday July 14th, 2015

ヨガには様々な種類がありますが、
それぞれに別の効果があり、個人の嗜好も色々です。
が、ストレスに注目する場合、どういったヨガがいいのでしょう。
----------------

ヨガのポーズをすると脳内物質と神経間結合に何が起こるのか?

脳には、ストレスにおいて重要な役割をもつ場所が二ヶ所ある。これらは、感情や認識に関わる機能を果たしている。ここではこれらを「感情脳」(扁桃体とその結合部、内側前頭前皮質を含む内側前頭皮質)、「論理脳」(背外側前頭前皮質、前頭全皮質の他の部分、帯状皮質や海馬各部)と呼ぶことにしよう。




感情脳は、私達の血中にアドレナリンとコルチゾール駆け巡らせる交感神経により「ストレス反応」を引き起こす。論理脳は常に、このストレス反応を「停止」させようとし、また感情脳を抑制しようとする。論理脳が強ければ強いほど、これらの二つはよく機能することになる。ストレス反応が「停止」されれば、副交感神経系の信号が「作動」する。この信号は、身体を「弛緩」させる。よって、強い論理脳はリラックスと密接に関係しているのだ。

ストレス反応と「弛緩」信号は特定の経路を通って身体中を巡るのだが、この経路のある箇所には小さな「スイッチ」がたくさんあり、こうした信号の作動・停止を物理的にコントロールできる。首は、こうしたスイッチが存在する(頚動脈)よい例である。



ストレス回路を訓練する

ヨガは、このストレス回路全体を二段階で訓練することができる。まず、じっと静止して集中したり、バランスを取ったりしてポーズを「保持」する度、論理脳が活性化される。前屈すると、「弛緩」信号が首の「スイッチ」で作動する。従って、集中して前屈すると、同時に論理脳と弛緩信号が始動する。

後屈は、首のスイッチを通してストレス反応信号を始動させる。筋肉の収縮もまた、ストレス反応信号を誘発する。従って、静止しバランスに集中しながら後屈して筋肉を収縮させると、論理脳はまた「余分」の仕事をしなくてはならなくなる。静止してポーズに集中する前に、この2方向からきたストレス反応信号に耐えなければならないのだ。この論理脳に反する働きをする「余分」な妨害が、脳を筋肉のように「訓練」する。

神経を繫ぎ直す

一連のヨガが終わるころ、論理脳は「訓練」されている。すっかり活性化されているのだ。感情脳が静かになって、精神的な穏やかさを感じる。このように論理脳を長期間訓練すると、論理脳内の神経を繫ぎ直すことができる。考えを制御することが容易だと感じる新しい回路が作られる。おそらく、自分の考えを行きたい方向に導き、ネガティブな考えや経験にこだわらないようにすることが以前よりも容易に感じられるだろう。これが、ネガティブな出来事にこだわる傾向がある欝や不安症において、ヨガに効能があるように見える理由のひとつであろう。論理脳内の強い結合が、感情脳とストレス反応を抑えこみ続けるのだ。だから、ヨガはストレスと闘うのにこんなにも効果があるのである。

重要なことは、各ポーズのホールドが長く、うまく編成されたシークエンスに組まれたヨガポーズを行うことである。そうすると、ヨガとストレスはうまくバランスを取り始めるのだ。


2015年10月17日土曜日

グルテンアレルギー 5つの兆候
5 Signs You May Be Gluten Intolerant

今回は健康関連の情報サイトCurejoyの記事からグルテンアレルギーについて。

パッケージに「グルテンフリー」と書かれた食品が店頭に並ぶようになって久しいですが、
私のまわりでもグルテンフリーダイエットを始める人が増えています。
昔から麩などグルテンを食べてきた日本人にも
アレルギーの人が居ないわけではありませんが
あまりセンシティブになりすぎるのもどうか、と思ったりもします。
自分(の体質)を正しく知ること、それはヨガの目指すところのひとつですが
そこから全ては始まるのではないでしょうか。

http://www.curejoy.com/content/5-signs-may-gluten-intolerant/



------------
「グルテンフリー」が最近大流行しているようですが、
それはもう「ただのブーム」を超えています。
グルテン過敏(セリアック病と混同しないように)は本当に心配する人が多いことでしょう。
グルテンは小麦やライ麦、大麦に含まれる蛋白質です。
全く問題のない人もいますが、この蛋白質を消化するのにが大変な人もいるのです。
グルテンアレルギーが近年増えているのは興味深いことです。昨今の農業や小麦の変化、
殺虫剤、それとも環境の変化なのか、以前よりずっと増えています。
が、グルテンにとても過敏な人が、それに気づいていない可能性もあります。
さてあなたはどうでしょう?


グルテンアレルギーの可能性の兆候


ぼんやりする: 集中できない、落ち着きが無い、いつもだるい

腹部膨満感: グルテンを含んだ食事のあとの膨満感、ガス、下痢、便秘などの消化不良

気分不安定: ADD(注意力欠如障害)、ADHD(注意欠陥過活動性障害)、不安、欝などがグルテンで悪化する可能性がある

関節痛: グルテンが潜在的原因の炎症による、説明のつかない強張った関節の痛みや急に悪化する関節炎

自己免疫障害: 自己免疫疾患は内蔵の問題が原因です。もしそのひとつがグルテンの消化にあるなら、あなたの身体がグルテンを外敵の襲来と思い身体の中で攻撃するのです。それが甲状腺炎、乾癬、繊維筋痛、狼瘡などの自己免疫状態を悪化させる可能性があります。

グルテン過敏かどうかを知るには?

もし、上記のいくつかを経験したことがあるなら、30日間食事日記をつけて除外食を試してみて下さい。少なくとも2週間(可能ならもっと長く)グルテンを止めて、徐々にまた取り始めてみる。グルテンをやめている間に症状が改善し、再度摂取し始めてまた症状が現れたら、あなたは過敏症です。
もし過敏症ならば、グルテンを日々の食事から排除することで、もっと元気で気持ちが落ち着き、消化がよくなり、今までよりも全体的にずっと気分よくなるでしょう!



2015年10月16日金曜日

<日記>アハ体験と人生について?

実は私、ヨガを始めて半年くらいで、ビンヤサという動きで必ず出てくる
チャトランガ・ダンダーサナで右肩を傷めてしまいました。
数年かかってやっと治ったと思ったら、今度は左肩を傷めてしまい、
これはまずいと、改めてきちんと解剖学を勉強しようと思ったきっかけにもなりました。

Chaturanga Dandasana
Photo from Yogajournal
人数が多いとなかなか先生の目が行き届かなかったり
最初の基礎をきちんと教わっていないまま、難易度の高いポーズに進んでしまっていたり
私のように、若い頃に鍛えた筋肉で力づくでポーズができてしまう人は特に危険なのですね。

肩がなんとなく治ってきたので、徐々に練習を再開したピンチャ・アユラサナという倒立。
どうしても、上で静止できないのです。
コアが弱い、肘が開きすぎ、かと思われたのですが、、、

Pincha Mayurasana
Photo from Yogajournal

今日、アハ体験が来ました!
いつも教えていただいている先生のたったひとことで!
「重心が後ろ過ぎるから前にいかないと」
そう、頭を少し前にやっただけで簡単にバランスが取れたのです。
しかも、バランスが取れてしまうと、今までガチガチに入っていた力も必要なくなるのです。

なんだか人生の縮図のような気がした瞬間でした。

理由がわからなくて、本当の自分の状態がわからずにもがいて悩んで
でも、ほんの些細なことで理解できてしまう。
その向こう側に行ってしまうと、なぜ悩んでいたのかさえ忘れてしまう。

まだまだ練習は必要ですが、ほんと、面白いと思います。


2015年10月5日月曜日

<日記>背骨は大事なんです

今日のクラスのテーマはバックベンド。
子供の頃は何でもなかったいわゆるブリッジのポーズに挑戦。
ややこしいのですが、ヨガでブリッジポーズと言えばこんなポーズ↓

Setu Bandha Sarvangasana

これもバックベンドですが、今日やったのはこれ↓

Urdhva Dhanurasana

ご存知の通り、背骨は、中枢神経の一部である脊椎が通っている大切な場所です。
身体の大部分は、ここを通っている神経で調整されているので
ここを健康に保つのはとても大事なことなのです。

折りしも、生徒さんのお母様が椎間板ヘルニアになられたとのこと。
ヘルニアなど、背骨周りの不調を予防するには
背骨周りのインナーマッスルを鍛えること、そして柔軟性を保つことが大事なのです。
だから、美しい姿勢を保つのはエイジング予防の基本といえるのではないでしょうか。


2015年10月2日金曜日

<日記>シンガポールに行ってきました

あっという間に9月が終わりもう10月です!

9月の初めはシンガポールに戻り、恩師であるアーユルヴェーダ医師について
改めてアーユルヴェーダの基礎の勉強をしてきました。

ヨガティーチャー、ヨガセラピストの資格取得の際にある程度は習ったのですが、
アーユルヴェーダだけに特化した授業を受けたくなって
そして、やたら暑い日本を抜け出したくて(?)行ってきちゃいました。
(実際には9月になった時点で日本の方が涼しくなってましたが・・)

授業は、アーユルヴェーダの歴史から基本的な考え方や理論だけでなく
ドクターのクリニックに来る患者さんたちのセラピーにも及びます。
様々なデトックス法やオイルマッサージなどを見学し、実際に訓練していくのです。

残念ながら、というか、当たり前というか
短期間の限られた時間では修了するまでは行かず
再度、シンガポールに行くことになりました。
今度行ったら、試験、実習、レポート提出などなどまだまだ盛りだくさんです。
とりあえず、今は復習ですね。

といいながら、シルバーウィークを充分楽しんだり、中秋の名月楽しんだり
翻訳のお仕事に追われたり、友達のwebショップを手伝うことになったり、、、
で、なかなか時間が取れなかったりしたりして。。

でもね、勉強も仕事ももちろん大事ですが、
人生を楽しむのが一番の一番だと私は思っています。:)




2015年8月25日火曜日

鬱からの脱出 ヨガの提案
Moving Out of Depression: 10 Yoga-Related Self-Care Suggestions

YogaInternational からの記事です。

身体だけでなく、ヨガは心の健康にも効果があります。
心の病気が身体に症状をもたらすのと同じく、
身体が原因で心に変化が起こることは誰もが気付いていることでしょう。
ヨガや瞑想は、薬ほどの即効性はないかもしれませんが
そうした原因に焦点を当てアプローチしていきます。

ーーーーーーーーーーーーーー

ヨガ(アサナ)の練習の終わりに、シャヴァサナ(最後のリラクゼーションのポーズ)の静けさに心も身体も委ねているとき、日常に戻る道のりがまた始まります。欝と闘う多くの人にとって、この時間は、外界から身を守るマスクを再び着けることを意味するでしょう。ヨガクラスは、人生においてやらなければならないとされる事柄から逃れる避難場所であり、コミュニケーションの必要がない、行動や反応が他人に見られたり解釈されたりすることの無い場所なのです。

深刻な欝の患者には、ヨガをやろうという意思もエネルギーも持ち合わせていないことがあります。しかし、他方では、ヨガは欝患者が健康な状態に戻る、そして予防する手助けとなってきました。


症状を和らげたり、ストレスが与えるダメージを癒すというヨガのストレス解消の力はよく知られています。これまで多くの欝に悩まされる人々にとってヨガがよい効果をもたらすことはわかっているのですが、こうした効果はあまり注目されていません。もしかすると、「ストレスを受けている」というのは、私達の多くがプライドを持って身に着けているレッテルだからなのかもしれません。忙しくてストレスが溜まりすぎだと言う友人や同僚達の話をよく聞くことでしょう?仕事などで忙しい社会では、深く考える時間はほとんど残っておらず、多くの人が睡眠不足で悩まされ、「ストレス」は私達が払う代償となっています。ストレスは21世紀のライフスタイルただと同意語なのかもしれません。ストレスがないとしたら、あなたは成功者ではない!というように。

しかし欝は別物です。患者は自分の状況を誰かと分かち合うものだとは考えず、また現代のライフスタイルの結果にすぎないということもわかっていません。ひとりぼっちで世界からずれていると感じています。そして彼らが必要とする助けを求めようとするエネルギーも意欲も感じないことが多いのです。

「憂鬱」「落ち込んだ」気分というのは多種多様にある感情のうちの一部です。喪失、病気、災難やいろんな問題が私達みんなにふりかかり、人生のある時点で落ち込んだ気分になるのは当然のことです。しかし、欝というのは、それがいつまでも残り、また心や身体を無制御に蝕み始めます。よく理解し注意を払う必要があるのです。





症状を理解する


欝の標準的な症状に、無関心、孤独感、恐怖、怒り、不安などといった感情があります。こうした感情があると、ほんの小さなことにでも対処するのが難しくなります。そしてさらに日常生活から乖離し結果的にさらなる喪失に繋がります。つまり同僚や家族、友人などがあなたに拒否されたと感じて助けることができなくなるのです。欝の人々に多いのが、仕事や家庭、学校などで対応できるよう、対処メカニズム(精神的苦悩や問題に対処するために働くしくみで、さまざまな身体的病気や行為となって表れることもある)ができることです。涙を隠し、怒りを押さえ込み、孤独を飲み込み、それが疎外感を生み孤独感が強まります。ヨガは、こうした感情を和らげ、健康な心の状態に戻す手助けが出来るのです。

欝患者が医療診断や支援を求めることは重要である一方で、ヨガは、回復や長期的な健康への道のりの途中で充実した人生を作る場所や道、そして未来への信念を与えてくれるのです。
理解し、助けを求めることが健康を取り戻す第一歩となります。医師たちは欝の段階を以下のように分類しています。

  • 軽い欝: 日常生活にある程度の影響がある
  • 中程度の欝: 日常生活にさらに顕著な影響がある
  • 重度の欝: 日常生活を送ることが困難であり、精神病の症状を訴える者もいる

また、欝が現れやすい特有の時と場合があります。出産後欝(いわゆるベイビーブルーとは異なる)や、一般に冬に現れる光の不足による悲しい感情や無気力に感じる季節性情動障害(SAD)などがあります。



欝から脱出するためには


睡眠: 欝の多くの人が疲労感を感じベッドから出られないと訴える一方、よく眠れていないことが多いのです。よく眠れないでいると、乗り越えられないと感じる恐怖や不安に朝早くから長時間悩まされることになります。そして疲れて不眠のせいでイライラすると、毎日が辛いと感じるようになり、感情的にも身体的にも健康が損なわれ始めます。

ヨガを行っている多くの人は、始めて参加したクラスの後でさえ、睡眠の質が向上したと言います。

不眠や睡眠障害の原因はいろいろありますが、リラックスする方法を使って、睡眠を妨げる不安やストレスをやり過ごすことを心や身体に覚えさせることができます。


環境: 季節性情動障害(SAD)は多くの場合、屋外に出る時間を作ったりまわリの環境とつながりを持ち続けることで改善が期待できます。自然光から出るマイナスイオンが、心と身体の健康に不可欠な自然との繋がりを促します。昼間の自然光のもとで行うヨガは、健康を促進し、エネルギーや自信をもたらします。


触れるという癒しの力: 落ち込んだり自分を無価値だと思う時、欝は人間関係に影響してきます。ハグなどスキンシップが本当に必要なのに、拒否されてしまいます。ヨガは、身体を受け入れること、そして全ての存在それぞれが個性的であることの称賛を勧めています。触れることで感情や身体の緊張を解き、心と身体を刺激します。優しいソフトな握手でさえ、身体がそこにあるということを知らしてくれます。


マッサージ: アーユルヴェーダのマッサージは、感情を調和させ、心の痛みを癒す手助けをしてくれます。何世代にもわたり、アーユルヴェーダの専門家たちは、眉間にあるアジナ・チャクラ(直感力の中心)に関連のある場所に暖かいオイルを流す聖なる治療法「シロダーラ」によって、手で行うマッサージや伝統的な調合油で欝患者を支援してきました。この治療法は深いリラクゼーションをもたらし、ストレスを取り除き、神経系を沈静し、安心や静寂の感情を促進します。


栄養: 欝は食に対する興味を失わせたり、過食になったりさせます。脳が疲労してくると、高カロリーで甘いものを欲しがります。これは、ファーストフード依存や段階的な栄養不良を意味します。欝の要因として食事の重要性が知られるようになってきています。例えば、砂糖の消費量が欝、そして肥満に関係することがわかっています。脂肪、ミネラル、ビタミンなどバランスの取れた適量の食事は長期間の効能があるでしょう。栄養価を考慮して食物を選び正しいサプリメントを摂取することが、欝症状の軽減や防止に役立つでしょう。


哲学: 時折、自分の欝に対して大きな罪悪感や責任を感じることがあります。例えば、今自分に起こっていることが過去の過ちに対する結果であり、罰せられていると感じたりします。ヨガ哲学は、人生の浮き沈みを受入れることで、こうした思いに対する解毒剤を与えてくれます。何世紀もの間ヨガ哲学は、身体と心のバランスを保つためのシンプルな指針を示してくれています。集中力が無いときに分厚い本を読むのは大変ですが、パタンジャリの「ヨガ・スートラ」は、インスピレーションと理解の素晴らしい書物で、その中に書かれている「ヤマ」「ニヤマ」は充実した人生のためのシンプルな助言と希望を与えてくれます。


ヨガクラス: ヨガクラスのアサナ(ポーズ)は、集中が必要となり、1-2時間の間、心を鎮める効果があります。心を「スイッチオフ」し、欝状態に作られる不安や心配から離れることが出来ます。そして、身体へのよい効果、精神的刺激、仲間の支援、思いやりの環境など、素晴らしい効果を得られるあらゆるものがあります。


サポート: ヨガは自尊心を高めます。欝では、長時間集中することができなくなり、注意が散漫になるといつしかネガティブなことばかり考えていることに気づきます。アサナを少しの間行うことで、先生と生徒間だけでなく、自分自身の可能性に関しても信頼できるようになるのです。


リラクゼーション: リラックスすると感情の爆発が起こることがあります。深いリラックス状態では、感情や不安が表面に出てくることがよくあります。感情を解放することが、前に進む手助けとなり、この浄化が欝症状からの解放感を与えてくれることをがわかっています。初めてのときは短く行い、日常に戻る時間をたっぷり取ることです。目を開けたまま行う方が安心できるという人もいます。クラスの最後に、それぞれが感じたことを話しあう時間をとってもいいでしょう。


メディテーション: メディテーションは、適切な管理のもとで行えば素晴らしい効果を与えてくれる強力なツールです。最初は短く、肯定的に始めるのが最良です。呼吸に集中するか音に集中することで、心と呼吸の微細な関係を理解するのを容易にしてくれます。気持ちが昂揚するメディテーションがいいという人もいますが、お天気の日が時に欝患者をさらに孤独に感じさせることもあるのと同じ効果をもつ可能性もあります。



最近の研究で、中度の欝の治療においてヨガの効能が立証されています。ヨガは呼吸やストレッチに注目しており、それが身体の酸素レベルを上げ、身体や心の健康に導きます。ヨガはまた、心の中の雑音から意識をそらし、心を落ち着かせ、欝によって生じるネガティブな考えから遠ざかることに焦点を合わせているのです。



(出典)https://yogainternational.com/article/view/moving-out-of-depression-10-yoga-related-self-care-suggestions

2015年8月19日水曜日

生理痛のためのヨガ
Yoga for Menstrual Cramp Relief

毎月やってくるこの痛みにウンザリしている方もいらっしゃるかもしれません。
私も、かつてはそうでした。
ほぼ毎月痛み止めを服用しないと、痛みで夜中に目が覚めることさえありましたから。

ところが、ヨガを始めてから
基礎体温が上がり、風邪をひきにくくなり、同時にほとんど生理痛がなくなりました。
痛みがないってこんなに楽なことなんだと、驚くほどです。

ただ、痛みが無いからと言って生理中の身体は普段とは違います。
自然に逆らわず、あまり無理をしないことが
翌月のコンディションにも関わってくるのです。
また、この時期は
流れを妨げる逆立ちや、捻るなど腹圧のかかる動作は控えて下さい。


ところで、痛みの原因について、
私の師であるアーユルヴェーダ医師がすごくわかりやすく説明してくれたことがあります。

「普段運動しない人が急に運動すると筋肉痛になるよね。
 それと同じで、普段動いていない臓器が月に一度だけ急に動こうとするから痛みがでるんだ。
 だから、普段から、子宮廻りを動かしてあげることが大事だよ」と。




下記は、生理痛解消のためのヨガのビデオのリンクです。(You Tube, Yoga International)

ビデオの 3:42 辺りから実際のポーズに入りますので、
言葉がわからなくても真似をすればいいと思います。

ビデオで使用しているようなボルスターがなければ
畳んだブランケットや枕などを使ってもよいです。

腰周りを緩め、股関節を開き、骨盤全体の緊張を解いて、副交感神経を優位にしましょう。
痛みがひどいときは、呼吸を使って緊張を解きましょう。

では、ごゆるりと。。。


https://www.youtube.com/watch?v=VPquG8Oi3AU#t=32








2015年8月17日月曜日

<日記>アーユルヴェーダって?

食べて、寝て、だらだら・・・になりがちなお盆休みが終わって今日のクラス。
気温が高くて、毎日汗をかくけれど、運動でかく汗とは違うものです。
久しぶりに呼吸筋を目一杯つかって呼吸して、身体をしっかり伸ばしました。
ちゃんと身体を動かすことで、睡眠の質もよくなります。
だらだら・・・ではなく、しっかり休息が取れると、また元気に活動できるようになるのです。

ところで今日のクラスでも話題にのぼりましたが、アーユルヴェーダといえば
まだまだ日本では、オイルマッサージだけが知られているようです。
が、本来アーユルヴェーダ(「生命の科学」という意味)とは、
古来より伝わるインドの伝統的な「医学」。
単なる病気の治療・予防だけでなく、心のメンテナンスをも含み
身体や心のバランスを保ち健康を維持するための知識なのです。
どちらもインド発祥ということもあって、基本的な考え方はヨガアーユルヴェーダも同じです。
アプローチが少し違う、と言った感じでしょうか。

もっとアーユルヴェーダの良いところを
みなさんに知ってほしいなーと思った今日のクラスでした。






2015年8月6日木曜日

ヨガの効能についての新しい科学
The New Science on the Health Benefits of Yoga

健康に関するサイト SONIA からの記事です。

http://www.sonima.com/yoga/health-benefits-of-yoga/?utm_source=huffingtonpost&utm_medium=syndication&utm_campaign=site


記事は、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)のディレクターである Dilip Sarkar氏の逸話から始まっています。昨年、岐阜県であった学会を訪れた私は、彼と少しだけ話すことができました。「米国に来ることはありますか?」と聞かれ「予定はありません」と答えて別れたのですが、実際あれから渡米する機会はありません。もし、予定があると答えたなら何をおっしゃろうとしていたのか、今になって気になりますね。

----------------
それまで病気をしたことがなかった血管外科医の彼が、51歳で突然倒れて心臓バイパス手術を受けることになります。そしてその後、アーユルヴェーダやヨガ・セラピーに魅了されたといいます。

65歳のSarkar氏は、毎朝1時間ヨガを行っています。現在彼は、医療の現場を引退しヨガ・ティーチャー、そしてヨガの研究者で、2010年に立ち上げた医師向けのヨガセラピーコースで年間3回以上教鞭をとっています。

「ヨガセラピーの研究でわかったのは、日々の練習によって無理なく自然にライフスタイルを変えることができることです。健康的な食事、質の良い睡眠、規則正しい生活など」

ヴァージニア州ハンプトンのタクシャ大学統合医学部の学部長でもある彼の言葉は、下記のような数多くの研究に裏付けられています。

心臓血管の健康促進

ヨガセラピーでリラックスすることで、血管が緩んで血圧が下がり、心筋への血流が増加。
メタボリックシンドロームの中年の中国人182人が一年間ヨガをしたところ、血圧が下がっただけでなく大幅に体重を減らすことができた。


慢性的な首や腰の痛みを抑える

正しい姿勢が首痛・腰痛を緩和。
「椎間板ヘルニアや脊椎狭窄自身に痛みはない。筋肉の収縮が神経を刺激する。筋肉の緊張や痙攣が痛みを生じさせる」ので、腰痛には筋弛緩剤が処方されることが多い。
「ヨガセラピーでは、ポーズをとるとき呼吸に合わせて筋肉がゆっくり緩むことで腰痛が消える」


脳の活性化

53-96歳の133人を対象にした研究で、週2回30分間のヨガを一ヶ月以上行うことで認知機能が向上することがわかった。
「呼吸に集中することで酸素を最大に取りこむことができ、脳や身体への血流が増える」
記憶力の大幅な向上や欝症状の減少もみられた。


糖尿病の抑制

「ヨガの練習は、アグニと呼ばれる『消化の火』を増やす。ヨガの見地からいえば、身体が糖分を消化しきれないせいで血糖値が上がる。消化の力が上がれば血糖値も改善され糖尿病の防止や抑制になる」

II型糖尿病の男性30人に6ヶ月ヨガの練習をさせたところ、血液グルコースレベルが著しく低下した。


ストレスや不安の回避


ヨガは、特に精神衛生の問題の危険がある女性の、ストレス・ホルモンであるコルチゾールのレベルを下げたという研究がある。


抑鬱症の改善

産後欝症の女性に、たった8週間のヨガが著しい効果をあらわした。24週間毎日60分のヨガが、手術や放射線治療、化学療法を受けている乳癌患者の抑鬱症状を改善。「戦士のポーズ」は病と闘う力をくれる。


癌の危険性を低下

習慣的なヨガが遺伝子変異発現を防止。病気の症状と闘う強い武器ともなる。
女性の癌患者への週二回三ヶ月のヨガで、炎症を抑え体力向上、気分が明るくなる効果があった。


自己肯定を促進

セルフコントロール、自己認識、幸福感、身体の認識、バランス、心身、反射性に関して、ポジティブな感情を持つことができるようになる。

「ヨガという言葉は『調和』。心、身体と魂を調和させる。ヨガの練習では、ポジティブな感情を取り込み、ネガティブな感情を吐き出す」


長寿と若さ

ヨガやメディテーションが老化の兆候を消し、酸化的ストレスや炎症が主な原因である生活習慣病を防止する。


PMS(月経前症候群)の改善

シャヴァサナなどのポーズが、リラックス効果を与え症状を和らげる。




(各研究の詳細は、原記事にリンクからジャンプできます)



2015年7月31日金曜日

頭痛のためのヨガ
Yoga for Headaches

ヨガに関する情報を発信している米国の Yoga international の記事です。


https://yogainternational.com/article/view/yoga-for-headaches

----------------

頭痛は誰でも経験したことがあるでしょう。


偏頭痛や単なる二日酔いだったり、はたまた、食べ物によるアレルギーだったり、長時間陽に当りすぎだったり、視力の問題かもしれません。が、頭痛のほとんどの原因は、特に首の緊張によるものなのです。そしてそれはヨガで治すことが出来るのです。


まずは、頭痛を予防することが大切です。そして頭痛を予防する最良の方法は、頭と首の位置を正しく保つこと。これが意外と難しいのです。問題となるのは、頭骨の基部から肩の上端に延びる頚椎(首)の位置です。7つの椎骨からなる頚椎は、それぞれの間にクッションとなる椎間板があり、後方向かってにアーチ状になっています。首は、脊髄の中で最も可動性があるのですが、同時に最も安定性のない部位なのです。


肩の上で頭を安定させたり回したりするための筋肉が数多くあります。そのひとつが「僧帽筋」です。肩の上部にある僧帽筋は、頭骨の基部から肩上部の外側まで延びています。僧帽筋上部が収縮すると肩は耳の方向に持ち上がります。腕を挙げる際に使う筋肉ですが、緊張して常に肩を少し挙げ気味にしていると僧帽筋上部を使いすぎることになり凝って痛みを感じるのです。肩甲骨を後方そして下方に下げると、僧帽筋の伸張を感じることができます。こうしないと、この部位の緊張が頭と首の位置が正しく保てなくなり緊張性頭痛を引き起こします。


このタイプの頭痛はまた、頚椎の神経圧迫からも起こります。首の悪い位置が原因で神経が圧迫され、頭や眼の奥が痛くなるのです。


ですから、正しい姿勢を保つことで頭痛は防止できますし、また姿勢で頭痛が改善されることもあるのです。



正しい姿勢を保ちリラックスするヨガ

  1. タダーサナ 
  2. ヴィパリタ・カラニ 
  3. シャヴァーサナ 
  4. サーランバ・セツ・バンダ・サルヴァンガサナ 


----------------

ただし、頭痛のひどいときは、ただただリラックスして休むようにして下さい。
このほか、ヨガの呼吸法も効果的です。


2015年7月28日火曜日

悪循環を断ち切る: 高齢者の転倒>怪我>不安 
Falls, Injuries and Anxiety: Breaking a Vicious Cycle

Huffington Post からの記事です。

http://www.huffingtonpost.com/hilary-young/falls-injuries-and-anxiety-breaking-a-vicious-cycle_b_4875233.html (英語)

-----------------------------------------

アメリカでの調査ですが、65歳以上の怪我や脊椎損傷の主な原因は転倒によるもので、その数は年々増加傾向なのだそうです。

一度、転倒で怪我をすると、また転けるのではという恐怖心が生まれます。

そのせいで身体を動かさないようにすると、身体の可動域や体力の減少に繋がり、結果的に転倒のリスクを増やすことになってしまうのです。

転倒への恐怖はまた不安を増加させてしまうのですが、それに対する抗不安薬がまた転倒や認知症の危険を伴ってしまうのです。

2011年から2012年に行われたオランダのユトレヒト大学の研究では、向精神薬を服用した高齢者は、転倒のリスクが3~5倍になったそうです。

ベンゾジアゼピン(向精神薬の一種)の服用により認知症発症が50%増えたという

British Medical Journal に掲載された15年に渡るフランスの研究もあるそうです。

ヨガを習慣的に行うことは、年齢に関わらず、こうした転倒や不安症のリスクを回避することができるのです。

「ヨガの練習によって、心と身体の認識を促すことができます。やさしい動きやストレッチで、自分自身の限界や身体の変化を感じることができるのです」あるヨガセラピストの言葉です。

「ヨガで行う様々な屈伸が関節を円滑にし、脊柱をしなやかに保ちます。また、筋肉を強化させ骨を守ります。多くの呼吸法により、呼吸器系や神経系をリラックスさせ、不安やストレスを取り除くと証明されています」 筋力が衰えた高齢者には、椅子を使い無理なく行えるヨガもあります。

何か新しいことを始めることで、プラスの連鎖反応を起こすことができます。

そうして、悪循環を断ち、健康で幸せな人生を送り続けることができるのです。

2015年7月23日木曜日

首の痛みに効くヨガ
Yoga to heal neck pain

THE TIMES OF INDIA の記事です。




首の痛みの原因: 
  • 首を前のめりにする癖
  • 緊張による肩こり
  • 椎間板ヘルニア
  • 腰の問題

首の痛みのケア:
  • 首にズレがあれば、まず、顎を引いて頭骨の下に戻そう。首から鎖骨にかけてリラックスするはず。
  • 胸骨を引き上げながら肩甲骨を下げる。

首をリラックスさせ、正しい位置に戻すアサナ:


  • トリコナサナ
  • パリヴリッタ・トリコナサナ
  • パルシュヴァコナサナ
  • パリヴリッタ・パルシュヴァコナサナ
  • アルダ・チャンドラサナ
  • ヴァタヤナサナ
  • ブジャンガアサナ
  • ウシュトラサナ
  • ドゥィ・パーダ・ラジャカポタサナ
  • ゴームカサナ
  • マリチアサナ
  • スプタ・ウッティタ・ハスタ・パダグシュタサナ
  • サルヴァンガサナ
  • マツエンドラサナ
  • シャヴァサナ
  • アナンタ・シャヤナサナ
  • バラドヴァジャーサナ
(アサナの写真はリンク先に掲載されています)

それにしても、なかなか高度なアサナまで紹介されています。
写真を見ただけで、自分で試してみるのは絶対にやめてくださいね!
余計にどこか傷めることになりかねませんから!!!


2015年7月15日水曜日

安らぎを得る5分間ヨガ
5-Minute Yoga Practice for Peace


またまたHuffington Post からです。

http://www.huffingtonpost.com/sadhguru/5-min-yoga-practice-for-i_b_7778690.html


いかにもヨギ!といった感じの男性が(笑)
動画で、ヨガの効能と神経を浄化する呼吸法を説明してます。

この呼吸法は「ナディ・ショーダナ」あるいは「ナディ・シュッディ」と呼ばれています。
左右の鼻から交互に呼吸する方法で、クラスでもほとんど毎回行っています。

左右の鼻は、それぞれ交感神経と副交感神経に繋がっており
交互に行うことで自律神経のバランスを整える効果があるのです。
高血圧の患者さんがこれを続けた結果、血圧が安定したという研究もあります。

いつでもどこでもできるので(電車の中とかだとちょっと気持ち悪がられるかもしれませんが)
いつでもどこでも試してみて下さいね。



2015年7月14日火曜日

<日記>ラッキー・プライベート レッスン

昨日の春日丘のクラスは、皆さん子供が休みだとか腰を痛めたとかで
なんと生徒さんがお一人でした。

30代の男性なのですが、お仕事上、身体の柔軟性が必要だということで
昨年の10月から毎週ほぼ欠かさずお越しいただいています。
筋力もあられる反面、確かに少し硬いところがありますが
お人柄も真面目でストイックでいらっしゃるので
どんどん上達されていくのを見られるのは
お教えする側としては、とても嬉しいものです。


「こんなプライベートでやってもらって1000円なんて、めっちゃええですわー」

・・・私もそう思います。(笑)




2015年7月13日月曜日

<日記>シニアヨガ

この週末は、大阪のスピリットヨガでJodi Boone 先生の
シニアヨガ・ティーチャー・トレーニングに参加してきました。

65歳以上の高齢者が、日本の人口の25%を越えている今日
心身ともに健康で自活し続けられるための支援が注目されています。
そのなかでも大きな可能性をもつのがシニアヨガでしょう。




私の京都西町でのクラスも、生徒さんが全員70歳以上で80歳以上の方もおられます。
皆さんそれぞれ、高血圧だったり、腰痛や膝関節痛持ちだったり
五十肩、腰椎のヘルニア、腎疾患、糖尿病といろんな問題をお持ちですが
素晴らしいことに、皆さんとてもお元気で生き生きとされています。
クラスの後は、いつもお茶を飲みながらおしゃべりをするのですが
まあ、私が口をはさむことはほとんどなく、みなさんでワイワイされていつも圧倒されます。

それでも、60歳以下の健康な方と比較すれば
体力も筋力も低下しているし、耳が聞こえにくかったり
普通のクラスとはまた違うアプローチや注意が必要です。
老化していく身体をいたわりながらも
明るく前向きになっていただくようにお教えするのは、なかなか大変なことです。


ヨガセラピスト資格取得の際に
高血圧や関節痛、腰痛、糖尿病、ぜんそくなど心身症の生徒さんへの対応を学びましたが
今回、改めて高齢者に特化したヨガを学べたことは素晴らしい経験となりました。

トレーニングの間、癌を克服した高齢者の生徒さん、
数十年ヨガ指導されてきたご自身も高齢者になられた方、
ご自宅で高齢者ヨガの指導をされている方もお越しいただいて
貴重なお話をお伺いすることができました。
また、トレーニングに参加された方たちともお知り合いになれ
一緒にがんばって行ける仲間ができました。

私も、もう一歩踏みだしてみようかという気になっています。

この出会いと学びの機会が与えられたことに感謝、感謝です。


2015年7月10日金曜日

乳癌に関連したリンパ浮腫に効果のあるヨガ
How To Manage Breast Cancer Related Lymphed

アメリカの Breast Cancer Yoga Authority のブログから
乳癌の術後に起こりやすいリンパ浮腫の症状を軽減するヨガが紹介されています。
下記のリンクからジャンプしたページに、動画があります。

http://breastcanceryogablog.com/2015/07/02/how-to-manage-breast-cancer-related-lymphedema-with-yoga/ (英語)



リンパの流れをよくするためのフローヨガを行う:

  • リンパが滞らないよう、体全体の経路に流し続ける
  • 乳房組織を健康に保つのに効果的である
  • リンパを流し続けるには、リラックスすることも必要
  • 体力と柔軟性を取り戻すことができる



フローヨガの動きが体力を作り免疫に効果:
  • 優しい流れるような動きが、柔軟な背骨と強靭な神経系をつくる
  • 神経系のバランスが整うと、交感神経と副交感神経が連携してうまく働き心が穏やかになる
  • 流れるような動きのポーズが、消化、吸収、排泄を促す
  • ヨガが身体の免疫系を刺激して健康を維持する

*Breast Cancer Authorityの管理人は、乳癌を克服したヨガティーチャーであり、このサイト他にも乳癌に関係した情報が掲載されています。

2015年7月7日火曜日

外傷性脳損傷患者にヨガセラピーが効果
Yoga therapy helps man with traumatic brain injury

米国ミネソタからの報告です。

2年前に自宅の階段から落ちて怪我をした60歳の男性に効果があったそうです。
外傷性脳損傷で5ヶ月入院した彼は、再び自力で呼吸し、食べ、歩き、話すことを獲得しなければいけなかったのです。それ以来、彼はヨガを始めました。
彼は言います。「ヨガをすると楽しくて、脳が喜んで、身体が喜ぶんです」

また、脳損傷患者に「ヨガ」を処方する神経科医もいます。
「バランスや体力、呼吸など脳損傷患者が問題を抱えるであろう別々のエリアに働きかけることができる」

彼のこの一年の進歩を見てきたインストラクターによれば、
「バランスだけでなく、協調運動(別の動作をまとめる動き)が向上しています」

また、穏やかになりストレスも減ったといいます。
彼は今では、ツリーポーズもお手のものです。
「ヨガの後はすごく気持ちがいい」

原文と動画はこちら(英語)
http://www.kare11.com/story/news/health/2015/06/16/yoga-therapy-helps-man-with-traumatic-brain-injury/28830603/




7月8月のクラススケジュールはリンクをクリックしてください。

ヨガセラピーって何?
What is Yoga Therapy? HUFF POST

    ニュースメディアやブログなどが配信した記事からピックアップして掲載する
    アメリカのインターネット新聞である The Huffington Postに
    ヨガセラピーの紹介が掲載されました。

    心理療法士でカウンセラーであるアイラ・イスラエル氏による記事です。



    (出典)http://www.huffingtonpost.com/ira-israel/what-is-yoga-therapy_b_7733728.html

    ---------------------------------------------------------

    世界中の何百人もの人々がエクササイズとしてヨガをし、数えきれない人々が精神的解放のためヨガをしている一方で、セラピーとしてヨガを利用している人々の数はおそらく最も伸びている分野だろう。

    効果が確かでなかったり潜在的に有害な副作用のあるより浸潤性のある治療の代替案として、ヨガを患者たちに勧める医者が増えてきている。ヨガジャーナルのよる2008年のハリスの調査では、1400万人以上ものアメリカ人が医者やセラピストにヨガを薦められたと答えている。同様の調査では、49.9%の開業医が自分の健康のためにヨガを始めたと言い、そうした研究はアメリカにおいてこんなにヨガ人気が出る前に行われている。

    ヨガセラピーは哲学であり、科学であり、人々の身体や精神、情緒的な病気を治療するために伝統的なヨガのテクニックを現代の状況に適合させる技術である。故B.K.S.アイアンガー師が言ったように「耐える必要のないものを治療し、治癒できないものに耐えることをヨガは我々に教えてくれる」おそらくこれがセラピーとしてのヨガが他の分野と違うところであり、それは病気にというよりは各個人に適応ができるからだ。その目的は、ある時は治癒であり、ある時は癒しであり、そしてある時はただ不治の厳しい挑戦の中でもたらす緩和であったりする。

    治療としてのその手法のように、西洋へのヨガセラピーの道はゆっくりだが着実だ。公的には、その起源は1900年台初頭のヨギにさかのぼる。ムンバイのシュリ・ヨゲンドラやロナブラのスワミ・クワラヤナンダ、チベット国境に近いヒマラヤの山中に居たシュリ・ラマ・モハナ・ブラマチャリなどであるが、その名を知る者は少ない。ブラマチャリは「近代ヨガの父」とされるティルマライ・クリシュナマチャリヤの師である。


    クリシュナマチャリヤは、伝統的なアサナ(ポーズ)を、人々の身体に合うように治療的に改良した。また彼は、プロップス(道具)の使用を提唱し、後継者であるB.K.S.アイアンガーがさらなる改良を行った。同様に、クリシュナマチャリヤは、インドラ・デヴィという女性に初めてヨガを教えることで、ヨガはバラモン階級の男性のみに許されていたという5000年の古いインドの伝統を変えた。そしてそのあとに多くの女性が続く。

    父から学んだことに触発され、クリシュナマチャリヤの息子、T.K.V.デシカチャーは1970年代に西洋にわたり合衆国におけるヨガセラピストの第一世代の動機となった。その中には、ベストセラー「ヨガ・アナトミー」の共同著者であるレスリー・カミノフ、ヴィニヨガの創設者ゲイリー・クラフトソー、1984年のロサンゼルスに初のヨガセラピースタジオを創設したラリー・ペインがいる。ラリーのロヨラ・メリーマウント大学でのヨガセラピーRxプログラムは、正式認可を受けた大学での初のヨガセラピスト養成プログラムであった。

    Yoga Therapy and Integrative Medicine: Where Ancient Science Meets Modern Medicine(ヨガセラピーと統合医学:古代科学が現代医学に出会う場所)」という本では、医師や認可を受けた医療関係者、学者、研究者、ヨガセラピストや施術者らによってセラピーとして使われているヨガの無数の方法が詳細に書かれている。

    この本の特徴は、その分野で世界をリードする専門家らによって書かれた章があることである。心臓専門医のアート・ブラウンシュタイン医学博士は、なぜ心臓病患者に毎日20分間のシャヴァサナを処方しているのかについて何年にもわたる見解を示している。リチャード・ミラー博士は、ストレスやPTSDに悩む兵士のため使われた彼の科学的に裏付けされたヨガ・ニードラのiRestシステムの実践や結果を共有する。マシュー・テイラー博士は、ヨガセラピーのリハビリや理学療法への統合方法の省察を記す。シャンティ・シャンティ・カウル・カールサ博士は、クンダリニの伝統における力強い精神と感情のアプローチを説明している。ジナニ・チャプマン看護師や、がん患者治療に適応できるヨガセラピーを提案。ルロイ・ペリーは、オリンピックのアスリートや優勝したスポーツチームのトレーニングとして行って大きな成功を収めたヨガの実践法を述べている。そして、ベストセラーである「Yoga for Depression and Anxiety (鬱と不安症のためのヨガ)」の著者として気分障害の治療におけるヨガセラピーの増大する役割について私も書いている。

    突きつめると、ヨガセラピーは西洋現代医学の補完として古代の癒しの方法を各個人が利用できるよう支援し、可能にし、力を与えるものである。ヨガセラピーは、困難な健康状態を変え、人々の視点を変え、そして確実に健康的習慣へと変えていくことができる。

    従って、腰痛であれ心臓病であれ、鬱や不安症であったり、癌治療の最中に化学療法の症状を緩和したいとしたら、ヨガセラピーが役に立つ。私たちの新しい本「Yoga Therapy and Integrative Medicine: Where Ancient Science Meets Modern Medicine」を見て、精神的感情的苦痛だけでなく痛みの改善のためにどのようにヨガセラピーを利用すればいいかが理解していただけるだろう。

    2015年7月6日月曜日

    <日記>ナディとツボ

    今週のクラスは、陰陽ヨガでした。

    ウォーミングアップの後は、いつものように太陽礼拝からいくつかのアサナ。
    最後の30分間で、力を抜いて数分間アサナをキープする陰ヨガを。

    陰ヨガとは、中医学のツボ・経絡の考えに基づいたヨガのこと。
    今回は、身体のデトックスに大切な臓器、
    膀胱と腎臓の経絡を刺激するシークエンスを行いました。




    さて、ヨガの中でも、ほぼツボと同じ性質を持った「ナディ」というものがあります。
    考えてみれば、中国とインド・ネパールって隣り合っているわけで、
    昔からシルクロードで大陸は繋がっているわけで、
    共通点があって当たり前なのでしょう。

    他にも、万物は「木・火・土・金・水」から成るという中国の五行説と
    「地・水・火・風・空」からなるというインドの五元素の考えは
    なーんとなく似てます。

    カシミール地方で作られた絨毯の上
    中国の古い家具の前で
    イタリア製のカップで
    インドネシアのコーヒーを飲み
    こんなことを考えていると世界が本当に小さく見えてきます。



    2015年6月29日月曜日

    <日記>「パンダ」じゃなくて「バンダ」 ^ ^

    先週のクラスから、3つの「バンダ」について説明しながら実際に練習しています。

    「バンダ」って何?パンダ?(一文字違いで大違い!)


    サンスクリット語の「バンダ(bandha)」は
    「持続する(hold)」、「締め付ける(tighten)」、「固定する(lock)」などの意味を持ちます。
    エネルギー(prana)を身体の中の特定の部分に留めるために行います。

    場所は3つ。

    喉とお腹と下腹(骨盤底筋とか肛門括約筋とか)。

    それぞれ ジャランダーラ・バンダ(Jalandhara Bandha)、
    ウッディアナ・バンダ(Uddiyana Bandha)
    ムーラ・バンダ(MoolaBandha) と呼ばれています。

    アサナ(ポーズ)をする時などには
    ウッディアナとムーラ・バンダをしっかり(されどゆったり)締めることで
    下半身が安定し上体が解放され自由になります。

    最初はなんだかよくわからないのですが
    何度も練習しているうちに「アハ」が来る瞬間があるのです。
    そういうとき特に、ヨガって面白いなあと思います。


    2015年6月22日月曜日

    <日記>春日丘公民館

    毎週月曜日にクラスを開催している茨木市の春日丘公民館。

    毎回、和室を利用させていただいているのですが、
    これがなかなか立派なお部屋なんです。

    ぐるっとお庭に囲まれていて、塀の向こうは池。
    炉が切ってあって、お茶会にも利用できそうです。



    シンガポールの建物は、気候が暑いせいもあるのでしょうが
    コンクリートを塗装しただけの床が多いのです。
    慣れましたが、固い床にヨガマットを敷いただけなので、結構いろいろ痛かったりします(笑)。

    それを考えると、畳の上は断然気持ちいいです。
    多少安定は悪いかもしれませんが、怪我しにくいし、何よりイグサの香りがいいですね。

    今日も、池から蛙の鳴き声がしました。



    2015年6月18日木曜日

    <日記>いつのまにか・・・

    ヨガを始めたころ、通っていたスタジオの本棚にヨガ関連の本やDVD、CDなどが
    ぎっしりと置かれているのにいつも感心していたものです。
    そこは無料で貸し出してくれていたので、その中のいくつかを読んだこともありました。

    その後、ティーチャートレーニングを受けてますますヨガについて知りたくなってしまい、
    ワークショップに参加したり、ヨガセラピーのコースを2ヶ所で受けたりしている間に
    教科書、参考書も増えました。

    それからも、どんどん本は増え、国際ヨガセラピスト協会が出す定期冊子も加わり
    今は、こんなことになっています。



    英語で始めてしまったせいとサンスクリット語が日本語より英語に近いせいで
    ヨガの言葉は英語の方が頭に入りやすいし、
    英語版の方が価格も安かったりするんですよね。
    特に、インドで買うとびっくりするくらい本が安いです。
    ただし、品質は??ですけど。でも、読めればいいんです。
    問題は、全部頭にちゃんと入っているかですよね。

    さて、ヨガでもして記憶力を高めますか。


    2015年6月2日火曜日

    メディテーション:ストレスを軽減するだけでなく脳自体が変わる!
    Harvard neuroscientist: Meditation not only reduces stress, here’s how it changes your brain

    ワシントンポストに掲載されたインタビューです。

    ハーバード大学の神経科医師による研究で
    メディテーション(瞑想)が脳を活性化させることが確認されました。
    医師自身、マラソンの練習中に始めたヨガの効果を感じ、研究を始めたそうです。

    http://www.washingtonpost.com/news/inspired-life/wp/2015/05/26/harvard-neuroscientist-meditation-not-only-reduces-stress-it-literally-changes-your-brain/



    ------------
    Q: メディテーションやマインドフルネス(気づき)と脳について注目するようになったのはなぜ?

    A: ボストンマラソンの練習を友人としていた。怪我をしたので理学療法士に相談したら、走るのを止めてストレッチしろと言われた。それで理学療法としてヨガを始めた。そしたら、それがとてもパワフルで実際に効果もあったのでその実態を知りたくなった。
    ヨガの先生は、ヨガが思いやりを深めるとか心を開くとかあらゆる効果を主張した。私は「はい、はい、私はストレッチしにきただけよ」と思っていたけれど、だんだん自分が穏やかになっていくのに気づき始めた。困難な状況もよりスムーズに処理できるようになった。思いやりの気持ちも深まり心も開き、他人の視点から物が見られるようになった。
    ただの偽薬反応にすぎないと思っていた。けれど、科学的な文献調査をしてわかったのは、メディテーションがストレスの低下、欝や不安、痛みや不眠の改善し、生活の質を向上させることだった。
    その頃私は、分子生物学のPhD過程だったが、この研究をすることにした。


    Q: 研究はどのように?

    A: 最初の研究は、長期間メディテーションを行っている人と制御グループを観察すること。長期間メディテーションを行っている人たちの島皮質や聴覚・感覚皮質には、灰白質が多いことがわかった。これは当然のこと。マインドフルであるということは、呼吸や音、その瞬間の経験に注意を払い、認知を停止するということだから。つまり感覚が強化される。
    また、記憶や意思決定に関係する前頭葉に、彼らの方が灰白質が多いことがわかった。
    歳をとると皮質が収縮することは立証済みで、理解力や記憶は衰えていく。けれど、メディテーションを行う50歳の人々の灰白質の量は25歳のものと同じだった。
    そこで、最初の問題は、研究での灰白質が多い人達はメディテーションをする前から多かったのではないかということ。そうして次の研究を行うことになった。
    メディテーションをしたことがない人々をグループに分け、片方に8週間のマインドフルネスを基にしたストレス軽減プログラムを受けさせた。


    Q: 結果は?

    A: 8週間後、2グループの脳5領域の体積に違いがあり、メディテーションをしたグループの4領域に肥大が見られた。
    1.注意力散漫や自己関連性に関係する後帯状回
    2.学習、認知、帰国、感情調整を助ける左海馬
    3.視点取得、共感、思いやりなどに関係する側頭頭頂接合部
    4.調整神経伝達物質が作られる脳橋

    概して不安や恐怖、ストレスに重要な脳の闘争・逃走部分である扁桃体は、ストレス軽減プログラムを受けた人達のものは小さくなっていた。扁桃体の変化はまたストレス・レベルの減少にも相関関係がある。


    Q: では、脳に変化が現れるまでどれくらいメディテーションを行わなければならないのか?

    A: 私達の研究結果ではたった8週間
    マインドフルネスを基にしたストレス軽減プログラムでは、被験者らは週1回のクラスを受けていた。記録をとり、自宅で日に40分行うよう言われていた。たったそれだけ。


    Q: では、一日40分だと?

    A: 研究では大きな開きがあった。本当に毎日40分行った人もいれば、それ以下の人もいた。週に2回だけという人も。
    平均で1日27分、か、30分くらい。
    効果が現れるまでどれくらい必要かということに対しての充分なデータはまだ無い。
    メディテーションの先生は、完全な科学的根拠はないけれど生徒からのコメントによれば1日10分でなんらかの効果があるというだろう。試験してみないと。
    これらの変化の機能的意義は何なのかを検討する研究を私達はまだ始めたばかり。他の科学者の研究では、メディテーションが注意力を高めたり感情を制御するのに役立つことがわかっている。けれど、ほとんどは神経画像研究ではない。なので、私達は行動科学と神経画像科学を統合したいと思っている。

    Q: 科学からわかったことで、読者に何を勧める?

    A: マインドフルネスとはエクササイズみたいなもの。実際、一種の心のエクササイズ。エクササイズで健康促進たり、ストレスにうまく対処できたり、長寿に繋がるように、メディテーションは同様の効果が得られる。
    しかし、エクササイズのように、何でも治すというわけではない。補助的な療法として効果的であって、それだけで独立するものではない。様々な疾患に試されてきたが結果は極めて多種多様だ。ある症状には効果があっても全てではない。結果は時に緩やかだ。そして誰にでも効くわけではない。
    何ができて何が出来ないかを解き明かすには早尚だ。


    Q: では、限界を知りながら何を勧める?

    A: ほとんど人に効果があると思う。もし試したいなら、重要なのはいい先生を見つけること。シンプルだけれど同時に複雑だから。自分の心の中で何が起きているのかを理解しなければならない。いい先生は何にも替えがたい。


    Q: あなたはメディテーションする?

    A: もちろん。


    Q: あなたの人生で何が変わった?

    A: 始めてから20年になるので、私の人生にはかなり深い影響力がある。とても地に着いたもの。ストレスを減らす。明瞭に考える助けになる。人間関係によい。共感や思いやりをより感じるようになった。


    Q: どのような練習を?

    A: いろいろ。40分だったり5分だったり全くしなかったり。エクササイズみたいなもの。週に3回エクササイズできればいい。でも毎日ちょっとずつしかできなくてもそれでいい。もっと練習すればもっと効果があると確信している。私の脳が変化しているかどうかはわからない。ただ、これは今の私に効果がある。

    ------

    2015年4月20日月曜日

    多発性硬化症とヨガ
    Multiple Sclerosis Coalition Consensus Paper

    ヨガが多発性硬化症の改善に有効、アメリカ・ラトガース大学

    Multiple Sclerosis Coalition Consensus Paper on Disease-Modifying Therapies

    http://www.nationalmssociety.org/About-the-Society/News/Multiple-Sclerosis-Coalition-Consensus-Paper-o-(1)


    ヨガは、この衰弱性疾患と戦う人々の可動性と生活の質(QOL)を改善することがわかった。
    ルトガース大学の最近の研究では、多発性硬化症(MS)の女性が、週二回90分間、ヨガ哲学を学び、深呼吸練習と回復効果のあるポーズを行った。8週間後、より長い時間と距離の歩行が可能になり、微細運動協調性、後方到達運動中のバランスに改善が見られた。また、研究者によれば、試験開始前よりも痛みや倦怠感が軽減した。
    詳細は全国多発性硬化症協会まで。 (nationalmssociety.org, 8oo-344-4867 (英語)).

    In welcome news,yoga can help improve mobility and quality of life 
for people living with the debilitating disease. In a recent Rutgers 
University study, women with MS learned about yoga philosophy and practiced deep-breathing exercises and restorative poses for 90 minutes twice a week. After eight weeks, they were better able to walk for short distances and longer periods of time, had better fine-motor coordination, and showed improvements in balance while reaching backward. They also reported less pain and fatigue than when they started the trial, according to the researchers. To find an MS-friendly yoga class, teacher, or video based on location and symptoms, contact the National Multiple Sclerosis Society (nationalmssociety.org, 8oo-344-4867).  (excerpt from Yoga Journal)

    2015年2月7日土曜日

    ヨガで冠状動脈のバイパスが自然発生
    Enhancement of Natural Bypass in patients with Heart diseases through Yogic life style strategies

    バイパスそのものの自然発生を促進


    ヨガセラピーは、一般的な生活において心臓疾患に理論的に効果的であると言われていますが、実際の症例、研究論文や科学的所見も多く報告されています。ここで紹介されているのは、従来の医療に加えてヨガセラピーを行った患者の例です。彼は、バイパス手術の必要がなくなったばかりか、心臓の冠状動脈が自然にたくさん枝分かれしバイパスを作ってしまったというものです。
    シンガポールでアーユルヴェーダ、ヨガセラピーを行っている Union Yoga Ayurveda のドクター・サティアムもこのケースに関わっています。(インド、アロギャダーマ病院)





    CASE REPORT- YOGA THERAPY HELPED IN NATURAL BYPASS BY ITSELF

    People always talk theoretically that Yoga therapy works for heart issues in general life. But we at UNION emphasis in realistic case reports, research papers and scientific findings. Please find the case report of a patient who did yoga therapy along with conventional medications and happened to avoid the bypass surgery and finally diagnosed that... his coronary arteries developed many beached by itself which is a natural bypass by it's own.
    Our Dr Satyam was also the part of this case during his clinical research timings.
    (www.unionyogaayurveda.com.sg)

    Note: Acknowledgement to Arogyadahama hospital, India.